アイキャッチ・本文画像撮影:やんちゃまんけんたい
※本記事は、CAMP HACKが検証結果をもとに独自で制作したものです。コンテンツの制作やランキングの選定にブランドは一切関与していません。
シングルバーナーの選び方
シングルバーナーはキャンプだけでなく、登山やハイキングなど幅広いシーンで活躍するため、豊富なラインナップが展開されています。以下のポイントに注目して選んでみましょう。
1.形状をチェックしよう
シングルバーナーのタイプは大きく「一体型」と「分離型」の2つの形状に分けられます。
一体型・分離型にはそれぞれ魅力があるので、ひとつずつ詳しく紹介していきましょう。
※輻射熱とは、バーナーが発する炎が下へと伝わることです。この熱がガス缶へ長時間伝わると爆発するリスクが高まるので、注意が必要です。
持ち運びが簡単な一体型
一体型のシングルバーナーは、バーナー本体とガス缶を直結させて使用します。分離型と比べてホースがないのでコンパクトに収納できる製品が多く、軽量で持ち運びやすいのが特徴です。
一方で、五徳は小さめに作られている場合が多く、やや安定感に欠けます。輻射熱がガス缶に加わりやすいので、スキレットやダッチオーブンなど鉄製で重量のある調理器具には向かないでしょう。
調理の安定性が優れている分離型
分離型のシングルバーナーは、本体から伸びたホースにガス缶を取り付けて使用します。一体型に比べて五徳の重心が低く、大きい製品が多いので大きめな調理器具を乗せても安定します。ガス缶との距離があるため、鉄製の調理器具を使用しても輻射熱を気にせず火力が出せるのも魅力です。
しかし、ホースが搭載されているので一体型よりも収納サイズが大きく、かさばりやすいのが欠点。使用する際のスペースも取りやすいので、狭い場所では使いにくさを感じることもあるでしょう。
▼一体型と分離型の違いについて詳しくはこちら!
2.燃料のタイプから選ぼう
シングルバーナーに使われる燃料は一般的に、「OD缶」「CB缶」「ガソリン」の3つに分けられます。
OD缶・ガソリンは寒冷地でも火力が安定するのが特徴で、CB缶は入手のしやすさが最大のメリットですが、その反面でそれぞれ使用に関するデメリットも存在します。
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
火力重視で安定感のあるOD缶
OD缶は耐寒性に優れており、寒冷地でも使用できるアウトドアの環境に適した燃料です。容量別に販売されているので、必要な容量を用意できるのも特徴です。
他の燃料に比べてサイズがコンパクトなため、テーブルのスペースを最小限に抑えられるのも魅力。
ただしランニングコストがかかりやすいうえ販売場所が限られているので、万が一キャンプ中に使い切ってしまった場合に買い足しにくいのが欠点です。
入手しやすく汎用性のあるCB缶
CB缶はカセットボンベの通称名で、ホームセンターやコンビニなどあらゆる場所で購入できる手軽さが魅力。OD缶よりも安価に購入でき、ランニングコストも抑えられるのが特徴です。
また、ガストーチやランタンなどCB缶で使用できるアイテムが多く、いくつも燃料を持っていく手間が省けるのもうれしいポイント。
しかし、外気温が低い季節は火力が落ちやすかったり、ガス缶が大きく場所を取りやすかったりするのがデメリットです。
火力が強いガソリン
ガソリンを燃料とするバーナーは火力が高く、寒冷地でも使いやすいのが特徴です。寒くても火力が不安定にならないので、季節を問わず使用可能。
また、燃料の消費が比較的少なく優れたコストパフォーマンスを発揮し、OD缶・CB缶よりもランニングコストを抑えることができます。
使用するときにはポンピングなどの作業が必要なため、点火までにやや手間がかかるのが欠点。しかし、ポンピングなどの手間を楽しめる方にはむしろ魅力のひとつといえるでしょう。
3.点火装置があると火を着けやすい
シングルバーナーの中には、ボタン式の点火装置を搭載した製品があります。点火装置がないモデルで点火する場合は、ライター等を使用する必要があるので火傷に注意が必要です。安全かつ簡単に点火したい方は、点火装置が搭載されているかをチェックするようにしましょう。
また、火力調整ノブは丸型のつまむタイプと、ワイヤーを曲げたようなレバータイプの2種類に分けられます。丸型のつまむタイプの方が火力の微調整がしやすいので、より細かく火力調整をしたい方は合わせてチェックするのがおすすめです。
4.発熱量は加熱しやすい3.0kW以上がおすすめ
アウトドアで使用する以上、環境に左右されず火力の強さを発揮できる製品を選ぶことが重要です。
火力が強いものほど風の影響を受けにくく、安定した火力でお湯を沸かしたり料理をすることができます。シングルバーナーを選ぶときは、発熱量が3.0kW以上を目安にするのがおすすめです。
それ以下の発熱量だと風に煽られやすく火力が安定しないので、お湯が沸きにくくなったり、食材に火が通りにくくなってしまうことも。せっかくの食事の時間を削らないためにも、発熱量はしっかりとチェックしておきましょう。
5.五徳の脚は4本だと安定しやすい
シングルバーナーに搭載されている五徳の脚の本数は、3本か4本のどちらかが一般的です。
五徳の脚の本数が多いほど調理器具と接する面が大きくなり、グラつきを抑えられます。調理時の安定感を求める方は、五徳の脚が4本あるものを選ぶといいでしょう。
また、五徳のサイズよりもかなり大きい調理器具を乗せると、脚の本数が多くてもグラつく原因となってしまいます。使用する調理器具は、五徳のサイズに合わせたものを選ぶのもポイントです。
シングルバーナーの人気おすすめランキング20選
この記事では、シングルバーナーのなかでも人気の20製品を実際に使用して比較し、独自にランキング化しました。
ランキングは筆者の主観に基づく総合評価の結果順ですが、どのような商品がおすすめなのかは用途や目的によっても異なるので、あくまで参考としてチェックしてみてください。
OD缶タイプ
ソト アミカス SOD-320
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.28
- 持ち運びやすさ(35%) ★4.7
- 火力の強さ(25%) ★4.3
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★3.9
- 耐風性(10%) ★4.5
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 10.0×7.6×8.6 |
収納サイズ(cm) | 7.5×4.0×4.3 |
重量(g) | 81 |
最大出力 | 3.0kW |
水が沸騰する時間(秒) | 54 |
風を当てているときの水温(度) | 71 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
小型・軽量ながら火力も問題無し!
