焚き火料理に憧れるけど……ちょっとハードルが高い?!
一時として同じ形でいることがなく、変化し続けるその姿をずっと眺めていられる「炎」。その醍醐味を味わえる、最もシンプルかつベーシックなアクティビティ、「焚き火」。
キャンプにも欠かせない存在ですが、調理となるとガスバーナーやコンロを使うのみで、焚き火はただ眺めたり暖をとるだけになってしまっていませんか?
本当は、焚き火でワイルドに直火調理してみたいけど、なんせ火加減の調節が難しいしコツがわからない……。と憧れつつもトライできずにいる人、実は結構多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなキャンパーに捧ぐ「焚き火料理の極意実例集」をお届け! 焚き火料理のベテランキャンパーから、メニュー別のコツや愛用のギアについて直接教えてもらいましたよ!
焚き火料理での火加減の調節は“距離”がポイント
焚き火料理の極意実例をご紹介する前に、焚き火料理の基本となるポイントについてチェックしておきましょう! スイッチ1つで火加減の強弱を調節できるガス火と違って、焚き火では“距離”で調節します。
焚き火台の上に設置するスタンドやロストルを利用したり、トライポッドで上から吊るして遠火にするなどの工夫が必要に。
焚き火調理に特化したスタンドなどが、デフォルトで付属している焚き火台も。初心者はそういうタイプを選ぶと、よりハードルが低くなりますよ。
焚き火料理するなら知っておきたい「熾火(おきび)」
もう1つ、焚き火料理の基礎として知っておきたいのが「熾火(おきび)」。熾火とは、着火した薪や炭が炎を上げずに芯の部分が真っ赤に燃えている状態。
炎が上がっていなくても非常に高温で、 煙も少なく火力が安定しているので調理に適しているんです。
逆に、薪が炎を上げて燃えている状態だと、熱のコントロールが難しく、食材も鍋も真っ黒のススだらけになってしまいます。
メニューによっては炎が上がっているほうがよいときもありますが、基本的には、まず料理をする前に熾火を作ると失敗しにくくなります。薪をたっぷり燃やしたら、1時間くらい経って火が落ち着くまで待ちましょう!
※地域やキャンプ場によって、地面で直接焚き火をおこなう直火は禁止の場所があり、直火をおこなう際はルールをしっかりと確認しましょう。
みんなの失敗しない焚き火料理の極意!実例19連発
①簡単ジューシー「マスタードポークホイル焼き」
【 @famcam02さん 】
まずは、炎の影響をダイレクトに受けにくく焦げ付きにくいホイル焼きメニューから! ご覧ください、この見事にジューシーに仕上がったマスタードポーク!!
塩胡椒で下味をつけ、粒マスタードににんにく(包丁で叩いてつぶすとより香りが立つ仕上がりに)、ローズマリーなどお好みのハーブをまぶしたら、アルミホイルでピッチリと包みます。
このとき、アルミホイルを閉じた部分が底面にきてしまうとせっかくの肉汁がこぼれてしまうので注意。
あとは安定した熾火状態の焚き火の中へ入れて、放っておくのみ。凝った道具も何もいらないのに、焚き火の遠赤外線効果で驚くほどふっくらジューシーに。
そのときの思いつきとか遊び感覚とかで作ることが多いのでこれといったコツや注意点とかは特にないんです。焚き火台はWhole EarthのQuickUP EXです。
焚き火調理にだんだん慣れてくると、@famcam02さんのように遊び感覚でいろいろトライできるように。肉の大きさや厚みによっては、フォークなどで何箇所か刺すとより火の通りがスムーズです。
②インスタ映えNO.1?!「吊るし炙りベーコン」
【 @jagap_camp_drunkerさん 】
続いては、いかにもワイルドな焚き火料理としてインスタ映えも狙える「吊るし炙りベーコン」を!
極力ベーコンを火に近づけるように吊るします。火に当たってベーコンを燃やさない位置で調整してください。燻製のチップを焚き火のなかに入れるのも良いと思います!
時間が経つとベーコンから脂が出てきて火に落ち煙が出るのでさらに燻されます。大体1時間半から2時間くらいが目安。ソロキャンプ時はTokyo Camp「焚き火台」、ファミリーキャンプ時はユニフレーム「ファイアグリル」を主に使用しています!
