アイキャッチ・本文画像撮影:CAMP HACK編集部
※本記事は、CAMP HACKが検証結果をもとに独自で制作したものです。コンテンツの制作やランキングの選定にブランドは一切関与していません。
クローズドセルマットとは
クローズドセルマット とは、空気を入れる必要がなく、広げるだけで使用できるアウトドア用マットです。キャンプや登山だけでなく、車中泊やレジャーでも使用されます。
クローズドセルマットの特徴
クローズドセルマットの特徴は、空気注入の必要がないこと。クローズドセルは密閉された気泡が多数集まっているため体積の大部分が空気であり、保温力が高いのに軽量という特徴もあります。
クローズドセルマットは、ほかのマットの種類と比較して以下のようなメリット・デメリットがあります。
クローズドセルマット | エアーマット | インフレーターマット | |
---|---|---|---|
メリット | ・広げてすぐに使える ・軽量で最も安価 ・パンクの心配がない | ・コンパクトに収納できる ・厚みがあり、地面の凹凸が気になりにくい | ・ある程度自動で膨らむ ・パンクしても、多少のクッション性は残る |
デメリット | ・かさばるのでバッグに入れるのは難しい | ・ポンプなどで膨らませる手間が発生する ・コンパクトな分、収納が難しい ・パンクすると使用不可能 | ・重く、かさばる ・たたむのにコツが必要 |
メリット
クローズドセルマットの最大のメリットは、広げてすぐに使用できる形状です。蛇腹式になっているものがほとんどで、一瞬で設営が可能です。また、車載する際は隙間に入れ込んだり、ギア同士の緩衝材としても利用できます。
また、空気を注入せず使用可能なため、パンクの心配もありません。軽量で安価な点も、他のキャンプマットと比較してうれしいポイントです。
デメリット
デメリットは、かさばることです。軽量ではありますが小さくまとめることはできないため、バックパックに入れて持ち運ぶことは難しいです。基本的にパッキングする際は、バンジーコードやベルトで外付けをする必要があります。
また、他のマットと比較して厚みがないため、地面の凸凹は感じやすい傾向にあります。
クローズドセルマットの選び方
クローズドセルマットは、快適に眠るためのクッション性に加え、断熱性、携行性にも注目して選びましょう。
クローズドセルマットの選び方のポイント
厚さ2cm以上のものだと地面を感じにくい
R値は3シーズンなら1〜2、冬は3以上を目安に。アルミ加工もチェックする
できるかぎり軽量・コンパクトだと◎
ゴムバンドや収納袋があると持ち運びやすい
クローズドセルマットの人気おすすめランキング
クローズドセルマットの人気おすすめランキングを、実際に比較検証し、ランキングにしました。クローズドセルマット選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 断熱性No.1
- ECサイト売れ筋No.1
サーマレスト Zライトソル レギュラー
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.36
- 寝心地 ★4.5
- 断熱性 ★4.46
- 携行性 ★3.25
厚さ | 2cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | 2 |
使用サイズ | 183 × 51cm |
収納サイズ | 51 × 13 × 14cm |
重量 | 410g |
ゴムバンドor収納袋 | × |
素材 | 架橋ポリエチレン |
硬さと柔らかさのバランスが素晴らしい定番アイテム
硬さと柔らかさのバランスが素晴らしい定番アイテム
第1位は、「サーマレスト」の「Zライトソル レギュラー」。アウトドア用マットのパイオニア的メーカーからランクインした同製品が、さすがの品質で堂々の1位に輝きました。
断熱性は、下に保冷剤を敷いたマットの上に座り、3分後の表面温度を計測。検証前との差分が小さいほど、断熱性が高いとみなしています。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
1位 | 4.4 | 22.4℃ | 17.5℃ | 4.9℃ |
断熱性は、全アイテム中1位という結果に。数字上はもちろん、体感でもほとんど冷たさは感じませんでした。
公式サイトによると、アルミ蒸着なしのモデルと比較して断熱性が20%向上しているそうです。
寝心地は、硬さと柔らかさのバランスが丁度良く、地面の凸凹はほぼ感じません。ある程度硬さはありつつ、凸部分の異物感は感じにくく、快適に寝られます。
表面が少しツルツルと滑る感じはありますが、寝ていてそこまで気になるほどではありませんでした。
ゴムバンドや袋が付属していないため、ザックのバンジーコードに直接くくりつける、もしくは別売りのゴムなどでまとめる必要がありますが、マットとしての寝心地・断熱性を高いレベルで備えており、納得の1位です。
登山時などは、明るいイエローカラーも差し色になりそうな、デザイン性も高いアイテムです。
編集部
座った際も、凸感は感じにくい。マット自体が少し硬めなので、高反発マット好きはマストバイ!
