ソロキャンプには”ソロテント”を使おう
全てが自分時間で、キャンプの醍醐味を心置きなく楽しめるソロキャンプ。一方で、テント の設営や撤収なども全て1人でおこなう必要があります。
ソロキャンプをよりノンストレスに満喫するためには、サイズ感や重さなど含め、1人での設営しやすさが配慮された「ソロテント」 を選ぶのおすすめです。
【タイプ別】ソロテントおすすめランキング
そこで今回は、実際に人気ソロテントを購入。これからソロテントを選ぶ人のために、CAMP HACK編集部が徹底比較し、各ジャンルごとにランキングを作成!
さらに監修者として、初心者向けのキャンプ施設「NONIWA」の”野あそび夫婦”こと青木さん夫妻の2人にも参加していただきました。
初心者におすすめなソロテントTOP6
順位 | 商品名 | ソロテント画像 | 詳細 | デザイン性 | 軽量性 | 設営性 | 居住性 | 値段 |
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1 | コールマン ツーリングドームST | レビューを見る | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | |
2 | MSR エリクサー2 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | |
3 | モンベル ムーンライト2 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | |
4 | ニーモ オーロラストーム2P | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | |
5 | ネイチャーハイク Cloud up2 | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | |
6 | ワークマン BASICドームテント | レビューを見る | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
ツーリング・電車キャンプにおすすめなソロテントTOP6
順位 | 商品名 | ソロテント画像 | 詳細 | デザイン性 | 軽量性 | 設営性 | 居住性 | 値段 |
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1 | テンマクデザイン パンダライト | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | |
2 | SIX MOON DESIGNS ルナーソロ | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | |
3 | ワンティグリス スーパーシェルター | レビューを見る | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | |
4 | DDハンモック Aフレームテント | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | |
5 | オガワ タッソ | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | |
6 | ワンティグリス ソロホームステッド | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
雰囲気・焚き火キャンプにおすすめなソロテントTOP6
順位 | 商品名 | ソロテント画像 | 詳細 | デザイン性 | 軽量性 | 設営性 | 居住性 | 値段 |
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1 | テンマクデザイン 炎幕TC DX | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | |
2 | バンドック ソロベース | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | |
3 | バンドック ソロティピー1 TC | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | |
4 | テンマクデザイン サーカスTC | レビューを見る | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | |
5 | WAQ アルファTC | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | |
6 | Soomloom ミリタリーテント | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
【選び方】ソロテントを理解する3つのポイント
その1. スタイルでテントは変わる
自分に最適なテントを選ぶにはまずは、「自分のスタイル=キャンプのテーマ」を決めることが重要です。自分がどのスタイルに当てはまるか選んでみましょう。
その2. 自立式と非自立式がある
ソロテントには、骨組み(フレーム)だけでテント本体が立ち上げる「自立式」とペグ で固定しないと自立しない「非自立式」の2種類があります。
自立式は設営の簡単さと耐久性が高い一方で、フレームの数が多くなってしまう傾向にあります。一方で、非自立式はフレームが1本〜2本と少なく軽量化が可能ですが、一度設営すると移動させることが難しいです。
自立式 | 非自立式 | |
耐久性 | ◎ | ○ |
軽量性 | ○ | ◎ |
組み立てやすさ | ◎ | ○ |
▼自立式テント
▼非自立式テント
その3. ソロテントの種類は大きく3つ
ソロテントの構造は「自立式」と「非自立式」に分かれますが、さらに大きく3つの種類に分類されます。
【全テント共通】ココは必ずチェックしよう!
ソロ仕様でも2人用テントがおすすめ
テントによって異なりますが、一般的にソロ用とされるものは、大人1人が横になれるスペースしかないものが多いです。雨天時や朝の霜などを考慮して、荷物を中に入れておきたいならソロでも2人用がオススメです。
耐水圧1,500m以上のテントを選ぼう
●2,000mm=ゲリラ豪雨
テント選びで重要なスペックの1つが「耐水圧」。雨や水の侵入にどれだけ耐えられるかを数値化したもので、雨や朝晩の霜にさらされるテントの防水性能としてチェックマストの項目です。
上からの雨はフライシート 、下からの浸水にはフロアシート と、両方の数値をチェックする必要があり、どちらも最低でも1,500mm以上を目安に選ぶといいでしょう。
日本の気候ではダブルウォールテント(2重構造)がおすすめ
ポール構造とは別に、「フライシート+インナーテント 」という風にテントの壁が二重構造になっている「ダブルウォール」と、壁1枚の「シングルウォール」の2タイプに分かれます。
湿度の高い日本の気候では、外気との間に空気の層を含まない「シングルウォール」では結露が起きやすく、初心者にはまず「ダブルウォール」がオススメです。
ポップアップやワンタッチ式は耐久性がイマイチ
テント生地とポールが一体化していて、広げるだけで設営が完了する「ポップアップテント」 や傘のように開くだけの「ワンタッチテント」 。
