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昔から使われている七輪とは?
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七輪 とは炭を入れて着火し、上に載せた網で調理をおこなうための道具。現在出回っている様式の七輪は、江戸時代には使われていたとされています。
しかし、その形態はさまざまです。
- 丸型:鍋料理に用いたり、小さめの食材を焼くのに適したオールラウンドなタイプ。丸型の大半はバケツのような形状です。
- 角型:スペースの効率がよく、魚や肉などの食材を焼くのに適しているタイプ。卓上で使用するのにも向いています。
- 素材:熱に強く軽い珪藻土(けいそうど)を使用しているのが一般的。
BBQコンロよりも七輪を選ぶ理由
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七輪のメリット
- 蓄熱性が高く燃費がいい
- 本体の熱で暖をとることができる
- 遠赤外線効果で焼き料理がおいしい
七輪は熱効率にすぐれており、少量の炭 で簡単に調理できます。さらに、本体から放たれる遠赤外線が、食材を香ばしく焼き上げてくれます。古風ながら、現代でも通用する利便性を備えているのが七輪の魅力なのです。
▼七輪のメリットについてさらに詳細な記事はこちら!
【火起こし】七輪を使うには何が必要?
七輪の火起こし道具
- 七輪
- 炭
- バーナー、着火剤
- 火ばさみ
- 火消し壺
七輪を使うにあたって、上記のものが必要になります。1つ1つ解説していきましょう。
七輪
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まず必要なのが七輪本体。七輪の種類には「切り出し七輪」と「練り物七輪」の2つがあります。
- 切り出し七輪:珪藻土の塊から切り出し、職人の手で削って焼き上げたもの。軽量で強度にすぐれ、一生ものとして愛用できます。練り物七輪より高価。
- 練り物七輪:粉砕し、粘土状にした珪藻土を、プレス成形して焼き上げたもの。コストが小さいぶん低価格で、数多くのメーカーが販売しています。
とくにこだわりがなければ、安価な練り物七輪で問題ありません。七輪の楽しさにハマったら、切り出し七輪にグレードアップするのもいいでしょう。
炭
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炭の種類は重要なポイント。木炭・豆炭・炭団(たどん)・備長炭・オガ炭・練炭などさまざまな種類があります。なかでも七輪におすすめなのが、備長炭とオガ炭です。
- 備長炭:手間と時間がかかる特別な製法で作られた高級な炭。高い温度を長時間キープするのが特徴で、高級な飲食店で使用されています。
- オガ炭:おがくずを固めて焼き上げた炭。備長炭に劣らない性能を持ちながら、備長炭より低価格なのがメリットです。
▼炭の種類についてさらに詳細な記事はこちら!
バーナー・着火剤
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ライターやマッチだけで炭に火をつけるのは困難です。ガスバーナー や着火剤 などの火起こし道具を用意しましょう。
ガスバーナーは高温の炎を勢いよく放ち、風の影響をあまり受けないのが強み。着火剤がない場合でも、ガスバーナーがあれば安心です。
着火剤は数分間燃焼し続け、ほぼ自動的に火起こしをおこなってくれる優れもの。手軽に七輪を使うために常備しておきたいアイテムです。
▼着火剤についてさらに詳細な記事はこちら!
火ばさみ
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炭をつかむための道具が火ばさみ 。火傷を防止し、高温の炭を安全に扱うために必要な道具です。トングに似た形状のものや、折りたためるものなど、さまざまなタイプの製品があります。
火消し壷
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火消しつぼ は、七輪で使った炭を消火するために必要な道具です。燃焼している炭を入れてフタをすることで、酸素の供給がストップし、やがて燃焼が止まります。
七輪の炭が燃え尽きるのを待つ必要がなく、後片づけが簡単になるのがメリット。火消し壷で消火した炭は再使用可能です。
▼火消し壺についてさらに詳細な記事はこちらをチェック!
種類別!おすすめアイテム15選
七輪での調理を楽しむには、まずは必要な道具をそろえなければなりません。
ここでは火起こしに役立つおすすめのアイテムをピックアップ!