数多くのバーナー製品を展開している人気アウトドアブランド ソトのアミカス。
編集部
軽さ、耐風性、使いやすさなどトータルバランスに長けた1台です!
最大火力3.0kWと比較的強めなうえに、火口の淵が高めに設計されているので安定した耐風性を発揮。水が90度に達するまでに54秒とかなり早い結果となりました。
収納ケースに入れた状態でのサイズは、コンパクトになり持ち運びやすいことからサイズ感で高評価。ただしケースが布製のソフトタイプなので、持ち運び時に袋に傷がつかないように気を付けたいところ。
本体の小ささに比べて五徳が若干長めの設計になっているので安定感があり、小さなクッカーとの相性は良好。
編集部
点火装置もあるので使いやすく、見事1位を勝ち取りました!
ソト マイクロレギュレーターストーブウインドマスター SOD-310
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.19
- 持ち運びやすさ(35%) ★4.6
- 火力の強さ(25%) ★4.2
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★4.25
- 耐風性(10%) ★3.9
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 11.7×9.0×10.0 |
収納サイズ(cm) | 8.8×4.7×5.1 |
重量(g) | 78 |
最大出力 | 3.3kW |
水が沸騰する時間(秒) | 55 |
風を当てているときの水温(度) | 59 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
収納方法にワザあり!安定感のあるモデル
1位のアミカスに続き、2位と高評価を得たソトのマイクロレギュレーターストーブウインドマスター。
編集部
独自のバーナーヘッドとマイクロレギュレーターを搭載したハイブリッドモデルです!
最大出力は3.3kWと良好。お湯が沸騰するまでの時間は55秒で比較的早く、火力も申し分ないうえに独自のバーナーヘッドが耐風性を底上げしていました。
重量がわずか78gと抜群の軽量性。五徳を取り外せることで収納サイズはよりスリムになる反面、五徳をなくさないように注意が必要です。
軽量かつコンパクトであるにも関わらず、自動着火装置が付いている点もポイント。
編集部
使いやすさに優れているものの、五徳の幅は広めではないので安定感はまずまずといった印象です
▼ソトのアイテムについて詳しくはこちら!
プリムス P-153 ウルトラバーナー ガス
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.11
- 持ち運びやすさ(35%) ★4.35
- 火力の強さ(25%) ★4.2
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★4.2
- 耐風性(10%) ★3.8
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 14.8×14.8×8.8 |
収納サイズ(cm) | 8.8×7.5×3.0 |
重量(g) | 192 |
最大出力 | 4.2kW |
水が沸騰する時間(秒) | 56 |
風を当てているときの水温(度) | 58 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
四本の五徳で安定性のよいハイパワーバーナー
OD缶を燃料としたガスバーナーやランタンを数多く展開している、プリムスのP-153 ウルトラバーナー ガス。
編集部
コンパクトながらも優れた火力で長く愛されるバーナーです!
わずか56秒でお湯を沸かすという結果を叩き出し、最大4.2kWの出力はさすがといったところ。X字五徳が防風性を高めており、高い火力を安定して出力できた印象です。
収納時は高さ8.8cmのスリムな形状で、五徳が折りたためることによりかなりコンパクトに収納ができました。布製収納ケースはバックルで開け、口を固定できるので、誤って落とす心配もありません。
五徳は使用するクッカーに合わせて延長することができ、安定感は良好。
編集部
点火装置が搭載されているので点火も容易なうえ、ノブはつまむタイプで火力の調整もしやすいです
▼プリムスのP-153 ウルトラバーナー ガスについて詳しくはこちら!
エムエスアール ポケットロケット2 36884
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.94
- 持ち運びやすさ(35%) ★4.75
- 火力の強さ(25%) ★4.1
- 使いやすさ(15%) ★2.75
- 安定感(15%) ★4
- 耐風性(10%) ★4.1
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 11.0×10.0×9.0 |
収納サイズ(cm) | 7.9×3.4×4.4 |
重量(g) | 73 |
最大出力 | 2.4kW |
水が沸騰する時間(秒) | 57 |
風を当てているときの水温(度) | 63 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
持ち運びに最適!風にも強い小型バーナー
コンパクトテントや軽量ペグなど、登山用品を多く取り扱っているエムエスアールのポケットロケット2。
編集部
胴体部のレッドカラーが映えるレバータイプのバーナーです!
