アイキャッチ・本文画像撮影:CAMP HACK編集部
※本記事は、CAMP HACKが検証結果をもとに独自で制作したものです。コンテンツの制作やランキングの選定にブランドは一切関与していません。
エアーマットの特徴
エアーマット とは、空気で膨らます寝具マットです。キャンプや登山、車中泊などのアウトドアで、快適な睡眠環境を作る上では欠かせないアイテムです。
空気の入れ方は、電動や手動など様々な種類があり、数多くのメーカーが販売しています。
エアーマットは、ほかのマットの種類と比較して以下のようなメリット・デメリットがあります。
エアーマット | インフレーターマット | クローズドセルマット | |
---|---|---|---|
メリット | ・コンパクトに収納できる ・厚みがあり、地面の凹凸が気になりにくい ・厚さや空気量を調整できる ・価格がお手頃なものが多い | ・ある程度自動で膨らむ ・パンクしても、多少のクッション性は残る | ・広げてすぐに使える ・軽量で最も安価 ・パンクの心配がない |
デメリット | ・ポンプなどで膨らませる手間が発生する ・コンパクトな分、収納が難しい ・パンクすると使用不可能 | ・重く、かさばる ・たたむのにコツが必要 | ・かさばるのでバッグに入れるのは難しい |
メリット
エアーマットのメリット
- コンパクトに収納できる
- 厚みがあり、地面の凹凸が気になりにくい
- 厚さや空気量を調整できる
- 価格がお手頃なものが多い
空気を入れて使用するため、収納時は小さく、重量も軽いため携帯性が高いです。
デメリット
エアーマットのデメリット
- ポンプなどで膨らませる手間が発生する
- コンパクトな分、収納が難しい
- パンクすると使用不可能
最大のデメリットは、穴が空いてしまうと使い物にならなくなってしまう点です。
エアーマットの選び方
エアーマットを選ぶときは、以下の6つのポイントに注意して選びましょう
エアーマットを選ぶポイント
横幅は成人男性で60cm以上が目安。80cm以上で快適になる
サイズは自分の体格に合わせるのが重要です。一般的には成人男性で60cm以上が目安。それ以下だと腕や肩がはみ出る可能性があり、ゆとりがなく窮屈に感じる方が多いです。横幅が80cm以上あると寝返りを打ってもはみ出ずに快適になります。
また、連結できるタイプや、ダブルサイズなども販売されているので、家族で並んで寝る際など、使用シーンに合わせてサイズを選びましょう!
厚みは15cm以上で快適だが、地面の状況次第では5cmでも寝られる
厚みは10cm以上あると寝ているときに地面の凸凹を感じにくいです。15cm以上あると膝をついた際などでも地面の凹凸を感じずさらに快適。10cm以下の場合は、地面の凹凸をなるべく減らすことで快適に過ごせます。
厚みと収納サイズの関係は比例するので、使用するシチュエーションを想像して選ぶと良いでしょう。
フラットなタイプだとさらに快適に
形状安定、軽量化のため、ハニカム式や格子状になっているものが多いですが、全面に空気が入り凸凹が少ないフラットタイプは普段寝ている家庭用寝具のマットレスに近い状態になるので、快適に感じやすいです。
寝心地を優先する場合は、厚みに加えて構造まで確認してみましょう。
R値は、春〜秋は2以上、冬は3以上あると快適
「R値」とは、マットの断熱の性能である「熱抵抗値」を表す数値です。数値が高いほど「冷気が伝わりにくく、断熱性が高い」となり、寒い冬を快適に過ごすためには、R値3以上がおすすめです。
なお、このR値は足し算をすることができるため、エアーマットの下にクローズドセルマットを敷くなどして断熱性をアップすることが可能です。
膨らませ方は足踏み式が楽でコスパがいい
膨らませ方は「手動ポンプ式」、「足踏み式」、 「吹き込み式」 のほか、「電動ポンプ」を使用する、計4種類あります。
手動ポンプ式は、付属する袋やスタッフサックを一度膨らませ、その空気を送り込む方式です。
足踏み式はエアーマットに内蔵されているポンプを足で踏むことで空気を送り込みます。製品によってはコツのいる仕様のものもあります。
吹き込み式はその名の通り、浮き輪のように口で空気を吹き込む方式です。
電動ポンプを使うことができる製品もありますが、別途購入する必要があります。
収納サイズは直径15cm×長さ30cm、1kg未満だと持ち運びしやすい
直径15cm×長さ30cmで1kg未満なら持ち運ぶのが楽なサイズです。それ以上の大きさだと持ち運ぶのにかさばってしまうこともあり、ストレスを感じる場合もあります。
