アウトドアショップによるギアレビュー企画始動!
日々様々なキャンプ用品を扱うアウトドアショップが、注目アイテムをレビューする新企画。今回も山梨県河口湖のアウトドアショップ「STANDARD point」が、渾身のレビューを届けてくれます!
こんにちは、STANDARD pointの長田(オサダ)です。さて、前回のシェルターに続くレビュー記事第二弾。
今回のアイテムは何にしようか、悩みに悩んで決めたのが……こちら!
2020年新作焚き火台!ベルモント「TABI(タビ)」
2020年新作焚き火台のうち人気沸騰間違いなしと予想しているのが、ベルモントの「TABI」。4月下旬の発売に先駆けてサンプル品をいち早く使える機会があったので、その使い勝手をレビューしていきます。
使ってわかった驚異のスペックや気になるポイントを挙げていくので、購入を検討中の方はぜひ参考にしてください!
ベルモントの新作焚き火台「TABI」のスペックをチェック
メーカーは「ベルモント」
ベルモントは、新潟県三条市にあるアウトドア用品の製造販売を行っているメーカー。高品質のチタン製品やステンレス製のアウトドア商品を作り続けています。
新しいところでは、機能的な調理が楽しめる焚き火台「TOKOBI」が話題になりましたね。
ベルモント TOKOBI
今回紹介するTABIも同じ焚き火台ではありますが、なんと厚さ0.3mmの極薄チタン製。それでいて軽量コンパクトでタフなつくりなど、かなりハイスペックな仕様になっています。
この春自信を持ってオススメしたいニューアイテム、さっそくスペックをチェックしていきましょう!
組み立て・収納サイズは?
TABIの特徴は、何と言っても超軽量コンパクトであること。大きすぎる焚き火台は持て余してしまうという方にとって、これはまさにジャストなサイズ感です。
こちらが収納した状態。A4サイズより少し大きい程度で、車への積載はもちろん大きめのバックパックにも入れられるほどコンパクトに収納できます。
そして重量は、なんとたったの298g! 焚き火台にして缶ビール350mlより軽いという驚愕の数字です。
耐荷重は?
もちろん軽くてコンパクトなだけでなく、耐久性もバッチリ。火床の耐荷重は15kgで、これは重量にしてちょうど写真の約40cmの広葉樹2束分です。スリムで繊細な雰囲気漂う焚き火台にこれだけの重量が載るとは、驚きですね!
期待を膨らませつつ、いざキャンプ場でレビュー開始。実際に使って感じたことを、リアルにお伝えしていきます。
ベルモント「TABI」をフィールドで使ってみた
設営ははめ込み式で簡単!
TABIは4枚のプレートに3本の脚、そして1枚の網という合計8つのパーツから成っていて、専用の収納ケースも付いています。
まず最初に、火床となる大きな2枚のプレートを組み合わせます。
2枚のプレートにははめ込み用の凹凸がついているので、迷うことはまずありません。
次に3本の脚を順番に組みます。脚の上部がフック状になっているので、そこに先ほど組み上げた2枚のプレートを固定します。脚を3本つければ良い感じのテンションが火床にかかるので、ちょっとの衝撃では外れないほどしっかり固定されます!
最後にサイドプレートを両側の溝に差し込みます。こういったスリムでコンパクトな焚き火台はほかにもありますが、風防の役目も果たしてくれるこのサイドプレートはTABIならではの特徴ですね。
あとは調理をしたりお湯を沸かすなど、必要に応じて焼き網を載せれば完成。さあ、さっそく着火してみましょう……とその前に、注意点がひとつ!
フィールドへのダメージを考慮しよう
TABIは、地面から火床までの距離が一番近いところで約6.5cm。そうなるとやはり気になるのが火の粉と熱による地面へのダメージです。
というわけで今回はムラコの「アンチスパーク ラグ」を敷いて対応してみます。
ムラコ アンチスパーク ラグ
次に薪を入れるのですが、40cmほどの長い薪の場合、サイドプレートをつけたままだとこのように引っかかってしまいます。一旦プレートと焼き網も外すとスムーズです!
