検証ポイント
ワンポールテントの人気14製品を用意し、編集部が実際に使用して比較・検証しました。
検証ポイント①設営・撤収のしやすさ
設営・撤収のしやすさを検証して評価しました。共通の手順を基準としていかに工程が少ないものや、収納袋に入れやすいものを高評価としています。
検証ポイント②携行・収納のしやすさ
テントの規模に対して持ち運び・収納の難易度が妥当か検証しました。収納時のサイズや重量から、持ち運びがしやすいかどうかで評価しています。
検証ポイント③居住性
出入り口数やジッパーの操作性の良さなどから、居住性の高さを検証しました。また、風通しが良かったりデッドスペースが活用しやすいとより高い評価としています。
検証ポイント④機能性
耐水性や追加ポールによる拡張性の有無から、機能性を検証しました。より優れたスペックに加え、ランタンフック等の利便性も評価基準としています。
検証ポイント⑤付属品
付属品の多さや充実さを評価しました。使い勝手の良さを高めるサブポールやペグハンマー、インナーテントなどが付属しているかどうかを評価基準としています。
ワンポールテントとは
![ゼインアーツのゼクーM](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/1C972695-DB6A-4000-A414-E761FED901CF-13939-000006B0A6F029D9-1-scaled-e1703147789751-695x460.jpg)
ワンポールテント とはその名のとおり、1本のポールを使用して設営する三角錐型のテントです。
アメリカの先住民が住処として使用していたテントに由来しており、別名モノポールテントやティピーテントとも呼ばれます。
背が高く存在感のある三角錐形状はおしゃれなキャンプレイアウトとの相性がよく、グランピングでも使用されることが多い人気のテントです。
ワンポールテントの特徴
![サーカスTCを跳ね上げた状態](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_0951-1-scaled-e1703149720636-695x460.jpg)
ワンポールテントは、ドームテントやパップテントなどとは違う魅力やメリットがある反面、デメリットもあります。
購入して使用する前に、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
メリット
![ノースゲイズのテント内](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_9832-1-scaled-e1703150559342-695x460.jpg)
ワンポールテントの最大のメリットは、設営・撤収の手順がわかりやすく、その工程も比較的簡単なことです。
他のテントに比べて使用するポールが少ないので、単純な手順で設営・撤収をすることができます。また、力に自信のない方でも簡単に設営することができるので、大型のワンポールテントでも1人で設営できる製品がほとんどです。
デメリット
![DODムシャテントを開いた状態](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231030_064335901-1-scaled-e1703151759553-695x460.jpg)
ポールを1本しか使用しないため、設営・撤収が簡単になりますが、その分雨や風の影響を受けやすくなってしまうのがデメリット。
横からの風を受けやすいワンポールテントは、しっかりペグダウンすることで安定した強度を維持できます。しかし、複数本のポールを使用したうえで風を受け流す形状のドームテントと比べると、耐風性が高いとは言えません。
また、外側に向かって天井部が低くなっているので、デッドスペースができやすいのもデメリットの1つ。同じ床面積のドームテントと比較して、レイアウトが難しかったり、快適に使用できる使用人数が少なくなったりする場合もあります。
ワンポールテントの選び方
![ダイヤフォートTCの張り姿](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231031_023729740-scaled-e1703150285636-695x460.jpg)
ワンポールテントは他のテントとは違ったデメリットがあるものの、設営・撤収の手軽さと、おしゃれで存在感のあるデザインから、多くのキャンパーが使用する人気のテントです。
数あるラインナップから自分に合ったアイテムを選ぶためにも、下記のポイントに注目してみましょう。
使用人数+1の対応サイズで選ぼう
素材は主にポリエステル・コットン・TCの3種類
![オガワ タッソTCを張った姿](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_0014-1-scaled-e1703163672381-695x460.jpg)
ワンポールテントに使用される素材は大きく、「ポリエステル」「コットン」「TC(ポリコットン)」の3つに分けられます。それぞれにメリットがある反面デメリットもあるので、選ぶときの参考にしてください。
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ポリエステル | ・乾きやすい 軽量で嵩張りにくい ・コスパがよく安価 | ・火に弱い ・経年劣化しやすい |
コットン | ・コットン特有のナチュラルな風合いが楽しめる ・結露しにくい ・難燃性が高い | ・乾きにくくカビやすい ・重量感がある ・やや価格が高め |
TC(ポリコットン) | ・コットン特有の風合いと軽さを両立 ・コットンよりも乾きが早い ・難燃性が高い | ・化繊と比較すると乾きが遅い ・ポリエステルと比べて重量感がある ・ややカビやすい |
軽く雨に強いポリエステル
![雨に濡れているゼインアーツのゼクー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/84482B2C-8C42-47AC-9391-6F00471A7A67-13939-000006AEC409CA8F-1-1-scaled-e1703149408990-695x460.jpg)
ポリエステルは軽量性に優れた素材で、ポリコットンやコットンと比べてコンパクトに収納できるのが魅力の素材です。
吸水性が低く水を弾いてくれるので、乾きやすく撤収がスムーズに済むのもポイント。他の素材よりも安価な製品が多く、初心者でも手に取りやすいです。