ご自身の移動手段などを考慮して、選ぶと良いでしょう。
枕やカバーなど付属品にも注目
ポンプが付属しているものであれば別途用意する必要はなく、リペアキットがあると、穴が空いてしまった際にも修理することが可能です。また、枕一体型になっている製品であれば、荷物を減らすこともできます。
その他に、マットに被せる専用のカバーがある場合、肌触りも良く寝心地にも好影響を与えます。
エアーマットのおすすめ人気ランキング12選
この記事では、数あるエアーマットのなかから12製品を実際に使用して比較し、独自にランキング化しました。
ランキングは筆者の主観に基づく総合評価の結果順ですが、どのような商品がおすすめなのかは用途や目的によっても異なるので、あくまで参考としてチェックしてみてください。
- 空気の入れやすさNo.1
シートゥーサミット ウルトラライトマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.62
- 寝心地 ★2.8
- 空気の入れやすさ ★4.3
- 片付けやすさ ★4.2
- 持ち運びやすさ ★4.1
- 機能性 ★4.1
使用時サイズ | 183×55cm |
---|---|
収納サイズ | 9×9×18cm |
厚み | 5cm |
R値 | 1.1 |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 46 |
膨らませ方 | エアストリームポンプサック |
重さ | 395g |
素材 | 30/40Dナイロンファブリック |
付属品 | リペアキット、ポンプ(袋一体型) |
機能性と取り扱いやすさがピカイチのUL向けエアーマット
機能性と取り扱いやすさがピカイチのUL向けエアーマット
総合No.1は、「シートゥーサミット」の「ウルトラライトマット」です。
内容物はリペアキットのほか、収納袋が拡張されてポンプになる仕組みとなっています。
UL向けで機能性が高く、同時に身体にフィットする寝心地の良さも備えています。空気の入るブロック1つ1つに高さが出るため、クッション性能は高いです。
その反面、寝返りを打てる程の幅はなく、ハリのある生地でマットの上で動くと音が気になります。
膨らませるのにかかった時間は46秒。ポンプとして使用できるスタッフサックは縦長構造で空気を溜めやすく、一回の空気の注入で大量に送り込めるため、今回検証したエアマットのなかで最も使いやすかったです。
入れやすさ同様に、空気を抜いて平たくするのも非常に簡単で、収納も楽におこなうことができました。「ピローロックパッチ」が付属しており、対応するピローを購入した際にしっかり固定することができるのもポイントです。
編集部
収納サイズと軽さ、寝心地、使用感のバランスが良い!
- 片付けやすさNo.1
ニーモ テンサー レギュラーマミー
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.53
- 寝心地 ★2.7
- 空気の入れやすさ ★3
- 片付けやすさ ★4.4
- 持ち運びやすさ ★4.3
- 機能性 ★4.2
使用時サイズ | 183×51cm |
---|---|
収納サイズ | 7.5×7.5×20cm |
厚み | 8cm |
R値 | 2.5 |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 79 |
膨らませ方 | パッドポンプ |
重さ | 365g |
素材 | 20D PUポリエステル |
付属品 | ポンプ |
ダントツの収納しやすさに加え、機能性も備えるULアイテム
ダントツの収納しやすさに加え、機能性も備えるULアイテム
総合第2位は「ニーモ」の「テンサー レギュラーマミー」。
収納袋とエアーポンプが別になっているほか、うれしいポイントとしては収納用のバンドが付属しており、質も高い点です。
寝心地は、厚みはありますが幅が狭く、可もなく不可もなくといったところ。寝袋に入ることを考慮すれば問題ありません。
膨らませるのにかかった時間は79秒。スタッフサックの口が狭く、呼気を吹き込む仕組みになっているため、付属の空気入れは扱いにくく感じました。ただし収納は空気が抜きやすく、畳みやすいです。収納袋にも余裕があるため撤収にストレスは感じませんでした。
こちらも1位のシートゥーサミット同様、機能性と扱いやすさのバランスが良いアイテムです。特に登山やULキャンプをする方にはぴったりです。
編集部
機能性と扱いやすさのバランスが良く、特に登山やULキャンプをする方にはぴったり!
