結局コットって「寝心地」が一番大切では?

「人生1/3は布団の中」と言いますが、キャンプの寝具も同じ。携行しやすさや収納サイズ、組み立ての手間なども大事ですが、やはり最も重要なのは「寝心地」ですよね。
どんなに楽しいキャンプも快眠できなければ、翌日はツラいばかり。疲れも抜けないままに、撤収するハメになります。

エアマットもいいものがありますが、筆者はソロのときは、インナーテント無しで寝られるコットのほうが出番が断然多いです。
これまでは、展開しやすくて腰かけるのにも便利な、ハイランダー「レバー式GIコット」などを使用。けれど正直、寝心地に関しては不十分に感じていました。
寝心地を追求し続けた結果…

寝心地を追求した結果、たどり着いたのは、ヘリノックス「コットマックス コンバーチブル」(以下「コットマックス」)。
同社のレギュラーサイズ「コットワン」よりひと回り大きく、身体の大きい人でもゆったりと寝られるのが魅力で、最上位モデルたるコットです。
今回は、4年使って惚れ込んだ、大きいだけじゃないその魅力をじっくりご紹介します!
ヘリノックス コットマックス コンバーチブル
使用サイズ | 長さ210×幅75×高さ17cm |
---|---|
収納サイ | 幅58×奥行き17×高さ17cm |
重量 | 2.83kg(2.96kg) ※()内はスタッフバッグ込みの重量 |
耐荷重(静荷重) | 145kg |
材質 | フレーム:アルミ合金(アルマイト加工) 生地:ポリエステル |
ヘリノックス「コットマックス」の神ポイント5つ
1 |大きく身体を伸ばせる神サイズ!

なんといっても、まずはその大きさです。「コットマックス」は長さ210×幅75×高さ17cm。
同社のレギュラーサイズ「コットワン」が、長さ190×幅68×高さ16cmなので、実にひと回り大きいワケです。
身長171cmの筆者だと、気持ちよく大の字で寝られます。これができるコットは唯一無二。この1点にのみでも、その価値がお分かりいただけるかと思います。

ハイランダー「レバー式GIコット」との比較がこちら。ハイタイプとロータイプの差こそあれ、面積の違いは一目瞭然。
「コットマックス」なら寝返りだって打ててしまいます。
2|とにかく寝心地がイイんよ…

ポリエステル素材の生地は適度に引っ掛かりもあり、手触りもよい感じです。
この高品質なテクスチャと大きなサイズが相まって、寝心地はまさにキャンプ界のキングサイズベッドというところ。

そして、このピンとした張り感。この後詳しく触れますが、これは同社コットに共通する独自の脚パーツロックシステムの賜物(たまもの)。
組み立てやすさがフォーカスされがちなロック機構ですが、脚パーツの固定と同時に、生地にしっかりテンションがかかる設計に。
沈み込みやゆるみのない適度な張り感をキープし、常に快適な寝心地も実現しているんです。
3|大きさゆえの使い勝手の良さも◎

大きいとはいえ、ローコット。なので、ティピーテントでも斜面を気にせず、かなり端まで寄せられ、テント内は広さを保てるのもポイントです。
また、高さがないことで視覚的な圧迫感も少なく、意外と大きさを感じさせません。

また、通常のコットより10cm近く幅が広い分、枕元のスペースにも余裕が。
タブレットやモバイルバッテリーなど、無造作に小物をちょい置きしても落ちにくく、邪魔にもなりません。

落ちにくいといえば、毛布などにも当てはまります。
画像は、LUCKINSLEEP「極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿」という、180×200cmのビッグサイズ毛布ですが、2つ折りすればジャストサイズ。ちょうど敷布団にして使えています。
この毛布は特殊な「エアロゲル」素材のため、地面からの冷気もこれだけで完璧に遮断。この、冬の最強コンビも、「コットマックス」の大きさあってこそです。
4|力不要!脚パーツロックが秀逸

組み立ての手順自体もごく一般的で簡単。
まずは、ショックコード式のアルミフレーム2本を伸ばし、生地両側のスリーブに挿し込みます。


続いて脚パーツ4本を、左右のフレームに装着するのですが、先にも触れた通り、この脚パーツロックシステムがとにかく秀逸!
「てこ」の原理を応用しているため、腕力は不要。根元のフックをフレームに引っ掛けたらレバーをパチンと起こすだけなので、実にスムーズです。

メーカーによっては、この工程で全身の力を使って足で踏みつけないと固定できないケースもあり、この辺がさすがのヘリノックスです。
撤収時は、レバー両側のボタン2個を、同時に挟むようにプッシュすればロックが解除。あっという間に脚パーツがフレームから外れます。
5|収納すれば片手サイズ

そして収納すれば非常にコンパクト。幅58×奥行き17×高さ17cm。袋込みでも2.96kg。
さすがに徒歩キャンプにはしんどいかもですが、車やバイク移動でのソロキャンプであれば、頼もしい相棒になるのは間違いありません。
気になるところも、なくはない
やっぱりデカすぎてテントは選ぶ

*画像はDOD「ワンタッチテント」と「コットマックス」
一般的なコットとの差は長さで20cm、幅はわずか7cm程度ですが、「規格外」のサイズなのは間違いない「コットマックス」。
ソロテントやインナーテントとの相性は今ひとつ。
例えばDOD「ワンタッチテント」の場合、「無理すればどうこう」のレベルでなく、先端を入れた段階で「もうだめぽ」感が。

筆者は、テンマクデザイン「サーカス」のフロアに直置きしていますが、使用パターンは絞らざるを得ないです。
コンバチできるが脚の価格が…

出典:mont-bell
商品名は「コンバーチブル」なれど、ハイスタイルにするには別売りの脚が必要です。しかも「コットワン」などと共通規格でなく、「コットマックス」専用仕様。
そしてお値段がなんと、17,050円(税込)。安いコットなら家族分の「本体」を揃えられるぐらいの価格でして……。
なんとか本体は買えた筆者も、悲しいかな庶民のサガ?で、脚の購入は躊躇。筆者の使用パターンでは特段の必要性を感じていないこともあり、未入手のままです。
ヘリノックス コットレッグ(16PCS)コットマックス用
サイズ | Φ2.2×長さ28cm |
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収納サイズ | 幅17×奥行き5×高さ39cm |
疲れを残したくないなら、ぜひ手に入れて欲しい!

仕事の合間にゲリラ的にソロキャンプに出掛けることが多く、「翌日昼から仕事」のパターンも少なからず。楽しいキャンプとはいえ、疲れを残したくない思いは人一倍の筆者。
そんなときに助けられるのが「コットマックス」。ペグ打ちによる腰のハリなどもかなり軽減されるので、キャンプ寝具における寝心地の重要性を痛感しています。
家族全員分揃えるにはかなりコストがかかりますが、ソロキャンプ専用……ならば、是非手にしていただきたい逸品です!
ヘリノックス コットマックス コンバーチブル
使用サイズ | 長さ210×幅75×高さ17cm |
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収納サイ | 幅58×奥行き17×高さ17cm |
重量 | 2.83kg(2.96kg) ※()内はスタッフバッグ込みの重量 |
耐荷重(静荷重) | 145kg |
材質 | フレーム:アルミ合金(アルマイト加工) 生地:ポリエステル |