冬の車中泊は防寒対策がキモ!
冬場の車中泊は、車内といえど夜は冷えるので防寒対策をしっかりとおこなう必要があります。
ボディと違って温度が伝わりやすいガラス窓の断熱、また服装を厚着にしたり、ブランケットを多めに用意するなどさまざまな防寒対策がありますが、やはり欲しいのは熱源となる暖房。
そこでさっそく、「車中泊の暖房といえば?」で代表される2つのシステムを見ていきましょう!
FFヒーター
FFヒーターとは、車と同じガソリンや軽油などの燃料で動く車載用の暖房です。燃料タンクは車と共用になりますが、車のエンジンがストップしている間も使えるというのが最大の特長です。
車外の空気を取り込んで温める構造のため、車内の空気を汚さず一酸化炭素中毒になる心配がありません。また低燃費な点も特長で、車中泊用の暖房として人気があります。
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サブバッテリー
サブバッテリーとは、車を動かすメインバッテリーとは別に、車内の電気機器を動かすために追加するバッテリーです。車のエンジンを始動させるためのメインバッテリーとは違い、電気機器を長時間動かすために容量の大きなバッテリーが好まれます。
サブバッテリー自体は暖房ではありませんが、車内でヒーターが使えるようになります。また、他の電気機器やスマートフォンの充電などができるのも魅力です。
ここに注意!車中泊
キャンプにも使える暖房グッズも検討しよう
前章で紹介した「FFヒーター」は車載用の暖房ですが、キャンプでのテント泊にも使える暖房グッズを車中泊に使うという手も考えてみましょう。
電気ヒーター
車内での火器の使用はNGですが、空気を汚さない電気ヒーターならOK! セラミックヒーターやパネルヒーター、ミニオイルヒーターが人気です。
セラミックヒーター 300W
●重量:530g
●素材:ポリプロピレン・ABS樹脂
●電源コード長さ:1.85m
●消費電力:300W
●安全装置:転倒オフスイッチ/温度ヒューズ121℃
パネルヒーター
●消費電力160W
●電源コード長さ約1.5m
●商品サイズ(cm)幅約45×奥行約30×高さ約48
●質量約1.7kg
●材質ポリエステル100%
●温度調節2段階(強・弱)
アイリスオーヤマ ミニオイルヒーター
●消費電力:500W
●外形寸法(cm):幅約14×奥行約24.5×高さ約38.5
●重量:3.2kg
●電源コード:1.6m
車内での電気機器使用になるので「サブバッテリー」が搭載されていれば使えますが、サブバッテリーがない! という方は、次の「ポータブル電源」と組合わせればOKです。
ポータブル電源
電気ヒーターを動かすために必要となるのがポータブル電源。今やキャンプ場でもよく見るアイテムとなりました。選ぶにあたって気を付ける事は、放電容量(mAh:1時間に流せる電流量)と容量(Wh:〇〇Wの電力を何時間流せるか?の電力の総量)。
使う電気機器の仕様と比較して選びましょう。
PowerArQ Pro
●USB Type-A出力:5V / 2.4A×一口
●QuickCharge3.0:5 - 6.5V / 3A, 6.5 - 9V / 2A, 9 - 12V / 1.5A×1
●USB Type-C出力: 5V / 3A, 9V / 2A, 12V / 1.5A(PD18W)
●シガーライターソケット出力:12V(-0.5A,+1.8V) / 10A
●電池容量:278,400mAh(3.6V / 2,900mAh × 96)
●定格容量:1002Wh(21.6V / 46,600mAh
●重量:10.425kg
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ホットカーペット・電気毛布
ホットカーペットや電気毛布はヒーターに比べ空間全体は温まりませんが、消費電力が少ない特長があります。車中泊でもテント泊でも、寝ている間の底冷えが一番困りもの。敷くタイプのこれらは寝ているときの暖房としてとても優秀です。
電気毛布 188×130cm
●重量1.6kg
●材質 ポリエステル100%
●消費電力:75W
●コード長さ:約1.96m(電源コード側)、約1.7m(本体側)
●表側に肌触りのよいやわらかなフランネル素材を使用
●裏側はもこもこのプードルタッチ仕上げでしっかり保温
●丸洗い可能
山善 ホットカーペット 80×180cm
●表面温度:(弱)約26度、(中)約34度、(強)約42度
●電気代目安(1時間あたり):(弱)約0.7円、(中)約1.2円、(強)約1.9円※電気料金目安単価 27円/kWhを基に算出
●ホルムアルデヒド、タバコのニオイ、生活臭、ペット臭を消臭(吸着・分解)するトリプルフレッシュ採用
●室温センサー搭載
●ダニ退治機能
●本体丸洗い可能※コントローラーは洗えません
●8時間自動オートオフ機能
ヒーター入りウェア・ブランケット・寝袋