最高火力は2.4kWと若干弱めな数値ですが、火口に搭載されたY字型ウインドクリップのおかげか耐風性は良好。わずか57秒で水が沸騰するほどの火力となりました。
小さめな収納サイズに加えて73gの軽量さで持ち運びやすさも優秀。収納ケースがプラスチック製なので、ケースは頑丈ですが、他に比べるとひと回り大きい印象です。
五徳の設置面が広いうえに、先細りになっているテーパーもあるので真ん中に置きやすく安定感があるのも◎。点火装置は付いていないため、ライター等を使用する必要があります。
ジェットボイル スタッシュ 1824400
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.77
- 持ち運びやすさ(35%) ★2.7
- 火力の強さ(25%) ★4.8
- 使いやすさ(15%) ★3.25
- 安定感(15%) ★4.1
- 耐風性(10%) ★4
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 17.5×15.0×15.0 |
収納サイズ(cm) | 13.0×13.0×11.2 |
重量(g) | 200 |
最大出力 | 1.3kW |
水が沸騰する時間(秒) | 45 |
風を当てているときの水温(度) | 60 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
沸騰スピードNo.1!専用のクッカーにガス缶もすべて収納可能
クッカーとバーナーが一体になった独創的な製品を販売するブランドであるジェットボイルのスタッシュ。同ブランドのなかでも最軽量で収納しやすいコンパクトモデルです。
最大出力は1.3kWとかなり弱めですが、独自の構造による熱効率で水をたった45秒の早さで沸かすことができました。
編集部
熱を逃さず、火力を効率よく伝える性能の高さで高評価を獲得しました!
クッカーが付属しているので収納サイズは大きくなってしまうものの、専用クッカーにOD缶や脚部、バーナー本体を隙間なく収納ができ、トータルで見ると携帯性に優れている印象です。
点火装置はないものの、専用のクッカーにライターを入れるスペースがあるのは便利。クッカーは専用品以外も使用可能なので、シーンや気分に合わせて使えるのもうれしいポイントです。OD缶に取り付けられる脚部があるので、安定感も良好でした。
▼ジェットボイルについて詳しくはこちら!
イーピーアイ APSA-III STOVE S-1020
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.69
- 持ち運びやすさ(35%) ★2.4
- 火力の強さ(25%) ★4.2
- 使いやすさ(15%) ★4.4
- 安定感(15%) ★3.65
- 耐風性(10%) ★3.8
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 分離型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 25.0×25.0×9.0 |
収納サイズ(cm) | 18.0×10.4×9.6 |
重量(g) | 425 |
最大出力 | 4.6kW |
水が沸騰する時間(秒) | 55 |
風を当てているときの水温(度) | 57 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
大型クッカーはお任せ。セパレート式なので安全に操作可能
OD缶タイプのガスバーナーを取り扱っている、イーピーアイのAPSA-III STOVE S-1020。安定感に優れた分離型を採用した、OD缶バーナーです。
最大出力4.6kWと火力が高く、火力の強さ・耐風性ともに高評価。火がかなり広がる場合があるので、火力の調整が重要な印象です。
分離型なので重量は425gと重めで、収納サイズも大きいため評価は伸び悩みました。収納ケースはハード仕様なので安全に持ち運べるでしょう。
五徳は脚部も兼ねているので安定感に優れていますが、クッカーを熱しているときに脚部も熱を持ってしまうので置き場所には注意が必要。
編集部
ガス缶接続部に点火装置があり、火力調整と点火が手元で行えるのは便利に感じました!
キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナーコンロ M-7900
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.63
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.35
- 火力の強さ(25%) ★4
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★4
- 耐風性(10%) ★2.8
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 12.5×12.5×8.5 |
収納サイズ(cm) | 11.7×10.5×6.5 |
重量(g) | 300 |
最大出力 | 3.1kW |
水が沸騰する時間(秒) | 60 |
風を当てているときの水温(度) | 45 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
幅広・4本五徳で大きなクッカーも問題無し。ファミリーキャンプ向き
多数のラインナップと手に取りやすい良心的な価格で幅広い世代から人気を集める、キャプテンスタッグのオーリック小型ガスバーナーコンロ。
最大出力は3.1kWで、X字型の五徳兼風防が耐風性を底上げしています。60秒と比較的短い時間で水が沸騰する結果となりました。
五徳は折りたためるものの、収納サイズは横幅11cm強とやや大きめ。300gと他に比べて重量感もあるので評価は伸びませんでした。
火力はつまみタイプなので調節しやすく、点火装置も押しやすかったです。
編集部
幅のある五徳なので、小型から大型まで幅広いサイズのクッカーが使用しやすい印象でした!
エムエスアール アウトドア ウインドバーナー パーソナルストーブシステム
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.62
- 持ち運びやすさ(35%) ★1.65
- 火力の強さ(25%) ★4.4
- 使いやすさ(15%) ★3
- 安定感(15%) ★4.25
- 耐風性(10%) ★4.8
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 21.0×17.0×14.6 |
収納サイズ(cm) | 18.1×11.5×10.7 |
重量(g) | 465 |
最大出力 | 2.0kW |
水が沸騰する時間(秒) | 52 |
風を当てているときの水温(度) | 92 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | - |
収納ケース | × |
強風にも負けない専用クッカーが付属する、最強湯沸かしバーナー
テントやガスバーナー、クックウェアに至るまで携帯性に優れたコンパクトなモデルが多い、エムエスアールのアウトドア ウインドバーナー パーソナルストーブシステム。バーナーとともにレッドカラーが印象的な専用クッカーがセットになっています。
最大出力は2.0kWと比較的弱めな数値ですが、火口が専用クッカーでカバーされるため風の影響を受けにくいのが特徴。
編集部
52秒でお湯を沸かすことができ、火力の強さ・耐風性ともに高評価でした!
