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イワタニ・プリムス

プリムスのど定番「153ウルトラバーナー」がやっぱり買い?他の候補と比較!

登山者を中心に絶大な信頼を集めている、イワタニ(IWATANI)のプリムス(PRIMUS) バーナー。しかし種類が多いので、どれを選べばいいのかわからないという声も多い様子。今回はそんなプリムスバーナーを各モデル別に解説。違いを理解して、自分に合ったバーナーを見つけよう

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目次

アイキャッチ画像出典:イワタニ・プリムスfacebook

PRIMUS(プリムス)って?

プリムス ロゴ

プリムスは、1892年にスウェーデンで誕生した燃焼器具専門メーカー。岩谷産業のグループ会社と合併したことで、ブランド名をそのまま引き継ぎ、現在では「イワタニのプリムス」 として知られています。

シングルバーナー と言えばプリムス! と言われるくらい、キャンパーや登山者からの信頼が厚いブランドです。

バーナーとストーブの違いは、なし!

イワタニ・プリムス

公式ホームページの製品一覧を見てみると、「バーナー」と商品名が付いているのに、説明文には「ストーブ」と記載されています。

詳しい説明は省きますが、要は言葉の問題です。使い方や機構などに違いはないようなので、同義語と捉えても問題ないでしょう。

続いては、プリムスの決定版ともいえる、代表的なバーナーから紹介していきます。

絶対外せない!「153ウルトラバーナー」は要チェック

153ウルトラバーナー

数あるバーナーの中で圧倒的に人気なのが「153ウルトラバーナー」という製品。他製品を寄せつけない出力パワーを持ちながら、かなり軽量。プリムスの顔とも言えるモデルです。
【特徴】
●X字型のゴトクで風に強い!
●本体重量わずか116gという軽さ
●3600kcalという強力な火力

登山ユーザーからの信頼が厚い、153ウルトラバーナー。人気の理由を深堀りしてみます。

人気の理由①風に強い

第一に、風に強い点があげられます。では、なぜ風に強いのか? それには2つの理由があります。

1つ目は、コッフェルとゴトクとのすき間が小さく、風の影響を受けにくい作りになっていること。

2つ目は、「X字型のゴトク」。バーナーヘッドを4つに区切ることで、たとえ1つの区画が風で消えてしまっても、他の区画の火は保てるよう、ゴトクが風防の役割も担っているんです。

人気の理由②コンパクトで軽量

また、手のひらに納まるコンパクトさと軽量さにも定評があります。同じ”山の上の調理器具”として人気の、ジェットボイルの最軽量モデル「フラッシュライト」の380gと比較しても、153ウルトラバーナーの116gは際立ちますね。

人気の理由③火力がすごい

153ウルトラバーナーの人気は、3600kcalの強力なパワー。コーヒーを煎れたり、カップラーメン用にお湯を沸かしたいとき。数分足らずで、あっという間に沸騰してしまうパワーが魅力のようです。

コンパクトで簡単、お湯も2分くらいで沸きます。(出典:楽天

プリムス 153ウルトラバーナー

●出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時) ●ガス消費量:245g/h ●燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時) ●ゴトク径:大148mm/小90mm ●収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm ●本体重量:116g

大鍋だってバッチリ!安定性はピカイチの「2243バーナー」

2243バーナー

適度な重量と、288個の炎口で安定性抜群なモデルが「2243バーナー」。X字型のゴトクが風にも負けない強い火力をフォローし、大径の でもしっかり安定させてくれるので、グループキャンプでも大活躍してくれます。
【特徴】
●直径120mmのゴトクが安定感バツグン!
●288個の炎口が強力火力をサポート
●3600kcalの高出力

153ウルトラバーナーとの違いは?