- 寝心地No.1
ニーモ スイッチバック レギュラー
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.33
- 寝心地 ★4.6
- 断熱性 ★4.26
- 携行性 ★3.25
厚さ | 2.3cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | 2 |
使用サイズ | 183 × 51cm |
収納サイズ | 51 × 14 × 13cm |
重量 | 415g |
ゴムバンドor収納袋 | × |
素材 | ポリエチレン |
クールなカラーリングと、柔らかめ好きベストバイな寝心地
クールなカラーリングと、柔らかめ好きベストバイな寝心地
第2位は、こちらもアウトドア用寝具に定評のある「ニーモ」から「スイッチバック レギュラー」がランクイン。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
2位タイ | 4.2 | 22.4℃ | 17.0℃ | 5.4℃ |
断熱性は僅差で2位となりましたが、1位のサーマレスト Zライトソルとほとんど変わらない結果に。雪の上に何時間も滞在するのは厳しそうですが、しばらく座っている程度ならば問題なさそうです。
また、寝た瞬間から熱を反射している感覚がありました。
寝心地は全アイテム中第1位という結果に。地面の凸凹も、マットの凸凹も感じにくく、自然に寝られる印象で、硬さと柔らかさのバランスがちょうど良いです。
他の製品とは一線を画す、表面のデザイン。ヘキサゴナル(六角形)シェイプをベースとしており、この形状がコンパクトさと荷重時の負荷を分散させているようです。機能性もさることながら、ビビッドなオレンジ色もカッコ良いです。
サーマレスト同様収納に関する付属品はないため、必要な方は別途用意する必要があります。
編集部
マットの凸凹自体にそれなりの硬さがあるので、多少の石の上で座るためのクッションとしても使用できそう!
モンベル フォームパッド 180
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.13
- 寝心地 ★4.2
- 断熱性 ★4.12
- 携行性 ★3.8
厚さ | 1.6cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | 1.5 |
使用サイズ | 181 × 51cm |
収納サイズ | 51 × 15 × 11cm |
重量 | 395g |
ゴムバンドor収納袋 | 収納袋 |
素材 | ポリエチレンフォーム |
携行性と寝心地を両立した優秀な一品
携行性と寝心地を両立した優秀な一品
第3位は、山岳用品の機能性に定評のある日本のブランド「モンベル」から、「フォームパッド 180」がランクインです。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
5位 | 4.1 | 22.4℃ | 16.5℃ | 5.9℃ |
断熱性検証の結果、温度差は5.9度と優秀な結果になりましたが、実際に座ってみると少し冷たさを感じるということで5位という結果に。ただしアルミ加工が施されていないことを踏まえると、非常に優秀な結果です。
マット自体の硬さは高反発で少し硬めに感じますが、凸部分が丸いためか、寝ていても硬さはほとんど感じません。薄いのに非常に高いクッション性です。
幅は、今回検証したなかで最も狭いです。ただし、クローズドセルマットは地面との高さがほぼないため、地面との落差が小さく、幅の狭さはそこまで気になることはありませんでした。
他の製品と比較して非常に収納サイズが小さく、収納袋も付属しているため、携行性はNo.1。硬めの質感のおかげか、広げた時も閉じた時も、折り目が膨らみにくい点も印象的でした。
また、唯一角がラウンド形状になっており、収納しやすく、他マットより足に引っかかりにくくなっているのもうれしいポイントです。
編集部
ハードな場面で使うことも想定されているのか、硬めなので岩場でも活躍しそう!