いっぽうで熱には弱いので、火の粉で穴が空いてしまう可能性があります。近場で焚き火をする場合や薪ストーブを使用する場合は注意が必要です。
火に強く丈夫だが重いコットン
![コットンのワンポールテント](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/84f5b7560bd47e2357f100a3a399fea0-1.jpeg)
コットンは天然素材特有の風合いを楽しむことができる素材で、温かみのある色合いと肌触りが魅力です。
火に強く、多少の火の粉でも穴が空きにくいうえ、吸水性・吸湿性に優れているので結露しにくいのもメリットのひとつでしょう。
ただし、ポリエステルと比べてかなり重量感があって携帯性が高いとは言えません。吸水性に優れている反面重くなるうえ、水を含んだ状態のまま放置しておくとカビが発生しやすくなるため、収納時はしっかりと乾燥させる必要があります。
ポリエステルとコットンのいいとこ取りのTC
![WAQ AlphaTCを収納している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231030_041633183-1-scaled-e1703163414361-695x460.jpg)
TC(ポリコットン)は、ポリエステルとコットンの特徴を兼ね備えたハイブリッドな素材で、コットンよりも軽量で持ち運びやすく、コットン特有の風合いも楽しむことができます。
コットンより乾きやすく、ポリエステルよりも難燃性に優れた良いとこ取りの性能で、近場で焚き火をして火の粉が飛んでも穴が開きにくい難燃性も持ち合わせているのが魅力です。
一般的にポリエステル65%・コットン35%の比率で混紡した製品が多く、コットンと同様にカビが発生しやすいのはデメリット。ポリエステルと比べると重量感があるので、より軽量なものを求める方には不向きでしょう。
耐水圧が1,000mm以上あると雨でも安心
機能性、居住性を追求しよう
ワンポールテントの総合人気おすすめランキング
今回はワンポールテントのなかでも人気の高いソロ用7製品、2人以上用7製品を実際に使用して検証し、ランキング化しました。
使用者により感じ方に違いがある場合もあるので、あくまでワンポールテント選びの参考としてぜひチェックしていってください。
【ソロ用】ワンポールテントの人気おすすめランキング
ソロ用ワンポールテント全7アイテムを徹底検証、ランキング化しました。
コンパクトさに特化したテントや、快適に過ごせる居住性の高いテントなど、さまざまな特徴をもったテントがラインナップ。7位まで目が離せません。
WAQ Alpha TC
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.63
- 設営・撤収のしやすさ ★3.3
- 携行・収納のしやすさ ★3.25
- 居住性 ★3.8
- 機能性 ★3.7
- 付属品 ★3.9
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 240×240×150cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 57×22×22cm |
重さ | 6.5kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | - |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | × |
付属品 | インナーテント×1、メインポール×1、サブポール×2、コンプレッションベルト付きキャリーバッグ×1、ロープ×6本、ペグ×16本 |
機能性・付属品・設営収納どれも優秀で堂々の1位に
機能的かつおしゃれなデザインの製品で人気を集めている、WAQのAlpha TC。3万円を下回る価格で初心者でも手に取りやすく、レイアウトに合わせやすい3種のカラーがラインナップされています。
ガイロープが最初から装着されているのは設営時にうれしいポイント。袋にかなり余裕があるうえ、コンプレッションベルトも付属するため、収納は容易です。
特に、2本付属するサブポールを使用した拡張性の高さが高評価のポイント。キャノピーを立ち上げれば雨風を凌げる前室が作れて、シチュエーションによって1本または2本使用したアレンジができる点も好評価です。
煙突穴こそ装備されていませんがダブルファスナーがあるため、薪ストーブをインストール可能。冬キャンプを想定したスカートや、付属のインナーテント内に装備されたランタンフックがかなり実用的です。今回のソロ部門ではトップクラスの内容物の充実具合という結果に。
![WAQ Alpha TCの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/9.WAQ-Alpha-TC-3.jpg)
前述したとおり、テントの張り綱は元々結んだ状態で付属されているので、非常に便利。また、サブポールが2本ついていたり、インナーテントが付属していたりと、居住性・機能性・付属品が高水準でした。
ワンティグリス コニファー
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.55
- 設営・撤収のしやすさ ★3
- 携行・収納のしやすさ ★2.7
- 居住性 ★3.5
- 機能性 ★4.1
- 付属品 ★4
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 260×260×180cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 60×20×20cm |
重さ | 6.8kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | 400mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | ○ |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | オプション有 |
グランドシート | オプション有 |
付属品 | 3mロープ×6、テントペグ×14、Aフレームテントポール×1セット×1、スタッフサック×1、テント本体×1、煙突ガード |
使い勝手の良さと充実の付属品で高評価
低価格ながらも、デザイン性と使い勝手に優れたテントを多数販売している注目のブランド、ワンティグリスからコニファーがランクイン。ワンポールテントでありながらも二股ポールを使用した、多機能な変化球モデルです。