- 機能性No.1
モンベル U.L. コンフォートシステム エアパッド 180
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.5
- 寝心地 ★3.3
- 空気の入れやすさ ★2.3
- 片付けやすさ ★3.6
- 持ち運びやすさ ★3.5
- 機能性 ★4.4
使用時サイズ | 180×50cm |
---|---|
収納サイズ | 11×11×20cm |
厚み | 7cm |
R値 | 1.4 |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 73 |
膨らませ方 | 別売りのポンプバッグを使用すると簡単な操作で素早く空気を注入できます。 |
重さ | 514g |
素材 | 30D・ポリエステル・リップストップ |
付属品 | リペアキット |
快適に寝られる厚みと幅の、ベーシックなエアーマット
快適に寝られる厚みと幅の、ベーシックなエアーマット
第3位は「モンベル」の「U.L. コンフォートシステム エアパッド 180」。
リペアキットはありますが、ポンプは付属していません。
今回比較したなかで、最もベーシックなタイプ。幅も厚みもそれなりにあり、多少下が凸凹していても難なく寝られる印象です。
膨らませるのにかかった時間は73秒。マットのサイドに紐が付いており複数並べる場合は連結が可能です。収納時は縛ることができるため、比較的楽な印象でした。
また、収納時本体を縛っていたバンドが枕を固定する役割も果たしてくれるのもうれしいポイントです。
編集部
文句なしの寝心地で、枕固定の機能も嬉しい
▼モンベルのマットについてはこちらの記事もチェック!
- 寝心地No.1
DOD ソトネノキワミエアーS
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.44
- 寝心地 ★4.4
- 空気の入れやすさ ★2
- 片付けやすさ ★3.2
- 持ち運びやすさ ★2.4
- 機能性 ★3
使用時サイズ | 208×80cm |
---|---|
収納サイズ | 25×18×18cm |
厚み | 10cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 382 |
膨らませ方 | 手動 ※エアーポンプになるキャリーバッグ付 |
重さ | 2,000g |
素材 | マット本体:ポリエステル、シーツ:ポリコットン |
付属品 | ポンプ(袋一体型)、マットカバー |
幅広で寝心地も快適。肌触りの良いカバーがうれしい
幅広で寝心地も快適。肌触りの良いカバーがうれしい
第4位は「DOD」の「ソトネノキワミエアーS」。スペックからも分かるように、使用サイズに比例した収納サイズの大きさです。
袋がスタッフサックになっている点が特徴で、そのまま専用のポンプとして使用できるものになっています。また今回のアイテムで唯一、シーツが付属しています。
肌触りが良いシーツは、ひんやり感を消してくれるほか、洗濯ができるためお手入れも楽にしてくれます。幅も広く、厚みも10cmあり、十分満足できる寝心地です。
膨らませるのにかかった時間は382秒。収納袋をポンプとして使用できますが、スタッフサックなので口が大きく、空気を溜めるのが難しい印象でした。また弁が大きいため、電動エアポンプのアタッチメントにサイズの合うものがなく、時間がかかってしまいました。
編集部
肌触り抜群で、自宅のような安心感
フィールドア 枕付き コンパクトエアーマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.43
- 寝心地 ★4
- 空気の入れやすさ ★3
- 片付けやすさ ★2.8
- 持ち運びやすさ ★2.7
- 機能性 ★3.5
使用時サイズ | 190×75cm |
---|---|
収納サイズ | 13×13×30cm |
厚み | 14cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 146 |
膨らませ方 | エアーポンプなどの空気入れ不要、ポンプ搭載で空気入れもラクラク |
重さ | 1,100g |
素材 | 40D リップストップナイロン |
付属品 | ゴムバンド |
比較的重く大きいが、もはやベッドのような寝心地
比較的重く大きいが、もはやベッドのような寝心地
第5位は「フィールドア」の「枕付き コンパクトエアーマット」。
付属品は収納用のバンドのみです。
膨らませるのにかかった時間は146秒。その名の通り枕が一体型になっており、寝心地が良いです。厚さも今回検証したアイテム中トップの18cmと極厚です。さらに両サイドが膨らんで高さがあるため、体が包み込まれている感覚があり寝心地は文句なし。
その反面、マットが大きい分、小さく畳むのが難しいので、収納袋へ入れにくいです。バンドはありますが、収納袋がもう少し大きいと楽に収納できるという印象でした。