153ウルトラバーナーと比較すると、最高出力は3600kcalと同等のようですが、288個の炎口が作り出す火力には、やはり安定感があるようです。

軽量面では、153ウルトラバーナーの116gに対し、253gと少し重くなります。

2.7kwのJr.バーナーと火力が全く別物です、早速パワーガスを使用し焼肉で使用しましたが弱火~中火までで十分な火力でした。(出典:楽天

こんな方におすすめ

他のモデルと比べてゴトクの幅があるので、大きめの鍋を置いてもしっかり安定します。グループやファミリーキャンプなどにオススメです。

プリムス 2243バーナー

●出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時) ●ガス消費量:250g/h ●燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時) ●ゴトク径:120mm ●収納サイズ:10.7×10.7×5.9cm ●本体重量:253g

超軽量な「115フェムトストーブ」

115フェムトストーブ

プリムスの最軽量モデル、「115フェムトストーブ」。点火装置付きで、なんと重量は57g! バルブ部分は手のひらサイズで、コッヘル の中に収納することも可能です。荷物を少なくしたいクライマーにオススメのモデルです。
【特徴】
●最軽量57g
●点火が簡単な新機構を装備
●火力全開!~とろ火まで、細かい火力調節ができる

153ウルトラバーナーとの違いは?

前述した通り重量はだいぶ軽くなりますが、その分出力も落ちています。153ウルトラバーナーの3600kcalに対し、115フェムトストーブは2100kcalです。

数値で比較すると、115の方が少し心もとない気がしてしまいますが、153ウルトラバーナーが他と一線を画す出力なだけで、一般的には2100kcalもあればお湯も沸かせて調理もできる十分な火力です。

こんな方におすすめ

とにかく軽量ギアをお求めの方におすすめのモデル。山頂でお湯を沸かしてコーヒーを煎れたり、カップラーメンを作るのにも打ってつけ!

プリムス 115フェムトストーブ

●出力:2.5kW/2,100kcal/h(Tガス使用時) ●ガス消費量:170g/h ●燃焼時間:約80分(IP-250ガス使用時) ●ゴトク径:大120mm/小80mm ●収納サイズ:5.4×7.4×2.7cm ●本体重量:57g

キャンプにも使える!分離型バーナーもチェック

これまでは、ガスカートリッジにゴトク部分を直接接続するモデルをご紹介しましたが、今度はガスカートリッジとゴトク をホースで繋ぐ、分離型バーナーをご紹介します。

ウルトラ・スパイダーストーブⅡ

ウルトラ・スパイダー・ストーブⅡ

153ウルトラバーナーと同じX字型ゴトクで、防風性能をアップ! ゴトクと脚部を一体化させたことで、低重心による安定感があります。広口のクッカーやフライパン を使った調理も安心して出来るので、シングルバーナーに比べると料理のレパートリーが増えそうですね。
【スペック】
●出力:3.6kW/3,000kcal/h(250Tガス使用時)
●ガス消費量:210g/h
●燃焼時間:約65分(IP-250ガス使用時)
●ゴトク径:大168mm/小118mm
●収納サイズ:9.3×10.0×3.5cm
●本体重量:167g

エクスプレス・スパイダーストーブⅡ

エクスプレス・スパイダーストーブⅡ

重心が低く、ゴトクも大きめに作られているエクスプレス・スパイダーストーブⅡ。バーナーヘッドの周りに巡らせたプレヒートパイプが、燃料の気化を促進してくれるので、高山や寒冷地での使用を考えている方におススメです。

プリムス エクスプレス・スパイダーストーブII

●出力:3.6kW/3,000kcal/h(250Tガス使用時) ●ガス消費量:210g/h ●燃焼時間:約65分(IP-250ガス使用時) ●ゴトク径:大168mm/小118mm ●収納サイズ:9.3×10.0×3.5cm ●本体重量:167g

分離型バーナーを選ぶメリットは?

分離型バーナーの特徴として、ゴトク部分を大きくし低重心化することで、より安定性を高めています。また、2口のゴトクにガスを分配することもできるので、使い方の幅がシングルよりも広がるでしょう。

また、ガス缶爆発の危険性があるため、シングルバーナーでは使用ができない鋳鉄製品も、分離型であればOK。安定感の高いバーナーで調理を楽しみたい方におススメです。
▼分離型バーナーについて詳しく知りたい方はこちら!