コンプレッションベルトがあるうえ、袋に余裕があるため収納は容易でした。収納ケースの取っ手は短めなので、肩掛けは不可能ではありませんが難しいです。
ポールが二股のため、設営に多少コツは必要ですが、慣れればそこまで難しくはない印象で、撤収に関しては他のテントと特に差はありません。
二股化されていることにより居住空間は広く、レイアウトもしやすいです。一般的なサイズのコットはギリギリに感じるものの、2人分入れることができ、デュオキャンプでコットを使用することも可能です。
また、別売りのポールを使用することで、パネルの跳ね上げが可能です。1本でも十分ですが、2本使用することによって非常に広い全室ができ、まるでタープと連結しているような空間になります。
このテントの特徴である背面のメッシュパネルは大きく、ポールを使用して高さができるため、デッドスペースの削減にも一役買っています。
上部にもベンチレーターがあり、スカート、ランタンフック、ダブルファスナーと基本的な機能は網羅していて、快適に過ごせそうです。
![ワンティグリス コニファーの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/dea64a92866980a4ce7b6ee72be9167b.jpg)
煙突穴カバーも付属し、問題なく薪ストーブをインストール可能。サブポールは付属しないものの、設営に必要な付属品は全て揃っていました。別売りですがインナーテントもあるので、スタイルに応じて追加購入しましょう。
東京クラフト ダイヤフォートTC
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.35
- 設営・撤収のしやすさ ★3.1
- 携行・収納のしやすさ ★3.1
- 居住性 ★4
- 機能性 ★2.8
- 付属品 ★3.8
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 330x275x215cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 23×23×54cm |
重さ | 7.5kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | - |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | オプション有 |
グランドシート | × |
付属品 | 本体×1、メインポール×1(φ28mm)、サブポール×2(φ19mm)、キャリーバッグ×1、ポールケース×1、ペグケース×1、ペグ(大)×2、ペグ(小)×10、エンドキャップ×2、自在付き二又ロープ×1、自在付きロープ(長)×2、自在付きロープ(短)×1 |
ソロキャンプに十分なスペックと、付属品を備えたモデル
他とは一線を画すスタイリッシュなデザインで話題の、東京クラフトのダイヤフォートTC。シックなグレーカラーを採用したモデルで、前面に大型メッシュパネルを搭載しています。
他社のワンポールテントとは違う特殊な形状で、初見だと少し張るのに苦労しました。収納袋自体にコンプレッションベルトが付属しているので、収納は簡単です。
袋の一部分がメッシュになっており、テントが蒸れにくくカビが発生しにくいのもうれしいポイントです。コンパクトながらも肩掛けが可能でした。
幕内は男性でも立てる高さがあり、広々としています。出入り口が2つあるので出入りがしやすく、コットは1つ入れることが可能です。
背面はメッシュになっており通気性も抜群。また、メインパネルの片方がダブルジップ、もう片方がトリプルジップになっているので、薪ストーブも使用できそうです。
スカートも大きめで、冷気の侵入もしっかり防げる仕様となっています。
![東京クラフト ダイヤフォートTC の付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/06e5adbbdd66a46f7a3c97501fd318c4.jpg)
設営にメイン以外に2本ポールが必要なため、内容物は多くなりますが、ポールケースが付属するのはうれしいポイントです。漏水防止のためのエンドキャップも付属している細かい気配りが高評価でした。
ユージャック サーペントTC
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.25
- 設営・撤収のしやすさ ★1.5
- 携行・収納のしやすさ ★2
- 居住性 ★4.5
- 機能性 ★3.2
- 付属品 ★4.4
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 410×300×230cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 65×24×24cm |
重さ | 11.6kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | - |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | オプション有 |
グランドシート | オプション有 |
付属品 | メインポール、キャノピーポール×2、後方ベンチレーションポール×2、ガイロープ×12、ペグ×19、収納袋(本体・ポール・ペグ/ロープ 各1) |
広々とした大型の前室で、居住性抜群
一風変わったデザインながらも、機能的で使い心地に長けたテントを数多く展開するユージャックからは、サーペントTCをピックアップ。一見ワンポールテントには見えない、独特な佇まいが特徴のモデルです。
付属品が多いのも相まって、袋の大きさにしっかり合わせて折り畳まないと収納は難しく感じました。肩掛けはなんとかできるといった印象です。ソロ用としては非常に大きい部類に入ります。
基本的な設営手順はワンポールと一緒ですが、ポールの組み立て工程が他とは違うので、事前にチェックするのがおすすめです。
内部は1人で十分すぎるほど広く、男性も立つことができるほどの高さがあり居住性は高評価。後部下に大型のベンチレーションがある他、サイドも大きなメッシュパネルになり通気性抜群。
スカート巻き上げも可能で、シーンに応じた使い方ができます。
![ユージャック サーペントTCの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/33c2cd6f62114918a7c0f927f3f15265.jpg)