編集部
圧倒的な厚みで、エアーベッドのような浮遊感
クライミット イナーシャ オゾン
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.39
- 寝心地 ★3
- 空気の入れやすさ ★2.7
- 片付けやすさ ★3.3
- 持ち運びやすさ ★4.6
- 機能性 ★4
使用時サイズ | 183×54.6cm |
---|---|
収納サイズ | 9×9×15cm |
厚み | 4cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 64 |
膨らませ方 | - |
重さ | 369g |
素材 | ポリエステル |
付属品 | - |
シュラフの性能を引き出す、変わり種エアーマット
シュラフの性能を引き出す、変わり種エアーマット
第6位は「クライミット」の「イナーシャオゾン」。こちらはシュラフの下ではなく、なかに入れることで真価を発揮する変わった形のエアーマットです。
内容物は、シンプルに収納袋と本体のみ。
肉抜き構造なので、空気をパンパンに入れたほうが寝心地が良く、エアーマット特有の反発感は少ないです。かといって沈み込むわけでもなく、枕もあるためフィット感は抜群、寝心地も問題ありません。
膨らませるのにかかった時間は64秒。このエアーマット最大の特徴である肉抜き構造は、寝袋のなかに入れることでダウンが隙間を埋め、保温力を背面からも感じられる仕組みになっています。またマットのズレも防いでくれるため、よくあるエアーマットのストレスがグッと軽減されたアイテムです。
編集部
肉抜き構造が想像以上に暖かい! 枕一体型なのも嬉しい
ネイチャーハイク エアーマット R3.5
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.36
- 寝心地 ★2.7
- 空気の入れやすさ ★3.5
- 片付けやすさ ★3.7
- 持ち運びやすさ ★3.9
- 機能性 ★4
使用時サイズ | 168×58cm |
---|---|
収納サイズ | 10×10×16cm |
厚み | 7cm |
R値 | 3.5 |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 68 |
膨らませ方 | 空気入れ袋付き |
重さ | 415g |
素材 | 200ナイロンTPU |
付属品 | リペアキット、ポンプ、ゴムバンド |
R値3.5と高機能な高コスパアイテム
R値3.5と高機能な高コスパアイテム
第7位は「ネイチャーハイク」の「エアーマット R3.5」。
リペアキットのほか、収納用バンド、エアーポンプが付属しています。
生地にハリがあり、マットの上で動くと結構な音が鳴るため、ストレスに感じる人もいるかもしれません。
厚みは問題ありませんが、幅・長さともに若干小さく感じました。
膨らませるのにかかった時間は68秒。空気入れへの空気は溜めやすかったのですが、マットへの空気入れは難しく、力が必要でした。収納時は、内蔵されたアルミシートのおかげか折り畳みやすいのですが、収納袋が小さくて入れるのに苦労しました。
編集部
撤収が非常に楽で、断熱性も高いは登山で活躍しそう!
コールマン コンパクトインフレーターマット/S
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.34
- 寝心地 ★3.3
- 空気の入れやすさ ★3.5
- 片付けやすさ ★3.8
- 持ち運びやすさ ★3.1
- 機能性 ★3
使用時サイズ | 186×74cm |
---|---|
収納サイズ | 11×11×26cm |
厚み | 6cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 68 |
膨らませ方 | 収納ケースをポンプに利用し簡単に膨らませる |
重さ | 725g |
素材 | 75Dポリエステル |
付属品 | ポンプ(袋一体型) |
エアーマットでは珍しい幅の広さで快適だが、沈み込みも感じやすい
エアーマットでは珍しい幅の広さで快適だが、沈み込みも感じやすい
第8位は「コールマン」の「コンパクトインフレーターマット/S」。
収納袋がスタッフサックで、ポンプの役割も持っています。
マットの幅は広く、DODのソノネノキワミエアーSと同程度で、腕も落ちることなく快適です。厚さはないため、空気が荷重部分以外に逃げやすくなってしまいます。なのでしっかり膨らませるのがポイントです。
膨らませるのにかかった時間は68秒。幅が広い分、空気の量が多く必要です。スタッフサックも底が浅く、一度に注入できる空気の量が少なかったので、慣れるまでは難しい印象でした。
大きさにはかなり余裕のある収納袋のため、多少は雑に畳んでも問題なく撤収できる点は魅力的です。
編集部
幅広で寝やすく、収納袋が大きいので初めてのエアーマットにぴったり
▼コールマンのマットについてはこちらの記事もチェック!
