ジェットボイル?それともバーナー?山に最適な調理器具はどっちだ

2018/09/20 更新

多くの登山者が歓喜した、高速湯沸かし器「Jetboil(ジェットボイル)」。山頂でコーヒーを飲んだりするのに重宝しますが、一方で調理面ではどうなのか?という疑問の声も。今回はそんなジェットボイルのメリット、デメリット、簡単レシピをご紹介。


アイキャッチ画像出典:Jetboil Facebook

Jetboil(ジェットボイル)とは?

出典:Jetboil
ジェットボイルとは、バーナーとクッカーが一体型になったアウトドア用調理器具が代名詞のブランドです。

当時、無骨で重いアウトドア調理器にうんざりしていた2人のアメリカ人、ドワイト・アスピンウォール(写真右)とペリー・ドウスト(写真左)。“もっと手軽なアウトドア用調理器具を”と開発に着手したのがジェットボイルの始まりです。

ジェットボイルとキャンプ ブランドの創業は2001年と歴史は浅い。しかし、従来になかった「バーナーとクッカーを一体型にする」構造を採用し、一般的なバーナーの倍近い熱効率を実現。半分の時間と燃料で湯を沸かすことに成功し、世界中のアウトドアマンを驚かせました。

以後、登山者やキャンパーを中心に支持を集めているジェットボイル。まずはその魅力に迫っていきたいと思います。

ジェットボイルが選ばれる2つの理由

なぜジェットボイルが支持されているのか? まずはその理由を探ってみます。

その①沸騰までがとにかく早い!

出典:Jetboil
注目すべきはクッカーの下にある「フラックスリング」。このリングがバーナーの熱を外に逃がさず吸収してくれるので、火力が小さくとも、短時間で水を沸騰させることができます。

500mlのお湯を沸かすのにかかる時間は、わずか135秒(環境による)。ガスの消費量も、一般的なクッカーの1/2程度で済んでしまいます。

その②まとめて持ち運べるオール・イン・ワン設計

全てのパーツをクッカー内に収納できる”コンパクトさ”も魅力。計量カップにもなるボトムカバーが、フラックスリングもしっかりガードしてくれるので安心です。

ジェットボイルは調理に向いているのか?

「すぐにお湯が沸く!」と評判高いジェットボイル。その秘密は、先ほどご紹介した通りクッカーの底にある「フラックスリング」にあります。

この「フラックスリング」が熱を外に逃がさず吸収し、効率よくクッカーに伝える働きをしてくれるので、ジェットボイルは驚異的な沸騰スピードを実現できるのです。

あくまで”お湯を沸かすのに特化した”アイテム

ジェットボイルと秋 逆を言うと、「フラックスリング」付きのクッカーがなければ、ジェットボイルの真価は発揮できません。”低出力でもお湯がすぐ沸く”というのが売りのジェットボイルは、バーナーだけで調理するのには火力が心許なく”あまり向いていない”と言う口コミも多数見受けられました。つまり、他のクッカーでは最大限の力を発揮できないということです。

この事については、他社のシングルバーナーと比較しながら詳しく見ていきましょう。

比較するならプリムスの153ウルトラバーナー

出典:プリムス
シングルバーナーの定番、プリムスの「153ウルトラバーナー」との出力を比較してみます。

ジェットボイルの中でもコスパの良さで人気の「 ZIP(ジップ)」は1134kcal。マイナス6度という極寒地でも、安定した火力を発揮するサーモレギュレーターを搭載したモデル「MiniMo(ミニモ)」、「MicroMo (マイクロモ)」は1512kcalです。

一方、プリムスの「153ウルトラバーナー」は3600kcal。プリムス最小の「115ウルトラバーナー」でも2100kcalと、ジェットボイルを上回っています。

ジェットボイルの調理専用のフライパンなどもありますが、値段もそれなり。調理面までも考えるとプリムスの方が使いやすい! という意見が多いようです。

と思ったら、初のシングルバーナー「マイティーモ」が2018年新作で登場!

