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春でも夜間は極寒。でも買い足すのはちょっと…夏用の寝袋に「エアロゲル毛布」を足したら感動!

街中は春の陽気とはいえ、まだまだキャンプ場の夜は極寒……。

必需品と言えるのが、ダウンシュラフです。が、しかしお高い!

そこで見つけたのが未来の毛布。なんとNASAの技術「エアロゲルシート」を応用しており、お値段は1万円以下! これを夏用シュラフに組み合わせたら……?

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目次

記事中画像撮影:筆者

「ダウンシュラフ」って敷居高くないすか?

NANGA「ダウンシュラフ ダウンバック 1100 STD」

画像は筆者愛用のNANGA「ダウンシュラフ ダウンバッグ 1100 STD」

春になってきたとはいえ、まだまだ気温が冬並みなキャンプ場も多いですよね。

そんな環境での必需品がダウンシュラフ。どんなに暖房類を充実させても、就寝時に頼れるのはやっぱりフッカフカの羽毛ですよね。 

しかし……。ダウンシュラフはどうしても高額。家族全員分揃えるとなかなかの金額です。

また、ダウンシュラフは窮屈なマミー型のものが多く、閉塞感が高いだけでなく、ファスナーの開閉にもコツが必要です。子どもには使いづらく、この点も困りもの。

LOGOS「ROSY 丸洗い寝袋」

画像はロゴス「ROSY 丸洗い寝袋」

一方、夏用のシュラフは封筒型で出入りも簡単なタイプが多かったりします。(画像はLOGOS「ROSY 丸洗い寝袋」)。お値段もダウンシュラフの1/10レベルでお安いですし。

この夏用シュラフに何か組み合わせたら、ファミリーでももっと手軽に、暖かい冬キャンプを楽しめるかも……、と、以前から考えていた筆者。

エアロゲルに頼ればイイ?!

極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿

そこで見つけたのが、LUCKINSLEEP「極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿(以下エアロゲル毛布)」なる毛布。こちら、単なる極厚の毛布ではありません!

なんと、宇宙服や宇宙船外壁などに使われる、NASA開発の超ハイスぺ断熱材「エアロゲル」を採用。あのNASAですよ、NASA! これなら使えそうじゃないですか?

しかも、お値段なんと約8,000円(Amazon/2025年3月時点)。

サイズは140×200cmと180×200cmの2種があり、今回は180cmのほうをチョイス。早速、家族のために体を張って、雪中キャンプにて試してみました!

    LuckinSleep 極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿

    材質ポリエステル
    サイズ‎140X200CM

    てか、エアロゲル毛布って何なんだ?!

    宇宙服レベルの断熱素材を採用

    出典:PIXTA

    まずは、最も気になる「エアロゲル」というワード。実は特定の化合物ではなく、無数の小さな部屋に空気が詰まった構造体を指します。

    身近なところでは、乾燥剤の「シリカゲル」が該当。この技術をNASAが断熱シートに応用したのが「エアロゲルシート」。さらに、それをLUCKINSLEEPが独自に改良。

    体積の95〜99%が空気で構成され、極小の無数の空気層により、画期的な断熱性を発揮するワケなんです!

    合計6層!徹底した断熱構造

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿の仕組み

    出典:Amazon

    「エアロゲルシート」だけでもスゴイところへ、「静音アルミシート」や熱を吸収して体を温める「アクリレートわた」、「炭化繊維」など計6層にも及ぶから驚きです。

    これでもかというほど、徹底した断熱構造。これなら真冬の屋外にも耐えられる気がしてきます……!

    ダブル抗菌防臭で清潔に保てる

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿のしくみ

    出典:Amazon

    また、繊維メーカー大手、TEIJIN(帝人)の「マイティトップⅡECO」を使用。光触媒加工が施された特殊な中わたで、「抗菌防臭・防ダニ」機能を発揮してくれるんだとか。

