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発売1年でロングセラー確定!?イワタニ「マイクロキャンプストーブ」と大定番バーナーを比較してみたら…

ガス器具製造に強い「岩谷産業」が手がけるアウトドア向けブランド、「FORE WINDS」。CB缶タイプのシングルバーナーの新定番になりつつある「マイクロキャンプストーブ」について、特徴や魅力を詳しくチェックしていきます。

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目次

イワタニのアウトドアブランド「FORE WINDS」

イワタニ マイクロキャンプストーブ

タフまる 」や「焼き上手さんα 」などの、カセットガスを使用したガス器具製造の大手「岩谷産業」。

何かしらのイワタニ製ガス器具が1テントに1台あると言っても過言ではないぐらい、既にキャンパーの間でも浸透していますが、その岩谷産業のアウトドアに特化したブランドが「FORE WINDS」。家庭用のガス器具よりも、アウトドア向けに機能性やデザイン性が追求されたギアがリリースされています。

新定番のシングルバーナー「マイクロキャンプストーブ」

イワタニ マイクロキャンプストーブ

今回取り上げるのはこちらの「マイクロキャンプストーブ」という、CB缶を使うタイプのシングルバーナー。

イワタニのカセットガス(CB缶)は一般家庭でも使われることが多いため、ホームセンターやコンビニでも購入可能です。

アウトドアショップでしか買えないOD缶と比べて手軽に燃料を仕入れられるイワタニのカセットガスは、予期せぬ燃料切れのときなどとても助かります。積載や運搬時に優しい、手のひらにすっぽり収まるコンパクトな収納サイズも◎。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

脚と五徳は、引き出すだけで簡単に組み立てられ、誰でも扱える簡単な構造。炎を安定させるための風防もしっかり標準装備。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

圧電点火装置付きなので、ライターなどが無くても点火できるのも非常に便利です。

【新旧比較】定番モデル「ジュニアコンパクトバーナー」と比べて、ここが良くなった!

イワタニ マイクロキャンプストーブ

ちなみに元々イワタニには「ジュニアコンパクトバーナー 」というシングルバーナーがあり(画像左)、そちらも定番の人気商品のひとつ。

ということで、2つの定番バーナーを詳しく比較してみることにしました。

製品名ジュニアコンパクトバーナーマイクロキャンプストーブ
使用サイズ幅15.5cm×奥行15.5cm×高さ12.7cm幅10.9cm×奥行10.9cm×高さ12.2cm
収納サイズ幅8.2cm×奥行6.8cm×高さ10.9cm幅7.1cm×奥行5.7cm×高さ12.0cm
重量約274g約186g
出力2.7kW2.3kW
燃焼時間120分120分
価格(税込)3,900円〜7,150円
※右にスライドできます

【比較その1】よりコンパクトで軽くなった

イワタニ マイクロキャンプストーブ

画像左からジュニアコンパクトバーナーが339g、マイクロキャンプストーブが231g(実測値)

寸法は若干小さくなった程度ですが、重さには大きな違いがあり、ケースも含めると差は100g以上! マイクロキャンプストーブはジュニアコンパクトバーナーの約2/3の重量ということになります。

いずれにしてもどちらも軽いので、車であればさほど気になりませんが、トレッキングのようなバックパックでの移動も想定すると、軽いに越したことはないですね。

【比較その2】組み立てが簡単になった

イワタニ マイクロキャンプストーブ

マイクロキャンプストーブの設置は、3本の脚と4本のゴトクを、全て引き出して広げるだけ。説明書を見ずに感覚的に誰でも組み立てられ、間違えるのが難しいぐらいです。

ジュニアコンパクトバーナーも難しくはありませんが、マイクロキャンプストーブの方がより簡単になっています。

【比較その3】扱いやすくてカッコいいセミハードケース

イワタニ マイクロキャンプストーブ

左のジュニアコンパクトバーナーのケースは樹脂製の時代を感じるハードケース。一方、マイクロキャンプストーブのケースはブラックカラーにホワイトのロゴが映えるカッコいいイマドキなケース。キャンプ道具たるもの見た目の良さも大事ですよね!