エバニュー XPE Camp mat
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.08
- 寝心地 ★4.1
- 断熱性 ★4.24
- 携行性 ★3.35
厚さ | 1.5cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | - |
使用サイズ | 185 × 56cm |
収納サイズ | 57 × 16 × 14cm |
重量 | 395g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド |
素材 | ポリエチレン |
柔らかい包容力とクッションの厚みが絶妙
柔らかい包容力とクッションの厚みが絶妙
第4位は、日本の老舗スポーツメーカーで、アウトドア用品ではチタンクッカーやアルコールストーブで有名な「エバニュー」の「XPE Camp Mat」。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
4位 | 4.3 | 22.4℃ | 16.1℃ | 6.3℃ |
アルミ加工は施されていないながらも、全体で4位の優れた断熱性。総合でも高評価となりました。アルミがない分、手触りもひんやりしておらず好印象。
薄さがあるため地面の凸凹は多少感じますが、柔らかく包容力があります。マットの粒が柔らかく、異物感を感じないうえ、薄さの割にクッション性が高い印象。非常に寝心地が良いです。
幅も広く縦の長さも十分にあるため、快適である反面、他マットと比較して多少かさばります。しかし、ゴムバンドも付属しており携行性も問題ありません。
編集部
定価3,630円ということを加味すると非常にコスパが良い!
ヴァストランド フォールディングキャンプマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.94
- 寝心地 ★3.7
- 断熱性 ★4.26
- 携行性 ★3.85
厚さ | 2cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | 1.9 |
使用サイズ | 176 × 52cm |
収納サイズ | 52 × 14 × 14.5cm |
重量 | 390g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド&収納袋 |
素材 | IXPE、アルミニウム |
少し硬めの質感が地面の凸凹を感じさせず、冷気もしっかりシャットアウト
少し硬めの質感が地面の凸凹を感じさせず、冷気もしっかりシャットアウト
第5位には、兵庫県発のブランド「ヴァストランド」の「フォールディングキャンプマット」がランクインです。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
2位タイ | 4.2 | 22.4℃ | 17.0℃ | 5.4℃ |
断熱性は全体で2位タイ、ニーモのスイッチバックと同評価という優秀な結果に。価格を踏まえると、断熱性のコストパフォーマンスはNo.1といっても過言ではないでしょう。
触った感覚では硬めに感じますが、寝転がってみると粒が丸く大きいため気になりません。それでいて、マットが硬めのため地面の凸凹も感じにくくなっています。
メーカーの公式ページにも、粒の大きさを広げることで荷重を分散していることが紹介されており、工夫を凝らした製品ということがわかります。
編集部
高反発で、座布団としても使用しやすい!
WAQ キャンプマット 1人用
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.62
- 寝心地 ★3.4
- 断熱性 ★3.92
- 携行性 ★3.5
厚さ | 1.8cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | - |
使用サイズ | 182 × 57cm |
収納サイズ | 57 × 15 × 12cm |
重量 | 480g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド&収納袋 |
素材 | XPEフォーム、アルミニウム |
可もなく不可もなく、柔らかな地面なら寝られる
可もなく不可もなく、柔らかな地面なら寝られる
第6位は大阪発のアウトドアブランド「WAQ」から「キャンプマット 1人用」がランクイン。近年、URBAN RESEARCH DOORSやFREAK’S STOREなどアパレルブランドとのコラボ商品が話題のメーカーです。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
6位 | 3.8 | 22.4℃ | 16.9℃ | 5.5℃ |
断熱性は6位ですが、3.8とハイスコア。アルミ加工が施されていますが、1、2位の製品と比較すると若干薄いため、冷たさを感じやすかったです。