七輪
バンドック 七輪
サイズ | 26×25×21.5cm |
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重量 | 4.85kg |
素材 | 珪藻土、スチール |
おすすめポイント
●安く購入できる本格的な七輪
●雰囲気たっぷりのオーソドックスなデザイン
●本記事の「火付けガイド」で使用しているもの
キャプテンスタッグ 炭焼き名人 万能七輪(水冷式)
サイズ | 28×21cm |
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重量 | 2.7kg |
素材 | 鉄、普通鋼板 |
おすすめポイント
●ゴトクや網も付属するお得なフルセット
●本体が鉄製でお手入れ簡単
●軽量でキャンプへ持って行きやすい
バンドック 俺用七輪
サイズ | 20.2×14.3×12.1cm |
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重量 | 1.6kg |
素材 | 珪藻土、スチール、天然木 |
おすすめポイント
●卓上で使えるミニサイズ
●テーブルを熱から守る木製プレートつき
●スペース効率にすぐれる角型
火起こし器
「必要な道具」の項目では登場しませんでしたが、火起こし器があると炭の着火がさらに簡単になります。七輪だけでなくBBQコンロ でも役立つので、持っておいて損はなし!
キャプテンスタッグ 炭焼名人 FD火起し器
使用時サイズ | 18.5×19×20.5cm |
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収納時サイズ | 15×20.5×5.5cm |
重量 | 1kg |
素材 | 亜鉛めっき鋼板、鉄 |
おすすめポイント
●薄く折りたためるから携帯しやすい
●熱に強く歪みにくい亜鉛めっき鋼板
●コストパフォーマンス抜群
ユニフレーム チャコスタⅡ
使用時サイズ | 19×24.5×28cm |
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収納時サイズ | 28×19×3cm |
重量 | 1.2kg |
素材 | ステンレス、スチール |
おすすめポイント
●腐食に強いステンレス製
●側面からも空気を取り込む構造
●専用の収納ケースも用意(別売)
▼チャコスタについてさらに詳細な記事はこちら!
コールマン チャコールスターター
使用時サイズ | 17×16×29cm |
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収納時サイズ | 31×19×3.5cm |
重量 | 1.2kg |
素材 | ステンレス他 |
おすすめポイント
●スタイリッシュなデザイン
●側面の穴からガスバーナーを差し込める
●持ち運びに便利な収納ケースつき
着火剤
ロゴス 防水ファイアーライター
サイズ | 20×15×3cm |
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内容量 | 21個 |
総重量 | 350g |
素材 | パラフィン |
おすすめポイント
●完全防水で濡れても使用できる
●1個で木炭1kgに着火可能
●発売から30年以上のロングセラー
ウェーバー 天然点火キューブ
サイズ | 25×17×10cm |
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内容量 | 48個 |
総重量 | - |
素材 | おがくず |
おすすめポイント
●ヨーロッパ産の天然素材100%
●食材に嫌なニオイがつかない
●火おこし1回あたりのコスト33円
ユニフレーム 森の着火剤
サイズ | - |
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内容量 | 12回分 |
総重量 | - |
素材 | 木材破砕屑、リサイクルパラフィンワックス、ステアリン酸 |
おすすめポイント
●1つ1つ手作りで生産
●間伐材使用で環境にやさしい
●必要な分だけ割って使える
▼着火剤についてさらに詳細な記事はこちら!