なるほど。火から近いけど直接当てないのがコツなんですね。燻製チップを入れて炙ったベーコン、おつまみに最高ですね!
【 @matsu.campさん 】
長めのベーコンを使用。火に直接当たるとすぐに焦げるので、直接当たらない程度に離してじっくり熱します。
焚き火調理のときに使用するのはソロストーブ「キャンプファイヤー」。二次燃焼効果で煙が出づらく食材に煙臭さが付きにくいです。
短いと吊るしたときに落ちてしまう恐れが。そして香ばしいのは大歓迎ですが、煙臭いのは本末転倒。煙の出具合にも注意しつつ、おいしいベーコンを楽しみたいもの。
③一度はやってみたい!みんなの憧れ「ジブリ飯」
【 @matsu.campさん 】
ベーコンは食べ応えのある1cmほどの厚切りにスライス。アルミホイルで蓋をすると蒸らし効果で簡単に半熟の黄身に仕上がります。味付けは岩塩、もしくはハーブソルトもおすすめです。
直火に鉄製フライパンで焼いた、トロットロの目玉焼きと分厚いベーコン……。ジブリ飯は誰しもが憧れて止まない永遠定番ですよね! 蒸らしにはアルミホイルで蓋がポイント!
④やっぱりワイルドに肉!「フライパンで分厚いステーキ」
【 @threee_takaieさん 】
ワイルドに焚き火料理といえば、やっぱり“肉”メニュー! 直火で焼く分厚いステーキ、憧れちゃいます。
常温に戻した肉を、最初は火力の弱い焚き火の端で動かしながら徐々に焼く。熱が均一に行き渡ったら、焚き火の真ん中の最大火力で両面しっかり焼くとこんがり。焼き上がったらアルミホイルで包み少し肉を休ませて完成。
やはり、フライパンを置く位置を変えて火力を調整。最初は端、最後に真ん中がポイントです。最後にアルミホイルで包んで休ませることで、分厚いステーキもムラなく中心まで火が通ります。
フライパンは「turk(ターク)」、焚き火台はロゴスの「カマド」を使っています。
フライパンにもこだわりが! やはり蓄熱性の高い鉄製フライパンがよりおいしく焼けておすすめ。
【 @isei0526さん 】
ステーキを焼くときは、鉄かステンレスのフライパンを使うので、しっかり予熱します。あとは、肉の返しは頻繁におこなった方が焦げにくく、鉄板に付いていない面からも余熱が伝わる気がします。火加減は、そんなに大きな炎ではなく、フライパンに安定して炎が当たるくらい。
しっかり余熱することでムラなく肉に火が通るんですね。分厚いステーキならではの、鉄板に付いてない面への配慮もしっかりと。そして安定した炎がポイント。
焚き火台は「野良ストーブ」「ファイヤーセーフ」「ウルトラライトファイヤースタンド」を愛用しています。フライパンは、写真に写っているのはLAVA の「鋳物フライパン」です。あとはデバイヤーの「クレープパン」や業務用のステンレスフライパンを使っています。
LODGEと並ぶ鋳物の老舗ブランド「LAVA」のフライパンをチョイス。分厚いステーキには、焚き火の熱を効率よく伝える鋳物フライパンがマストですね。
⑤遠赤外線効果でふっくら「石焼きステーキ」
【 @keisuke_41campさん 】
石を使うとどうしても焼き加減の調整が難しいので、平た目の石を、最初は燃やすように熱していきます。
鋳物フライパン以外に、現地調達という選択も! よりワイルドな石焼きも、遠赤外線効果がバツグンで、食材がふっくらジューシーな仕上がりに。平らな石をしっかりと余熱しておくのがポイント。
焚き火料理全般で必須なのはファイヤーブラスターと五徳です。五徳は太い薪で代用しても良いです。基本的には直火が好きなので、後始末のときに炭が残らないようにファイヤーブラスターで完全燃焼させています。
直火のベテランになると、五徳ナシで、うまく組んだ太い薪に直接鍋やクッカーを載せた状態での調理が可能に。ファイヤーブラスター(火吹き棒)でピンポイントに薪の炎を調節してしっかり燃やすテクも、ぜひ参考にしたいもの。
⑥くるくる肉直火焼き
【 @akira.n8008さん 】
鉄串に刺した巨大な肉塊をくるくる回しながら直火焼き……。焚き火料理ならではのワイルドさ満点メニューですよね!