このモデルは専用クッカー以外は使用できないため、クッカーを入れたサイズで計測。バーナー本体を内部へ収納できるものの、クッカーのサイズが大きく、持ち運びやすさは評価が伸びませんでした。
付属のOD缶スタンドで安定性は抜群ですが、点火装置がないうえに専用クッカーを付けると点火ができないので、点火したのちにクッカーを乗せる必要があります。火力の調整もクッカーを外さないと炎の状態が確認できないため、やや不便さを感じました。
コールマン アウトランダーマイクロストーブ PZ
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.52
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.8
- 火力の強さ(25%) ★3.2
- 使いやすさ(15%) ★3.9
- 安定感(15%) ★4.2
- 耐風性(10%) ★2.5
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 11.0×9.5×9.5 |
収納サイズ(cm) | 10.0×5.5×9.5 |
重量(g) | 200 |
最大出力 | 2.9kW |
水が沸騰する時間(秒) | 68 |
風を当てているときの水温(度) | 41 |
点火装置 | ◯ |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
操作部が大きく使いやすいビギナー向けOD缶バーナー
初心者からベテランまで幅広いユーザーから支持を集める大手ブランドであるコールマンのアウトランダーマイクロストーブ PZ。
編集部
大きめな五徳と着火しやすい点火装置を備えた人気モデルです!
五徳は広めに作られていますが中心の空間が狭く、安定感が若干損なわれている印象。今回検証時に使用した大きめのクッカーは底が少し湾曲していたためか、グラつきを感じました。
本体はやや大きめであるものの、五徳を折りたたんで収納できるので持ち運びやすさはまずまず。収納ケースがハード仕様なので、安全に持ち運べるでしょう。
炎の広がりが大きく、使用する場合は大サイズのクッカーを推奨。つまみタイプの調整ノブなので、火力の調整はしやすいです。点火装置のボタンは面積が広いものの、胴体を握るようにして使用しないと押しにくさがありました。
▼コールマンのストーブについて詳しくはこちら!
スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト GST-120R
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.22
- 持ち運びやすさ(35%) ★4.7
- 火力の強さ(25%) ★2
- 使いやすさ(15%) ★2.75
- 安定感(15%) ★3.75
- 耐風性(10%) ★2.9
使用する燃料 | OD缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 12.5×12.5×8.0 |
収納サイズ(cm) | 8.0×6.7×3.4 |
重量(g) | 56 |
最大出力 | 3.2kW |
水が沸騰する時間(秒) | 90 |
風を当てているときの水温(度) | 46 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
軽量ながら五徳の安定感が半端ない。料理にこだわりたい人向け
スタイリッシュなデザインと安心の堅牢設計で長きに渡り人気を博している、スノーピークのスノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト。
編集部
同ブランドのなかでも徹底的に軽量化を図った意欲作です!
最高出力は3.2kWと高めながらも、水が沸騰するまでの時間は90秒とまずまずの結果になりました。火口部が露出しているため、火力の安定性にややかける印象。一方で五徳にテーパーがあり、クッカーを真ん中に置きやすかったです。
重量はわずか56gでチタン製のなかでも最軽量を誇り、五徳も半分に折りたためるので収納サイズも小さく持ち運びやすさは抜群。
外向きに炎が吹き出るので熱の加わり方にロスが多いように感じ、クッカーのサイズに応じて細かな火力調整が必要。レバータイプの調整ノブですが、滑り止めが付いているので調整はしやすい印象です。
CB缶タイプ
フォアウィンズ マイクロキャンプストーブ FW-MS01
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.77
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.9
- 火力の強さ(25%) ★3.9
- 使いやすさ(15%) ★4.05
- 安定感(15%) ★4.1
- 耐風性(10%) ★2.9
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 12.2×10.9×10.9 |
収納サイズ(cm) | 12.0×7.1×5.7 |
重量(g) | 186 |
最大出力 | 2.3kW |
水が沸騰する時間(秒) | 62 |
風を当てているときの水温(度) | 47 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
五徳の安定感抜群!手のひらサイズになるのも◎
火器アイテムをメインに販売する老舗メーカー、フォアウィンズのマイクロキャンプストーブ。余計なものを可能な限り省き、シンプルで洗礼されたデザインが魅力の1台です。
2.3kWという少し弱めな出力ながらも、62秒でお湯を沸かすことができました。火口周りに高さがあるので、耐風性が高く火力が安定していました。
収納時はスリムかつコンパクトで、手のひらサイズに収まります。収納ケースはセミハードなので、頑丈ながらも質感のいい素材がGOOD。
レバータイプの調整ノブですが、点火装置が付いているので点火は簡単です。
編集部
五徳は1本1本が細めですが、4本搭載されていることと中心に程よい空間があることで高い安定感が感じられました
▼フォアウィンズのマイクロキャンプストーブについて詳しくはこちら!
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.66
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.7
- 火力の強さ(25%) ★2.5
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★4
- 耐風性(10%) ★4.1
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 15.5×15.5×12.7 |
収納サイズ(cm) | 10.9×8.2×6.8 |
重量(g) | 274 |
最大出力 | 2.7kW |
水が沸騰する時間(秒) | 80 |
風を当てているときの水温(度) | 63 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
風に強いCB缶タイプ。防災などいざというときの為に持っておきたい
コンパクトガスバーナーを多くラインナップし、そのどれもが人気製品となっているイワタニのジュニアコンパクトバーナー。
編集部
小さいながらもよく考えられた設計で、優れた耐風性を実現したモデルです!