網を外せば太めの薪もガンガン載せられるので、着火も簡単に行えました。
さて無事に火がついたところで、先ほど外した網も装着して今度は調理をしてみます。
TABIを使って調理してみた
今回のメニューは、ステーキ! それ以外できないわけではございません……。吊り下げたダッチオーブンでお肉の付け合わせも仕込みます。
網の上で使う調理器具の重さに注意
網の耐荷重は約3kgのため、鋳鉄製のダッチオーブンなどを載せる場合は注意が必要です。たとえば定番のロッジの10インチは約5.7kg。これはオーバーしてしまいますね。
ソロキャンプなどで出番の多い小型のスキレットやタークのフライパンなどは1kgほどなのでOK。今回も網の上ではペトロマックスの「SP20」を使いました。
ペトロマックス シュミーデアイゼンフライパン SP20
ビールを飲みつつ、フライパンで豪快にステーキ肉を焼いていきます!
焼いたお肉にダッチオーブンで茹でた野菜を添えて完成! 焚き火で調理って楽しいですよね。TABIはソロキャンプにちょうど良いサイズなので、一度に何種類もの料理を作ることができません。
ですが、限られたスペースでいかに効率よく調理を進められるよう考えることも楽しみの一つだと思います!
お腹もいっぱいになったところで、次は食後のコーヒーを飲むためにお湯を沸かします。
網の上で沸かす場合は小さめのケトルしか載せられませんが、ソロなら十分なサイズ。今回はトランギアのケトル(0.6L)を使いました。するとここで気になったことが。
炭がこぼれ落ちる…
灰がかなり落ちていますね。どの焚き火台でも起こりうることですが、やはり下にシートを敷いて使った方が良さそうです。
ではコーヒーを飲みながら、今回使ったベルモント「TABI」について改めて感想をまとめてみます。
TABIの良い点・気になる点まとめ
良い点①:ソロサイズでも快適に調理ができる
今回ソロで焚き火調理をしましたが、「小さすぎて調理がしにくい」とは感じませんでした。また調理後、焼き網を外せば市販の薪をしっかり収めることもできるので、ソロキャンパーにはジャストなサイズ感です。
良い点②:設営が簡単!
今回この焚き火台を組んだのは2回目でしたが、組み立てに1分もかかりませんでした。世の中にはそれよりも速く設置できるワンアクション焚き火台もありますが、この「組み立てる」という作業も焚き火をする際にはとても楽しい時間。
TABIはその両方をいいとこ取りできるお得感があるのではないでしょうか。
気になる点①:フィールドへのダメージ
繰り返しになりますが、キャンプのマナーとして大事な部分でもあるのでもう一度。地面に近い設計のため、芝生のサイトなどで使用する際はフィールドを保護する防炎マットなどの使用をオススメします。
気になる点②:熱による変形
変形しにくいとされるチタン製ではありますが、やはり0.3mmの極薄チタン。熱による変形は気になるところです。もちろん今回の使用では問題はありませんでしたが、長期間に渡ると未知数ですね。
ただ4月下旬に販売される本製品は、火床およびサイドパネルに「リブ(溝)」をプレスで追加されるそうです。この工夫により歪みに対する耐性が向上するのだとか。このあたりもベルモントのプロダクトへのこだわりを感じます!
ベルモント TABI(タビ)
手軽に焚き火と調理を楽しむなら「TABI」がちょうどいい!
超軽量のチタン製焚き火台「TABI」をご紹介しました。ソロキャンプには最適なサイズと使い勝手で、価格はなんと10,000円(税抜)! この機能性にしてはとてもリーズナブルです。
販売開始は4月下旬を予定しており、この春当店一押しの商品でもあります。購入を検討されている方をはじめ、この記事が皆様のキャンプライフがより楽しくなるきっかけになれば幸いです!
ベルモント「TABI」について詳細はこちら
【STANDARD point ショップ情報】
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町小立8017-1 フォレストモール富士河口湖D棟
営業時間:月〜金10:00~19:00、土日祝7:00~19:00(7、8月は毎日7:00~19:00)
定休日:水曜日(7、8月を除く)
電話番号:090-3596-1019