アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
4シーズン対応シュラフが、1万円台だと!?
出典:コールマン
「真冬でも使えるシュラフは高価」という話は、よく耳にしますよね。実際使用下限温度が氷点下数℃に対応するような高スペックのシュラフは、3~4万円することも……。これは買うにも勇気が要ります。
しかしコールマンの「マルチレイヤースリーピングバッグ」は、1万円台前半という価格ながら使用下限温度は-11℃! いったいどういうカラクリを持ったシュラフなんでしょうか?
3つのレイヤーで構成されています
出典:コールマン
つまりは、3つのレイヤーを組み合わせることによって快適温度と使用下限温度を変更できるというシステム。真冬でも寒くない高性能シュラフを夏場に使うのは難しいところですが、当製品はレイヤーを取捨選択することによって4シーズンすべての季節に使うことができるんです。
というわけで今回は、この画期的シュラフを徹底レビュー。冬キャンプで実際に使ったうえで実感した、保温性能についてもお伝えしていきます!
コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ
サイズ | 約 90×200cm |
---|---|
収納時サイズ | 約52×29×38cm |
重量 | 4.9kg |
素材 | 表地/ポリエステル 裏地/ポリエステル 中綿/ポリエステル |
快適温度 | アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃ アウトレイヤー+フリース 5℃ ミッドレイヤー+フリース 12℃ |
付属品 | 収納ケース |
「マルチレイヤースリーピングバッグ」現物をチェック!
3つのレイヤーを見てみよう
まずこちらが「アウターレイヤー」、厚手のシュラフです。筆者は快適温度5℃/使用下限温度0℃のシュラフを所有していますが、それに匹敵する実力がありそう。
これ1枚だけでも春秋のキャンプでは問題ないでしょうね。サイズは約90×200cmです。
そしてこちらが「ミッドレイヤー」、薄手のシュラフ。じつに気持ちのいい手触りでした。
暖かい季節にはこの「ミッドレイヤー」がいちばん外側にきますから、涼し気なカラーというのも好印象です。
敷毛布の役割を担う「フリース」。レイヤーの組み合わせ、全パターンで活躍します。寒い時期は体の下に敷くものこそが重要なので、きっと縁の下の力持ち的に活躍することでしょう。暑い時期には寝汗を吸ってくれますね。
そして、この3枚を季節ごとにどう組み合わせて行くかというと……
出典:コールマン
こちらが、冬キャンプ用にすべてのレイヤーを使用した状態。いちばん外側に「アウターレイヤー」、その内側に「ミッドレイヤー」、そして「フリース」を敷くことによって快適温度は-5℃、使用下限温度は-11℃という高スペックを実現します。
出典:コールマン
そしてこちらが、春秋用の組み合わせ。「アウターレイヤー」と「フリース」だけにすると、快適温度は5℃、使用下限温度は0℃に。冬に比べて比較的暖かい春秋の使用に適しています。
出典:コールマン
涼しい夏には「ミッドレイヤー」と「フリース」をセット。この組み合わせなら快適温度は12℃、使用下限温度は6℃になります。夏の高原キャンプに最適ですね。
脱着はフックで簡単に
レイヤー同士の連結は、留め具をループに通して行います。
当製品を2つ持っている場合は「アウターレイヤー」同士をダブルベッドのようにファスナー連結することができ、その際に内部で「ミッドレイヤー」を2つ並べて使えるよう、ループが2つ付いています。
フリースにも留め具がついており、「アウトレイヤー」と「ミッドレイヤー」、どちらにも同じように固定できます。シュラフ内の敷物はとかくズレがちなので、これは地味に嬉しい気遣い。
フル出動させると、立派なふとんに!
すべてのレイヤーを連結してみました。快適温度-5℃/使用下限温度-11℃という実力を持った状態です。これなら最低気温が氷点下になるような、冬のキャンプでも安心して眠れそう。
「3シーズン用のシュラフを2枚重ねにする」というコストを抑えた冬キャンプ対策がありますが、当製品はコールマンが公式に開発したもの。安心感が違いますね。
こうして折りたたむと、しっかりとした布団のようですね。
それではキャンプに持って行って、実際に使ってみましょう。果たして朝まで暖かくグッスリ眠れるんでしょうか……?