僕の直火炙り肉料理は、料理をする前に焚き火をしながら熾火を作り、そのあとに小割の焚き付けを用意して、あとは遠火で時間をかけじっくり燻します。そうすることで、余計な脂を落として旨味を閉じ込めます。
やはりポイントは“熾火”。安定した遠火の熾火でゆっくりと火を通すことで旨味が逃げないんですね。
火力をあげたいときは小割を足す感じです。注意点は、焦らずゆっくりと。一気に火力を上げないことです。2.3時間かける場合も、楽しみながら眺めるが良しです。味付けはお肉の旨味を味わうためシンプルに岩塩またはクレージソルトのみ。
なるほど! 小割りにした薪を足すときも、あくまでゆっくり少しずつ。焼けるのをじっくりと待つ時間も、焚き火料理の醍醐味ということですね。
焚き火料理でよく使うのはbushcraft essentialsの「bushbox xl」とVargoの「FireBoxGril」です。両方とTitanium(チタン)。基本直火可能な場所での直火が多いのであまり使いませんが。
「bushcraft essentials(ブッシュクラフトエッセンシャル)」も「Vargo(バーゴ)」も、ともにワイルド野営系ソロキャンパー御用達のニッチなブランド。超軽量かつ丈夫なチタン製のチョイスもさすがです。
【 @yasuraimuさん 】
下味をしっかり付けて、できるだけ火元は避け、じっくり時間をかけて焼くようにしています。焼き終わったあとは、アルミホイルで包んで10分〜15分位蒸らします。お肉はできるだけ薄くきった方が家族にも友達にも好評でした。最近は夜ではなく、焼き加減がよりわかるように昼間に焼くようになりました!
「遠火の強火かつ、仕上げにアルミホイルで包む」が、共通するコツ。たしかに、夜は肉の色味による焼け具合の判断が難しいので、要注意ですね。
回転バーはユニフレームの焚き火台を利用して自作した物になります。ユニフレームの焚き火です。
自作の回転バー、良い仕事していますね! 自作ギアの導入も直火ベテラン勢の共通点です。
【 @n.yama_campさん 】
お肉は牛でも豚でも羊でも、自宅で塩漬けして熟成させてからキャンプ場に持っていきます。写真は豚肩ロースの塊で、キャンプにいく前日にチューブのニンニクをすり込みました!
自宅で熟成させておくひと手間で、直火焼きのおいしさがさらにランクアップ!
焼くときは、焚き火の火からは少し離してじっくり時間をかけて火を入れていきます。いつもはチェーンを使って火に近づけたり、離したり調節していますが、このときはSカンに直で引っかけてじっくり焼きました。私の経験上、火に当たらない位の距離感がいい感じの仕上がりになりますかね。
時間に余裕があるときとないときで、焼く方法や使うギアのバリエーションが豊富なのはやはりベテラン。少しずつバリエーションを増やしていけると良いですね。
キャンプデビュー時からロゴスの「ピラミッドグリルエボL」を愛用しています。肉をぶら下げているのは、ホームセンターなどで売っているロープ留めを、耐熱塗装してアイアンツール風にしたものです。チェーンを使って網をぶら下げ料理したりいろいろ使えます!
薪の性質や湿度、気温などの条件で、都度変化する焚き火。自作ならではのニッチなギアが、実はベテランへの近道なのかもしれません。
⑦鳥の直火串焼き
【 @u.g.fさん 】
コツは特にないです。焦がさないようになんとなくでやっています。直焚き火でやるので、道具はその辺に転がっている枝木を使ってナイフとのこぎりで適当に作っています。
こちらも現地で木を組んだ野外キッチン。フックも枝わかれした部分をうまく利用していますね。フェザースティックなど、ナイフによる木の加工スキルも、焚き火料理と合わせて習得しておくと便利ですね。
⑧カツオのタタキ
【 @shige__05さん 】
なるべく焦げないように遠火でじっくりを心がけて焼きました。このときの焚火台はコールマンの「ファイヤーディスク」を使用。ソロストーブの 「キャンプファイヤー」なども使ったりしますね。
肉だけじゃなく、魚だって遠火でじっくり炙れば香ばしくジューシーな“タタキ”に。串も熱くなるので、手で持つときはグローブをお忘れなく。
ファイヤーディスクとキャンプファイヤー、用途別に真逆の2台を使い分けているのも参考になります!
