バーナーの「一体型」と「分離型」、何が違うの?という素朴なギモンにお答え!

2019/03/11 更新

何かと役立つシングルバーナー。ガス缶に直結する「一体型」と、ホースでつなげる「分離型」があるのはご存じでしたか?「2種類あるのは知ってるけど、理由までは分からない……」という人も多いのではないでしょうか。それではこの機会に、それぞれのメリットとデメリットをハッキリさせておきましょう!


アイキャッチ画像出典:筆者撮影

バーナーってなんで2種類あるの

撮影:筆者
サッとお湯を沸かしたり、簡単な調理をしたり何かと重宝するシングルバーナー。形状でみると2つのタイプのタイプに分かれますよね。

一体型と分離型がある

燃料(CB缶/OD缶)を直接バーナーに取り付ける「一体型(直結型とも)」と、ホース経由で燃料を供給する「分離型」に分かれます。

ではいったい、なぜ2種類あるのか。それはメリット・デメリットがそれぞれにあり、自分が望むキャンプスタイルによってベストな選択ができるようになっているからなんです。


一体型のメリット

撮影:筆者
それではまず、一体型バーナーの優れている点からみていきましょう。

シンプルで軽い

撮影:筆者
分離型と比べると燃料を供給するホースがない分、一体型バーナーは構造的にシンプルかつ軽量に作られています。

たとえばこのSOTOの定番バーナー「アミカス」は本体重量わずか81g。できるだけ荷物を減らしたいキャンパーにとっては大きな利点ですね。

コンパクトに収納できる

撮影:筆者
多くの一体型バーナーは、ゴトク部分がコンパクトにまとまるようさまざまな工夫が凝らされています。

撮影:筆者
さらに、収納時は「クッカー等のなかにまとめてスタッキング可能」というのも省スペース化に一役買いますね。

比較的燃費がいい

撮影:筆者
携帯性を重視して作られているため、燃料が少なくて済むよう比較的燃費がいい製品が多いです。ランニングコストがいいことも一体型のメリット。

一体型のデメリット

撮影:筆者
一方で、一体型バーナーには弱点もあります。そちらもしっかりチェックしておきましょう。

安定感に欠ける

撮影:筆者
軽量・コンパクトが一体型バーナーの大きな利点である一方、燃料の上部に取り付けて使用する構造にせざるを得ないため、調理器具をのせる五徳部分がテーブル面から離れ、高い位置になりやすいのです。

そもそもの重心が高いため、大きく背の高い調理器具を乗せるのは不向き。どうしてもバランスが悪くなり安定感に欠けます。

鋳鉄の鍋が使えない

撮影:筆者
ガス缶直結の一体型バーナーの場合、輻射熱(ふくしゃねつ)を発生させる鋳鉄製の鍋は、ガス缶爆発の危険があるため使えません。輻射熱とは、遠赤外線などの熱線によって直接、熱が伝わることを言います。

つまり「高熱がガス缶に伝わるので危ない」ということですね。これは直結という構造上どうしても近くなるので、避けられないウィークポイントでもあります。

一体型バーナーのイチ押しはコレ

続いてはラインナップをご紹介。お手軽に携帯できる「一体型バーナー」のおすすめアイテムを挙げていきます。

SOTO レギュレーターストーブ

撮影:編集部
多くのキャンパーが愛用する、一体型を代表する定番ギアがこちら。燃料がCB缶なのでお手軽かつ経済的です。

バランスに難がある一体型の中では、このレギュレーターストーブは比較的安定感があります。できるだけ五徳を低く、大きくすることである程度の大きさ、重さまでは耐えることができますよ。
ITEM
SOTO レギュレーターストーブ
■本体サイズ:幅17×奥行15×高さ11cm
■収納サイズ:幅14 奥行7×高さ11cm
■重量:0.35kg
■発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)

SOTO アミカス

燃料はOD缶で、タテに直結するスタイルになります。4本ゴトクのため支える面が多く、調理器具をのせたときのバランスがいいです。

そして本体81gと非常に軽量なのはかなりの強みです。バーナーヘッドはすり鉢状になっていて、風の影響を受けにくくなっています。
ITEM
SOTO アミカス
■使用時サイズ:幅76X奥行100X高さ86mm(本体のみ)
■収納時サイズ:幅40X奥行43X高さ75mm
■ゴトク外径 φ106mm / ゴトク内径 φ42mm 
■発熱量:3.0kW(2,600kcal/h)