最大出力は2.7kWとまずまずな高さの火力ですが、火が外側に広がる傾向にあるのか加熱にムラがある印象。火口の淵に高さがあることで風防の代わりとなっているので耐風性は良好ながらも、お湯を沸かす時間は少し長めになってしまいました。
収納サイズは縦幅10cm強と比較的小さめで持ち運びやすいサイズ感でしたが、重量は274gと他の製品と比べるとやや重め。総合して平均的な評価となりました。
小さくとも点火装置が搭載されているのは大きなポイント。バーナー本体に脚部が搭載されているうえ、五徳の安定感も良好でした。火が外側に広がり、取っ手が熱くなりやすいので注意が必要です。
▼イワタニのジュニアコンパクトバーナーについて詳しくはこちら!
ソト G-ストーブ ST-320
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.4
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.7
- 火力の強さ(25%) ★3
- 使いやすさ(15%) ★3.9
- 安定感(15%) ★4.2
- 耐風性(10%) ★2.2
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 19.5×15.3×7.7 |
収納サイズ(cm) | 14.2×7.8×2.5 |
重量(g) | 380 |
最大出力 | 2.1kW |
水が沸騰する時間(秒) | 71 |
風を当てているときの水温(度) | 32 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 1 |
収納ケース | ○ |
堅牢なボディーでタフ!ワイルドに使い倒せるバーナー
ガス缶を燃料としたアイテムを多数販売しているソトのG-ストーブ ST-320。
編集部
他のシングルバーナーとは一線を画すデザインに設計されたCB缶モデルです!
最高出力2.1kWと多少弱めとなっており、お湯を沸かすのに71秒ほどかかりました。火口サイドにある壁のような風防で耐風性はあるものの、もともとの出力が弱いため評価は伸びず。
収納したときの横幅や厚みがありますが、スクエア型でデットスペースを生みにくいのは利点。かさばりやすさはあるものの、きれいなパッキングができるでしょう。
取り外し可能な五徳は広めな設計で安定感は良好。ただし、点火装置が火口に近いので使用時は注意が必要です。使用後は風防部分も熱くなっているので、すぐにケースにしまわないように気をつけましょう。
ソト レギュレーターストーブ Range ST-340
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.21
- 持ち運びやすさ(35%) ★2.95
- 火力の強さ(25%) ★2.6
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★4.3
- 耐風性(10%) ★2.2
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 16.6×14.2×11.0 |
収納サイズ(cm) | 14.0×7.0×11.0 |
重量(g) | 360 |
最大出力 | 3.3kW |
水が沸騰する時間(秒) | 78 |
風を当てているときの水温(度) | 31 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
使い易さが向上したミドルサイズのクッカー向きのレギュレーターストーブ
従来のモデルよりもアップグレードし、バーナーヘッドが大径化したソトのレギュレーターストーブ Range ST-340。
編集部
定番のモデルですが、今までオプションだった点火アシストクリップが標準装備されました!
水が沸騰するまでに78秒と比較的スピーディな結果を発揮。最大出力3.3kWと強めな出力ながらも、火口部分が上に盛り上がっているため、風の影響を受けやすい印象です。
4つの五徳は1箇所に集約して収納することができるので、五徳が大きめな割にはコンパクト。収納ケースは布製なので、持ち運ぶ際には安全なポイントに収納しておきましょう。
五徳が大きめで小~中型のクッカーまで対応できるうえ、脚部も兼ねた五徳となっているので安定感は高評価。
▼ソトのレギュレーターストーブについて詳しくはこちら!
ユニフレーム セパレートバーナーUS-S 610077
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.2
- 持ち運びやすさ(35%) ★2.5
- 火力の強さ(25%) ★3.2
- 使いやすさ(15%) ★4.1
- 安定感(15%) ★4.2
- 耐風性(10%) ★2
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 分離型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 18.0×11.0×11.0 |
収納サイズ(cm) | 13.0×12.5×7.5 |
重量(g) | 450 |
最大出力 | 3.4kW |
水が沸騰する時間(秒) | 68 |
風を当てているときの水温(度) | 28 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
大型クッカーにも対応!コンパクトに持ち運べるCB缶対応のセパレートタイプ
焚き火台やバーナー・コンロ、ランタンなど火器系アイテムを展開するユニフレームのセパレートバーナー。
編集部
軽量でコンパクト性に長けた、分離型CB缶バーナーです!
最高出力3.4kWと比較的強めな火力により、お湯を68秒で沸かすことができました。火口周りに風防がなく露出している状態のため、耐風性はやや弱めな印象です。
分離型なのでホースがかさばりやすく、重量も450gとやや重め。持ち運びやすさは評価が伸びませんでした。
点火装置はバーナー側、火力調整はガスタンク側に搭載されているので点火するときには火傷をしないように気をつけましょう。火力調整ノブはレバータイプで、滑り止めが付いていないので調節のしやすさはいまいちといった結果になりました。
キャプテンスタッグ トレッカーカセットガスバーナーコンロ UF-26
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.18
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.15
- 火力の強さ(25%) ★2.5
- 使いやすさ(15%) ★4
- 安定感(15%) ★3.95
- 耐風性(10%) ★2.3
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 11.5×11.5×11.5 |
収納サイズ(cm) | 11.8×10.0×9.4 |
重量(g) | 300 |
最大出力 | 2.7kW |
水が沸騰する時間(秒) | 80 |
風を当てているときの水温(度) | 36 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
抜群の安定性で大小さまざまなクッカーに対応!