    清潔なのはもちろん、アレルギーのある人や、小さなお子さんでも安心ですね。

    なめらかな肌触りで、これは快適そう

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿の手触り

    ハイテクてんこ盛り毛布……。なんとなく寝心地に不安を感じてしまうのですが、触ってみると、とっても柔らか。

    なんでも、フランネル生地に「CICA加工」というのが施され、優れた保湿・防静電・抗菌防臭性に加え、皮膚再生保護の効果まであるそうな。寝心地重視の人にも朗報です。

    早速、冬キャンプで寝てみますかね…

    夏用シュラフの上にセット

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿をセット

    論より証拠ということで、ともかく寝てみます。2月の茨城県某所にて。うってつけなことに?この日は、今冬一番クラスの寒さです……。

    就寝セットの内容は、上から順に下記の通り。

    • 1. エアロゲル毛布
    • 2. ロゴス「ROSY 丸洗い寝袋」
    • 3. 直流家「アウトドアブランケット・ダンくん」
    • 4. ヘリノックス「コットマックス」

    直流家「アウトドアブランケット・ダンくん」は電気毛布。万一寒すぎる場合の保険として、いったん電源はOFFにしています。

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿の襟元

    なお、「エアロゲル毛布」の襟は裏から折り返しタイプで、かなり厚みがあります。外から冷気が入ってくるのを防いでくれるようで、この点も期待できそう。

    外気温・テント内気温

    こちらが就寝前の温度です。外気温は-2℃になろうかという寒さ。

    テント内は薪ストーブで20℃以上ありますが、就寝時は火を落とすため、すぐに氷点下になると思われます。

    ここまで気合いの入った条件でなくてもいいんですが……、ま、なんとかなるでしょう!

    毛布+シュラフに潜り込む

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿を使っていざ就寝!

    封筒型シュラフなので、ファスナーに頼らずするっと入れるのはやっぱりラクですね。トイレにも行きやすそう。

    「エアロゲル毛布」はシュラフをすっぽり覆える大判サイズだし、3.28kgの重量も頼もしくはあります。肌ざわりもなかなかの気持ちよさ。

    現時点では快適ですが、気温が下がるとどうなるか……。一抹の不安を感じつつ、ひとまずおやすみなさい。

    全く寒さを感じず…朝が来た!

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿を使って就寝からの起床

    朝です!  なんと8:30の大寝坊! 驚いたことに、就寝中は全く寒さを感じず、快適に寝すぎてしまったようです。この毛布、冷気を全然通しませんね。

    ただ、毛布の襟元に厚みがあるとはいえ、マミー型シュラフに比べると、顔や首回りはどうしても冷気を感じます。そこは、毛布を頭からかぶって回避。

    結果、電気毛布のスイッチを入れることもなく、ぐっすり快眠。朝もなかなか起きることができないほどの心地良さでした!

    キャンプでは、ここが気になった

    収納サイズもシュラフ超え…

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿のサイズ感

    6層構造の厚みもあり、断熱性能だけでなく収納サイズもシュラフ超え。丸めるのは比較的カンタンですが、精いっぱい小さく丸めても、夏用シュラフより大きいという……。

    携行時には、100均などで買えるベルクロ式のベルトなどを使えば、スムーズになりそうです。

    ですが、家族分揃えるとなると、車の積載スペースはかなり逼迫しそう。購入前には、その点を十分に検討する必要がありますね。

    そのまま掛けたらハミ出します

    極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿

    今回、あえてワイドな180cm幅をチョイスした筆者。2つ折りにすればコット幅に対してちょうど良く、間にシュラフを挟めば背中側の断熱にもマットが不要と考えたからです。

    ただ、検証時は怖気付いて? 下に電気毛布を敷いたため、2つ折りにせずに使用。なので当然、75×210cmの「コットマックス」でもたっぷりハミ出します。

    この場合は毛布が土で汚れてしまうので、グランドシートの併用が必須。また、140cm幅の場合も2つ折りにはサイズが足りず、やはりグランドシートの併用をオススメします。

      LuckinSleep 極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿

      材質ポリエステル
      サイズ‎140X200CM

      NASAの技術力に脱帽!エアロゲルシュラフにも期待

      極厚極上暖・帝人TEIJIN中綿

      結局、この冬は2回(2回目は-5℃以下)使いましたが、「エアロゲル毛布」の暖かさは驚異的! はっきり言って、今まで使っていたダウンシュラフは何だったの? と感じるほどでした。

      何より1万円以下とコスパ面でも大貢献。冬キャンプのハードルを一気に下げてくれます。特に家族でのキャンプでは、お子様にも使いやすくてよいのではないでしょうか。

      もしかしたら、今後はシュラフのニュースタンダードになっていくのかもしれませんね!

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