キャノピーポールが2本付属しており、追加でポールを買う必要がないのはうれしいポイント。ペグも19本付属と多めになっていますが、テントの大きさに対して強度はやや不安に感じるので、気になる人は買い足すのがおすすめです。
DOD ムシャテント
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.03
- 設営・撤収のしやすさ ★2.3
- 携行・収納のしやすさ ★2.6
- 居住性 ★3
- 機能性 ★3.3
- 付属品 ★4.2
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 290×290×183cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 53×20×20cm |
重さ | 5.7kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | 3000mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | オプション有 |
付属品 | フライシート、インナーテント、ポール×1本、ペグ×13本、ロープ×7本(5本はテントに取り付け済)、キャリーバッグ、キャリーバッグ(ポール入れ)、キャリーバッグ(ペグ入れ)、タイベルト×2本 |
設営にやや手間はかかるも、付属品が優秀
ユニークなネーミングとデザインで、多くのキャンパーを虜にしている人気ブランド、DODからは、ムシャテントが登場。ソロで快適に過ごせるよう、ワンポール型の2ルームテントという珍しいアイテムです。
設営時のガイドがないため、幕の位置を調整しながらペグを打ち込む必要がありました。収納袋とテント自体にコンプレッションベルトが付属しているため、小さく収納しやすいのは魅力です。取っ手が短い設計で肩掛けはできず、取り回しのしにくさを感じました。
インナーテントもペグダウンする必要があるので、1人で立てるのは骨が折れます。また、内部にコットは入りますが、収まりが良くない印象です。基本的にはインナーテントにマットを敷いて使用するのがベストなサイズ感です。
高さは低めに作られており、立った状態で天井に頭が当たるので屈む必要があります。別売りのポールを使用することで、パネルの跳ね上げが可能です。
ベンチレーション、スカート、ランタンフックと基本機能は装備。ファスナーはシングルで、煙突穴もありません。サイズ感も考慮すると、薪ストーブは使用しづらいです。
![DOD ムシャテントの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/fb18c69d3dc8c59d80f61b61c35c8cef.jpg)
キャノピーポールは付属していないものの、優秀なペグが付属します。夜間になるとペグのヘッドが光るので、夜でもつまづきにくく安全性が高いです。ポールやペグそれぞれにケースが付属していたり、コンプレッションベルトが付いているなど、細かい気配りを感じる点は高評価となりました。
バンドック ソロ ティピー
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.01
- 設営・撤収のしやすさ ★3.3
- 携行・収納のしやすさ ★2.75
- 居住性 ★2.5
- 機能性 ★3.1
- 付属品 ★3.9
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 240×240×150cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 44×24×24cm |
重さ | 4.8kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | 5000mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | × |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | × |
付属品 | フライシート×1、インナーシート×1、メインポール×1、サブポール×1、ペグ×14本、ロープ×5本、収納ケース×1 |
3シーズンに必要十分なスペックの、良コスパテント
手に取りやすい価格帯で豊富なキャンプアイテムを取り扱っているブランド、バンドックからはソロティピーをピックアップ。シンプルで取り入れやすいデザインと、ソロにぴったりなコンパクトさが特徴の製品です。
ガイロープは最初からテントへ装着されており、現地に持っていってすぐに設営できます。自在金具はプラ製の安価なタイプであるため、心配な方は別途購入するのがおすすめです。
収納袋は側面に口があるタイプで丸めてから入れるタイプでした。取っ手がなく、手提げハンドル程度の装備なので肩掛けはできません。
ベーシックな形状でさほど高さがなく、ほぼ地べたに座って過ごすスタイルが基本の印象。インナーテントが元々装着されているので、設営の手間が省ける手軽さはうれしいポイントです。
コットは1つ入りますが、人によっては頭が幕に触れてしまうサイズなので、基本はインナーテントにマットのスタイルとなりそうです。
ファスナーがシングル、スカートもありませんが、ベンチレーション、ランタンフックはあるため、3シーズン目的であれば機能性は十分。価格を考えると妥当なスペックです。
![バンドック ソロ ティピーの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/f73fb8f12894141ceeadca4578b28ebd.jpg)
硬い地面には不向きですが、実用レベルのペグやインナーシートも付属しています。サブボールも1本ついており、前室を簡単に作ることができるのは魅力的です。
テンマクデザイン パンダライト
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.93
- 設営・撤収のしやすさ ★3.3
- 携行・収納のしやすさ ★3.5
- 居住性 ★2
- 機能性 ★3.1
- 付属品 ★3.9
推奨人数 | 1人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 240×240×150cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 43×14×14cm |
重さ | 1.94kg |
素材 | リップストップナイロン20D |
耐水圧 | 1500mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | × |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | × |
付属品 | ポール、ペグ×12、張り綱×4、収納ケース |
居住空間は狭めだが、設営のしやすさは抜群
ワンポールテントを中心に数々のテント・タープ製品を販売している、テンマクデザインのパンダライト。ソロキャンプに特化したサイズ感で、自然に溶け込みやすいカラーリングを採用したモデルとなっています。
生地が薄いため、縛るとかなり小さくなり収納しやすいです。手提げハンドルのような持ち手のため、肩掛けはできませんでした。
ベーシックなソロ用ワンポールテントで、立てるほどの高さはなく、居住空間は座る・寝ることが前提。コットは入りますが、圧迫感を感じます。
4点をペグ打ちしてポールを立てるだけの手軽な設営で、数あるソロテントのなかでもトップクラスの設営の素早さです。
装備としてはかなり洗練されている印象で、スカートがないほか、インナーテントもフルメッシュで3シーズン用のテントといえます。ダブルファスナーになっていたり、ベンチレーションが大きめだったりと、実用的な機能が搭載されています。
![テンマクデザイン パンダライトの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/b52f011dff46accca4c7f276617bef02.jpg)
キャノピーの跳ね上げはできないものの、インナーテントや自在金具はしっかりしており、これ1つでソロキャンプをスタートできるアイテムです。
【複数人用】ワンポールテントの人気おすすめランキング
複数人用ワンポールテント全7アイテムを徹底検証、ランキング化しました。
もともと人気のあるテントは、その理由に納得できる一方、新進気鋭のブランドにも独自の魅力があり、下位でもハマる人にはハマるワンポールテントが目白押しです。
テンマクデザイン サーカスTC DX+
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.95
- 設営・撤収のしやすさ ★3.8
- 携行・収納のしやすさ ★3.5
- 居住性 ★4.3
- 機能性 ★3.9
- 付属品 ★3.8
推奨人数 | 2人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 442×420×280cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 67×25×25cm |
重さ | 10.9kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | - |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | × |
グランドシート | × |
付属品 | ポール、ペグ(本体用)×15本、ペグ(設営ガイド用)×1本、張り綱×5本、収納ケース×4、設営用ガイドセット |
使い心地の良さと、居住感の高さで総合No.1
テンマクデザインの中でも非常に人気が高く、長きにわたって愛されているフラッグシップモデル、サーカスTC DX+。旧モデルからアップグレードしたことで、さらに使い勝手の良さを高めた人気モデルです。
幕自体が大きく重さもあるため、折り畳むのは多少骨が折れるものの、袋自体には余裕があり苦労はしない印象です。持ち手は一般的で特に大きな特徴はなく、肩掛けも可能です。
ガイドパネルがあるので、設営しやすく的確に張ることができるのは大きな魅力。ガイロープの貼り方が説明書だけでは分かりづらいので、本番前に設営練習をしておくと良いでしょう。
内部は広く、ハイコットを2つ入れても余裕があって居住性は抜群です。高さも、男性が立っても余裕がありました。
ベンチレーションは、設営前に立ち上げておかないと届かなくなってしまうため要注意です。十分な大きさのスカートが全面に付いているほか、煙突穴はありませんが、ダブルファスナーになっているため薪ストーブの導入も可能です。
跳ね上げ時もサイドパネルができる仕様なので、小さな前室ができる機能がさらに居住性を高めてくれます。
![テンマクデザイン サーカスTCの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/103b3d9b8c76a1bf0d85bb02cecd3df5.jpg)
付属品には、サブポールが1本付属しています。設営ガイド専用の抜けにくいペグが入っているうえ、付属ペグがしっかりしており、安心して設営できる付属品の質の高さも高評価の要因となりました。
オガワ タッソ TC
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.87
- 設営・撤収のしやすさ ★4
- 携行・収納のしやすさ ★3.4
- 居住性 ★4
- 機能性 ★3.7
- 付属品 ★4.2
推奨人数 | 1~2人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 370×370×150cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 74×24×24cm |
重さ | 10.5kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | 350mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | オプション有 |
グランドシート | オプション有 |
付属品 | ポール、ガイドシート×1、ガイドロープ×1、アイアンハンマー×1、スチールピン25cm×16本、張り綱2m×7本、3.5m×1本、収納袋 |
便利な機能と使いやすい付属品が魅力
ドームテントやツールームテントなど形状問わず、どのモデルも長きにわたって根強い人気を誇っている老舗ブランドのオガワから、変幻自在のアレンジが可能なタッソTCがランクイン。
6・7・8角形と好みやそのときのレイアウトに応じてスタイルを変えられるワンポールテントです。
収納袋はコンプレッションベルトがあるので入れやすく、テントを太めに巻いても余裕で収納が可能でした。
付属のガイドパネルがかなりしっかりとした作りで、誰でもピンと張れるほど設営が簡単です。
タッソシリーズの最大の特徴であるフォルムの変形を試してみたところ、高さ重視の六角形、広さ重視の八角形、バランス重視の七角形といった印象でスタイルに応じて楽しめます。
特に6角形を跳ね上げたスタイルは、サイドも適度に目隠しされつつ、高さもあり、タープいらずの万能スタイルです。