⑨ぶりカマ焼き
【 asb2373さん 】
魚を焼くときは、まずじっくり網を温めて皮がくっつかないようにします。親指ぐらいの薪を燃やして、熾火をたくさん作って焼いていきます。
あとは、崩れた熾火を集めて網との距離を近くして皮目に焦げをつけていきます。とにかく焦らず、じっくり焚き火を世話するとふっくら焼けると思います。
フライパンの余熱と同じく、網も余熱がポイント。小さな熾火をたくさん作れば、より細やかな火加減の調節が可能に。じっくり焚き火を“世話する”、この感覚が大切なんですね!
焚き火ギアは、ダイソーの正方形の焼き網と鉄工所で貰った端材の鉄板で料理することが多いです。
直火派は、やはり自前のニッチなギア愛用者が圧倒的に多いですね。慣れてきたら徐々に自分なりにいろいろトライしてみたいもの。
➉メスティン炊飯&ベーコンエッグ
【 @kumagoro_simsさん 】
メスティン炊飯は、30分〜1時間米に水を吸わせる。最初から最後まで弱火、蒸気が減ったら蓋を開けて確認。水溜りがなく、ちょっとベチャっとした状態なら蓋をして火から下ろし、15分以上保温。これで炊飯は失敗しないです。ポイントは浸水と保温の時間さえちゃんと取れば、途中蓋を開けても大丈夫です。
ガスコンロでも慣れないとなかなか難しい「炊飯」。炊飯前にしっかり米に吸水させること、最後の十分な蒸らしがポイント。慣れるまでは、蓋を開けて確認すれば焦げ付かせずに済みますね。
ベーコンエッグは玉子表面を固めたい場合はフライパンに蓋をして蒸気で固める。トロトロ玉子にしたいときは蓋をしないぐらいですね。
よく使うフライパンは、ロッジのスキレット、ニトリのスキレット、YOKAの「ダブルパン」です。よく使う焚き火台は、笑’sの「B6君」、ベルモントの「TABI」です。TABIは冬場だけ使用、B6君は夏場に炭火料理に使いやすいですね
季節やメニューに合わせて、焚き火台もフライパンも複数を使い分けするのがベテランの技。
⑪クッカーで十六穀米炊飯
【 @___saaayan___さん 】
米を30分〜1時間(感覚)吸水させ、最初は焚き火の炎があたるくらいの強火のところに置き、グツグツしてきたら火力が弱いところに移動。あとは音と匂いで判断しています。
湿ったグツグツという音から、乾いたパチパチという高めの音に変わったのが確認できたらオッケー。クッカーから出る蒸気で、焦げる前の匂いを判断。火から離して15分ほど蒸らして完成です。
音と匂いで判断できれば、時間を計り忘れても失敗せずに済みますね。とはいえ“焦げる前の匂い”の判断はかなりハイレベル。最初は音で判断しつつ、徐々にこの匂いを意識できると良いですね。
音を聞き取り、しっかりと蒸らしていれば失敗はほとんどないと思います。こんな感じで時間はしっかりと計っていません。不安であれば途中で蓋を開けて中を確認してもオッケー。
やはりベテランからの「蓋を開けても大丈夫」のアドバイスは貴重。昔ながらの「炊飯セオリー」に縛られず、トライあるのみ。
焚き火台はペトロマックス「アタゴ」、クッカーは、兵式飯盒、スノーピーク「アルミパーソナルクッカーセット」を使っています。
音と匂いで判断できるようになれば、兵式飯盒での炊飯にも応用が効きそうですね。
⑫焚き火台の下でピザ
【 @ y.misaki_miekyanさん 】
思いのほか火力も強くあっという間に焼けるので焦げないように回しながら焼くのがコツです。
下方へも輻射熱が伝わるタイプで、適度なスペースが確保できる焚き火台なら、こんな風にピザを焼くことも可能です。ピコグリルなら、距離もほどよく強い火力が伝わるからピザにピッタリ。
焚き火料理をするときはニトリのスキレットとグリルパンをよく使います。グリルパンは焦げ付きにくくて特におすすめです。焚き火台はピコグリルとsnowpeakの焚き火台Lを用途に分けて使用しています。