マッティーモ 火力が頼りない……と前述しましたが、そのマイナス面を覆す新作が2018年に登場! その名も「マイティーモ」。ジェットボイル初のシングルバーナーです。

2519kcalという高出力で、従来と変わらない驚異的な沸騰スピードは健全! さらにサーモレギュレーターを搭載しているので、氷点下の中でも安定した火力を保ってくれます。

シングルバーナーなので、クッカーは別売りですが、他ブランドとのクッカーも使えるので、改めて購入する必要はありませんね。調べてみると、やはり専用のクッキングポットと比較した場合、熱吸収率に違いがあり沸騰時間には多少の差があるようです。詳しくはこちら
ITEM
ジェットボイル マイティーモ
●サイズ: 使用時/φ109mm×高さ95mm 収納時/φ51mm×高さ76mm
●重量:約95g
●沸騰到達時間:3分(1.0L)
●出力:2519kcal/h
●ガス消費量:約215g/h

ジェットボイルで作れるレシピを紹介

マイティーモを除くジェットボイル製品は、火力が必要な炒め物などには向かないのは前述した通り。しかし、スープや麺類、煮物などを調理する場合には、クッカーと一体型のジェットボイルが大活躍してくれます! 続いては、ジェットボイルが得意なレシピをご紹介していきます。

梅昆布茶パスタ

出典:Jetboil
【材料】
パスタ……100g
梅干し……1個
梅昆布茶(粉末)……大さじ1
オリーブオイル……適量

【作り方】
ジェットボイルで茹でたパスタを梅昆布茶とオリーブオイルであえます。トッピングを乗せたら完成!
詳細はこちら

ジェットボイル風・コンソメスープ

出典:Jetboil
【材料】
ウィンナー……2〜3本
ミックスベジタブル……大さじ5
卵……1個
コンソメ……小さじ3
塩コショウ……適量
水……500ml

【作り方】
ジェットボイルでお湯を沸かし、材料を入れて煮込みます。とき卵を入れて味を調えたら完成!
詳細はこちら

芋煮(福島風)

出典:Jetboil
【材料】
豚バラ肉……50g
里芋……4〜5個
お好みの根菜、白菜、キノコ、長ネギ、こんにゃく
醤油、粉末だし、七味唐辛子……適量
水……400ml

【作り方】
ジェットボイルに水と粉末だし、根菜類を入れて点火。沸騰したらその他の材料を入れ、弱火で煮込んだら完成!
詳細はこちら

ジェットボイルのラインナップをチェック

ジェットボイルは種類も豊富。それぞれのモデルをチェックしていきます!

サーモレギュレーター搭載モデル

出典:Jetboil
ガスバーナーは気温の低い所や高所が苦手。ですが、サーモレギュレーター搭載モデルなら、低温環境下でも安定した火力を得ることができます。

ジェットボイル マイクロモ

「マイクロモ」は、バーナーと0.8Lのクッカーがセットになっています。カラーバリエーションも3色あり、別売りのアクセサリーコジーで自分好みの柄を選ぶことも。
ITEM
ジェットボイル マイクロモ
●サイズ:直径104mm×高さ165mm(収納時)
●重量:約400g
●容量:0.8L
●沸騰到達時間:2分15秒(0.5L)
●出力:1512kcal/h
●ガス消費量:約120g/h

評判通りお湯が早く沸く。一体型なので不安定な場所でもクッカーをひっくり返しにくい(砂浜ではガス缶を半分くらい砂に埋めて使っています)。風防なしでも、そこそこの風なら問題無い。


ジェットボイル ミニモ

「ミニモ」はクッカーの形が、浅型で口が広く設計されています。鍋に近い形で、調理のしやすさを考えて設計されているモデルです。
ITEM
ジェットボイル ミニモ
●サイズ:直径127mm×高さ152mm(収納時)
●重量:500g
●容量:1.0L
●沸騰到達時間:2分15秒(0.5L)
●出力:1512kcal/h
●ガス消費量:約120g/h