寝心地は、粒の面積が小さく細かく配置されているので、刺さっているような違和感が気になる人もいるかもしれません。厚みは1.8cmあるものの質感は柔らかく、地面の凸凹をはっきりと感じますが、包み込まれるような寝心地。
安定した地面なら快適に眠ることができそうです。
表面がシワシワとしているのが特徴で、アルミ加工されているものに多いひんやり感は感じませんでした。
編集部
全体のなかでも重めの480gで、袋とゴムバンドが付属することで携行性は高い。
バンドック フォールディングマット EX
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.36
- 寝心地 ★3.6
- 断熱性 ★3.08
- 携行性 ★3.3
厚さ | 2.0cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | - |
使用サイズ | 182 × 56cm |
収納サイズ | 56 × 15 × 14.5cm |
重量 | 430g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド |
素材 | 発泡ポリエチレン、アルミニウム |
硬めで丈夫かつ高反発な質感
硬めで丈夫かつ高反発な質感
海洋品やフィットネス器具も手がける「カワセ」のアウトドアブランド、「バンドック」からは「フォールディングマット」が第7位にランクイン。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
8位 | 3.1 | 22.4℃ | 14.8℃ | 7.6℃ |
断熱性ランクは8位と、全体では下位という結果に。アルミ加工は施されていますが、座り始めて早々に冷たさを感じるなど、数値上も体感も断熱性が高いとは言えませんでした。
寝心地は比較的硬めですが、モンベルほどではありません。ある程度硬いおかげか、地面の凸凹はトップクラスに感じませんでした。
マットの粒も硬めなので、人によって寝心地の好みは分かれそうです。
編集部
ゴムバンドは付属するが、収納サイズは比較的大きいのでかさばりそう……
ネイチャーハイク キャンプ マット
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.26
- 寝心地 ★2.9
- 断熱性 ★3.6
- 携行性 ★3.65
厚さ | 1.8cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | - |
使用サイズ | 185 × 56cm |
収納サイズ | 56 × 15 × 13cm |
重量 | 420g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド&収納袋 |
素材 | IXPE、アルミニウムフィルム |
熱伝導率が高すぎるアルミ面は、シーンによってはマイナス要素となり得る
熱伝導率が高すぎるアルミ面は、シーンによってはマイナス要素となり得る
第8位は中国のアウトドアブランド「ネイチャーハイク」の「キャンプマット」。コスパの高さが魅力のブランドですが、全体の評価はイマイチ伸びませんでした。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
7位 | 3.3 | 22.4℃ | 17.9℃ | 4.5℃ |
アルミ加工は施されていますが、断熱性は7位という結果に。数値では温度差が小さく、暖かいという結果になりましたが、実際に座るとそこまで暖かくは感じず……。
さらに気になった点は、アルミ面のひんやり感。同様の加工が施された他マットと比較しても、肌が直接触れた際のひんやり感が強いので、不快に感じる方もいそうですです。
クッション性は、ギリギリ寝られるという印象。製品自体が硬めで、厚みをあまり感じず、地面の凸凹は多少感じます。整備された地面なら問題なく寝られるでしょう。
マット本体の粒はそこまで高さはなく、均等に配置されています。硬さはあるものの横になった際の違和感はほとんどありません。
メッシュの袋とバンドが付属しており、サイズは大きめですが携行性は高いです。
編集部
185cmと最も長さがあるため、全身をカバーできるものが欲しい人や、背の高い人は重宝しそう。
- 携行性No.1
- ECサイト売れ筋No.3
キャプテンスタッグ EVAフォームマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.86
- 寝心地 ★2.8
- 断熱性 ★2.56
- 携行性 ★4.35
厚さ | 2cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | - |
使用サイズ | 182 × 56cm |
収納サイズ | 56 × 13 × 12.5cm |