- 持ち運びやすさNo.1
サーマレスト ネオエアーウーバーライト
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.32
- 寝心地 ★2.7
- 空気の入れやすさ ★3
- 片付けやすさ ★3.1
- 持ち運びやすさ ★4.8
- 機能性 ★4.2
使用時サイズ | 183×51cm |
---|---|
収納サイズ | 9×9×15cm |
厚み | 6.4cm |
R値 | 2.3 |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 81 |
膨らませ方 | ポンプサック |
重さ | 250g |
素材 | 15Dナイロン |
付属品 | リペアキット、ポンプ |
最軽量・最小サイズになるうえ、機能性も十分なULエアーマット
最軽量・最小サイズになるうえ、機能性も十分なULエアーマット
第9位は「サーマレスト」の「ネオエアーウーバーライト」。収納サイズ、重量は、全検証アイテム中No1の登山、UL向けエアーマットです。
リペアキットのほか、ポンプ用の袋が付属しています。
軽量素材で生地が薄くガサガサと音が鳴るため気になります。幅は若干狭く感じますが、厚さは十分で背面に不快感を感じることはなさそうです。
膨らませるのにかかった時間は81秒。空気入れは扱いにくく、慣れが必要です。弁も特殊な形状をしていますが、慣れてしまえば一般的なものより扱いやすそうでした。
生地が非常に軽くやわらかいため平らにしやすく、同時に空気も抜きやすいのです。しかし、袋もギリギリのサイズで、ポンプも一緒に収納するとなるとかなり窮屈に感じました。
編集部
玄人向けだが超軽量コンパクトで、ULキャンプや登山で活躍しそう
▼サーマレストのネオエアーウーバーライトについてはこちらの記事もチェック!
▼サーマレストのおすすめマットについてはこちらの記事をチェック!
Soomloom ポンプ内蔵型エアーマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.17
- 寝心地 ★3
- 空気の入れやすさ ★4.2
- 片付けやすさ ★2.7
- 持ち運びやすさ ★2.5
- 機能性 ★3.8
使用時サイズ | 230×60cm |
---|---|
収納サイズ | 10×10×30cm |
厚み | 5cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 64 |
膨らませ方 | ポンプ内蔵で手で押すだけで簡単に膨らませられる |
重さ | 560g |
素材 | 40Dナイロン |
付属品 | リペアキット、ゴムバンド |
枕・ポンプが付属した高コスパマルチエアーマット
枕・ポンプが付属した高コスパマルチエアーマット
第10位は「Soomloom」の「ポンプ内蔵型エアーマット」。
リペアキット、収納用バンドが付属しています。
軽量だが、幅が広く寝心地が良いです。長さは検証アイテム中1位の230cmあり、ほとんどの人が収まるサイズ感。一体となっている枕のフィット感も良く、使い勝手の良い仕様です。
膨らませるのにかかった時間は64秒。ポンプは足踏み式でサイズが小さいため、一回のポンピングで入る空気の量が少なく時間がかかります。電動ポンプ使用であれば比較的早く膨らみます。
40Dナイロン素材は、高耐久・高撥水な反面、硬いため空気が抜けにくく、たたむのに時間がかかります。ただしバンドがあるので、ある程度しっかりと空気が抜けていれば袋には入れやすいです。
編集部
付属ポンプは使いにくいが、枕一体で寝心地は良好
フィールドア ウルトラライトエアーマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.93
- 寝心地 ★2.7
- 空気の入れやすさ ★3
- 片付けやすさ ★3
- 持ち運びやすさ ★3.5
- 機能性 ★3
使用時サイズ | 196×56cm |
---|---|
収納サイズ | 10×10×22cm |
厚み | 6cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 53 |
膨らませ方 | 15~25回ほど空気を吹き込むだけ |
重さ | 520g |
素材 | 40D リップストップナイロン |
付属品 | ゴムバンド |
設営撤収の楽な最低限のサイズ・機能性を備えたコンパクトエアーマット
設営撤収の楽な最低限のサイズ・機能性を備えたコンパクトエアーマット