ジェットボイルが前から欲しくて、悩んでいましたが、
ミニモが発売され、決めました。
お湯を沸かすのにこんな短時間で驚きです。


スタンダードモデル

「使いやすさ」を追求したモデルです。マッチやライターがなくても着火できる自動点火装置や、グローブをしたままでも使える大型の火力調節つまみなど、随所に扱いやすい工夫がされています。

ジェットボイル PCSフラッシュ

出典:モンベル
●サイズ:φ104mm×高さ180mm(収納時)
●重量:470g
●容量:1.0L(調理容量は0.5L)
●沸騰到達時間:0.5Lで約2分30秒
●出力:1134kcal/h
●ガス消費量:100g/h

沸騰するとインジケーターがオレンジ色に光って教えてくれる、視認性のよいモデルです。
詳細はこちら

ジェットボイル フラッシュライト

出典:モンベル
●サイズ:φ104mm×高さ165mm(収納時)
●重量:約380g
●容量:0.8L
●沸騰到達時間:0.5Lで約2分30秒
●出力:1134kcal/h
●ガス消費量:100g/h

シリーズ最軽量モデルで、重量は380g! 全てコンパクトに収納できるので、少しでも荷物を軽くしたい方に最適です。
詳細はこちら

シンプルモデル

出典:Jetboil
火力や熱効率はそのままに、その他は必要最小限の機能のみ搭載されているモデルです。コストパフォーマンスが高く、もちろん軽量でコンパクト。余計なものはいらない、という方に最適です。

ジェットボイル ジップ

自動点火装置は採用されていないため点火にマッチなどが必要ではありますが、必要な機能のみが絞り込まれています。

ITEM
ジェットボイル ジップ
●サイズ:φ104mm×高さ165mm(収納時)
●重量:407g(ゴトク、スタビライザーを含む
●容量:0.8L(調理容量は0.5L)
●沸騰到達時間:0.5Lで約2分30秒
●出力:1134kcal/h
●ガス消費量:100g/h

二度程低山で使いましたが、本当に沸騰が早いです。またコッヘルでお湯を沸かしている人達がなかなか沸かないのに、ジェットボイルは楽勝でした!


ジェットボイルのQ&A

出典:写真AC
ジェットボイルのあんなことやこんなことを、Q&Aでまとめてみました。もう少し詳しく知りたいという方、必見です!

 

ジェットボイルとジップロックを使って炊飯はできますか?

できません。ジップロックの耐熱温度は100℃です。鍋肌の部分は100℃を超えることがあるので、ジップロックが溶け出してしまう可能性があります。

 

ジェットボイルで揚げ物や炒め物はできないの?

ジェットボイルは液体を熱することを目的にした製品のため、できません。付属のゴトクをセットして専用クッカー以外を使用することはできますが、強い火力が必要な調理には向いていません。

 

ジェットボイルのバーナーに、他社のガスカートリッジは使用できるのか?

使用できません。安全が確認されているのは自社のガスカートリッジだけです。自己責任で他社の物を使用している方もいらっしゃるようですが、その場合故障が発生しても保障対象外となります。


ジェットボイルの総合評価は……?

例えば寒い冬の登山やキャンプなどで、少しでも早く温かい飲み物やカップラーメンで体を温めたい! という場合、ジェットボイルはスピーディにお湯を沸かしてくれるため、最適であると言えます。

ですが、山頂では調理もしてヤマメシを楽しみたい! という方には、湯沸かしにも調理にも使える他社のバーナーの方が合っているかもしれません。

自分のスタイルに合ったものを選んで、使い分けができるとよさそうです!

 

Does JETBOIL match? Or else?

ジェットボイルがよさそう? それとも他の?


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Akiko

キャンプ、川、車、料理、ビールが大好き!な2児の母です。アウトドア好き旦那、釣り好き息子、冬でも泳ぎたい娘とファミリーキャンプを楽しみながら、キャンピングカー購入を計画中!

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