お手入れも楽で気軽に使えるグリルパンもあると、より焚き火料理のハードルが低くなりますね。焚き火台もソロからファミリーサイズまで使い分け、お見事です。
⑬ダッチオーブンでパン
【 @ u_ka07shaleilさん 】
ここからはいよいよ焚き火料理に欠かせないダッチオーブンメニュー! 蓋に熾火を載せることで、オーブンと同じ天火調理が可能になるから一気にメニューの幅が広がります。
じっくりと発酵させてから焚き火にかけること。下の火は弱めで、上の火は強めが良いです。
熱は下から上へ伝わるので、下からの火は弱く、逆に蓋の上の熾火がを強くすればこんがりキレイな焼き色が。クッキングシートで、焦げ付き防止&取り出しやすいようひと工夫。
パンを焼くときのダッチオーブンはREADYMADEの「WEEKENDERround」。オーブンをかけるのはironcraftの「IZANAMI」を使用しています。
福岡発「READYMADE」のダッチオーブンは、蓋も平らで単体使いもOK。「IZANAMI(イザナミ)」はさまざまな焚き火台に使えて、どちらも汎用性が高く、焚き火料理の幅が広がるチョイス。
⑭ダッチオーブンで丸ごとローストチキン
【 @masae1219さん 】
ダッチオーブンといえば、やはりチャレンジしてみたいのが丸ごとローストチキン!
鶏にはあらかじめ、塩、胡椒、お酒、塩麹を塗り込んでおきました。鶏の周りに野菜(じゃがいもだけはあらかじめ茹でておきました)を置き、上からローズマリーとオリーブオイルを。
鍋の下は、炎がやっとつくくらい(あまり燃やしすぎない)の火力を意識。蓋の上は炭になったものを多めに。できるだけ蓋上の温度を保ちたいので、消えていないかこまめにチェック。1時間半くらい焼きました。
やはり、鍋の下側は弱火で蓋の上は強めの火力がポイント。かつ、温度を安定させるためのチェックもマスト。
焚き火台は近所のホームセンターで購入。地面で焚き火するときは、ブロックとホームセンターで見つけた火台(たぶん園芸用のものでしたが、耐火使用だったため使用)に、BBQ用の網を置いて使用しています。
直火OKの場所なら、耐火用ブロックでカマドを組めば遠赤外線効果がよりUP。ぜひマネしたいアイデアですね。
ダッチオーブンは頂きものなのでどこのものか不明。焚き火のときは、ダッチオーブンより、モンベルの鍋をメインで使っています。野菜やエビなど入れて煮込むだけでおいしいスープになりお気に入りです。
アルミ製のモンベルクッカーは、軽量で熱伝導率が高いので火が通りやすく、焚き火料理とも相性ピッタリ。
⑮焼きパイナップル
【 @ jun_p_79さん 】
とにかくインパクト大のこの絵面! 皮も葉っぱもついたままのパイナップルを串刺しで豪快に丸焼きに。
表面が真っ黒になっても気にせずに、時間をかけて焼く。表面は丸焦げでも 皮を切り落としてしまえば中まで焦げていることはないです。
1時間くらいでもおいしく食べられますが、今回は3時間ほど焼きました。サイズもかなり小さくなり、皮をさわってブヨブヨしてれば、トロトロの食感に。ただの温かいパイナップルとは違い、スイーツ感がUP。
こんなに豪快なのに、意外なくらいスイーツ感増し増しの豪華デザートに化けるんですね。
パイナップルをそのまま串刺しにするには、BBQ用の金串1本では非力なので複数本使うか、ホームセンターで売っているようなパイルドライバーを使うと良いです。
焚き火台はペトロマックスの「ファイヤーボウル48」(そのままだと風ですぐに灰が舞うので、アシモクラフトのサークルを5枚組み合わせて使っています)、焚き火ハンガーはベルモントを使用。
パイナップルの重さに耐える金串のセッティングがポイントですね。ファイヤーボウル48とベルモントの焚き火ハンガーも、汎用性の高いチョイス。
⑯ビア缶チキン
