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コールマン「マルチレイヤースリーピングバッグ」

コールマンの新定番!すべてのシーズン使える万能シュラフ「マルチレイヤースリーピングバッグ」を実践レビュー!

コールマンから気になる製品がリリースされています。3つのレイヤーを組み合わせることによって、幅広い温度帯に対応できるという便利シュラフ。2019年に流行するキャンプギアになるかも!?……ということで現物をチェック!実際に使ってみましたよ。

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目次

記事中画像撮影:筆者

4シーズン対応シュラフが1万円台!?

マルチレイヤースリーピングバッグ

「真冬でも使えるシュラフは高価」という話をよく耳にします。じっさい使用下限温度が氷点下数℃に対応するような、高スペックのシュラフは3~4万円することも……。

マルチレイヤースリーピングバッグ

しかしコールマンがリリースした「マルチレイヤースリーピングバッグ」は、1万円台前半という価格ながら、使用下限温度は-11℃! いったいどんなシュラフなのでしょう。

3つのレイヤーで構成されています

マルチレイヤースリーピングバッグ

3つのレイヤーを組み合わせることにより、快適温度と使用下限温度を変更することができるという画期的なシステム。

真冬でも寒くない高性能シュラフを夏場に使うのは難しいところですが、当製品はレイヤーを取捨選択することによって対応。4シーズン、すべての季節に使うことができるんです! また、暑い季節は家族で分割して使えるのも嬉しい特徴。

使い方① 冬キャンプ用

マルチレイヤースリーピングバッグ

すべてのレイヤーを使用した状態がこちら。いちばん外側に「アウターレイヤー」、その内側に「ミッドレイヤー」、そして「フリース」を敷くことによって、快適温度は-5℃、使用下限温度は-11℃という高スペックを実現しました。

使い方② 春秋キャンプ用

マルチレイヤースリーピングバッグ

「アウターレイヤー」と「フリース」だけの組み合わせにすると、快適温度は5℃、使用下限温度は0℃に。暖かい春秋の使用に適しています。

使い方③ 夏キャンプ用

マルチレイヤースリーピングバッグ

「ミッドレイヤー」と「フリース」を組み合わせれば、快適温度は12℃、使用下限温度は6℃になります。夏の高原キャンプに最適ですね。

現物をチェック!

では実物を見ていきましょう。こちらは3つのレイヤーを切り離した状態。くだけた言い方をすると、「厚手のシュラフ」、「薄手のシュラフ」、「敷毛布」という構成です。

3つのレイヤーを見てみよう

マルチレイヤースリーピングバッグ
こちらが「アウターレイヤー」、厚手のシュラフです。筆者は快適温度5℃/使用下限温度0℃のシュラフを所有していますが、それに匹敵する実力がありそう。

これ1枚だけでも春秋のキャンプでは問題ないでしょうね。サイズは約90×200cm。
マルチレイヤースリーピングバッグ
そしてこちらが「ミッドレイヤー」、薄手のシュラフ。じつに気持ちのいい手触りでした。

暖かい季節にはこの「ミッドレイヤー」がいちばん外側にきますから、涼し気なカラーというのも好印象です。
マルチレイヤースリーピングバッグ
敷毛布の役割を担う「フリース」。レイヤーの組み合わせ、全パターンで活躍します。寒い時期は体の下に敷くものこそが重要なので、きっと縁の下の力持ち的に活躍することでしょう。暑い時期には寝汗を吸ってくれますね。

脱着はフックで簡単に

マルチレイヤースリーピングバッグ
レイヤー同士の連結は、留め具をループに通して行います。

当製品を2つ持っている場合は「アウターレイヤー」同士をダブルベッドのようにファスナー連結することができ、その際に内部で「ミッドレイヤー」を2つ並べて使えるよう、ループが2つ付いています。
マルチレイヤースリーピングバッグ
フリースにも留め具がついており、「アウトレイヤー」と「ミッドレイヤー」、どちらにも同じように固定できます。シュラフ内の敷物はとかくズレがちなので、これは地味に嬉しい気遣い。

フル出動すると立派なふとんに!

マルチレイヤースリーピングバッグ
すべてのレイヤーを連結してみました。快適温度-5℃/使用下限温度-11℃という実力を持った状態です。これなら最低気温が氷点下になるような、冬のキャンプでも安心して眠れそう。

「3シーズン用のシュラフを2枚重ねにする」というコストを抑えた冬キャンプ対策がありますが、当製品はコールマンが公式に開発したもの。安心感が違いますね。
マルチレイヤースリーピングバッグ
こうして折りたたむと、しっかりとした布団のようです。それではキャンプに持って行って、実際に使ってみましょう。

実際に使ってみた

暖かい季節になるにつれ、シュラフの重要度が下がっていくので、冬のうちに使用してみます。冬で使用できれば、その他の季節ではすべて使える、という判断です。

2月のキャンプで使用

マルチレイヤースリーピングバッグ
幕内の温度は5℃でした。計測したのは午後10時、そろそろ寝ようかという時間帯です。そんなに冷え込む夜ではないけれど、朝方には2~3℃ぐらいまで下がるかと。

もうちょっと寒さの厳しい夜にレポートしたかったところですが、冬キャンプのビギナーにとって2~3℃という最低気温は、充分に不安な状況です。マルチレイヤースリーピングバッグ
冬のキャンプではマットが必需品。コットにコールマンの「キャンパーインフレーターマット/シングルⅢ」を敷き、その上に当製品を配置しました。ちなみに画像は明るいうちに撮影したイメージ画像です。

そして夜が明けた……

マルチレイヤースリーピングバッグ
一晩を過ごしました。結論から言うと、非常に暖かく眠ることができました。上下とも長袖のアンダーウェアだけで就寝したのですが、「ちょっと暑いかな」くらいに感じられましたね。快適温度-5℃というスペックですから、最低気温2℃程度ではまあ当然かと。

あとは「ミッドレイヤー」の肌触りの良さが秀逸。幅が約90cmというゆったりサイズもあり、普段使っているシュラフよりもだいぶ快適な睡眠となりました。

気になった点は……?

収納が大変でした

マルチレイヤースリーピングバッグ
この丸々とした立派な寝具をご覧ください。暖かく眠れたのはいいのですが、収納袋に入るサイズに丸められる気がしません。
マルチレイヤースリーピングバッグ
体重をかけ、両膝でしっかり押しつぶしながら丸めないと、及第点のサイズになってくれませんでした。

コットに負荷をかけたくない気持ちが働くと苦労するので、グランドシートを敷いた地面での作業をおすすめします。
マルチレイヤースリーピングバッグ
丸まった状態で固定するための紐には、親切に固定方法が図解されています。これは助かる……んですが、「マジでこの通し方やるんですか?」と思った瞬間もありました。

とにかく体重を上手に使うことが大切なので、ポジティブに考えれば、シュラフの収納上手になるチャンスを与えてくれるアイテムだと言えます。

収納サイズが大きい!?

マルチレイヤースリーピングバッグ
収納サイズは約52×29×38cm。見ての通り、かなりの大きさとなります。重量も4.9kgと容赦がないので、クルマでキャンプに行く人でないと、当製品の使用は難しいでしょう。しかし全レイヤーを持って行かないのなら、話は別。しっかりとした作りの収納袋に、寝袋と一緒に衣類などを入れることができるのは大きなメリットです。

4シーズンに対応したシュラフはほとんど唯一無二ですし、リーズナブルな価格もまた見逃せません。「シュラフの収納に慣れている」「収納サイズは重要視しない」……といったキャンパーなら、間違いなく大活躍するシュラフでしょう。

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