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MSR テント

MSRテント完全網羅!人気のワケや違い、気になる問題もスッキリ解決

登山を想定した軽量・コンパクトで衰え知らずの人気を誇るMSRのテント。エリクサーやハバシリーズをはじめ、それぞれのスペックの違いを見比べてメリット・デメリットを知り、ソロからファミリーまで自分に合ったおすすめのテントを見つけてみましょう!

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目次

アイキャッチ画像出典:Facebook(MSR)

人気のテントメーカーMSR(エムエスアール)

MSRのテント

登山家にとってベストな軽量で耐久性のあるギアをつくることを目標に、1969 年にラリー・ペンバシーが立ち上げたMSR(Mountain Safety Research)は、当時多くの登山家が抱えていたフィールドでの問題に革新をもたらしました。

その後もデザインの方向性だけは変えずに機能の進化をし続けていくMSRは、登山家だけでなくツーリング愛好家やソロキャンパーなどにも多くのファンを増やし続けています。

MSRの魅力はズバリ“軽量コンパクト”!

軽量でコンパクトなMSR

MSRのテントにはアルミやカーボン製の軽量ポールや、イーストン社のサイクロンポール、DAC社のNFLポールなど軽量かつ強度が高いものが採用されています。

またシート素材にはポリエステルやメッシュを使用するため、嵩張らずにコンパクトで軽量なモデルが多いのが特徴です。

形状や色使いが目を引くデザイン性も魅力

MSRテントのフィールドイメージ

MSR(エムエスアール)のテントといえば赤をベースに白やカーキ、オレンジなどのカラーリングがテントサイトで映えるのも特徴です。

ポールの組み方や幕の構造など、基本的なデザイン哲学を変えることなく現在に至るブランドなので、旧作から新作までMSRユーザーの思考もアップデートの必要なくシンプルに使用できます。

それではそんなMSRの魅力あるテントをシリーズ別に一挙に見ていきましょう! 大まかな用途別として

・バックパッキングシリーズ
・オールシーズンシリーズ
・多人数用シリーズ

に分けて紹介しますので、見たい箇所へは上記をクリックして飛んでみてくださいね。

バックパッキングシリーズ

MSRのテントでバックパッキングキャンプ

軽量で、快適な居住性を兼ね備える3シーズン用テントがバックパッキングシリーズです。山や海、川などさまざまなアクティビティシーンに気軽に持ち運べ快適に使えるよう設計されています。

ハバハバシリーズ

ハバハバフレーム

出典:MSR

航空機で使用される複合素材と同じグレードのポールであるイーストサイクロンポールを使用したハバハバシリーズ。2022年7月に発売予定の新型テントのハバハバシールドは3サイズ展開。シートの材質はNXと違い、フロア、フライともにエクストリームシールドシステム処理の20Dリップストップナイロンで耐水圧は1,200mmに変更。ポールはイーストンサイクロン採用。

製品名ハバハバNXハバハバシールド1ハバハバシールド2ハバハバシールド3
ハバハバNXハバハバシールド1ハバハバ2ハバハバシールド3
定員2人1人2人3人
ドアの数2つ1つ2つ2つ
総重量1720g1110g1470g1720g
使用サイズ(Dは寝室幅)W213 × D127 ×H100cmW213×D127×H101cmW213×D173+×H116cm
収納サイズ46×15cm46×10cm46×11cm51×13cm
耐水圧フロア3,000mm,フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mm
自立
参考価格56,000円(フットプリント別)58,300円(フットプリント別)68,200円(フットプリント別)84,700円(フットプリント別)
※右にスライドできます

▼7月新発売のハバハバシールドが気になる方は公式サイトをチェック

フリーライトシリーズ

フリーライトフレーム

出典:MSR

登山やバックパッキングで軽量重視のキャンパーに最適といえるのが、3人用のサイズでも2kgを大きく下回る軽さのフリーライトシリーズです。イーストサイクロンポールにアップグレードし、従来からの吊り下げ式の設営方式も簡単なテントです。2022年11月にさらにアップグレードの予定。

製品名フリーライト1フリーライト2フリーライト3
フリーライト1フリーライト2MSR フリーライト3
定員1人2人3人
ドアの数1つ2つ2つ
総重量890g1060g1230g
使用サイズ(Dは寝室幅)W221×D84×H100cmW213×D127×H100cmW213×D168×H109cm
収納サイズ46×10cm46×11cm48×13cm
耐水圧フロア1,200mm,フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mm
自立
参考価格51,700円(フットプリント別)59,400円(フットプリント別)68,200円(フットプリント別)
※右にスライドできます
▼11月にリニューアル予定の新型フリーライトが気になる方は公式サイトをチェック