実用面では、セミハードケースの方が、コンテナに押し込みたいときなど、多少無理が効くという利点もあります。

【比較その4】火力はほぼ一緒

イワタニ マイクロキャンプストーブ

ちなみに肝心の火力に関して、仕様ではジュニアコンパクトバーナーは2.7kWなのに対して、新作のマイクロキャンプストーブは2.3kWと、若干低くなっているのが気になりました。

どのぐらい違いがあるのか、実際に200mlの水を沸騰させて比べてみます。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

どちらも火力MAXにした状態で、1分を経過したあたりで両方とも気泡が出始めました。ここまではそれほど違いは見られませんね。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

2分になる頃には、どちらもぐつぐつと沸騰している状態に。出力の数値上は違いがありましたが、使う際には全く気にならないぐらい、沸騰スピードにはほぼ違いがありませんでした。

新作「マイクロキャンプストーブ」のここが気になった

イワタニ マイクロキャンプストーブ

画像左:ジュニアコンパクトバーナー、画像右:マイクロキャンプストーブ

軽くなって携帯性に優れるマイクロキャンプストーブですが、いくつか気になる点もありましたので、選ぶ際の参考にしてみてください。

気になる点1. 五徳が狭くて強度が低い

イワタニ マイクロキャンプストーブ

軽量化に伴い、マイクロキャンプストーブは五徳も小さめな作りに。鍋底16cmまでのサイズのクッカー推奨で、ダッチオーブンなど大きくて重い鍋には不向きです。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

試しに少し大きいサイズの片手鍋を乗せてみたところ、少しグラつきがあり不安定に……。サイズというより五徳に力が掛かって偏ってしまい、荷重的に厳しそうでした。

気になる点2. 脚の幅が狭くなっている

イワタニ マイクロキャンプストーブ

ジュニアコンパクトバーナーは、脚を展開したときに幅が広いため、横方向への安定感もしっかり。一方、マイクロキャンプストーブは、ガス缶の太さと同程度の幅しかないため、安定感では劣りそうな印象。

万一クッカーが倒れると火傷などの恐れがあるため、安定感についてはちょっと気になるところ。

気になる点3. 価格が約1.8倍

イワタニ マイクロキャンプストーブ

機能に関することではありませんが、ジュニアコンパクトバーナーの価格が4,000円前後なのに対し、マイクロキャンプストーブは7,150円とかなりの価格差が……。

ジュニアコンパクトバーナーも充分実用的なスペックなので、この価格差はちょっと悩ましいところです。

SOTO「レギュレーターストーブ ST-310」とも比べてみた

イワタニ マイクロキャンプストーブ

参考までに、SOTOの定番中の定番キャンプ用シングルバーナー、「ST-310 」とも比べてみました。まずはスペックから。

製品名ST-310マイクロキャンプストーブ
使用サイズ幅16.6cm×奥行14.2cm×高さ11.0cm幅10.9cm×奥行10.9cm×高さ12.2cm
収納サイズ幅14.0cm×奥行7.0cm×高さ11.0cm幅7.1cm×奥行5.7cm×高さ12.0cm
重量330g約186g
出力2.9kW2.3kW
燃焼時間90分120分
価格(税込)6,800円7,150円
※右にスライドできます

イワタニ マイクロキャンプストーブ

ケース込みでも無しでも、重量はST-310の方が断然重く、本体のみで比較するとマイクロキャンプストーブはST-310の約半分ほど。収納状態の寸法もST-310の方が大きめです。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

五徳の安心感については、ST-310の方がしっかりしていて、サイズが大きめのクッカーも問題なく使えます。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

そしてこちらも同じく、火力の比較実験を実施。数値上はマイクロキャンプストーブの2.3kWに対しST-310は2.9kWと大きな違いがあるものの、先ほどのように約2分でどちらも沸騰状態になり、検証結果としてはほぼ違いがないという結果に。

燃焼時間に関しても、マイクロキャンプストーブの方がST-310より30分長いため、総合的に比較するとマイクロキャンプストーブの方がリードしている印象でした。

イワタニ マイクロキャンプストーブ

ちなみにイワタニのカセットガスには、容量と大きさが約半分のコンパクトなジュニアサイズがあります。

ソロの一泊キャンプで簡単な食事ならジュニアでも充分足りるので、ガス缶もコンパクトサイズにすることで、荷物のさらなる軽量化が期待できますね。

【総括】車以外でもキャンプする方におすすめのマイクロキャンプストーブ

イワタニ マイクロキャンプストーブ

家族分の料理を作ったりするような大きい鍋での調理には不向きですが、小さいクッカーでの調理やケトルでの湯沸かしなどは問題なくこなせる「マイクロキャンプストーブ」。

コンパクトさを活かして、荷物をUL化したいソロキャンパーさんや、車以外にバックパックや自転車、バイクなどでもキャンプをする方におすすめしたい、機動力高めのシングルバーナーでした。

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