記事中画像撮影:筆者
涼しい自宅で、アツアツの焼き鳥と冷たいビールは無理なのか?
宅飲み大好きな筆者。今日も今日とて「リビングでキャンプ気分」なギアを探しております。特に今夏は暑すぎて、屋外でBBQする気にもなれません。
理想は、エアコンの効いた涼しいリビングで、キンキンに冷えたビールによく合うアツアツの焼き鳥を楽しむこと。煩悩が強すぎますかね?
でも実際、自宅マンションのリビングで、モクモク煙の出る焼き鳥を焼く勇気は到底なく……。
おいマジか! 減煙機能付き電気七輪!
しかし、酒飲みオヤジの執念恐るべし。あった、ありましたよ! こちらのYAMAZEN「減煙電気七輪 HITORI-JIME GRILL」が!
その名の通り、1人飲みにピッタリのコンパクトな電気式七輪で、煙が大幅に減らせるもよう。
これで本当に自宅リビングで、煙を気にせず焼き鳥を独り占めできるのか? 実際に飲みながら詳しくレビューします!
YAMAZEN 減煙電気七輪
サイズ | 幅34.5×奥行14×高さ10cm 焼き網寸法:縦25.3×横10cm 電源コード長さ:1.2m |
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重量 | 1.3kg |
電源 | AC100V(50/60Hz) |
消費電力 | 1000W |
温度調節 | 無段階調整 |
「減煙電気七輪 HITORI-JIME GRILL」とは?
手軽に使えるコンパクトな本体
YAMAZEN「減煙電気七輪 HITORI-JIME GRILL」のサイズは、幅34.5×奥行14×高さ10cm。重量は1.3kg。
コンパクトですが、焼き網寸法は縦25.3×横10cmあり、焼き鳥をたくさん並べられそう。程よいサイズ感ですね。
セット内容は、本体・焼き網・水受けとごくシンプルです。
減煙の秘密は「側面ヒーター加熱」!
加熱自体はオーブントースターなどと同じく、電気ヒーター式。ただ、このヒーターが底面ではなく両側面にあるのがポイントです。ヒーター部に脂が垂れないので煙が減る、という仕組みのようですね。
ただし、必要となる電力はAC100V(50/60Hz)1,000wと結構なハイパワーが要求されます。
仮にキャンプで使う場合、これを長時間稼働できるポータブル電源となると、相当大容量のものに限定されます。手軽に使うなら、家庭用と割り切るのが良さそうですね。
ダイヤル式で火力調整は無段階
操作はダイヤル式スイッチでおこないます。電源のON/OFFから火力調整機能まで兼ね、保温だけの「warm」から高火力の「high」まで、無段階調整が可能です。
左側にあるのは通電時に光るランプ。操作はこれだけ。簡単そうです。
脂はねをキャッチする水受けつき
では、垂れた脂はというと、本体の底面の水受けに落ちる構造でした。水受けは画像のように取り外しができ、使用時はここに水を張っておくことで、脂を漏れなくキャッチするというワケ。
これなら焦げ付きも起きにくく、テーブルの防熱効果も期待できそう。洗浄もラクそうです。
実際に焼き鳥を焼いてみる!
ではでは、早速飲んでいきま……いや、焼き鳥を焼いていきます。今回はスーパーで買える冷凍の焼き鳥を使用してみます。モモ串、ネギマ、鶏皮がセットになった商品です。
焼く前に解凍をしっかりとおこなう
本体の説明書によれば、「冷凍のままでは焼き色がキレイにつかない」とのことなので、冷凍焼き鳥は夕方ぐらいには冷凍庫から出してしっかりと自然解凍しましたよ。
予熱を数分したら調理開始だ!
焼く前に予熱します。スイッチをlowとmidの真ん中辺りにセットし、数分放置するだけ。
一定温度になるとサーモスタットでヒーターが自動的に切れますが、一回切れたあたりで金網までしっかり熱が回っています。
食材は網の中央に寄せて焼く
説明書によれば、「あまり食材同士を離して焼くとこれも焼き色がつかない原因になる」らしいです。なので、焼き鳥は中央に寄せながら焼いていきます。
ちなみに、焼き鳥の長さに対して金網のサイズがピッタリです。串部分はうまくはみ出すよう、よく考えられたサイズなんですね。
はたして、煙の出具合は…?!
あとは、焼き色を見ながら焼いていきます。「high」にしても結構時間はかかりますが、簡単に焦げ付かないぶん、飲みながらのんびり焼けて楽しいですよ。
片面に焼き色がついたらひっくり返してもう片面、と約10分ほど焼きます。
そして、最も気になる煙ですが……、本当に少ない!