内部の紐が自在金具付きになっており、ベンチレーターの開き具合を調節できるほか、トリプルファスナーに加えて掴みやすいスティックが1つに連結されており、細かい部分ですが機能性が非常に高いです。
![オガワ タッソ TC の付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/c423f4bb91d75eb7b374f05f3a7ab81e.jpg)
しっかりした生地のガイドパネルは、ずれ防止用ペグを打つグロメットもあり、各形状に対応したガイドがわかりやすいです。アイアン製のハンマー、質の高いスチールペグと、付属品が充実しており高評価となりました。
ワンティグリス ノースゲイズ
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.71
- 設営・撤収のしやすさ ★3.5
- 携行・収納のしやすさ ★3.9
- 居住性 ★3.3
- 機能性 ★4.1
- 付属品 ★4
推奨人数 | 1~2人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 360×205cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 58×20×20cm |
重さ | 7kg |
素材 | 40Dシルナイロン |
耐水圧 | 3000mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | ○ |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | オプション有 |
グランドシート | オプション有 |
付属品 | ポール、2.5mガイライン×8、ペグ(スチールペグ)×18、2.05mサポートポール×1、収納袋×1 Z |
設営にやや手間はかかるが、オプションで光る多機能モデル
低価格ながらも品質の良いテントでファンの多い中国発のブランド、ワンティグリスからはノースゲイズがエントリー。ワイルドなデザインに加えて、快適な機能を多数搭載した高機能テントです。
肩掛けはできますが取っ手が短めで、若干の持ちにくさを感じます。袋は比較的余裕があり、収納自体は容易です。
ガイドパネルが付属しない代わりに、ガイドベルトが縫い付けられており、紛失の心配はありません。ペグダウンの数が多いのでやや手間はかかります。
比較的高めの天井で、入口が大きく開くので出入りもしやすく、ギアの配置もしやすい印象です。キャノピーを跳ね上げた際は日陰の範囲が広く、雨もしっかり防げそうで居住性は抜群です。
ベンチレーション、煙突穴、スカートもしっかりしているため、冬季のキャンプでも安心して過ごせます。基本はシェルターとして、夏季はオプションのインナーテントを使用すると通年快適に使用できそうな印象です。
![ワンティグリス ノースゲイズの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/cf2515bdb484978eeb47a89b99c8e109.jpg)
付属の自在金具が三角自在で、不慣れな方はコツが必要ですが、その分質は高いです。ペグもヘッド部分が蓄光になっていて、細かな部分のクオリティの高さを感じます。
キャノピーを跳ね上げるポールはオプションなので、前室を作りたい方は別途に用意が必要です。
DOD ヤドカリテント
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.62
- 設営・撤収のしやすさ ★3
- 携行・収納のしやすさ ★2
- 居住性 ★4.3
- 機能性 ★3.8
- 付属品 ★3.9
推奨人数 | 4~6人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 460×460×300cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 32×32×70cm |
重さ | 15.7kg |
素材 | 150Dポリエステル |
耐水圧 | 2000mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | × |
付属品 | フライシート、インナーテント、ポール、ロープ×12本(うち8本はテントに取り付け済)、ペグ×19本、ポール用バッグ、ペグ用バッグ、タイベルト×2本、キャリーバッグ |
大人数でも十分使える居住空間とアレンジ性の広さがポイント
同じワンポールテントでも、他のブランドと被りにくいデザインを採用している、DODのヤドカリテント。その名のとおりヤドカリのような形状で2ルーム型ワンポールテント仕様を取り入れています。
袋はサイズに余裕があるうえ、コンプレッションベルトもあるので収納はしやすいです。いっぽうで、重量があるのに紐が細く、肩掛けもできないため持ち運びは苦労しました。
幕内はかなり広く、コットを4台置いても余裕があるほど。付属のインナーテントは、メッシュパネルが大きいので通気性が高く、夏でも快適に過ごすことができそうです。男性が幕内でが立ったまま移動できるほど居住性は抜群です。
ベンチレーションは上部にあるほか、背面が立ち上がりメッシュになります。
しかし、スカートは比較的小さめで風が強いとめくれてしまいそうです。また、ファスナーは両面で開閉できますがダブルファスナーにはなっていません。
![DOD ヤドカリテント の付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/dd2521aad8c53468cc51323e4359e06b.jpg)
付属品は、抜きやすく夜間でも見えやすい蓄光ペグが付属しているのが魅力です。
しかし、最大の特徴であるパネル立ち上げをすると、付属するガイロープだけでは足りなくなってしまいました。アレンジを楽しみたい方は、事前にポールとガイロープ、ペグを追加で用意する必要があります。
ゼインアーツ ゼクーM
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.49
- 設営・撤収のしやすさ ★2.5
- 携行・収納のしやすさ ★2.65
- 居住性 ★4.5
- 機能性 ★3.4
- 付属品 ★3.5
推奨人数 | 4人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 440×440×250cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 79×27×27cm |