重量 | 270g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド |
素材 | 発泡ポリエチレン、EVA樹脂 |
270gと軽量で薄い割にクッション性もそれなりだが、断熱性はイマイチ
270gと軽量で薄い割にクッション性もそれなりだが、断熱性はイマイチ
第9位は、鹿番長の愛称でお馴染み「キャプテンスタッグ」の「EVAフォームマット」。クローズドセルマットといったらこの製品を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
10位 | 2.5 | 22.4℃ | 13.6℃ | 8.8℃ |
断熱性は10位とイマイチな評価に。アルミ加工が施されていないことも大きな要因だと考えられますが、座って30秒ほどでおしりに冷たさを感じました。
寝心地は及第点。厚さは2cmありますが、非常に柔らかく、体が沈み込みます。芝生でも地面の硬さを感じてしまうため、単体での使用は慣れている人でないとおすすめはできません。
寝心地スコアは伸びませんでしたが、重量はたったの270gと全体2位の軽さ。ゴムバンドも付属しているため、気軽に持ち出せる点はうれしいポイントです。
編集部
コットとの併用や、車中泊時の寝心地ブースト、低反発好きにはもってこいのアイテム。
ダイソー レジャーマット
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.84
- 寝心地 ★3
- 断熱性 ★2.34
- 携行性 ★4
厚さ | 1.7cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | - |
使用サイズ | 185 × 57cm |
収納サイズ | 57 × 13 × 13cm |
重量 | 198g |
ゴムバンドor収納袋 | 収納袋 |
素材 | ポリエチレン |
単体で寝るのは厳しいが、超軽量でサブのマットとしては◎
単体で寝るのは厳しいが、超軽量でサブのマットとしては◎
第10位は「ダイソー」の「レジャーマット」。わずか500円と今回のラインナップで最安値です。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
11位 | 2.3 | 22.4℃ | 12.3℃ | 10.1℃ |
断熱性は最下位という結果に。3分で12度まで下がってしまい、座って過ごすことも難しそうです。さすがに500円の製品に断熱性を求めるのは酷でしょうか。
寝心地は、マット本体の凸凹を全く感じず、柔らかいため寝心地自体は良いです。ただし、あまりにも柔らかいため多少の地面の凸凹でも感じてしまうでしょう。
地面のコンディションが良い場合はギリギリ使用できそうです。
表面はまるでスポンジのような質感です。寝心地や断熱性は他マットと比較して劣りますが、198gという圧倒的な軽さと収納袋が付属することで、携行性は高いです。
編集部
500円と非常に安いから、コットと併用したり、カットして座布団や枕として使用したりするのも良いかもしれません。
- ECサイト売れ筋No.2
モザンビーク アルミナムフォーム
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.57
- 寝心地 ★2.4
- 断熱性 ★2.56
- 携行性 ★3.45
厚さ | 2cm |
---|---|
熱反射加工 | ◯ |
R値 | 1.8 |
使用サイズ | 183 × 56cm |
収納サイズ | 56 × 13 × 12cm |
重量 | 500g |
ゴムバンドor収納袋 | 収納袋 |
素材 | IXPEフォーム |
断熱性はイマイチ、非常に硬めの質感も人を選ぶ
断熱性はイマイチ、非常に硬めの質感も人を選ぶ
第11位は、コスパに優れたアウトドア用品で人気の「モザンビーク」の「アルミナムフォーム」。
断熱性ランク | 断熱性定性スコア | 検証前温度 | 保冷剤を下に敷いて3分後 | 温度差 |
---|---|---|---|---|
9位 | 2.7 | 22.4℃ | 11.7℃ | 10.7℃ |
断熱性は9位という結果に。アルミ加工は施されており、R値は1.8というスペックながらいまひとつでした。数値だけでなく、実際に座った際の評価も「2.7」で、かなり冷たさを感じます。
寝心地はというと、地面の凸凹はそこまで感じませんが、マット本体の粒が非常に硬く、違和感を感じます。
本体の粒の高低差があり、さらに硬いため荷重がかかり潰れる部分はそこまで気になりませんが、頭や足、腰上部分はマット自体の凸感が気になります。特に頭は違和感が大きいので、枕は必須でしょう。
重量も500g、収納用の付属品はゴムバンドではなく袋となっており、携行性も他アイテムと比較して平均以下という結果になりました。
編集部
マット自体の硬さは気になるが、その分地面の違和感は感じにくいので、硬めを好む人には合っているかも……!