プリムス 153ウルトラバーナー

出典:PRIMUS
「一体型でも火力を強く出したい!」という人はこちら。最高出力が3600kcal/hもあり、一体型バーナーの中ではかなり大きな火力を出すことができます。

携帯性とハイパワーをバランスよく兼ね備えた人気モデルです。
ITEM
プリムス 153ウルトラバーナー
■収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
■本体重量:116g(遮熱板含む)
■最高出力:(4.2kw)3600kcal/h

分離型のメリット

撮影:筆者
次に分離型バーナーをみていきましょう。まずは優れている点から。

重心が低く安定感あり

撮影:筆者
燃料とバーナー本体を分けられるため、ゴトク部分を低く、大きくできます。これにより安定感が増し、上にのせる調理器具を大きくできます。

大きめのダッチオーブンをのせられるのは、分離型の大きなメリットです。

火力を大きく出せるタイプのものが多い

撮影:筆者
一体型のように燃焼部と燃料を近づけなくてすむので、輻射熱を気にせず、出力火力を大きくできるのです。

これにより調理時間も短縮できますし、風の強い日などといった悪条件でもパワフル。ファミキャンやグルキャンなどで真価を発揮してくれるでしょう。

分離型のデメリット

撮影:筆者
しかし、いいところばかりでもありません。ここでしっかり分離型のマイナス面にも触れておきましょう。

かさばる、重い

撮影:筆者
燃料をホースで供給するため、一体型にくらべどうしても部品が多くなり、大きくなります。そのぶん重量もかさみます。

また使用する際も、バーナー本体とは別に燃料を置く場所をとる必要があり、狭いスペースでの調理では苦労することも。

燃費で劣る

撮影:筆者
火力を大きく出せるため、そのぶん燃費という点では一体型に劣る傾向にあります。分離型は効率良く燃料を使うことよりも、しっかり強い火力を出すという特性になっています。

分離型バーナーのイチ押しはコレ

それでは、キャンプ場での料理の幅もグッと広がる「分離型バーナー」のラインナップを見ていきましょう。


SOTO ストームブレイカー

出典:SOTO
2種類の燃料が両方使える分離型バーナー。ノズルの交換をせずにガソリンとガス(OD缶)を両方使い分けることができます。これは他にはない大きなアドバンテージ。

しかも優れた耐風性能を誇り、悪条件下での調理もパワフルです。非常に便利なバーナーですが価格は2万オーバーと、こちらも強気。
ITEM
SOTO ストームブレイカー
■使用サイズ:幅150X奥行130X高さ90mm
■収納サイズ:幅65X奥行65X高さ90mm
■発熱量:3.5kW(3,000kcal/h)

プリムス エクスプレススパイダーストーブⅡ

出典:楽天
冬キャンなど気温が低いシーンを想定するならコレがおすすめ。燃焼部の近くをパイプが通ることで、熱によるガスの気化がより進む「プレヒートパイプ」を採用。低温に強い構造の分離型バーナーです。
ITEM
プリムス エクスプレス スパイダーストーブⅡ
■収納サイズ:8.7×4.0×8.3cm
■重量:195グラム
■出力:2.8kW/2,400kcal/h(Tガス使用時)

EPIガス スプリットストーブ

EPIガスがリリースするハイカロリーなモデルがこちら。チタン製ゴトクは最大10mmまでの高さ調整ができるので、傾斜のある地面にも対応。安定感は折り紙付きです。

さらに、ゴトクの直径を12.2cmと14.4cmの2通りに調整することが可能。加えて最高出力も4200kcalとハイパワーなので、大きなクッカー使用時も余裕です。
ITEM
EPIガス スプリットストーブ
■ケース収納時:高さ120mm×幅121mm×奥行85mm
■重量:234g
■出力:3600kcal(230レギュラーガス使用時)
■最高出力:4200kcal

スタイルによって使い分け、快適なキャンプに出かけよう

撮影:筆者
一体型と分離型、それぞれに違った魅力があることが分かりました。少人数で、手軽に使えて、できるだけ荷物を少なくしたいキャンパーであれば一体型。

多少かさばっても大丈夫で、悪天候にも強く、多めの人数ぶんをしっかり調理したければ分離型がよさそうです。ぜひ、皆さんのキャンプスタイルに合ったものをチョイスしてみてくださいね。

執筆:高久浩一

セットで覚えておきたい、ガス缶の違い

「CB缶」と「OD缶」の違いについて、ちゃんと説明できますか。

Let’s use different burners

バーナーを使い分けよう!


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浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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