重さ | 11.5kg |
素材 | 75Dシリコーンポリエステルリップストップ |
耐水圧 | 1500mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | × |
グランドシート | ○ |
付属品 | リビングシート、エクステンションフレーム×3、センターポール×1、3mロープ×21、1.5mロープ×3 |
魅力的な付属品と居住スペースの広さで非常に快適
スマートなデザインかつ、高機能なアイテムでファンを増やしている話題のブランド、ゼインアーツからは、ゼクーMをピックアップしました。ワンポールテントでありながらも独特な形状で、広々とした空間を生み出す画期的なモデルです。
内容物が多く、素材はツルツルしていて巻きにくいものの、袋が大きいので収納は容易です。持ち手の厚みも肩掛け可能で、適度な長さでした。
設営は、ガイドラインに沿ってしっかりペグを打つことができれば自立するため、予想以上に簡単でした。ゼクーの特徴で、他テントより工程の増えるAフレームですが、外側に取り付けるだけなのでストレスは感じません。
テント内は非常に広く開放感があり、コットは最大で4台は入りそうです。
ベンチレーターは下に3つ、上に1つ付いており、メインの出入り口もメッシュになるため換気性能も良好です。
ファスナーはダブルではないですが、止水ジップになっているので、水の侵入を防げる安心感もあります。
![ゼインアーツ ゼクーMの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/dc8c963d111807a77a36755464b906c7.jpg)
付属品は必要最低限といった印象ですが、フロアシートがあるためお座敷スタイルで使用することも可能です。
オプションを購入せずとも、さまざまなスタイルで楽しめるでしょう。
TOMOUNT ワンポールテント TC
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.25
- 設営・撤収のしやすさ ★3.85
- 携行・収納のしやすさ ★3.9
- 居住性 ★2.8
- 機能性 ★2.9
- 付属品 ★3.8
推奨人数 | 1~2人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 260×260×177cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 60×24×24cm |
重さ | 7.8kg |
素材 | ポリコットン |
耐水圧 | 450mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | ○ |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | × |
グランドシート | × |
付属品 | 収納バッグ×1、センターポール×1、前室ポール×1、ペグ×15、ロープ×8 |
ペグの打ち込みが大変だが、機能性に優れる
テントをはじめ、テーブルやストーブまで幅広い製品を販売している、TOMOUNTのワンポールテント TC。2万円前半で購入できる破格の価格設定と、快適に過ごせる機能を備えた良コスパ製品です。
収納袋とテント本体に、それぞれコンプレッションベルトがあるので収納はしやすく、取っ手が長めで肩掛けもしやすかったです。
設営自体は簡単なものの、ペグ打ちする箇所が多く手間がかかりました。また、ガイドパネルはオガワのタッソほど質は良くなく、シワができやすいためピンと張れません。
出入り口は小さいですが、付属のサブポールで跳ね上げればギアの出し入れも簡単です。幕内も高さがあるうえ、ハイコット2台入れることも可能な広さです。
2箇所のベンチレーションと、幅のしっかりあるスカートは巻き上げられる仕様で、気温の調節が容易です。ランタンハンガーやダブルファスナーと快適性は高いです。
![TOMOUNT ワンポールテント TCの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/77a6367dcb866f5a4a1c79dfa881a642.jpg)
ペグがしっかりしているうえ、この価格でサブポールが付属しているのはうれしいポイントです。そのほかは最低限の付属品ですが、コストパフォーマンスは十分です。
コールマン エクスカーションティピーII 325
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.94
- 設営・撤収のしやすさ ★2.9
- 携行・収納のしやすさ ★4.5
- 居住性 ★2.5
- 機能性 ★2.7
- 付属品 ★3.5
推奨人数 | 3~4人 |
---|---|
展開時サイズ(W×D×H) | 385×325×200cm |
収納時サイズ(W×D×H) | 19×19×60cm |
重さ | 6.2kg |
素材 | 75Dポリエステルタフタ |
耐水圧 | 1500mm |
キャノピー(変形) | ○ |
スカート | × |
煙突穴 | × |
ベンチレーション | ○ |
インナーテント | ○ |
グランドシート | × |
付属品 | スチールペグ×15、ロープ、収納ケース |
広さもあり設営しやすいが、付属品がイマイチ
初心者からベテランまでファンの多い大手キャンプブランド、コールマンのエクスカーションティピーII 325。フライシートとテントが一体となって、収納サイズがコンパクトになった3〜4人用テントです。
コンプレッションベルトがついていることで、大きめの袋ながら収納しやすく、コンパクトになります。取っ手が短めなので、肩掛けはできませんでした。
インナーテントが一体型になっているため、設営はとてもシンプルで、初心者でも扱いやすいです。収納サイズはコンパクトながらも、設営すると内部は広めでコットが2つは入ります。
公式では3〜4人用となっていますが、現実的にこの人数での使用は難しいです。
簡易的な前室がついていますが、スペースとしては狭めなので玄関やちょっとした荷物置きとしての使用がメインになりそうです。
インナーテントは前後メッシュになるほか、ベンチレーションもしっかりしていますが、スカートはないため3シーズンがメインとなります。
必要最低限の機能にインナーテントがある点を踏まえると、初心者向けのシンプルなテントといった印象です。