リーズナブルな価格で初心者キャンパーから絶大の人気を博すキャプテンスタッグのトレッカーカセットガスバーナーコンロ。4つの五徳を備えたCB缶タイプのシングルバーナーです。
最大出力は2.7kWとまずまずの火力ですが風防等の搭載はなく、火力の強さ・耐風性の評価は伸びず。お湯を沸かすまでに80秒かかりました。使用時の音は静かな印象。
収納ケースがハード仕様なので安全に持ち運びはできますが、収納サイズが大きく重量もあるので携帯性が高いとはいえません。
点火装置は搭載されていますが、火口の真下にあるので点火時は火傷に注意が必要。
編集部
五徳を折り畳むことでさまざまなサイズのクッカーを使用できるのが魅力です!
スノーピーク HOME&CAMPバーナー GS-600
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.16
- 持ち運びやすさ(35%) ★1.15
- 火力の強さ(25%) ★3.9
- 使いやすさ(15%) ★4.3
- 安定感(15%) ★3.75
- 耐風性(10%) ★2.7
使用する燃料 | CB缶 |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 34.6×30.1×12.0 |
収納サイズ(cm) | 25.5×9.0×12.0 |
重量(g) | 1400 |
最大出力 | 2.4kW |
水が沸騰する時間(秒) | 62 |
風を当てているときの水温(度) | 44 |
点火装置 | ○ |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | × |
アウトドアでも家でも使えるコンパクト収納の卓上ガスコンロ
他のブランドとは一味違う、独創的なデザイン性と機能性で根強いファンを多く獲得するスノーピーク HOME&CAMPバーナー 。カセットコンロとバーナーを足したような、使い勝手のいいモデルです。
火口がバーナーの内側に設けられていることで風防のようになっていますが、最大出力が2.4kWと物足りず評価が伸びませんでした。
CB缶を内部へ取り付けて使う仕様のため、どうしても収納サイズは大きくかさばりやすさがあります。重量も1,400gと重めです。
点火と火力調整が1つのノブの操作で可能なのは非常に便利で、点火後にすぐ調整することができます。
編集部
五徳が大きめに作られているので、小さいクッカーを使用するのは難しいですが、大きいクッカーは安定して使えます!
▼スノーピークのHOME&CAMPバーナーについて詳しくはこちら!
ガソリンタイプ
ソト MUKAストーブ SOD-371
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.32
- 持ち運びやすさ(35%) ★3.65
- 火力の強さ(25%) ★2.4
- 使いやすさ(15%) ★2.85
- 安定感(15%) ★4.2
- 耐風性(10%) ★3.5
使用する燃料 | ガソリン |
---|---|
形状 | 分離型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 13.5×13.5×8.0 |
収納サイズ(cm) | 8.0×6.5×8.0 |
重量(g) | 333 |
最大出力 | 4.7kW |
水が沸騰する時間(秒) | 81 |
風を当てているときの水温(度) | 55 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
プレヒート不要!進化系ガソリンタイプバーナー
バーナーに限らず、ガストーチや小型ランタンなど火を扱う製品に長けたソトのMUKAストーブ。寒い環境でも問題なく使用できるガソリンを燃料とした分離型の人気製品です。
火口部が露出していることで風を受けやすい構造ではあるものの、4.7kWの大出力で火力が落ちにくい印象。しかしお湯を沸かすのには81秒かかり、評価が伸びませんでした。
ホースがあって収納サイズが大きく、重量も300g以上あるので持ち運びやすいとはいえません。ガソリンタンクも大きめで、収納時はかさばりやすいです。
ガソリンストーブながらもプレヒートが不要なのは魅力。着火してしばらくは炎が大きく上がるので、炎が落ち着いてから料理をするのがおすすめです。
編集部
点火装置はないものの、火力調整は手元のタンク側で操作できるのが便利でした!
▼ソトのMUKAストーブについて詳しくはこちら!
エムエスアール ドラゴンフライ
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.38
- 持ち運びやすさ(35%) ★1.85
- 火力の強さ(25%) ★1.4
- 使いやすさ(15%) ★2
- 安定感(15%) ★4.25
- 耐風性(10%) ★2.4
使用する燃料 | ガソリン |
---|---|
形状 | 分離型 |
火力の調整方法 | レバータイプ |
展開サイズ(cm) | 19.0×19.0×9.0 |
収納サイズ(cm) | 18.0×12.0×9.0 |
重量(g) | 578 |
最大出力 | 2.5kW |
水が沸騰する時間(秒) | 110 |
風を当てているときの水温(度) | 38 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 3 |
収納ケース | ○ |
マルチフューエル対応、高所登山などあらゆる環境で使える本格バーナー
アイテムの種類を問わず携帯性に優れる使いやすい製品を展開し、登山家から根強い人気のあるエムエスアールのドラゴンフライ。
編集部
特殊なデザインと大きめな五徳が特徴的な1台です!
最大出力2.5kWとまずまずの出力で音はわりと大きめ。しかし、出力が足りないうえに火口が露出しているためか、水が沸騰するまでに110秒かかり評価は伸びず。
重量は578gと重く、収納サイズも大きいことから今回の検証では低めの評価に。ガソリンタンクも必要となるので、決して持ち運びやすいとはいえません。
使用時はバーナー部分に予熱を与えるプレヒートが必要なので面倒さがあり、ホースが硬くて置き場所を決めるのが難しい印象。火力調整はバーナー側に搭載されているので、火傷に注意しましょう。
▼エムエスアールのドラゴンフライについて詳しくはこちら!