とにかく設営が簡単な2タイプですが、耐久性や耐水性については正直不安が残ります。もちろん実用的なモデルもありますが、デイキャンプや海水浴時の日除けなど一時的な使用でなく、しっかり“宿泊キャンプ”するなら、組み立て式テントが安心です。
オールシーズン使うならスカート付きがおすすめ
テントの構造として、もう1つチェックしたいのが「スカート」の有無。フライシートの裾に付いていて下からの冷気を遮断してくれます。冬の寒い時期もキャンプしたいなら、スカート付き がベストです。
また、スカート部分だけ巻き上げられるタイプなら、夏でも通気性が確保できて涼しく過ごせます。
【スタイル別】重視したいポイント
【キャンプ初心者】”値段”と”組み立てやすさ”を重視しよう
これからキャンプにトライする「キャンプ初心者」は、コスパと組み立てやすさを重視しましょう。
キャンプを続けていくうちに、求めるスタイルが変わってくるケースも多いので、最初からあまり高額なギアを選ばない方が◎。また、組み立てやすいテントを選ぶことで、時間にも心にも余裕ができ、キャンプ自体を楽しむことにフォーカスできます。
【ツーリング・電車キャンプ】”軽量性”を重視しよう
テントはじめ装備の全てをバックパックなどに詰めて、徒歩や電車でキャンプや登山をするのなら、やはり軽量性を重視すべき。
寝袋やマットなど他のギアの重量も加わるので、テントは2kg以下を目安に選ぶといいでしょう。さらにバイクツーリングの場合は、収納時の横幅が50cm以下という点も要チェック。
【雰囲気・焚き火キャンプ】”デザイン性”と”難燃性”を重視しよう
機能性よりも無骨なスタイルにこだわりたいなら、デザイン性や難燃性を重視するといいでしょう。
無骨な雰囲気というとコットン素材のテントが人気ですが、濡れると重くてカビが生えやすいため、ポリエステルとコットンの混紡生地である「TC素材」がおすすめ。
テントの前室を跳ね上げた下に座り、地べたスタイルの焚き火を楽しむ場合も、難燃性で火の粉に強く、一石二鳥です。
【徹底比較】人気ソロテントを忖度なしでレビューしてみた
CAMP HACK編集部は実際に人気ソロテント18張りを購入。以下の検証項目に従い、どのテントがおすすめなのか、各テントのメリットとデメリットを確認しながら徹底比較してみました。
自立式テント編
モンベル「ムーンライト テント2」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★★★ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★☆☆☆ |
ドーム型ソロテントの定番、モンベル「ムーンライト2型」 。“月明かりの下でも設営できる”というコンセプトで、発売開始から41年というロングセラーモデルです。2020年には大幅アップデートも遂げ、さらなる進化を遂げました。
まずは収納状態からチェック! フライ+インナーテント本体と、ポール+ペグ+ガイロープ が別収納になっていて、どちらかをバックパック 外側に取り付けたり柔軟なパッキングが可能です。
大きめの展開サイズながら、重さは2.46kgと軽量。ですが、徒歩キャンプにはやや重いのが惜しいところ。
設営しやすさと居住性の高さの理由が、モンベル独自の「A型フレーム」構造。ポールが全てショックコードで繋がっているので、初めてでも直感的な設営が可能です。
NONIWAオーナーのアオさんに寝転んでもらいました。インナーテントの奥行き(短辺)も、本記事ドーム型テント中最大の150cmあり、身長約180cmのアオさんでもかなりゆったり。
バックパックなど2人分の荷物も中に置けて、雨天時も快適に過ごせそう。また、前後2箇所のメッシュパネル付きドアが、フライシートのベンチレーションと連動。暑い時期も高い通気性を確保できる構造です。
フライシートを外すとA型フレーム構造がよくわかります。両サイドの壁が垂直に近い立ち上がりで、体を起こしても圧迫感なく過ごせます。
インナーテント幅よりはみ出たポールにより、前後に80cmの広い前室があるのもポイント。靴など中に入れたくないけど濡らしたくない荷物を置けて便利です。
天頂部の丸いフックは、フライシートのフックを横からスライドさせて連結できる構造。低い位置での吊り下げの動作が、立ったままスムーズに行えるのが便利です。
出入り口が短辺の両側にある縦長フォルムなので、奥に置いた荷物などへのアクセスがやや不便ですが、総じて居住性が高く設営しやすさ抜群のテントでした。
モンベル ムーンライトテント2型 ライトタン
ネイチャーハイク 「Cloud up2(210Tアップグレード)」
デザイン性 | ★★★☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★★☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★☆☆☆ |
値段 | ★★★★☆ |
続いては、抜群のコスパとラインナップの豊富さが人気のNatuehike (ネイチャーハイク)のアイテム。Amazonなどのレビューでも高評価が目立つブランドです。
バックパックで携行できる軽量性と居住性を両立しつつ、驚きのコスパを実現した「クラウドアップ2 210Tアップグレード」 。果たして、実際の使用感とディティールは……!?
収納時は13×40cmと非常にコンパクト。重量は2.17kgと2kgを若干超えるものの、今回検証するドーム型テント中では最軽量。
付属のフットプリントなしならさらに軽く、徒歩キャンプでの携行もOK。バイクツーリングでの積載時もスマートなサイズ感です。
収納袋内側に設営手順が記載された布が貼り付けされており、紛失しにくいのが親切。ポールはハブとスイベルパーツで全て繋がっているので、初めてでも感覚的に素早く設営が可能です。
実際に寝転んでみるとこんな感じ。足元側だけ天井が低く、最小限の居住性を確保しつつ効率よく軽量性を実現しているのがわかります。
ただし、先のモンベル「ムーンライト テント2」に比べ、最高部が約17cm低い100cm、奥行き(短辺)も25cm狭い125cmと二回り程コンパクト。2人用といえど体の大きいアオさんだとマットと荷物でいっぱいの広さです。
インナーテントの半分から上がメッシュ素材なのがポイント。夏は涼しく、下からの冷気もある程度防げるため、春〜秋まで3シーズン使い回せる点でもコスパが高いですね。
後部にはフライシートと連動したベンチレーションを配置。出入り口は1箇所ながら、メッシュパネル付きのフロントドアから後部へと空気が流れ、通気性もしっかり確保しています。
テーブル &チェア を並べてみました。手前側はそこそこ天井高があるものの、奥に向かって低いフォルムでかなりコンパクト。前室も60cmと小さめで、中で長時間過ごせる居住性よりも、寝る&荷物を置くことに特化したテントでした。
Naturehike CloudUp2 210Tアップグレード版
ワークマン「BASICドームテント」
デザイン性 | ★★☆☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★☆☆☆☆ |
値段 | ★★★★★ |
2022年2月にキャンプギアを本格展開して話題沸騰中、ワークマン「BASIC ドームテント」。 何と言っても気になるのが、検証アイテム最安値の4,900円(税込)という衝撃すぎるその価格……!
