料理だってお任せ、ジェットボイル「ミニモ」
”高速湯沸かし器”というイメージが強いジェットボイル。しかし、最近はジェットボイルのレシピ本も登場し、調理もできるバーナーとして認知されつつあります。
その最たるモデルが、今回ご紹介する「ジェットボイル ミニモ」(以下ミニモ)。調理向けに開発されたジェットボイルなんです!
果たして、どのようなところが調理しやすいのでしょうか……? さっそくレビューしていきたいと思います。
「ミニモ」はこんな方にオススメ!
・レトルトやインスタントに飽きてきた……
・低温環境でも安定した火力を発揮してくれるバーナーが欲しい
・調理するときも食べるときも、安定感が欲しい
他のジェットボイルとはここが違う!「ミニモ」3つの特徴
公式によると、ミニモの沸騰到達時間は0.5Lで2分15秒。どのジェットボイルも、お湯を沸かすスピードは他社の追随を許しません。
では他のジェットボイルにはない、ミニモならではの魅力はなにか? レビューの前にチェックしておきます。
① 口が広く浅型だから、調理しやすい!
他モデルよりも、口径が広く安定感があります。インスタントラーメンだってこの通りすっぽり! 調理はもちろん、底が浅いので食事もしやすかったです。
② ミニモだけ持ち手が違う……?
他モデルの持ち手は布製ですが、ミニモはステンレス製。しっかり握れるので、やはり安定感があります。カップにも触れにくく、安全性も高いですね。
③ 細かい火力調節もお任せ!
↑とろ火
↑強火
火加減を細かく調節できるバルブを搭載されており、小さい炎が安定的に必要な”とろ火”での調理も可能に! しかもサーモレギュレーター搭載モデルなので、-6℃の寒冷地でも変わらず性能を発揮してくれます。
「ミニモ」の組み立て方とゴトクの付け方
それでは、さっそくレビューに入ります。まずはミニモを組み立てていきましょう!
①……スタビライザー(足)とフタ
②……プラスチックカバー(軽量カップ)
③……専用クッカー
④……ガスカートリッジ(別売)
⑤……バーナー
⑥……ゴトク(本体に収納できません)
組み立て方はいったってシンプル。※水平で安定する場所に置き、ガスカートリッジのキャップを外して、バーナーを時計回りにねじ込みます。気持ちきつめに閉めてください。
※斜めにした状態で行うと、液体ガスが噴出する恐れがあります。
スタビライザーを広げ、ガスカートリッジ缶の下に取り付けます。
次にバーナーに専用クッカーを取り付けます。写真上の状態だと、キッチリはまっていないためNG。
時計回りにねじるとカチッとはまります。青で囲んだ部分を見てみると、穴が空いてますね。これで組み立て完了です!
ゴトクの付け方
次に付属品であるゴトクの付け方を紹介します。ゴトクを取り付けるのは、専用クッカー以外を使用する場合のみ。
4ヵ所のツメの切り込みを、上の写真のよう合わせます。
あとはゴトクをバーナーの上に被せるだけ。そこから時計回りに回すとゴトクがしっかり固定され、より安定感が増します。
JETBOIL MiniMo
「ミニモ」で“本格”調理してみた!
組み立てられたら、いよいよ調理開始! 今回は「ジェットボイル クイックレシピ」を参考に”本格的なビーフシチュー”をつくってみることしました。
材料
・牛肉・・・100g
・タマネギ・・・中1個
・ニンジン・・・1本
・ジャガイモ・・・1個
・赤ワイン・・・250ml
・コンソメキューブ・・・1個
・塩・・・適量
・コショウ・・・適量
レシピ本ではオレガノなどの香辛料が使用していますが、今回は省いています。
作り方(編集部対応)
① まずはクッカーの中に適当な大きさに切った、タマネギ、ニンジン、ジャガイモを牛肉をいれて、塩コショウ、コンソメを加えます。
② 赤ワインを注ぎ、強火にかけます。沸騰したらとろ火に切り替え、10分ほど煮込みます。(とろ火にしたらフタをしましょう)
③ 10分経ったら一度かき混ぜ、そこからさらに30分ほど煮込めば完成です!
画像からはちょっと伝わりづらいですが、お肉はホロホロ、ジャガイモもホクホク。トロトロというよりは、少しさらっとした舌触りのビーフシチューになりました。(途中で少し水を足してしまったせいかもしれません)
▼ジェットボイルで調理してみた!レポートはこちら
「ミニモ」の調理について
ビーフシチューは美味しくいただけましたが、ミニモのクッカーはあくまで液状の食材の調理専用器具です。
ですから油を使用する調理や、水分の少ない食材を炒めるといった調理方法は不向きと言えます。
「ミニモ」の収納方法
ビーフシチューも作れたことですし、最後はお片付けです!
まずは火を止めて完全に冷ました後、クッカーを洗って乾かしましょう。
バーナーと※キャップを外したガスカートリッジを横向きにして収納します。
※長期間保管する場合は、クッカーから取り出し、キャップをつけた状態で保管してください。
折りたたんだスタビライザーをフタの裏にはめて、クッカーに被せます。あとはプラスチックカバーをクッカーの底に取り付ければ収納完了です!
収納袋があってこそのオールインワン
付属のゴトクは、ガスカートリッジを入れる場合はクッカー内に収納できません。なので、燃料は別で収納したり、収納袋を用意しクッカーとゴトクを一緒に保管するのがいいでしょう。
「ミニモ」のここが惜しい!
今回使ってみて、唯一気になったのはフタの「注ぎ口」。これが意外に注ぎにくく、こぼさないようにするのにかなり気を使いました。
時にはフタをしない方が、注ぎやすいのでは……? と思うことも。ただし平坦な場所で使用したこともあり、山などカップを安定させづらい環境ではフタを使った方がやはり安心です。
「ミニモ」で料理のレパートリーを増やそう!
これまでのジェットボイルからパワーアップしたジェットボイルミニモ。これがあればレトルト中心だった食事から、ひと手間加えた煮込み料理とレパートリーの幅が広がりそうですね。
Try to increase the cooking repertoire in a jet boil Minimo!
ジェットボイルミニモを使って料理レパートリーを増やそう!