【 @ ftn329さん 】
「ビア缶チキン」は、丸鶏に缶ビールを挿し込んだまま焼き上げ、ビールの蒸気でお肉がふんわり焼きあがる人気のアウトドア料理。
味付けはアウトドアスパイスなどでしっかり目に。火加減は抑えめで1時間ほどじっくり火を通すと肉がトロットロに。
ビール1缶全部だと多すぎるので、半分くらい残して使います。火加減はやはり抑えめでじっくり焼くのがポイント。
上から深みのある鍋を被せて隙間をアルミホイルで塞ぐことでオーブン効果が。最後に上の鍋に炭を置くと皮もパリっと仕上がります。
丸鶏を立てて焼くので、蓋代わりになる高さのあるもので代用してオーブン効果をプラス。
焚き火台はキャプスタのラウンドファイアベースです。焚き火台に丸いダッチオーブン用の五徳を置き、ソトのステンレスダッチ10インチを乗せて使用しています。上から被せた鍋はユニフレームのファン5DXの一番大きい鍋です。
下に鍋を置かなくても作れますが、今回ダッチオーブンを置いた効果がよく出て、ムラなくパリッと焼き上がっていますね。ソトのステンレスダッチはお手入れしやすくビギナーにもおすすめ。
【 @ furu_hide_6さん 】
今回作ったビア缶チキンは、下味にほりにしを使用しました。2時間位かかるけど炭火の上に放置OKで楽です。焼き加減の確認のときに、照りを出すためハケでみりんを塗りました。焦げないようにアルミホイルの手袋と靴下も。
ビア缶チキンもう1つ。下味には間違いナシの万能スパイス「ほりにし」。一斗缶で蓋をするアイデア、斬新かつ合理的!
焚き火台は最近よく聞くようになったオマージュ品メーカーの「ムーンランス」を使用しています。
ハケで塗ったみりんがおいしそうな照り具合に。焦げやすい手羽と足部分のアルミホイルもナイスアイデア。ムーンランスの焚き火台、ロストル部分がしっかりしていてお手入れも網よりラクそう。
⑰スペアリブ吊るし焼き
【 @ shu0604さん 】
焚き火でおいしくなるのはチキンだけではありません! ポークだってワイルド&ジューシーに仕上がるんです。
コツは、焚き火の炎が当たらない程度の高さで吊し、乾かすように時間をかけて焼いていきます。このときも6時間かけました。
火の具合を見ながら、肉の高さを変えられるようにしてあり、時折、燻製用チップなどを巻き煙を吸わせました。途中は火が均一にまわるように、フックをかけ直し上下を変えました。
「乾かすように時間をかけて」というのがわかりやすいですね。燻製チップも使って6時間かけたスペアリブ、おいしくないワケがありません!
鉄工所を営んでいるので焚き火まわり、薪ストーブなど、すべて鉄製の自作です。
鉄工所を経営されているとは……何とも羨ましすぎる環境。超ニッチな焚き火ギアも、どんどん自作できますね。
⑱猪一頭吊るし焼き
【 @ naomikamiさん 】
なんと猪一頭を半身にして丸ごと吊るし焼き。キャンプシーンでも相当レアなメニューだと思っていたら、なんとその道のプロでした!
三上 奈緒さんは、日本各地を旅しながら、さまざまなフィールドでポップアップレストランを開催する料理人。難易度の高い猪一頭吊るし焼きのコツを教えてくれましたよ。
肉が乾きやすいのであらかじめオイルでマリネしておく。直火はあてずに遠火でじっくり火を入れる。上下左右向きを適宜変えながら満遍なく火を入れ、きちんと火を通すこと。
時間のかかる大物だけに、そのままでは表面が乾燥してしまうんですね。満遍なく火を通すには、こまめに向きを変える必要が。
主なギアはなし。エプロンはパタゴニアのワークウェアのエプロン。火に強く分厚い。道具は自然のものなので特になく、フックは自作です。
サクっと“主なギアはなし”という回答は、常に現地調達で野外キッチンを作る三上さんならでは。パタゴニアのワークエプロンだけがパートナーって、カッコイイ!