6色と豊富なカラーバリエーションも魅力で、今回は「グリーン」をチョイス。果たしてお値段以上の高コスパなのか、詳しく見ていきましょう!
収納時はかなり縦長なフォルム。長さが55cmあるためバイクツーリング時は縦向き積載が良さそう。バックパックのパッキングでは、やや工夫が必要です。
重さは2.5kgありますが、付属のキャノピーポール なしだとさらに軽くなるので徒歩キャンプも可能な範囲。
メインポール2本を交差させるだけの、シンプルなクロスポール構造なので、初心者でもそれほど戸惑いなく設営できます。
インナーテントもフックで吊り下げるだけ。フライシートとインナーテントの連結もバックル式なので取り外しがスムーズです。
1人用だけど奥行きが104cmあり、大人1人が寝ても中に荷物が置ける余裕のある広さでした。フライシートのベンチレーションと連動し、インナー入口と背面にメッシュパネルも装備。ですが、どちらも上半分のみで出入り口も1箇所なので通気性は今一つ。
また、フライ&インナー共に透湿性(水分は通さず湿気は逃す性質)のない100%ポリエステル地で、若干テント内の空気が重苦しい感覚が。
4,900円というお値段で、キャノピー用サブポールまで付属しているのがうれしいところ。フロントドアをはねあげれば、雨天時の出入りや暑い時期の日除けにも便利です。
ただし、ドアの高さが86cmとかなり低めなので、あくまで地べたスタイル限定。リビングとして過ごすには狭いですね。
チェアとテーブルをセットするとこんなバランス。天頂部でも98cmと、本記事ドーム型テント中最も低く、背の高い人はストレスを感じる可能性大です。
けれど、この価格でキャノピーポールが付属、天井のランタンフックや2箇所のポケットも装備。これからキャンプを始める人向けには必要十分な、高コスパテントでした。
ワークマン公式オンラインストアはこちら
▼ワークマン「BASICドームテント」について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック!
コールマン「ツーリングドームST」
デザイン性 | ★★☆☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★☆☆☆ |
設営性 | ★★★★★ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★★★☆ |
モンベル「ムーンライト テント2」と並ぶドームテントのロングセラーモデルがこちら。20,000円を切る価格とスタンダードなクロスポール構造で、初心者からベテランキャンパーまで幅広い層に人気のテントです。昨年カラーもリニューアルされ、ますます注目を集める「ツーリングドームST」 の実力やいかに?!
本記事中最大の展開サイズに反して収納時はかなりコンパクト。横幅も49cmとバイクツーリング時の横向き積載もバッチリ。ただし重さが4kgあるため、車でのオートキャンプやバイクツーリングに限られてきます。
メインポール2本をクロスさせたスタンダードな構造なので、初心者でも設営が簡単。
また、4隅のエンドピンにポールを差し込むタイプが多い中、「ツーリングドームST」では背面側2箇所のみ。しかもピンでなくポケットに差し込む「ポールポケット方式」だから、ピンよりも抜けにくく1人でもスムーズに設営できます。
展開サイズは大きいものの、インナーサイズは2人用としては狭め。荷物を中に入れるなら、大人1人+子ども1人くらいがちょうど良さそうです。
背面にも奥行き40cmの後室があり、出入り口ドアは計2箇所。ただし、どちらもメッシュドアのみなので、通気性抜群だけど寒い時期の使用は厳しい設計です。
「ツーリングドームST」の1番の魅力がこのビッグな前室。幅210cm×奥行き105cmもあるうえ、天井部にはポールも1本追加。地べたスタイルならこのままリビングになる広さです。
キャノピー用ポールは別売りながら、幅115×奥行き150cmのフロントパネルをはねあげれば、タープ要らずでリビング空間が確保できるのも大きなポイント。
チェア&テーブルをセッティングすると、改めて前室の大きさがよくわかります。春〜秋の3シーズン、タープなしでも快適に過ごせて、ロングセラーモデルなのが納得のテントでした。
コールマン ツーリングドームST
MSR「エリクサー2」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★★☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★☆☆☆ |
MSR のバックパッキングテントシリーズ中でも居住性が高いモデル「エリクサー2」 。独特のフォルムや赤の差し色など、デザインのカッコよさも魅力のテントです。
グレーとグリーンのほか、昨年新色のタンカラーが新たにラインナップされて話題に。使用感は実際どうなんでしょうか?