エリクサーシリーズ

エリクサーフレーム

出典:MSR

エリクサーは、MSRのバックパッキングテント・シリーズの中では最も居住性が高いモデルです。2 本のポールを2箇所で交差させ、天井部にさらに短いポールを追加することで箱型に近い空間をつくり、快適な居住性を実現しています。

他のモデルよりも厚手の生地を使っているために耐久性や耐水圧が高いのも特徴。従来の白、カーキに加え新色のタンカラーも登場。

製品名エリクサー1エリクサー2エリクサー3エリクサー4
エリクサー1エリクサー2MSRエリクサー3MSRエリクサー4
定員1人2人3人4人
ドアの数1つ2つ2つ2つ
総重量2160g2770g3190g4260g
使用サイズ(Dは寝室幅)W218 × D84 ×H100cmW213×D127×H102cmW213×D172×H104cmW223×D223×H121cm
収納サイズ48×15cm51×17cm51×20cm56×17cm
耐水圧フロア10,000mm,フライ1,500mmフロア10,000mm、フライ1,500mmフロア10,000mm、フライ1,500mmフロア10,000mm、フライ1,500mm
自立
参考価格35,200円(フットプリント付き)42,900円(フットプリント付き)50,600円(フットプリント付き)67,100円(フットプリント付き)
※右にスライドできます

カーボンリフレックスシリーズ

カーボンリフレックスフレーム

出典:MSR

最小限の軽量カーボンポールを使用した非自立式のダブルウォールテント。軽量化のためにフライシートにはファスナーさえ使わず、出入り口はベルクロと小さなフックで固定する徹底した作りです。

天井部の短いポールにより居住性を維持しつつ、インナーテントは通気性が高く開放感のあるマイクロメッシュを使用しています。

製品名カーボンリフレックス1カーボンリフレックス2カーボンリフレックス3
カーボンリフレックス1カーボンリフレックス2MSR カーボンリフレックス3
定員1人2人3人
ドアの数1つ2つ2つ
総重量820g990g1190g
使用サイズ(Dは寝室幅)W213 × D76×H86cmW213×D127×H86cmW213×D167+×H101cm
収納サイズ43×13cm43×13cm46×15cm
耐水圧フロア1,200mm,フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mmフロア1,200mm、フライ1,200mm
自立×(ペグダウンが必要)×(ペグダウンが必要)×(ペグダウンが必要)
参考価格69,300円(フットプリント別)84,700円(フットプリント別)99,000円(フットプリント別)
※右にスライドできます

【ULなソロテント】スルーハイカー

スルーハイカー設営イメージ

ハイカーはポールを持っている。これを前提にポールの付属なし、さらには幕の上部をメッシュにした、本体重量410gの究極のウルトラライトテントです。ポールを持っていない人は適度な長さの枝を使えば設営できます。専用のスルーハイカーウィングを購入すればフライシートとしての役目になります。

MSR スルーハイカー メッシュハウス2

・定員:1人
・ドア:1つ
・総重量:480g
・使用サイズ:W132xD213xH96cm
・収納サイズ:25×10cm
・耐水圧:フロア1,200mm
・自立:×
・参考価格:30,800円(フットプリント、フライシート、ポール別)

オールシーズンテントシリーズ

4シーズン MSRテント

MSRのオールシーズン用テントはポールはもちろんのこと、シートも厚いものを使用し耐久性が高く、悪天候にも強い作りになっています。標高の高い山から雪山、雨や風など厳しい環境や悪天候にも耐えられます。

アクセスシリーズ

アクセスシリーズフレーム

出典:MSR

軽量なオールシーズンモデルです。フライシートには、MSRテントには珍しいベンチレーションがついているため通気性を高め結露を軽減してくれます。

ポールはイーストン社のサイクロンポール。メインポールと交差する台形型のポールによって、居住スペースも十分で強風や積雪に耐える高い剛性を確保しています。

製品名アクセス1アクセス2アクセス3
MSR アクセス1MSR アクセス2MSR アクセス3
定員1人2人3人
ドアの数1つ2つ2つ
総重量1600g1860g2300g
使用サイズ(Dは寝室幅)W213 × D84×H104cmW213×D127×H107cmW213×D178×H119cm
収納サイズ46×15cm46×15cm53×17cm
耐水圧フロア3,000mm,フライ1,200mmフロア3,000mm、フライ1,200mmフロア3,000mm、フライ1,200mm
自立
参考価格77,000円(フットプリント別)93,500円(フットプリント別)106,700円(フットプリント別)
※右にスライドできます
▼アクセスシリーズが気になる方は公式サイトもチェック