第11位は「フィールドア」の「ウルトラライトエアーマット」。名前はウルトラライトとなっていますが、他の山岳系エアーマットと比較すると重く、最軽量の「サーマレスト ネオエアーウーバーライト」の2倍程度、全体でもほぼ中間値です。
付属品はバンドのみです。
膨らませるのにかかった時間は53秒。名前はウルトラライトとなっていますが、他の山岳系エアーマットと比較すると、中間程度の重さです。
ウルトラライトという名の通り、最低限の面積と薄さですが、寝心地としては許容範囲。岩や大きな石があれば気になるかもしれません。
サイズが小さいため、空気を入れるのに時間と労力はそれほどかかりません。価格がお手頃なので、ULキャンプを始めてみたい人に最適なエアーマットです。
編集部
コスパ抜群で、とりあえず1つ持っておきたいという場合にぴったり
ロゴス エアライトマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.9
- 寝心地 ★2.7
- 空気の入れやすさ ★3.3
- 片付けやすさ ★2.8
- 持ち運びやすさ ★3.3
- 機能性 ★3
使用時サイズ | 185×52 |
---|---|
収納サイズ | 10×10×28cm |
厚み | 10cm |
R値 | - |
膨らむまでの秒数(エアポンプ使用) | 90 |
膨らませ方 | ポンプ内蔵 |
重さ | 540g |
素材 | ナイロン、PU |
付属品 | - |
クッション性は十分だが、52cmの幅は少し狭い
クッション性は十分だが、52cmの幅は少し狭い
第12位は「ロゴス」の「エアライトマット」。
付属品は特になく、袋と本体のみです。
厚さ10cmとクッション性は抜群なのですが、幅が52cmと非常に狭いです。一般的な肩幅の男性では腕が落ちてしまうほか、寝返りをうつことは難しく、さらに生地がツルッとしており、すべりやすいです。
膨らませるのにかかった時間は90秒。フットポンプは開放している穴を踏む必要があり、初見では難しく感じました。またバルブが足に当たるとそれなりに痛いので、やはりコツを掴むのに時間がかかりそうです。幅が狭いぶん、2つ折りでたたむことができるため、収納は手間がかからず簡単でした。
編集部
高さがある分、幅の狭さでより寝にくさを感じた……
エアーマットの人気12製品を徹底比較
今回はエアーマット人気12製品を実際に使用し、以下の5つのポイントに基づいて比較・検証しました。
1.寝心地
寝心地について、実際にエアーマットに横になり、以下のポイントについて比較しました。
寝心地の比較・検証ポイント
- 厚み
- 幅
- 音
- 肌触り
厚みは寝心地に直結しますが、幅が狭く腕が落ちてしまったり、ギシギシと音がするのも意外と気になるものです。今回はそんな、単純なクッション性以外のポイントにも着目しています。
2.空気の入れやすさ
基本口で息を吹きこんだり、付属の空気入れを使用することになるのですが、今回は同条件で検証するため、同一のエアーポンプを使って空気を入れ、時間を比較しました。
今回の検証で使用したエアーポンプはこちら。
FLEXTAILGEAR TINY PUMP
サイズ | 43×43×53mm |
---|---|
重量 | 80g |
バッテリー容量 | 1,300mAh |
圧力 | 3.5kPa |
おすすめポイント
●USB Type-Cで充電可能なワイヤレス設計
●5種類のノズルでさまざまなニーズに対応
3.片付けやすさ
テントや車内は狭いので、片付けやすさは使用時のストレスに大きく影響します。片付けやすさについては、以下のポイントで比較検証しました。
片付けやすさの比較・検証ポイント
- 空気の抜きやすさ
- 折り畳みやすさ
- 収納ケースへの収納のしやすさ
4.持ち運びやすさ
持ち運びのしやすさは、公式情報より収納時のサイズ、重量を比較しています。
5.機能性
断熱性能(R値)、連結や枕の有無や素材、リペアキットの有無を機能性として比較・検証しました。断熱性能(R値)については公式情報がないものもあるため、明記されているもので評価しています。
エアーマットの畳み方・メンテナンス方法
エアーマットはきれいに畳むことで、収納のストレスがグッと少なくなります。また、劣化しにくくする大事なポイントでもありますので、きれいな畳み方とメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
きれいな畳み方