収納サイズはやや大きめ。長さが51cmなのでツーリング時の横向き積載はギリギリといった感じです。バックパッキングテントとカテゴライズされていますが、重さは2.77kgあり、徒歩キャンプにはちょっと工夫が必要ですね。
左右2箇所でクロスさせた2本のメインポールに、中心を横断する短いリッジポールを加えた3本構成の骨組み。
ポールは赤とシルバーに色分けされ、差し込み先のグロメットの色がそれぞれ対応しているので、初めてでも迷いなく設営が可能です。
インナーはコールマン「ツーリングドーム ST」とほぼ同じサイズ感。2人用ですが、やはり荷物を中に入れるなら大人1人がちょうど良い広さです。
前後2箇所に上半分のみメッシュパネル付きのドア、左右の上部にもメッシュパネルを装備した4面ベンチレーションで通気性もバッチリです。
左右2箇所で交差する独自の「魚座型」フレームと中心を横断するリッジポールが、天井付近の空間に大きく広がりを持たせているので、体を起こした時の動作もノンストレス。
フライシートを外しても美しいデザインで、夏はタープ下に入れてこのまま使えるのも魅力です。
奥行き76cmの前室も前後に2箇所確保。雨天時や外出時に荷物をしまっておけます。
さらにこのドアパネル、1/3・1/2・全開と3段階の開き方ができるので、天候やシチュエーションに応じて調整できるのが便利。
ギアを並べるとこんなバランス。独自のフレーム構造により、高い居住性を確保しながら設営スペースはコンパクト。フライを外しても美しいデザインなど、ポテンシャルの高いテントでした。
MSR エリクサー2
ニーモ「オーロラストーム2P」
デザイン性 | ★★★☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★★★ |
値段 | ★★★☆☆ |
常に革新的な技術を追求し続けるニーモの「オーロラストーム 2」 。スクエアフォルムが特徴的な、初心者ユーザー向けモデルです。
高い居住性と設営しやすさに定評のあるこちら、詳しくチェックしてみましょう!
今回のドーム型テント中では、モンベル「ムーンライト テント2」に次いでインナーサイズが大きく、収納サイズもやや大きめ。ツーリング積載時は縦向きが良さそうです。重さは2.77kgと、徒歩キャンプにはちょっと工夫が必要です。
1本の横棒の左右に逆Yの字がぶら下がったような独自のポール構造。メインポールは全てショックコードで繋がっており、初心者でも簡単に設営が可能です。
さらに中央を横断する短いリッジポールで、天井付近の空間に広がりを持たせています。
インナーは、MSR「エリクサー2」の幅・奥行き・高さをちょうど10cmずつくらい大きくしたサイズ。2人使用時も中に荷物を置くスペースがあります。
前後ドアの上半分のみにメッシュパネル、左右上部にもメッシュ付きかつ全閉できる小窓を備え、換気や冷気の細かな調整が可能です。
サイドから見ると、あらかじめ曲げ加工されたポールにより、側壁がほぼ垂直に立ち上がっているのがよくわかります。圧迫感がないので、中に入ると実際のフロア面積よりもかなり広く感じます。
インナー天井付近には、ライトポケットを装備。光を程よく拡散させる素材なので、距離が近くても眩し過ぎないのがポイントです。
111cmの室内高とスクエアフォルムで、外から見るよりかなり広く感じられ、居住性の高いテントでした。この規模のテントでフットプリントも付属して34,000円(税込)という価格は、コスパ面もかなり魅力的。
ニーモ オーロラストーム2P
非自立式テント編(ワンポールテント)
バンドック「ソロティピー1 TC」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★★★☆ |
ソロ向けテントの豊富なバリエーションとコスパの高さが人気のバンドック「ソロティピー1 TC」 。底辺が正方形のシンプルなフォルムながら、前室を大きく拡張できるのが魅力のテントです。
早速、使用感をチェックしていきましょう!
ポリエステル65%とコットン35%混紡のTC素材を使用しており、ポリエステルなどの化繊に比べて厚手で収納サイズも嵩張ります。
横幅は44cmと短めで、ツーリング時は横向き積載が可能。重さが4.8kgあるので、車やバイクでのオートキャンプにおすすめです。
正方形だから本体のペグは4隅に打つだけ。メインポール1本を内側中心部で立ち上げれば自立します。インナーテントも頂点とフロア4隅をバックルで連結し、フックで吊り下げるのみ。
設営手順はシンプルですが、キレイにピンと張るにはペグ位置やアジャスターの緩め具合などの調整に慣れが必要です。
インナーテントは高さ135cmあるものの、ワンポールテントならではの上に向かって鋭角に狭まる壁がなかなかの圧迫感。
フロアサイズは幅220cm×奥行き100cmありますが、両端の壁が垂れ下がってくるので、実質175cm以上の人には厳しいサイズです。
そして「ソロティピー 1 TC」最大の特徴がこの大きな前室。大きなフラップ付きだから、付属のサブポールで立ち上げれば、タープなしでもリビング空間が確保できます。
前室部分もTC素材で火の粉に強く、この下に座って焚き火が楽しめるのが魅力です。
インナーテントは全面メッシュ素材で、背面側にもドアがあるから通気性抜群。裾には巻き上げ可能なスカート付きで、寒い時期には下ろして下からの冷気を防げます。
さらに、背面ドアはWジッパー式だからアレンジが設置しやすいのもポイント。
前室のサブポールがメインポールより一節分高いので、チェア&テーブルを前室の中に入れても余裕の広さ。TC素材の無骨な風合いがカッコよく、1人で心ゆくまで焚き火を楽しめるテントでした。
バンドック ソロティピー1TC
WAQ「アルファTC」
デザイン性 | ★★★☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★☆☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★★★☆ |
高コスパかつスタイリッシュなデザインで初心者から玄人キャンパーまで幅広い層のファンが爆増中のWAQの「アルファTC」 。
前室が3パターンにトランスフォームする個性派ワンポールテントは、どんな使い心地なんでしょうか?!