コールマン スポーツスター(R) Ⅱ
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.36
- 持ち運びやすさ(35%) ★1.5
- 火力の強さ(25%) ★1.5
- 使いやすさ(15%) ★2.1
- 安定感(15%) ★4
- 耐風性(10%) ★2.7
使用する燃料 | ガソリン |
---|---|
形状 | 一体型 |
火力の調整方法 | つまむタイプ |
展開サイズ(cm) | 14.0×14.0×14.0 |
収納サイズ(cm) | 14.0×14.0×14.0 |
重量(g) | 960 |
最大出力 | 2.4kW |
水が沸騰する時間(秒) | 100 |
風を当てているときの水温(度) | 44 |
点火装置 | × |
五徳の脚の本数 | 4 |
収納ケース | ○ |
コールマン伝統のポンピングが楽しい玄人向けバーナー
手に取りやすい価格ながらも安心の構造と耐久性で、長きにわたってキャンプ業界を牽引するコールマンのスポーツスター(R) Ⅱ。
編集部
ガソリンランタンのように使用できる、数少ない一体型のガソリンバーナーです!
最大出力2.4kWと少し弱めで、お湯を沸かすまでの時間はおよそ100秒。X字型五徳が風防のような役割を果たすものの、火が外向きに広がるため、お湯が沸くまでに時間がかかった印象です。
バーナー本体とガスタンクが一体となっているため、収納サイズが大きく重量が出てしまい持ち運びやすさは特に評価が低めという結果に。ただし、組み立てが不要なのは魅力といえます。
点火装置は搭載されておらず、ライターなどが必須。点火直後は大きな火が上がりますが、一度安定すると火力が落ちることなく使用できます。ポンピングによる加圧と調整ノブによる火力の調整ができるのは大きなポイントです。
人気シングルバーナーの全20製品を徹底比較!
この記事では、人気のシングルバーナー20アイテムを3つの燃料タイプに分けて、比較・検証を実施しました。
検証ポイント①持ち運びやすさ
携帯性はキャンプや登山で使用する上で、ぜひとも重視していきたいポイントのひとつ。
そこで付属する収納ケースに入れたときの体積と重量をもとに、持ち運びのしやすさを検証しました。手のひらサイズの目安である50㎠以下かつ200g以下を基準とし、これらをクリアした製品はより高く評価しています。
検証ポイント②火力の強さ
アウトドアで使用する以上、特に注目したいのが火力の強さです。
今回はケトルに200mLの常温水を入れて、最大火力のバーナーで加熱。水が温度計で90度に達するまでの時間を計測して火力の強さを検証しました。全ての製品の水が90度に達した平均時間を基準とし、それより短い時間の場合は加点評価としています。
検証ポイント③使いやすさ
いざというときに使いにくいと無意識に使用頻度が下がってしまう可能性もあるので、長く愛用していくなかで使いやすさは重要なポイント。
点火装置が搭載されているかどうかに加え、直感的に点火できるかどうか。火力調整ノブはつかみやすく、細かく調整ができるかも検証して評価しました。点火装置がついているのを基準とし、火力を細かく調整できるアイテムを加点としています。
検証ポイント④安定感
お湯を沸かすときや料理をするときに安定感がないと、調理に集中できなかったり火傷の危険性が上がってしまいます。
そこで水を入れたクッカーの大・中・小を順に置き、それぞれのサイズを使用したときのグラつき具合から五徳の脚の安定感や全体のバランスを検証しました。クッカーがどれか1つでも安定して置けることを基準とし、ガス缶の安定感にも優れる場合は加点としています。
検証ポイント⑤耐風性
屋外で使用する以上、風の影響は免れません。耐風性が低いと、お湯を沸かしたり料理をするのにも時間がかかってしまいます。
今回は実際に外の風に近い風速3m/sの風を50cm離れた場所から当てながら1分間水を加熱し、温かい飲み物を飲むのに最適な温度である90度に達する時間を計測。すべての製品の平均時間を基準とし、それより短い時間の場合は加点評価としています。
シングルバーナーの使い方と注意点
シングルバーナーは火を扱うアイテムなので、より安全に使用するために使い方や注意点を押さえておきましょう。
使い方
シングルバーナーはOD缶・CB缶で使い方に大きな差はありませんが、ガソリンを使用する場合は違った工程を踏む必要があります。
キャンプ本番で時間をかけないために、今のうちから要点を確認しておきましょう。
OD缶
まずはOD缶の使い方を紹介。OD缶代表は一体型でベーシックなタイプの、プリムス ウルトラバーナーをチョイスしました。
取り付ける前にガス缶の蓋を取り、収納ケースからバーナー本体を取り出しましょう。
ウルトラバーナーは収納時に五徳を折りたたんでいるので、五徳の脚を展開させていきます。このときに、火力調整ノブが閉まっているか確認しておくのもポイントです。
ガス缶の接続部にバーナー本体をつなぎ、しっかりと固定されるまで右向きに回して取り付けます。展開した五徳にズレがないかも確認しておくと◎。
ガスが放出されている「シュー」という音の有無を確認しながらバーナー下部の調整ノブを少しずつ回していきます。
ガスが放出されたら、火力調整ノブの裏側にある点火装置を押して点火します。一度で点火しない場合もあるので、2〜3回押してもOKです。使い終わったら火力調整ノブを回して、消化していきます。息を吹きかけて消さないように気をつけましょう。
CB缶
続いてはCB缶を使ったシングルバーナーの使い方を紹介。CB缶では軽量かつコンパクトな、FORE WINDSのマイクロキャンプストーブを例に見ていきましょう。
OD缶と同様にガス缶の蓋を開けて、収納ケースから取り出していきます。