ポータブル電源の100Vや車載の12Vでなく、USBの5Vで動くヒーターを使ったグッズも増えています。ポータブル電源ではなく、ハンディタイプのモバイルバッテリーで動かすことができ、着用したまま動き回ることや比較的安価と手に入りやすいのも特長です。
ヒーターベスト バッテリー付
●製品サイズ:S、M、L、XL、3L
●材質本体・中綿:ポリエステル100%
【ヒーター】●定格電圧5V
●定格電流2A
●定格消費電力10W
●待機電力0.7W
●ケーブル入力ポートUSB Type-A
●コントローラー温度調節4段階
【モバイルバッテリー IPB-A671-B】
●定格入力DC5V/2A
●定格出力DC5V/2.4A
●電池リチウムイオン電池 3.6V 3350mAh×2
●使用温度0〜40℃
DVERG×BRID USBブランケット
●素材: 表面/ナイロン100% 中綿/ポリエステル100% 裏面/ポリエステル100%
●重量:400g
●電源:DC5V・5W(USB TYPE A)
NEUTRAL OUTDOOR ヒートシュラフ
●展開サイズ:L210xW80cm
●収納サイズ:W35 x 直径25cm
●本体生地:ポリエステル
●重量:1.8kg
●対応モバイルバッテリー:5V/2A 、容量5000mA以上、USB給電タイプ
湯たんぽ・カイロ
非電力で使える暖房グッズとして、湯たんぽやカイロがあります。湯たんぽはキャンパーの中でも愛用者が多いアイテム。昔からあるアイテムですが、まだ使った事のない方はその暖房としての優秀さに驚く事でしょう。同じく非電力、使い捨てで簡単に使えるカイロも◎
マグマ 貼らないタイプ(30コ入)
●平均温度:61度
●持続時間:12時間
●サイズ:13cm*9.5cm*5度の低温環境下にて
暖房だけじゃない!防寒グッズも忘れずに
暖房グッズの性能をより活かすために、防寒グッズを取り入れることも大切です!
マット
底冷えの対策に断熱効果を発揮、また寝心地を快適にしてくれます。代表的な物にエアー式、インフレータブル式、クローズドセル式がありますが、断熱性能を示す規格がR値。値が大きいほど断熱効果があるのでR値を指標に選ぶと良いでしょう。
QUICKCAMP 車中泊マット 8cm 極厚 シングル
●収納サイズ:約20×65×20cm
●重量:約2.5kg
●素材:表地 ポリエステル スエード加工 裏地 ポリエステル ドット滑り止め加工
●付属品 : 補修キット 収納袋(説明書縫い付け)
✓自分にぴったりの車中泊マットは?詳細はこちら
ブランケット
起きているときには防寒着の上から、寝ているときも寝袋の中に入れたり上からかけたり、寒さを感じたときにあると助かるのがブランケットです。
お気に入りの柄を選んでインテリアにしたり、未使用時はクッションケースに入れておくなど使い勝手も良いです。
✓多種多様なブランケット、詳細はこちら!
水筒
温かい飲み物で心も身体もほっこり。飲みたいときに毎回お湯を沸かしたり購入するのは手間ですが、保温性能の良い水筒があるといつでも温かい飲み物を飲めて暖を取ることができます。
サーモス 山専用ステンレスボトル 900ml
●容量:900ml
●重量:約390g
●保温効力(16時間後の結果):80度以上
●保冷効力(16時間後の結果):9度以下
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再確認!車中泊で暖房を使うときは
ここまで暖房グッズや防寒グッズを紹介してきましたが、あらためて車中泊の注意点を振り返っておきます。
RVパークを利用してみよう
RVパークをご存知でしょうか? 『快適に安心して車中泊ができる場所』 を提供している施設の事で、
- ・駐車スペース
- ・トイレ(24時間利用可)
- ・100V電源
- ・ゴミの処理
- ・施設内、または周囲に入浴施設がある
- などの条件に認定された施設となっており、安心して車中泊が出来ます。
RVパークの詳しい説明は こちら
✓RVパークってどんなところ?詳細はこちら
キャンプ場では電源サイトを選ぶという手も
キャンプ場でも100V電源が利用できる電源サイトを選ぶと電気機器が利用でき、安心して車中泊が出来ます。冬のキャンプには必ず電源サイトを利用するという方もおられます。特に初めて冬の車中泊・キャンプにチャレンジされるという方には電源サイトをおすすめします。
✔︎電源サイトならこんなことができる!詳細はこちら
車中泊に暖房導入で充実のウインターシーズンを!
ここまでして!?と思われた方もいるかもしれませんが、それにも勝る魅力があるウィンターシーズンのアウトドア。シンと静まり空気が澄んで星空に包まれる夜景や、日差しを徐々に受けてキラキラ輝く朝を迎えるのは格別の良さがあります。
「命の危険もともなう」と注意しましたが、暖房や防寒対策を取り入れると快適に安心して楽しむことができます。いきなり真冬から始めるのではなく初秋や春先などから始めてみるのも良いでしょう。
紹介した暖房グッズ・防寒グッズを参考に充実した冬場の車中泊をお楽しみください!
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