展開サイズはバンドック「ソロティピー 1 TC」と同じですが、サブポール2本付属でフラップも大きいため、収納サイズの横幅が57cmと大きめ。ツーリング時は縦積載がマストです。
生地も同じTC素材なのですが、重さは約1.5倍の6.5kgとなり、オートキャンプに限定されます。
正方形の底辺4隅をペグダウンして、メインポールを内側中心から立ち上げます。前室左側の目印に「WAQ」のロゴ付きなのが親切。
やはり、美しく張るには4隅のベルトのテンションやペグ位置の調整など、慣れが必要です。インナー天頂部はフック、底部の4隅はバックル、側壁4辺はフックで連結します。
バンドック「ソロティピー 1 TC」より、インナーの横幅と奥行きが10cmずつ大きいためコットが入れられます。ただし、側壁が上に向かって狭まるので、身長175cm以上の人はマットが良さそう。
背面ドアはWジッパー式でアレンジしやすく、巻き上げ式スカート付きでオールシーズン対応しています。
そして、こちらが噂の前室3パターントランスフォーム。画像上から、1.サブポール1本でフラップ中心のみ跳ね上げ。2.サブポール2本で左側も跳ね上げ。3.左右のジッパーを開放してサブポール2本で中央パネルを跳ね上げ。
フラップの左右がジッパー開閉式で、天候などシチュエーションに合わせて簡単に変形できるのがめちゃくちゃ便利ですね。
前室用サブポールにはリングが付いているので、ランタンなど吊るせます。
サブポール2本ではね上げるパターンではフラップが横に広がり、チェア&テーブルを中に置いても実に開放的。
火の粉に強くオールシーズン対応、コット寝OKでサブポール2本&開放的なリビング付き……。キャンパーの“あったらいいな”を多方面で満たす高コスパテントでした。
WAQ アルファTC
テンマクデザイン「パンダライト」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★★★ |
設営性 | ★★★★☆ |
居住性 | ★★☆☆☆ |
値段 | ★★★★☆ |
お次はちょっと変わりダネ。テンマクデザインと、イラストレーターでありアウトドアコーディネーターとしても活躍中の「こいしゆうか」さんとの大人気コラボアイテム「パンダライト」 。
超軽量ナイロン製で、徒歩キャンパーにも人気が高いテントですが、果たして、評判通りのアイテムなんでしょうか?
薄手で超軽量の20Dリップストップナイロン製だけあって、収納サイズも見事にコンパクト。さらに、バッグのサイズに余裕を持たせて、インナーを付けたまま収納できるため、素早い設営&撤収が叶います。
横幅も43cmとツーリングでも横向き積載が余裕。重さも2kg以下で徒歩キャンプにもピッタリです。
底辺が正方形なので4隅をペグダウンして、メインポールを内側中心から立ち上げます。生地が薄くて軽い分、力のない人も楽に立ち上げが可能です。
インナーテントを付けたまま収納すれば、2度目からはさらに素早く設営できるのもポイント。
インナーサイズは、コットを入れるのは厳しそう。また、上に向かって側壁が狭まるため、身長175cm以上の人は窮屈かもしれません。
背面にもジッパー開閉式ドアがあり通気性も◎。ですが、インナーが全面メッシュで裾にスカートがないので、春〜秋の3シーズン向きです。
そして、パンダライトと言えば特徴的なのが、インナーを縦向きにも設置できるところ。さらにインナーの短辺側も開閉できるので、縦向き時は土間部分に荷物を置いたままで出入りが可能です。
インナー4隅とフライの連結は、バックル式でなく紐が付いたトグル式。そのためか、若干インナーの端が浮き上がってきてしまうのが気になりました。
前室内をリビングにするなら、より低いチェアが良さそうです。軽量かつ設営&撤収がサクっと完了し、キャンプのハードルをグッと下げてくれるテントでした。
テンマクデザイン パンダライト
テンマクデザイン「サーカスTC」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★☆☆☆☆ |
設営性 | ★★★★☆ |
居住性 | ★★★★★ |
値段 | ★★☆☆☆ |
ワンポールテントブームの火付け役的存在の「サーカス TC」。2022年1月には生産終了が発表され、本テントをバージョンアップさせた「サーカスTCDX」 も人気を集めています。火の粉に強いTC素材で、内部にチェアやテーブルを入れても余裕のリビングスペースが確保できる広さが魅力のこちら。実際、人気通りのテントなのでしょうか?
今回のワンポールテント中では最大の展開サイズなので、収納サイズも最大。横幅が63cmあるだけでなく、重さも10kg以上あるのでツーリングでの積載はかなり厳しそう。
底辺が5角形なので、小さな五角形の布製ガイドを使います。テントの中心となるガイド中心の穴にペグを打ったら、そこからガイドテープ伸ばしてガイドの5つの角の延長線上にペグ打ちを。
5本のペグにテント本体の5隅のベルトを引っ掛けたら、最後にメインポールを中心に立ち上げて自立させます。幕自体がかなり重く、メインポールも280cmと長く太いため、力のない人には立ち上げ時がやや厳しそうです。
コット をハイスタイルの状態で入れてみましたが、この通り圧倒的な広さ。コット・チェア・テーブルを2人分入れてちょうど良いサイズ感です。
冬でもお篭り幕として、1人でゆったり過ごすのにピッタリの広さと言えます。
張り出し用のポールを使えば、フラップなしでも1辺をはね上げてキャノピーにできます。前後2辺のドアパネルの左右がジッパー開閉式なので、夏はシェルターのようなオープンスタイルもおすすめ。
また、Wジッパー式でアレンジしやすく、巻き上げ可能なスカート付きだから、冬も暖かく過ごせます。
メインポールにはランタンフックが付属しているのも便利。ただし、天頂部が280cmあり、フックも高い位置にあるため背の低い人にはやや使いづらいかも。
ベンチレーションも天頂部にあるので、設営後の調整ができないのが不便です。
ロースタイルチェア&テーブルだとちょっと物足りないほどの広さ。中で立っても余裕の高さなので、ハイスタイルのファニチャーでも全く問題ありません。
フルクローズしても、中にお気に入りギアをディスプレイできる広々リビングを確保。複数人分の荷物を置いても余裕の、お篭り幕に最適なテントでした。
テンマクデザイン サーカスTC
オガワ「タッソ」
デザイン性 | ★★★★★ |
---|---|
軽量性 | ★★★★☆ |
設営性 | ★★☆☆☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★☆☆☆ |
今回紹介するワンポール型テント中で、最も斬新なギミックを持つのがこちらのオガワ「タッソ」 。底辺が六・七・八角形の3段階に変化するから驚きです。(画像は六角形時)
どんなギミックで変化してどんなメリットがあるのか詳しくみていきましょう!