ガスバーナー
ソト スライドガストーチ
サイズ | 3.8×1.8×115~185cm |
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重量 | 52g |
炎温度 | 1,300℃ |
おすすめポイント
●無段階に伸びる火口
●コンパクトで携帯性◎
●ホコリの侵入を防ぐ保護キャップを装備
ソト フィールドチャッカー
サイズ | 13.2×6.6×3.4cm(ボンベ除く) |
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重量 | 153g |
炎温度 | 900〜1,300℃ |
おすすめポイント
●逆さにしても安全に使える
●火力を無段階で調整可能
●空気調整機能でやわらかな炎も出せる
イワタニ カセットガス アウトドアトーチバーナー
サイズ | 16.9×4.2×9.3cm |
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重量 | 175g |
炎温度 | 1,400℃ |
おすすめポイント
●炎温度1,400℃のハイパワー
●握り込んで点火する簡単設計
●点火レバーの誤操作を防ぐ「ロックつまみ」を搭載
火消しつぼ
バンドック チャコール缶
サイズ | 25.5×18.5×27cm |
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重量 | 940g |
素材 | 表面処理鋼板・フェノール樹脂 |
おすすめポイント
●フタをロックできるから車での運搬も安心
●持ち手つきで持ち運びが楽
●大型のBBQコンロにも対応できる容量
キャプテンスタッグ 和膳亭 火消しつぼ
サイズ | 16×3cm |
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重量 | 1.0kg |
素材 | 陶器 |
おすすめポイント
●陶器製ならではの重厚感
●趣ある和風のデザイン
●コンパクトで置き場に困らない
ロゴス ポータブル火消し壷
サイズ | 17×21.8cm |
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重量 | 1.5kg |
素材 | アルミニウム |
おすすめポイント
●ねじこみ式のフタでしっかり密閉
●アルミ素材で実現した先進的なデザイン
●持ち運びに便利な大型のハンドル
▼火消し壺についてさらに詳細な記事はこちらをチェック!
火付けガイド
ここからは七輪で炭に火をつける手順をお伝えします。
※七輪を使用する際は、十分に換気をすること。換気が不十分だと一酸化炭素中毒のリスクが上がります。
命にかかわる重篤な症状を引き起こす可能性があるため、屋外で使うようにしましょう。
手順1:七輪に着火剤と炭をセットする
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はじめに七輪の底に着火剤を置きます。
今回使用するのはロゴス「防水ファイアーライター」。1個ずつ小分けされていて、必要な分だけ使用できる便利な着火剤です。今回は2個使いました。
▼防水ファイアーライターのさらに詳細な記事はこちら!
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続いて、炭を縦向きに並べます。七輪の網を乗せられるように、短めのオガ炭を選んで並べましょう。長い場合は手で簡単に折れます。
あとからガスバーナーやチャッカマンの先端を差し込めるだけの隙間をあけておくのがポイント。
手順2:着火剤に火をつける
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手順1であけておいた隙間から、着火剤に火をつけます。今回使用しているバーナーは、SOTO「フィールドチャッカー」。
風が強い日でも、ほぼ確実に火おこしを成功させられる強力なアイテムです。
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オガ炭に簡単に火をつけことができました。
手順3:七輪本体の風口(かざくち)を開ける
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着火剤に火がついたら七輪の風口を全開にし、オガ炭に火がつくまで待ちます。むやみに炭を動かさないことが大切です。
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炭が赤熱していれば、しっかり燃焼している証拠です。これで調理を始められます。風口の開き具合により火力を調整できるため、火起こしが完了したあともうまく利用しましょう。
手順4:使い終わったらしっかり消火する
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食事を楽しんだあとに必要なのが、炭の消火。七輪のなかの炭を火消し壷に入れます。
出典:筆者撮影
炭を入れ終わったらフタをして、酸素の供給をストップ。この状態で放置すると、自然に炭が消火されます。火消し壷本体が高温になるため、やけどに要注意。
地面へのダメージにも配慮が必要。レンガやコンクリートブロックの上に置いて使用すると安心です。炭を再使用したい場合は、火消し壷に入れたまま、あるいは別の袋に乾燥剤などと一緒に入れておきましょう。湿気が少ないところで保存するのがポイントです。
必要な道具がそろっていれば七輪の火起こしは簡単!
出典:筆者撮影
七輪での火起こしは、正しい手順でおこなうことが大切。そしてそれ以上に、必要な道具がそろっていることが超重要です!
はじめは安い道具で大丈夫。今回おすすめとしてピックアップしたアイテムなら、どれを選んでも存分に七輪での調理を楽しめます。
BBQコンロとはちがった趣がある七輪で、楽しい休日を過ごしましょう!
七輪の人気売れ筋ランキング
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonにおける七輪のランキングは下記リンクから確認できます。
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※各商品に関する情報は、ブランド・ECサイトなどの情報を参照して記載しています。
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