エアーマットに限らず、空気を入れて使用するアイテムはしっかり空気を抜かないと、収納袋に入らない、なんてことが多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するために、エアーマットをきれいにたたむ方法を解説します。
エアーマットのきれいな畳み方
- 弁を外す
- 一度くるくる巻いて大まかな空気を抜く
- 弁をしめる
- 再度開く
- 弁の方に向かって綺麗にたたんでいく
- 弁の部分にある程度空気が溜まったら抜く
- 仕上げまで畳み、弁をしめる
- 収納状態へ戻す(袋へ入れる/ベルトで巻く)
① 弁を外す
まずは弁を外します。
② 一度くるくる巻いて大まかな空気を抜く
開いた状態である程度の空気を抜くことで、その後折り畳みやすくなります。
③ 弁をしめる
ある程度空気が抜けたところで弁を閉めましょう。せっかく抜いたところに空気が入ってくるのを防ぎます。
④ 再度開く
弁を閉めたら開きます。
⑤ 弁の方に向かってきれいにたたんでいく
アイテムごとに収納されていた状態に戻るように、折りたたんでいきます。このとき弁の部分が最後に残るようにしましょう。
⑥ 弁の部分にある程度空気が溜まったら抜く
弁の箇所まで折りたたんだら、少し空気が溜まっているはずなので、弁を開け空気を抜きます。
⑦ 仕上げまで畳み、弁をしめる
仕上げに最後まで畳みながら、空気が入らないよう弁を閉めます。
⑧ 収納状態へ戻す(袋へ入れる/ベルトで巻く)
ベルトやバンドがある場合は縛り、袋に入れて完了です。
メンテナンス方法
出典:PIXTA
帰宅したら、汚れている場合は軽く水拭きをして汚れを落としてから十分に乾燥させましょう。湿気が抜けづらいのでしっかり乾かすことが重要です。放置するとカビが生えてしまう可能性があるので注意しましょう。
エアーマットのよくある質問・疑問
ここからは、エアーマットの購入時や使用時のよくある質問に回答していきます!
おすすめの自動ポンプはある?
エアーマットと自動ポンプの相性は抜群! 自動ポンプがあるとマットを膨らませるのがとても楽になります。
今回検証で使用したエアーポンプ以外にも、各社から便利な電動エアーポンプが販売されています。
FLEXTAILGEAR TINY PUMP
サイズ | 43×43×53mm |
---|---|
重量 | 80g |
バッテリー容量 | 1,300mAh |
圧力 | 3.5kPa |
おすすめポイント
●USB Type-Cで充電可能なワイヤレス設計
●5種類のノズルでさまざまなニーズに対応
クイックキャンプ マイクロエアポンプ
サイズ | 43×43×53mm |
---|---|
重量 | 80g |
バッテリー容量 | 1300mAh |
圧力 | 3.5kPa |
おすすめポイント
●空気入れ・抜き、ランタンの3Way仕様
●5種類のノズルに加え、クイックキャンプエアベッド専用ノズル付属
キャプテンスタッグ 電動エアーポンプ
サイズ | 120×110×120mm |
---|---|
重量 | 310g |
電池 | DC6V単1形乾電池4本使用 |
圧力 | - |
おすすめポイント
●単一電池4本でどこでも使える便利な電動エアーポンプ
●エアーベッド、エアーマット、ゴムボートまで対応
エアーマットとインフレータブルマットの違いは?
出典:ディーオーディー
エアーマットはその名の通り中身は空気のみですが、インフレータブルマットの中身はウレタンです。
ウレタンが空気を取り込み膨らむ仕組みなので、ポンプがなくても一定量まで自動で膨らみます。ウレタンがある分、収納時のサイズや重量はインフレータブルマットの方が大きくなります。
穴が空いたらどうすればいい?
穴の空いた場所が特定できれば、補修キットがあるので直せます。補修キットは本体に付属しているものや別売のものもあります。
また、メーカーによっては修理をお願いできる場合もあります。
サーマレスト パーマネントホームリペアキット
エアーマットでアウトドアでも快適な睡眠を!
エアーマットは、クローズドセルマットに比べて厚みやクッション性を調節できるため、快適な睡眠を得るには必要不可欠なアイテム。また、インフレータブルマットと比べても持ち運びやすさで勝る、バランスのよいマットです。
さまざまなメーカーから、形状や素材、断熱性能の異なるアイテムが販売されているので、今回の検証結果を参考に、自分にぴったりのエアーマットを見つけてくださいね。
エアーマットの人気売れ筋ランキング
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