最大時の展開サイズは先のサーカスTCに迫る大きさで、変形用に余剰の布地がある分、ポリエステル素材にしては収納サイズも大きめ。
重さは4.1kgと軽いので、積載を工夫すればツーリングでの携行も可能な範囲です。
六〜八角形全てに対応するわかりやすい布製ガイド付き。黄色・波線・白でガイドラインが色分けされているので、ラインの延長線上にガイドテープを伸ばしてペグ打ちします。
伸縮式のメインポールは、六〜八角形に合わせて3段階の高さに印がついているので、高さを合わせてから中心で立ち上げます。
ちょうど中間サイズの七角形の状態でハイコットを入れたところ。幅430×高さ220cmあるので、中にチェアやテーブルを入れても余裕の広さです。
背面も1箇所ジッパー開閉できるので、夏はオープンシェルターとしても使えます。裾には巻き上げ可能なスカート付きで、オールシーズン対応。
そして、気になる変形ギミックをチェック! 正面のドアパネルが2枚重ねかつ両サイドがジッパー開閉式で、どちらも閉じたままなら六角形、片側だけ開けば七角形、どちらも開けば八角形になる仕組みでした。
季節や装備、人数に応じて、広さと高さを変えられるのがとても便利。ただし、変形に伴ってポールの長さもペグの位置も変える必要があり、一度設営した後に変形させるのはかなり大変です。
六角形時には天頂部が最も高い250cmになりますが、ベンチレーションを中から開閉できる長いロープ付きで、設営後でも手軽に通気を調整できる配慮はさすが。
画像のようにミニマム装備のソロキャンプなら、六角形サイズがフィット。荷物が多かったり、2人で使う時は八角形など、1幕を使い回せるのはとてもお得です。
さらに、2枚重ねのドアパネルは、別売りサブポールで張り出して多彩なアレンジも可能。ソロに限らず、幅広いスタイルで楽しむ人におすすめのテントです。
オガワ タッソ
SIX MOON DESIGNS「ルナーソロ」
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★★★ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★☆☆☆☆ |
値段 | ★☆☆☆☆ |
グッとコンパクトかつクールなデザインの「ルナーソロ」 。バックカントリーやトレイル向けテントが人気のSIX MOON DESIGNS(シックスムーンデザインズ)のテントです。
どんな魅力のあるテントなのか、じっくりチェックしてみましょう。
本記事全テント中で最軽量だけあって、収納サイズも最小。バックパックで携行して登山やバックカントリーなども余裕のコンパクトさです。
ただし、付属ペグを含めない重量なので実際はもう少し重くなります。ポールも付属していないので、トレッキングポールで兼用しない場合はさらに重さが加わります。
一般的なワンポールテントに比べて少し変則的な設営手順。まず、正面側長辺の両サイド、背面の中心1箇所の3点をペグ打ちします。その後に頂点にポールを当てて立ち上げ。
立ち上げ後に、正面ドアの中心、背面の左右2箇所にペグを打ちます。
形が変則的なので、キレイにピンと張るにはペグ位置やテンション調整など、ややコツが必要です。
フロアが背面に突き出た五角形なので、奥行きの最大幅は意外にも122cm。中に荷物を置くスペースもしっかり確保しています。
正面ドアパネルのほか、全辺の裾とフロアとの境目部分がメッシュ素材で、天頂部にもベンチレーションが。通気性抜群ですが、寒い時期には不向きな構造です。
両サイドと背面側壁の大部分はメッシュのないシングルウォール構造に。結露を防ぎつつ効率よく軽量化しているのがわかります。
テント内から寝たままで、前室フライシートのテンション調整ができるシステムも画期的。
フライ部分は正面にも突き出した六角形で奥行き70cm程度の前室も備え、寝る時は小さなテーブルなどササッと入れておけます。
軽量性を追求しつつ、快適性や使い勝手も効率よく備えたスマートなテントでした。
SIX MOON DESIGNS ルナーソロ
非自立式テント編(パップテント)
テンマクデザイン「炎幕TC DX」
デザイン性 | ★★★★★ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★★☆☆ |
トップバッターはテンマクデザインの「炎幕TC DX」 です。アオさんもプライベートで愛用中の人気幕、詳しく見ていきましょう!