クローズドセルマットの人気11製品を徹底比較
今回はクローズドセルマット11製品を実際に使用し、以下の3つのポイントに基づいて比較・検証しました。
1.寝心地
地面の岩や異物感をどれだけ感じないか、マット自体の硬さや凸凹の感触を、実際に使用して総合的な寝心地を評価しました。
測定基準 | 定性 |
---|---|
評価項目 | 寝心地(クッション性や手触り等) |
配点 (5点満点) | 0.0〜5.0 |
2.断熱性
キャンプだけでなく、登山のように過酷な環境で使用することも想定されるため、地面からの冷気をどれだけシャットアウトできるかを検証。
保冷剤をマットの下に敷いて上に座り、3分後の表面温度をサーモガンを用いて計測。検証前後の差分が小さいほど、断熱性が高いとみなし、相対的にスコアを算出。
また、実際に座っていてどの程度冷気を感じたかを、定性評価しています。
測定基準 | 定量 | 定性 |
---|---|---|
評価項目 | 断熱率(80%) 保冷剤を下に敷いて3分座り、検証前後の温度差を用いて相対的に評価 | 体感の冷たさ(20%) |
配点 (5点満点) | 0.0〜5.0 | 0.0〜5.0 |
3.携行性
軽量で設営も簡単な反面、かさばりがちなクローズドセルマット。全製品のサイズと重量から定量的にスコアを算出。さらにバックパックへパッキングしたり、収納時の取りまわしに影響する、ゴムバンドや収納袋を加点方式で検証しました。
測定基準 | 加点 | 定量 | 定量 |
---|---|---|---|
評価項目 | 収納に関する付属品があるか | 重量(50%) | 収納サイズ(50%) |
配点 (5点満点) | 無:0 収納袋:+0.5 ゴムバンド:+0.8 両方:+1.0 | 0.0〜4.0 | 0.0〜4.0 |
その他のおすすめクローズドセルマット
今回検証したクローズドセルマットは、成人男性が横になれるサイズの折りたたみ式のみですが、座布団としての使用に特化したミニサイズのものや、ロールタイプもあります。
座布団サイズのおすすめクローズドセルマット
サーマレスト Zシートソル
厚さ | 2cm |
---|---|
使用サイズ | 41 × 33cm |
収納サイズ | 32 × 7.5 × 6.5cm |
重量 | 60g |
素材 | 架橋ポリエチレン |
アルミ加工 | ◯ |
R値 | - |
おすすめポイント
●アルミ蒸着加工で優れた断熱性
●わずか60gと超軽量
●バンジーコード付きで収納時も煩わしくない
ニーモ チッパー
厚さ | 2cm |
---|---|
使用サイズ | 42 × 32cm |
収納サイズ | 32 × 10.5 × 6cm |
重量 | 160g |
素材 | 100%リサイクルPEフォーム |
アルミ加工 | × |
R値 | 2 |
おすすめポイント
●クローズドセル端材の再利用で、環境負荷の低減と高い機能性を実現
●同じデザインが2つとなく、自分好みの色柄を選んでオリジナリティを出せる
●硬めの質感で、岩場で使用も可能
ロールタイプのおすすめクローズドセルマット
エバニュー Trail mat 180
厚さ | 0.9cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | - |
使用サイズ | 50 ×180cm |
収納サイズ | - |
重量 | 320g |
ゴムバンドor収納袋 | ゴムバンド |
素材 | 発泡ポリエチレン |
おすすめポイント
●折りたたみ式の「EXPマット」に、FPマットの硬さと耐久性をプラス
●わずか0.9cmの厚みながら優れたクッション性
●サイズ違いの100cm製品もラインナップ
フィールドレコード FR-sleeping mat 12
厚さ | 1.2cm |
---|---|
熱反射加工 | × |
R値 | - |
使用サイズ | 175 × 50cm |
収納サイズ | - |
重量 | 170g |
ゴムバンドor収納袋 | × |
素材 | LDPEフォーム |
おすすめポイント
●日本人の平均体型を元にカットされ、シュラフ内インナーマットとしても、ハンモックにも使い易い形状
●断熱性、耐衝撃性、耐水性、耐候性に優れたLDPEフォーム
●たった240gと軽量で、別売りのギアスリングでまとめると携行性アップ
クローズドセルマットのお手入れ方法は?
クローズドセルマットは、防水性のあるポリエチレン素材でできているものが多く、多少の雨や地面の濡れ、飲みこぼしなどは、タオルやペーパーでさっと拭くことでお手入れできます。
また、汚れがこびりついた場合でも、水拭きしてよく乾かすことで、問題なく使用できるでしょう。
ただし、ポリエチレンやポリウレタンは紫外線に弱く、劣化が早まってしまう恐れがあるので、直射日光の当たる場所での使用を避けたり、陰干しをするなど注意が必要です。
クローズドセルマットでキャンプの睡眠の質を底上げしよう!
クローズドセルマットは、単体でのクッション性や断熱性は物足りないとしても、他の寝具と併用することで睡眠の質を底上げすることができます。
多少かさばるものの、軽量コンパクト、さらに他マットと比較しても安価なので、1つ持っておいて損はなし! クローズドセルマットを使って、アウトドアでの快適な睡眠を手に入れましょう。
クローズドセルマットの人気売れ筋ランキング
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングにおけるクローズドセルマットの人気売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認できます!
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