接続しやすいように、バーナー本体の脚部と五徳を展開していきましょう。このときに火力調整ノブが閉まっているか、念のため確認しておくと安心です。
CB缶の溝に合うようにバーナー本体を接続し、緩みがないようにしっかりと回して固定します。
取り付けたあと卓上に置き、ズレがないのを確認したら火力調整ノブを少しずつ回していきましょう。「シュー」とガスが放出されている音が聞こえたら準備完了です。
本体横に取り付けられた点火装置を数回押して、点火していきましょう。使用後はOD缶のときと同様、必ず火力調整ノブを回してゆっくりと消火していくのがポイントです。
ガソリン
最後はガソリンを使ったシングルバーナーの使い方を紹介。ガソリンバーナーは、分離型で人気のあるSOTOのMUKAストーブをチョイスしました。
まずは収納ケースから出して、準備していきましょう。
まずはフューエルボトルへガソリンを入れていきます。ガソリンバーナーは燃費がいいので多少少なめに入れても十分使用できます。
ガソリンを入れたら付属のスマートポンプ(ポンピングをするための蓋)を取り付けて、しっかりと固定されるまで回していきましょう。このときに、火力調整ノブがしっかりと閉まっているか確認しておくことが大切です。
フューエルボトルを縦にして、しっかりと圧力がかかるまでポンプノブを押し込んでポンピングしていきます。
しっかりとポンピングをしたらホースを取り付けて、フューエルボトルを横に倒しておきます。「シュー」という音が聞こえるまでゆっくりと火力調整ノブを回していきましょう。
ガスが放出されたら、ライター等で点火します。点火すると圧力が弱まるので、あらためてポンピングを数回して火力を安定させましょう。こちらも他のタイプと同様に、消化するときは火力調整ノブをゆっくりと回してくださいね。
▼ホワイトガソリンの使い方について詳しくはこちら!
使用上の注意点
シングルバーナーは、火器アイテムなので気をつけて使用しないと火事の危険性があります。
どのようなポイントに注意が必要なのか使用する前にチェックしていきましょう。
輻射熱を溜め込まないように注意
シングルバーナーのなかでも、一体型の製品を使用するときは輻射熱に気をつけることが重要です。
バーナーが発する炎が下へと伝わることを輻射熱といい、この熱がガス缶へ長時間伝わると爆発するリスクが高まります。バーナー本体とガス缶との距離が近いと、より輻射熱が加わりやすいので注意が必要です。
バーナーの周囲全体を外付けの風防で覆ったり、五徳よりも大きな調理器具を使用すると熱がこもりやすくなり、より爆発の可能性が高まってしまうので気をつけましょう。
高温になる場所で放置しない
ガス缶は高温となる場所で長時間放置していると圧力が加わり、内部のガスが気化して爆発する危険性があります。
車内や陽の当たる場所、焚き火やバーベキューコンロの側など、高温になりやすい場所で保管しないように注意が必要です。
また、夏場は一時的に陽が当たるだけでも一気にガス缶の温度が上がってしまうので、できる限り陽の当たらない場所で保管するようにしましょう。
▼ガス間の取扱方法について詳しくはこちら!
シングルバーナーと一緒に使いたいアイテム
最後に、シングルバーナーの使いやすさを120%に高める便利アイテムを紹介します。
風防
風の影響を受けやすいバーナーは、天候によって火力が安定しない場合があります。そんなときに役立つのが風除けとなる「風防」です。
風に煽られて火力が不安定になるのを抑えるだけでなく、バーナーが転倒することを防ぐこともできますよ。
キャプテンスタッグ アルミウインド スクリーン
サイズ | 39.8×24cm |
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重量 | 170g |
素材 | アルミ合金 |
おすすめポイント
●170gとかなり軽量で持ち運びやすい
●両サイドのストッパーを地面に刺すことで固定し、風による転倒を防げる
●高さがあるので、大きめな一体型バーナーにも使用可能
ハイマウント グリルwithガード
サイズ | 22×21×12cm |
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重量 | 790g |
素材 | ステンレス |
おすすめポイント
●低めのCB缶バーナーに最適なサイズ感
●風防兼五徳としても使用でき、スキレットなど大きめの調理器具も安定して置ける
●重量感があるので、風の影響を受けにくく転倒しにくい
バーナーシート
バーナーを卓上や芝の上で使用すると、輻射熱によってテーブルが痛んだり芝が焦げたりしてしまう場合があります。そんなときに役立つのが「バーナーシート」。
テーブルや芝への輻射熱を抑えるだけでなく、料理時の油はねがテーブルに着くことを避けてくれるのも魅力。食事後の片付けが楽になりますよ。
ユニフレーム バーナーシート
サイズ | 32×45cm |
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素材 | ラスタン |
おすすめポイント
●比較的安価に購入できる優れたコストパフォーマンス
●最高レベルの耐火・耐熱性を誇る素材「ラスタン」を使用
●わずか90gでコンパクトに収納でき、持ち運びの際に嵩張らない
スノーピーク バーナーシート
サイズ | 32×45cm |
---|---|
素材 | カーボンアラミドクロス |
おすすめポイント
●耐熱性に優れたカーボンアラミドクロスを採用したモデル
●大判サイズで横長のCB缶バーナーにも使用できる
●わずか65gという優れた軽量性で持ち運びが苦にならない
シングルバーナーの人気売れ筋ランキング
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