パップテントとしてはごく標準的な展開サイズなので、収納サイズもTC素材では平均的なサイズです。横幅62cmあるのでツーリング時は縦向き積載がマスト。重さは6.9kgあるので、車やバイクでのオートキャンプ向きのテントです。
巻き留め用ループがついた方を正面にして、まずは背面側の角2箇所をペグ打ち。次に、1つ目の頂点をポールで立ち上げてその延長線上の角をペグ打ちし、逆サイドも同様に。最後にフロントパネル下部の2箇所をペグ打ちして完成です。
ポール1本立ち上げても完全には自立しないので、1人でスムーズに張れるには慣れが必要です。
横幅330×奥行き190cmあるので、ローコットを置いても余裕のスペース。フルクローズ時も荷物を中に置いておけます。
TC素材で裾にはスカート付きだから、冬も暖かく過ごせます。ただし、メッシュインナーは別売りなので、蚊など虫の多い季節には別途対策が必要です。
最大の特徴はフロントパネルの多彩なアレンジパターン。風雨が強い時はサイドフラップを下ろして、暑い時は巻いてしまって開放的に跳ね上げられます。
上部少しだけ残して留めることもできるので、フルクローズは暑いけど小雨が降っているような時など、かゆいところに手が届く仕様です。
スカート部分のみポリエステル素材なので、泥汚れなども落としやすくお手入れが簡単。
高さは130cmなので、ローチェアを前室に入れても頭上にゆとりがありますね。火の粉に強いTC素材なので焚き火もじっくり楽しめます。
メッシュインナーは別売りながら、サイドフラップやサブポールも付属して3万円以下と、コスパとディティールとのバランスが良いテントでした。
テンマクデザイン 炎幕TC DX
ワンティグリス「ソロホームステッド」
デザイン性 | ★★★★☆ |
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軽量性 | ★★★★☆ |
設営性 | ★☆☆☆☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★★☆☆ |
続いては、パップテントとしてはかなりユニークかつ大型のアイテム。驚愕のコスパと斬新発想のデザインで人気のワンティグリスの「ソロホームステッド」 です。
果たしてどんなところがユニークなのか、早速チェックしてみましょう。
今回紹介するパップテント中最大の展開サイズながら、ポリエステル素材のため収納サイズは比較的コンパクト。横幅は59cmなのでツーリング時は縦向き積載が良さそうです。重さも4.3kgとかなり軽量。
まず前後ドアパネル両サイドのスリーブにフレームワークポールを通し、根本の4箇所をペグダウン。続いて左右2箇所の外側の角をペグダウンしたら、中から2本のメインポールで立ち上げます。
他のパップテントと比べてポールの数が多くやや設営が大変です。
横幅400×奥行き240cmあるので、ハイタイプのコットを入れてもこの広さ。高さも160cmあり、背の高いアオさんが座っても頭上にはかなり余裕があります。
前後2箇所のドアにメッシュパネル付きで、背面側左右にもメッシュ付きの半円窓があり、通気性も◎。左右両サイドのフロア部分は、汚したくない荷物置きにぴったりです。
2人で使う時などは、コットを縦置きにレイアウトできるので出入りの動線もスムーズ。より自由なレイアウトが楽しめるのも魅力です。
メッシュパネル付きドアで夏もメッシュインナー要らず、フロアの外周がぐるりと繋がった設計でスカートなしでもある程度冷気を防げるのもポイント。
跳ね上げ用のポールは2本付属していて、さらに2本買い足せば前後のドアパネルを同時に跳ね上げることも可能です。
中にテーブルとチェアを入れても広々。前後を開け放てばオープンシェルターのように開放感いっぱいです。多彩なレイアウトとオールシーズンに対応可能な、一歩先ゆくパップテントでした。
ワンティグリス ソロホームステッド
ワンティグリス「スーパーシェルター」
デザイン性 | ★★☆☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★★☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★★★★ |
再び高コスパなワンティグリスのアイテムです。パップテントとしてはやや小ぶりな「スーパーシェルター」 。Amazonで10,900円〜というお手頃価格で人気沸騰中ですが……、そのクオリティは実際いかがなものなんでしょうか?
展開サイズの小ささに比例して、収納サイズもコンパクト。横幅40cmなのでツーリング時の横向き積載もスムーズです。重さも1.45kgと軽量なので徒歩キャンプにも携行可能。
ただし、ポールが付属していないので、別途ポールの重さが加わる点に注意が必要です。
フロアがシンプルな長方形なので、ペグダウンするのは4隅だけ。フライとフロア一体型のため、メインポール2本は外側で固定して立ち上げます。
フロア付きなので、シェルタータイプに比べると自立させやすく、それほど調整せずにキレイに張れます。
小ぶりとはいえ横幅210×奥行き125cmあるので、背の高いアオさんでもかなりゆとりが。コットなしなら中に荷物を置いても余裕があります。フロントドアにはメッシュパネル付きで、虫の多い季節も安心。
背面側にはドアがない代わりに、下部にメッシュ付き小窓を備えて通気性も確保。
フルクローズ時にも正面側にバックパックが置ける程度の前室があり、中に入れたくない靴などをしまっておけます。
フロントパネルを跳ね上げた下に、チェアとテーブルを置いてタープなしでもリビングスペースが作れます。ただし、サブポールも付属していないので、別途購入が必要です。
シンプルな作りと居住性を両立しつつ、付属品が少ない分軽さとコスパも追求した“引き算”上手なテントでした。
ワンティグリス スーパーシェルター
バンドック ソロベース
デザイン性 | ★★★★☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★★☆☆ |
THE・スタンダードなタイプのパップテント。ルーツたる“軍幕”を彷彿とさせるオリーブドラブカラーに、TC素材の無骨な風合いが魅力のバンドック「ソロベース」 です。
数あるパップテントの中でもロングセラーな理由を、詳しくチェックしてみましょう!
TC素材なので収納サイズはやや大きめ。横幅は40cmなのでツーリング時の積載は横向きでもスムーズ。重さは4.48kgあるので、ツーリングやオートキャンプ向きのテントです。
フライシートの形は六角形。最初に後ろのループ2箇所をペグダウンしてから、メインポール1本に対して2本のガイロープで引っ張って垂直に立たせます。
テント頂点のハトメを基点に、外側へ45度くらいの角度でメインポールの長さと同じ距離の位置にペグダウンするのがコツですが、素早く設営できるようになるには何度か練習が必要です。
付属のメッシュインナーは横幅190×奥行き85cmと、大人1人が寝るだけのサイズ感。荷物を中に入れるのは厳しいですが、前室部分も同じ奥行きがあって、フルクローズでもチェア&テーブルが置けるのは魅力です。
付属のサブポールでフロントパネルをはね上げれば、タープなしで広いリビングが作れて通気性も◎。ただし、スカートがないので春〜秋の3シーズン向きです。
一見とてもシンプルな構造のソロベースですが、意外にもアレンジパターンが豊富。両サイドのセンター部分も開閉できるので、サイドフラップ風にはね上げられるんです。
さらに、フロントパネルだけはね上げて、両サイドを開いて巻き留めてしまえば、1枚のオープンタープのような使い方もOK。
高さは110cmなので、折りたたみ式のチェアだとちょっと窮屈。ですが、TC素材で火の粉に強く、地べたスタイルで焚き火を楽しむ無骨派キャンパーに十分。
見た目に反してアレンジ力が高く、メッシュインナーやサブポールが付属して2万円台〜と高コスパ。いい意味でギャップに唸るテントでした。
バンドック ソロベース
Soomloom ミリタリーテント X-large
デザイン性 | ★★★☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★☆☆☆ |
設営性 | ★★★☆☆ |
居住性 | ★★★☆☆ |
値段 | ★★★★★ |
お次もスタンダードなデザインのパップテント。Amazonを中心にコスパアイテムが人気のSoomloom(スームルーム)の「ミリタリーテント X-large」 です。
見たところバンドック「ソロベース」とほとんど同じ印象のこちら、どんなところが異なるのか、詳細を見ていきましょう!