三上 奈緒さんの公式ホームページはこちら
⑲杉板プランク
【 @ motokiyoshimuraさん 】
最後はちょっと変わり種の「プランク」。あらかじめ水やワイン、ウィスキーなどに漬けておいた杉板に、食材を載せてそのまま焼く調理法。板の水分で蒸し焼きのようにしっとり焼き上がり、燻された杉やお酒の香りが最高のスパイスに。
杉板プランクを1時間以上水につけておく。今回自分たちは白ワインにつけていました。あと火力を強くしすぎないことですかね。強いとやっぱり焦げますよね。
板が焦げてしまうと食材も焦げ付いてしまいます。蓋付きグリルを使うか、アルミホイルなどで蓋をするとより燻煙効果がUP。
焚き火台は、キャプテンスタッグの「ヘキサステンレスファイアグリル」を使用。最近はジ・アイアンフィールドギアの「タキビーキャン」もよく使っています。同メーカーの「タキビイタ」も入手したのでこれから使いたいです。
「TAKIBE CAN(タキビーキャン)」も「TAKI BE ITA(タキビイタ)」もアイデア満載の個性派ギアばかり。@motokiyoshimuraさんの次なる焚き火料理投稿が楽しみです!
みんなが焚き火料理に使っている焚き火台&便利アイデア
続いては、焚き火料理ラバーが愛用する料理がしやすい焚き火台を一挙ご紹介! 手持ちの焚き火台を使いやすくする便利なカスタムアイデアも合わせて、ぜひチェックしてくださいね。
①ソロストーブ「キャンプファイヤー」
独自の二重燃焼式構造で驚くほどパワフルな火力を誇るソロストーブ。3サイズあるソロストーブのなかでも最も大きいファミリー向けサイズの「キャンプファイヤー」は、最も高い火力で約950mlの水を2〜4分で沸かすことが可能。
小枝や薪はもちろん、ペレットも使用可能。五徳部分にサイズの合う鍋やケトルをそのまま置いて料理できますが、画像のようにセリアの金網もジャストフィット。
安定した強い火力で調理しやすく、焚き火も楽しめるので焚き火料理ビギナーにもおすすめ。
ソロストーブ キャンプファイヤー
②Tokyo Camp「焚き火台」
ピコグリルとよく似た構造のこちらは、最近人気急上昇中のTokyo Camp「焚き火台」。耐久性、安定性、燃焼性を高いレベルで維持した上で軽量性を追及。畳めばA4サイズの収納バッグに収まるスグレモノ。
上部のロストルと薪との距離も近すぎず、遠すぎず、ダッチオーブン調理もOKで、幅広い調理が可能です。
TokyoCamp 焚き火台
③ピコグリル「ピコグリル 398」
そしてこちらが元祖の「ピコグリル 398」。軽量・コンパクト焚き火台ブームのなかにあって不動の人気を誇ります。
先ほどのTokyo Campの焚き火台と比べると画像のとおり。ピコグリルが一回り小さく、天板の厚みも薄い構造に。載せられる薪の大きさはTokyo Campに劣りますが、携行時のコンパクトさは一目瞭然。
よりミニマム装備で焚き火料理を楽しみたい人に人気です。
ピコグリル 398
④ベルモント「TOKOBI 」
こちらも発売以来絶大な人気を誇る焚き火台「TOKOBI」。メッシュシートとの火床とフレームのシンプル構造ながら、組立時は幅約41.5×奥行き約46×高さ約32cm。平均的な大きさの薪がしっかり燃やせるサイズ感に。
そして最大の魅力は、フルセットに含まれるサイドウォールと鉄板(1枚目の画像ではロストルの上で使用)を、焚き火の下へ装着すれば、オーブン調理が可能な点。シーンに合わせてミニマムにも使えるマルチな焚き火台です。
⑤バンドック「焚き火スタンド VERSA」
高コスパが魅力のバンドックからもこんな焚き火台が。「焚き火スタンド VERSA(ベルサ)」の名前ですが、画像のとおりスタンドのみならず、火床を備えた焚き火台。