リモートシリーズ

リモートシリーズフレーム

出典:MSR
アクセスシリーズと同じくベンチレーターを設置したオールシーズン対応モデル。サイクロンポールを採用したシンプルなクロス構造は強度があり、フロア素材にはアクセスシリーズより厚手のものを採用し耐水圧10,000mmまで高めているハイスペックモデルです。
製品名リモート2リモート3
MSR リモート2MSR リモート3
定員2人3人
ドアの数2つ2つ
総重量3160g3880g
使用サイズ(Dは寝室幅)W221 × D140 ×H112cmW213×D127×H101cm
収納サイズ51×17cm51×20cm
耐水圧フロア10,000mm,フライ1,500mmフロア10,000mm、フライ1,500mm
自立
参考価格110,000円(フットプリント別)124,300円(フットプリント別)
※右にスライドできます
▼リモートシリーズが気になる方は公式サイトもチェック

【ワンポールテント】フロントレンジ

フロントレンジ使用イメージ

出典:MSR

オールシーズン対応の超コンパクト、超軽量のフロントレンジタープシェルターはメインポールにトレッキングポールを使用するタイプ。ウルトラライトトレッキングから、バックカントリースキー/スノーボードなど使い方の幅が非常に広く、専用のインサートを使用することであらゆる環境、季節に対応できます。

MSR フロントレンジ

・定員:4つ
・ドア:1つ
・使用サイズ:W274×D274×H162cm
・収納サイズ:30×13cm
・総重量: 910g
・自立:×
・耐水圧1,200mm
・参考価格:46,200円(フットプリント、インナー、ポール別)

【プロフェッショナル】アドバンスプロ

アドバンスプロ

出典:MSR

アルピニストのための究極の2人用テント。本体に2レイヤーの防水透湿素材を使用したシングルウォールで、2人用でありながらも狭い場所でも設営できるように幅を最小限に抑えたモデル。ポールは2本をまっすぐにし、本体後部のスリーブに差し込んでから開くだけなので狭い場所でも素早く設営できます。ドア・ファスナー部のフラップと天井部のベンチレーターを改良してある新モデルは、軽量でミニマムな仕様は変えずに結露を軽減して快適性を向上しています。

MSR アドバンスプロ2

・定員:2人
・ドア:1つ
・総重量:1460g
・使用サイズ:W208×D107×H112cm
・収納サイズ:46×15cm
・自立:◯
・耐水圧:フライ1,000mm、フロア3,000mm
・参考価格:88,000円(フットプリント別)

多人数用のテントラインナップ

多人数向けのMSRテント

登山者やツーリングなど、ソロやデュオキャンパー向けのテントが多いMSRにも家族や多人数での使用を想定した大型モデルがあります。最新のラインナップを見てみましょう。

ハビチュードシリーズ

ハビチュードフレーム

出典:MSR

家族や多人数でのアウトドアの楽しみを伝えるホームベースとなるテントです。大きい分アルミポールにすることで軽量化を図りつつ、強度があるので悪天候時も安心して使用可能。背が高く開放的なので、どのような方でも心地よく使えます。

製品名ハビチュード4ハビチュード6
ハビチュード4MSR ハビチュード6
定員4人6人
ドアの数1つ1つ
総重量5750g6350g
使用サイズ(Dは寝室)W241×D241×H185cmW254×D305×H195cm
収納サイズ58×23cm58×25cm
耐水圧フロア10,000mm,フライ1,500mmフロア10,000mm、フライ1,500mm
自立
参考価格79,200円(フットプリント別)95,700円(フットプリント別)
※右にスライドできます

よく聞く『加水分解』の対処法は?

MSRのテントでよく聞かれる悩みとして、「テントがベタベタする」や「変な匂いがする」という声が上がります。

加水分解とは

図:筆者作成

これはテントの素材であるポリエステルや防水のコーティングに使われているポリウレタンと水分が長時間合わさることで、成分が分解・劣化する『加水分解』という化学変化が起こるためです。

劣化した成分は水分を含むためベタベタし、酸性であるため発酵したような匂いがするのです。

2021年の日本の平均天候

出典:気象庁

平均湿度の高い日本の気候下では、雨に濡れていなくても空気中の水分が多いため加水分解を完全に防ぐということはできません。

晴れた日のテント

対処法としては、キャンプ時の天候に関係なく使用したテントをしっかり乾燥してからしまうことや、除湿剤を入れることで加水分解の速度を遅めることができます。

加水分解してしまったあとの対処法として、重曹で劣化したコーティングをすべて洗い流すと紹介しているサイトもありますが、これは防水コーティングを完全になくすという行為のため、あまりおすすめできません。まずは無水エタノールで拭き取ることから試してみましょう。

登山やキャンプやツーリング、どこでもMSRと一緒に行こう!

MSRで夜を過ごす

さまざまなシーンを想定して作られているMSR(エムエスアール)のテントたちはどれも軽量、頑丈で使いやすいものばかり! 追加でフットプリント(グランドシート)を購入しなければいけない耐水圧のモデルもありますが、最終的にはどのテントに自分が惚れたかというデザイン性ではないでしょうか。

お気に入りのテントを見つけて楽しいキャンプにいきましょう!

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