バンドック「ソロベース」よりひと回り展開サイズが大きいので、収納サイズもわずかに大きめ。横幅は45cmなので、同じくツーリング時の横向き積載もOKです。
ただし、こちらはサイドフラップやスカート付きな分、7.66kgとかなりの重さに。
フライシートの形は六角形で、設営手順もバンドック「ソロベース」とほぼ同じ。最初に後ろのループ2箇所をペグダウンしてから、メインポール1本に対して2本のガイロープで引っ張って垂直に立たせます。やはり、素早く設営できるようになるには何度か練習が必要です。
インナーサイズは横幅200×奥行き95cmと「ソロベース」より10 cmずつ大きいですが、ほぼサイズ感は同じ。中に荷物を入れるのは厳しいですが、前室部分は奥行きが105cmあり、フルクローズでもチェアやテーブルが置けます。
付属のサブポールでフロントパネルをはね上げれば、より開放的なリビングが作れます。
アレンジパターンはとても豊富。サイドフラップありでのはね上げ、なしではね上げ、左右センター部分もオープンしたパターンも可能です。
さらに、サブポールをもう2本追加すれば、背面側もはね上げが可能です。
巻き上げ可能なスカート付きなので、オールシーズン対応しています。
高さも十分で、折りたたみチェアに座っても頭上にスペースが。ひと回り大きいことでスタイルの選択肢が広がります。
トータルではよく考えられていますが、ポールキャップが透明な吸盤だったり、縫製ミス箇所があるなど、お値段なりの部分もあるテントでした。
Soomloom ミリタリーテント X-large
DDハンモック「スーパーライト Aフレームテント」
デザイン性 | ★★★☆☆ |
---|---|
軽量性 | ★★★★★ |
設営性 | ★☆☆☆☆ |
居住性 | ★★★★☆ |
値段 | ★★☆☆☆ |
ハンモックやアレンジ自在のタープが人気のDDハンモックの「スーパーライト Aフレームテント」 。軽量性に優れたこちらのテント、実力派いかに。
ポールが付属しておらず、ポリウレタン製なので収納サイズも非常にコンパクト。ツーリングはもちろん、重さも800gなので、バックパックでの携行も余裕です。
設営方法の詳しい説明書がないので、なかなか難易度が高いテントです。基本的には六角形のパップテントと同じ流れで自立するハズなんですが……。
左右に出入り口やベンチレーションを備えるせいか、キレイにピン張りするにはペグ位置やテンションの調整がかなりシビアなようです。
横幅が345×奥行き150cmあり、インナーが付属していないので、コットを入れてもかなりの広さ。フルクローズだと前室をリビングにするのは狭いですが、荷物を入れておくには十分なスペースです。
ただし、メッシュパネルもスカートもないため、単体だと快適に使える期間はかなり限定的。
そして、名前に「Aフレーム」と付く所以は、この左右両サイドの出入り口の形状のようです。フロントパネルのジッパーを下から開けるより、サッと横に開くだけで出入りできるので楽チン。巻き留めてしまえば通気性もよりUPします。
パップテントでは珍しい、ベンチレーションも左右両サイドの比較的上部に装備。上へと暖気を逃して結露を軽減してくれそうです。
サブポールを追加すれば、タープなしでもリビングスペースを作れます。高さが115cmなので、チェアに座れなくはないですが、やや圧迫感が。
軽さを追求し、無駄を省きつつも効率的に使い勝手を高めたテントでした。
DDハンモック スーパーライト Aフレームテント
使ったらメンテナンスも忘れずに
せっかくお気に入りテントを入手しても、使用後のメンテナンスを怠るとあっという間に劣化してしまうことが。長く愛用するために、基本のメンテナンスについてもチェックしておきましょう!
テントの大敵は「水分」。兎にも角にも、収納前にしっかり“乾かす”ことがメンテナンスの基本です。
濡れたままだと「加水分解」という現象で防水性能が落ちるだけでなく、ベタ付きや匂いまで発生します。コットン素材やコットン混紡のTC素材などは、“カビ”も発生しやすくやはり乾燥がマスト。
自宅で干す場所がなかったり長期間未使用の場合は、各ブランドのメンテナンスサービスやプロのテントクリーニングサービスを頼るのもオススメです。
▼テントのメンテナンスについて詳しくはこちらもチェック!
自分だけの一張りを見つけたら、さあキャンプに行こう!
人気ソロ用テント、怒涛の18張り徹底レビュー、いかがでしたか?
スタイル別のおすすめ項目や、デザイン性・軽量性・設営性・居住性・コスパなどの検証項目をしっかりチェックして、今のあなたにフィットする一張りを、ぜひ見つけてみてくださいね!