奥行きや高低差を生かせる二段式で、同時に複数メニューの調理が可能。網や火床も高さ調節可能で、上部の棚を外せばシンプルな平面の焚き火台に。
焚き火調理でマストな火との距離調節がこれ1台で自在に叶います。焚き火スタンドやロストルなど、別途ギアを買い足さずに焚き火料理を始めたい人にイチオシのアイテム。
バンドック 焚き火台 VERSA
⑥MAAGZ「焚火台 RAPCA」
こちらも最近人気上昇中の焚き火台MAAGZ(マーグズ)の「RAPCA(ラプカ)」。火床やフレームはピコグリルに似たシンプル&軽量な構造で、フレーム枠部分の奥行きのある正方形に。
ロストルやオプションの鉄板を載せたときにより広い調理面積を実現した形状になっています。
サイドフレームも3段になっているので、ロストルや網なども柔軟に高さ調節可能。奥行きを生かして、一度にたくさんのメニューが料理できるのが魅力です。オプションパーツも豊富で拡張性が高く、マルチに使える1台。
MAAGZ 焚き火台 RAPCA 風防セット
⑦ウルフ&グリズリー「ファイヤーセーフ」&「ファイヤーグリル」
今年度、セットで見事グッドデザイン賞に輝いた、コンパクトで美しいデザインの焚き火台とグリル。浅い箱型の躯体から立ち上がる炎は、“最も直火に近い”と評判です。
焚き火台もグリルも、大きめの手帳ほどのサイズに収まるコンパクトさながら、大きめの薪もしっかり燃やせるのが魅力です。
セットで使うとこのとおり。大きく太い薪をしっかり燃やして焚き火調理が楽しめます。
直火の上にグリルを単体で載せてこんな使い方もOK。焚き火台は、他社製の焚き火スタンドとも組み合わせやすいスマート形状で、シーンに合わせて汎用性高く活躍してくれるアイテムです。
ウルフ&グリズリー ファイヤーセーフ
ウルフ&グリズリー ファイヤーグリル
⑧ベルモント「アイアン焚き火スタンド フルセット」
こちら、この手のアイアンスタンドの常識を覆す、“超”画期的な焚き火スタンド。フレーム上部の4隅にL字に突き出したフック部分により、何と高さが二段階に調節できるんです。
これにより、手持ちのさまざまな焚き火台にフィット。調理に特化していないシンプルな焚き火台も、一気に効率的な焚き火キッチンへとアップデートしてくれます。
フルセットなら、ツールハンガーやテーブルもついてさらに使いやすく。画像のとおり、武井バーナーにもニッチにフィット。不安定なホットサンドメーカーも問題なく調理可能に。
複数の焚き火台や熱源を、シーンに合わせて使い分けて料理したい人におすすめです。
ベルモント アイアン焚火スタンド フルセット
⑨ファイアグリルのシンプル&スマートなカスタム
不動の人気を誇るロングセラー焚き火台「ファイヤグリル」。料理用のオプションパーツも豊富なんですが、デフォルトの爪の位置がかなり火床に近く、直接BBQするとき以外はちょっと不便。
火から距離をあけて料理したり、料理しながら薪や火加減の調節をするなら画像くらい高さがあると便利です。
そうなんです! こちら、スノーピークのソリステ20を元々のツメ部分に刺して高さを2倍にUP。さらに、2本のソリステ間にステンレス丸棒を通してロストルを載せられる状態に。
火との距離をうまく調節できてグッと調理しやすくなる、実にシンプル&スマートなカスタムアイデアです。
➉ファイヤーディスク+ニトリラック
続いてもロングセラー焚き火台、コールマンの「ファイヤーディスク」。幅があるため、フィットする焚き火スタンドは大きめサイズになってしまうのが少々難点。そこで、なんとこちらはニトリのステンレスラックをON。
ファイヤーディスクを跨がずとも、載せられれば良いんです。ただし、耐火性を保証するアイテムではなく、接地面も湾曲していており不安定な可能性が。導入する際は自己責任のうえで判断しましょう。