まったく出ないわけではないのですが、一瞬煙が出てもすぐに収まってしまうんです。意地悪く煙を撮影しようと粘ってみましたが、この画像が限界。そのぐらい減煙性能が高いです。
めっちゃ美味しく焼けました!(驚愕)
約10分で完成。見ての通り完璧な焼き加減です。パリッとしたネギとジューシーなモモ肉の食感は、まさにオレ達の居酒屋! 笑っちゃうレベルの仕上がりでした!
「店員さーん鶏皮もちょーだい!」 と、オヤジの居酒屋ゴッコも興が乗ってきたところで、鶏皮もパリパリに仕上がりました。
強いて言うと、炭火特有の香ばしさは足りない感じはありますが、十分満足できる焼き加減でした!
食後はサッと洗って後片付けも簡単!
焼いている途中、脂は目に見えてポタポタと垂れていましたが、ことごとく水受けがしっかりキャッチ! 食後に水受けを取り出してみると、なかなかの汚れ方になっています。
汚れでいうと、金網の方も結構な事に……。網目に脂がビッチリと詰まっていますね。
しかしご安心を。翌朝、洗剤とスポンジで軽くこすっただけで、水受け・金網ともピカピカに! シリコン樹脂加工を施してあるそうで、清掃は極めて簡単、これはノーストレスでした!
つまみはまだある! いろいろ焼いてみよう!
焼き鳥が美味しくできあがったところで、他の食材もいくつか試してみました。
ハラミ焼肉でもほぼ煙なし!
まずは焼肉。しかも脂が特に多く焦げやすい、豚ハラミ、味付き、です。
これも金網の中央に寄せながら焼けば、やはりほとんど煙が出ないし焦げつきません。これはすごい……。
10~15分ほどと、焼肉にしてはかなり時間はかかりますが、しっかりと中まで火が通り、ふっくらジューシーな味わいが楽しめました。
フライ温めもカリッと最高!
おそらく、「焼く」だけならなんでも十分な結果が出ると判断し、最後は方向性を変えて、「フライの温め」をおこなってみました。惣菜のメンチカツを温めてみます。
時折裏返しつつ15~20分かかりますが、最終的には中までアツアツになり、衣はサクサクの状態に。電子レンジよりハイレベルな仕上がりでした!
気になるところもなくはない…
金網の端に脂が垂れると炎上!
金網の端が本体にわずかに重なり、すぐ下がヒーターなのは注意すべきポイント。脂の多い食材を網の端に乗せると、垂れた脂が本体を伝ってヒーターにかかってしまいます。
今回、豚焼肉でこれを1回やってしまったのですが、煙どころか、一瞬炎が噴き上がりました。あくまでも正しく使ってこその「減煙」ですね。
あくまで“のんびり楽しむ”アイテム
先に予熱の箇所でも触れましたが、安全システムとして、一定の高温に達すると自動で電源が切れるサーモスタットを搭載した本品。
そのため、どうしてもガスコンロと比べて、食材の焼き上がりにかなり時間がかかります。
筆者1人でのんびり飲みながら焼く分には、全く気にならずに楽しめましたが、サッサと焼いて早く食べたい……という人はストレスを感じるかもしれません。
本体の汚れはどうしたらええんや…
炎上させてしまった影響もあるかと思いますが、そうでなくても、やはり本体内部は脂汚れが目立ちます……。
が、ヒーター保護用の金属フレーム含め、取り外しての洗浄はできず、拭きとり掃除が基本となります。汚れが溜まると事故にもつながるので、面倒でも使用後は必ずフキフキしましょう。
YAMAZEN 減煙電気七輪
サイズ | 幅34.5×奥行14×高さ10cm 焼き網寸法:縦25.3×横10cm 電源コード長さ:1.2m |
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重量 | 1.3kg |
電源 | AC100V(50/60Hz) |
消費電力 | 1000W |
温度調節 | 無段階調整 |
手軽さと美味しさはダントツ! 「ながら飲み」にはベスト
「減煙電気七輪 HITORI-JIME GRILL」は、どうしても食材を焼き上げるのにはかなり時間がかかります。
一方で、焼きすぎや火災などのリスクや面倒がとても少なく、「簡単」「安全」「美味しい」のが何と言っても大きな魅力。飲みながらの調理も本当に気楽です。
宅飲みをお手軽にエンタメ化したいなら、かなりオススメできる逸品ですね!