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SOTOのレギュレーターストーブ「FUSION ST-330」と「ST-310」

SOTOの新定番!「FUSION」は【分離型】と【一体型】のイイとこ取りだった

使いやすいギアが人気のアウトドアメーカー「SOTO」。2019年に発売され、売れに売れているのがそ「レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330」。こちら、従来の分離型と一体型のバーナーのいいトコ取りをした優れものなんです。手軽にアウトドア料理をするにはもってこいの新プロダクトをご紹介しましょう。

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目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

SOTOからめちゃくちゃ使えるバーナー登場!

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

使いやすいギアが人気のアウトドアブランド「SOTO」。とりわけバーナーを愛用しているキャンパーも多いのではないでしょうか。

名作「レギュレーターストーブST-310」 「アミカス」 など、いろいろなタイプが揃っていて、使い勝手がいいですよね! そんなSOTOから2019年に発売され、新定番になりつつあるバーナーがあります。

その名も「FUSION(フュージョン)」

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

プロダクトの正式名は「レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330」。

モデル名を直訳すると「融合」です。見た目はよくあるタイプのバーナーのようですが……。いったい何と何が融合したアイテムなのでしょうか。

FUSIONのココがスゴイ!

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

あれこれ語るより、まずは実際に使ってみてその特徴を探っていきます!

分離型なのに手軽なCB缶

SOTO CB缶

撮影:筆者

まず、燃料に注目です。これまで分離型バーナーでは数が多くなかったCB缶を、FUSIONでは採用しています。比較的入手のしやすいCB缶を使えるのは嬉しい限り。

ゴトク4本、低い重心で安定感バツグン

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

たとえばSOTOの分離型「ストームブレイカー」 やEPI「スプリットストーブ」 のゴトクが3本なように、多くの分離型バーナーは3本です。

一方でFUSIONはゴトクが4本。この進化でしっかりと地面に固定され、安定感がはるかに増しました。

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

左のレギュレーターストーブST-310(以下ST-310)と比べると、右のFUSIONのゴトクの方が、重心もより低く設計されているのが分かります。

重心が低いということはグラグラせず、それだけ安定しているという証拠でもあります。

大径のクッカーも乗せられる

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

安定感が増したので、大きめの鍋をのせても問題ありません。ゴトク部分の直径は「レギュレーターストーブST-310」の130㎜に対し、「FUSION」は165㎜とさらに広くなっています。

より低く、よりワイドになったことで変にぐらつくことなく、しっかりと大きな鍋を支えてくれます。人数多めのファミキャンやグルキャン時に真価を発揮するでしょう。

マイクロレギュレーター採用で火力安定

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

出典:SOTO

一般的なバーナーはバルブの開け閉めでガス放出量を変えて火力を調整するため、ガスの残量や外気温に火力が影響されがち。

その点このFUSIONは“マイクロレギュレーター”という特殊な調圧器を採用しています。気圧を調整するこの仕組みにより、低温時や連続使用時でも安定した火力を発揮するのです。

風に強い、すり鉢状のバーナーヘッド

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

約300個の小さな炎口がすり鉢状に並んでいるバーナーヘッド。この構造が耐風性を強化しています。

実際に火を付けたときに、炎口の周りにぐるりと壁があるので、風が直接炎に当たりづらいのです。よくある山型に盛り上がっているバーナーヘッドだと、風をもろに受けてしまいます。

スキレットを使ってもガス缶に影響しない

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者
(※スキレットの使い方によっては本体、燃焼ホース、床面に輻射熱が影響を及ぼす可能性はあります)

ガス缶は熱すると爆発の恐れがあるので、スキレットなどの輻射熱を発するアイアン系調理器具を一体型バーナーでは使えません。

FUSIONなら燃料とゴトクが離れているのでスキレットを使えます。これは分離型バーナーならではの大きなメリットですね。ためしにステーキを焼いてみましたが、ガス缶はまったく高温になりませんでした。

スキレットはアウトドア料理の醍醐味でもあるので、キャンパーにはポイント高いですね。

SOTO レギュレーターストーブ FUSION

■外形寸法:幅410×奥行120×高さ90mm(使用時・本体のみ) ■ゴトク径:165mm ■重量:250g

気になったのは……

これほど優れた「FUSION」にマイナス点などあるのでしょうか。ちょっと探ってみましょう。

レギュレーターストーブST-310より値段が高い

SOTO バーナー価格表

図:筆者

やはり気になるのはお値段です。一体型のレギュレーターストーブST-310は5,200円(税抜)ですが、それに対しFUSIONは9,000円(税抜)。倍近い費用がかかります。

ただ、ガソリン缶を使う分離型「MUKAストーブ SOD-371」が15,500円(税抜)、OD缶とガソリン缶の両方が使える分離型「ストームブレイカーSOD-372」は21,000円です

この2つの分離型バーナーに比べると、だいぶリーズナブルといえるかもしれません。

多少かさばるのは仕方ない

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

ホース部分があるので多少はかさばります。これは分離型共通のデメリットなので、「まとまり感」という意味では多少弱点かもしれません。

けれどもそこまでシビアに荷物量に縛られないキャンプなら問題ないレベルかと思います。筆者の手持ちのクッカーにもすっぽり収まりました。

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

事実、分離型にしてはとても小さいです。「レギュレーターストーブST-310」は重量350gで収納時サイズが縦110㎜×横140㎜。「FUSION」は重量250gで収納時サイズが縦90㎜×横110㎜となっています。

通常は分離型のほうがホースがあるぶん重くなるものですが、この数値は素晴らしいですね! 新作のほうがより軽く、よりコンパクトという驚愕の結果がでました。

火力はレギュレーターストーブにやや劣るが……

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

出典:SOTO

「レギュレーターストーブST-310」の発熱量が2.9kW(2,500kcal/h)なのに対し、「FUSION」は2.6kW(2,200kcal/h)と火力自体はやや劣ります。

とはいえこれくらいの差だと、キャンプでの使用感はほとんど変わりませんでした。むしろ強い風が吹いたときにFUSIONのほうがあおられにくく、安定して加熱できた気がします。

一体型、分離型のいいところを融合!

SOTO バーナー仕様表

図:筆者

SOTOから出ているいくつかのバーナーのスペックを一覧表にしてみました。こう見るとFUSIONは、まさに一体型と分離型のいいところをフュージョン(融合)させたバーナーだといえそうです。

分離型にすることでスキレットや大型クッカーを使用でき、それでいて燃料はCB缶で安くお手軽に。4本ゴトクに低重心で安定感が増し、重量は分離型なのに軽量。

火力は、マイクロレギュレーターとすり鉢状ヘッドを同時採用することで、風に強く安定的な火力を実現。

あらためてまとめてみるとかなり優秀なプロダクトです。これで9,000円(税抜)はお買い得なのではないでしょうか!?(※スキレット使用時には注意が必要です)

手軽に楽しむにはもってこい!

レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330

撮影:筆者

SOTOの新兵器「FUSION」。このバーナーひとつあれば手軽にアウトドア料理を楽しめます。

これからの季節は川原や海に持ち込んで手軽なBBQをやるのもいいですね。大きめのクッカーも使えるので大人数でも対応できます。いやはや、これはヘビーローテーションのバーナーになりそうな予感です!