ガスカートリッジについて

イワタニガスカートリッジ

プリムスのガスカートリッジ は、キャンプでアウトドアで使用されるブタンガスを主燃料とし、プロパンガスなどがブレンドされて作られています。

使用するガスカートリッジは、ガス比率の違いで異なってきます。例えば、「春・夏用のノーマルガス。気温の下がる冬期は、ガスの気化効率をあげて使いやすくするため、オールシーズン用のハイパワーガス」というように、目的や使用シーンによって最適なカートリッジを変える必要があるのです。

消費期限について

イワタニ・プリムス

なんと、ガスカートリッジには消費期限が設定されていません。

そもそも、ガス自体は劣化しないもの。しかしカートリッジ缶の腐食、バルブ部分に使用されているOリング(ガス漏れ防止用のゴム)の劣化など、容器に影響があると、結果的にガス漏れを招いてしまう恐れがあります。

火災を未然防止するために早めに使い切るのが得策です。イワタニ・プリムスの公式HPでも、以下のように案内されていますので参考にしましょう。

ガスカートリッジは必ずキャップをして保管し、3~5年を目安に早めに使い切っていただくことをお勧めいたします。(出典:プリムス

他社のカートリッジは使用してもいいの?

スノーピーク

基本的に、他メーカーのガスカートリッジの使用は禁止されています。同じに見えるバルブ形状でも、微妙なサイズに違いがあり、ガス漏れによる火災のリスクが高まるからです。

他メーカーのガスカートリッジの使用は、あくまで自己責任の範囲でと考えた方がよさそうです。

お手入れ方法・メンテナンスは?

イワタニ・プリムス

ガスバーナーには、消耗部品であるOリング と呼ばれるゴムパッキンが使用されています。このゴムパッキンはゴム製のため、消耗品の扱いです。

Oリングが劣化したガス器具は、漏れ出したガスに引火して、火災事故のリスクが高まります。1~2年に一度を目安に交換するのがオススメ!

修理は購入したお店で依頼しよう

イワタニ・プリムス

ゴムパッキンの交換と合わせて、各部の点検をメーカーに依頼するのが製品を長く使う秘訣です。購入したお店で受け付けてくれるので、一度相談してみては?

クッカーも合わせて買いたい!

イワタニ・プリムス

バーナーと一緒に揃えたいのが、クッカー ですよね。プリムスのクッカーは熱伝導率の高いアルミ素材で作られています。そのため、燃料の消費量を抑え、かつ素早くお湯を沸かせる構造になっているんです。

またモデルによっては、ガスカートリッジやバーナーヘッドを収納できるクッカーもあるので、省スペース化に貢献してくれるメリットも。そんなバーナーにぴったりなクッカーをご紹介します。

プリムス イージークック・ソロセットS

IP-110ガスカートリッジとP-115等のマイクロバーナーを収納できます。また、ソロセットMやライテックトレックケトル&パンにも収納できちゃいます。

プリムス イージークック・ソロセットS

●セット内容:ポット(630㎖、内径9.5×8.7cm)、 ミニポット(395㎖、内径9.5×4.8cm) ●重量:201g ●収納サイズ:φ11.0×12.8cm

プリムス イージークック・ミニキット

IP-110ガスカートリッジとP-115等のマイクロバーナーを入れられます。また、ソロセットS同様、ソロセットMやライテックトレックケトル&パンに収納可能。

プリムス イージークック・ミニキット

●セット内容:ポット(840㎖、内径9.6×11.5cm)、 ミニポット(485㎖、内径10.0×6.0cm) ●重量:272g ●収納サイズ:φ11.3×12.4cm

プリムス イージークックNS・ソロセットM

IP-250サイズのガスカートリッジとP-153等の小型バーナーが収まります。また、イージークックシリーズのミニキット、ソロセットSをスタッキングできますよ。

プリムス イージークックNS・ソロセットM

●セット内容:ポット(900㎖、内径Φ12.5×10㎝)、 ミニポット(400㎖、内径Φ12.0×5㎝) ●重量:250g ●収納サイズ:Φ12.5×15㎝

プリムスと一緒に山登りを楽しもう!

イワタニ・プリムス使用中の様子

山登りの楽しみは目標地点までたどり着くという達成感を味わうことのほか、コーヒーを煎れたり、カップラーメンを食べたりとその過程を楽しむことにあるのではないでしょうか。プリムスと一緒ならその高性能ぶりでその楽しみをしっかりサポートしてくれそうです。

 

Primus is the best buddy!

プリムスは最高の相棒!