![コールマン エクスカーションティピーII 325の付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/4d53ab34ed33d3699e84dda15a69ea3e.jpg)
付属品は必要最低限ですが、ペグはかなり細く、アルミ製なため不安要素です。安全にキャンプを楽しむためにも別途購入することをおすすめします。
ワンポールテントの人気14製品を徹底比較
検証ポイント①設営・撤収のしやすさ
![ワンポールテントの設営・撤収のしやすさを検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/1-6.jpg)
ワンポールテントといえば、なんといっても設営の手軽さが魅力。そこで設営のしやすさに加えて、撤収のしやすさも検証して評価しました。
設営検証する際の基準ポイント
- 角をペグダウン
- センターポールを入れる
- ガイロープを張る
この工程を基準とし、ガイドパネルのように設営が楽になる工夫があれば加点、追加のフレームなどの手間が増えたりの難易度が上がれば減点していく方法で評価しました。
撤収については、ポール専用の袋、袋の入れやすさ、コンプレッションベルトの有無を評価しています。
検証ポイント②携行・収納のしやすさ
![ワンポールテントの携行・収納のしやすさを検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/2-7.jpg)
ソロ用でも複数人用でも、収納サイズがコンパクトなことに越したことはありません。
今回はテントの規模に対して持ち運び・収納の難易度が妥当か検証しました。収納サイズや重量を測定し、さらに持ちやすさを実際に使用して評価しています。
検証ポイント③居住性
![ワンポールテントの居住性を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/3-6.jpg)
寝泊まりするテントとして使用する以上、居住性は非常に重要なポイントです。
そこで風通しの良さや出入りのしやすさなどを含めた居住性を検証しました。出入り口のジッパーは操作しやすいか、デッドスペースが多くなりがちのなか、スペースは活用しやすいか、コットが収容人数に対していくつ入るかなど、ワンポールテントで気になるポイントに注目して評価しています。
検証ポイント④機能性
![ワンポールテントの機能性を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/4-6.jpg)
テントに備わった機能性は、キャンプでの過ごしやすさを大きく変える、選ぶ際に注目すべきポイントです。
今回は悪天候でも快適性を維持する耐水性はもちろん、薪ストーブをインストールすることができるか、スカートやベンチレーターなどの基本的な機能が搭載されているか、パネルの跳ね上げなどでスタイルに応じてアレンジが可能かを検証して評価しました。
検証ポイント⑤付属品
![ワンポールテントの付属品を検証している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/5-6.jpg)
ワンポールテントは製品によってはサブポールを事前に用意したり、オプションを購入しないと期待した使い方ができない場合があります。
今回の検証ではあるとうれしいサブポールやインナーテント・グランドシートが付属しているかをチェック、さらに初期装備のペグの質まで評価しています。
ワンポールテントの基本的な設営・撤収
![ワンポールテントを設営している様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231030_053450999.jpg)
ワンポールテントはシンプルな作りなので、基本的に設営方法は同じです。ここからは一般的なワンポールテントの設営・撤収手順をご紹介します。
ただし、アイテムによっては追加の手順や工程が必要な場合もありますので、購入を検討しているものがある場合は、メーカーの公式HPやレビューを確認しておくことをおすすめします。
【設営】全角にペグダウン→センターポールを立てて完成
![ワンポールテントを全角ペグダウンしているところ](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231030_052757851.jpg)
それではまず、ワンポールテントの一般的な設営方法を見ていきましょう。
一般的なティピーテントの設営方法
- インナーテントを広げて、出入り口の向きに注意しながらどこか1点をペグダウンする
- ペグダウンした対角線上のポイントを生地がたるまないよう注意してペグダウンする
- 残りの辺もたるまないようにペグダウンしていく
- 全てのポイントをペグダウンして、フライシートを被せ打ち込んだペグに引っ掛ける
- メインポールをインナーテントの中央に差し込んで立ち上げる
- メインポールのバランスが取れたら、ガイロープを固定する
一般的なワンポールテントはこのような手順で設営していきます。
製品によってはインナーテントを最後に取り付けるタイプや、フロアシートを先にペグダウンするタイプなど工程にばらつきがあるので、使用するテントの説明書をよく確認しましょう。
続いて、設営するときに意識すべきポイントです。
しっかり張った状態でペグダウンすること
![ワンポールテントをペグダウンしている様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/18-5.jpg)
ワンポールテントの各ポイントをペグダウンしていくときは、生地がしっかりと張ってたるみのない状態でペグを打ち込むことが大切です。
そうすることで、シワのないピンッとした綺麗な張り姿に設営することが可能です。
ファスナーはしっかり最後まで閉じた状態で
![ワンポールテントを建てる様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/19-5.jpg)
インナーテントやフライシートをペグダウンする前に、ファスナーが閉まっているかを確認することも重要です。
ファスナーが開いたままの状態でペグダウンをすると、テンションがかかりにくかったり、立ち上げ後にファスナーが閉まらないなどの不具合が発生する場合があります。
【撤収】収納時のポールの長さに合うような長方形を目指す
![ワンポールテントを収納する様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/20-5.jpg)
設営のポイントを押さえたところで、続いて撤収の工程とポイントの確認です。
一般的なティピーテントの撤収の方法
- ペグをすべて抜き、頂点を持ってテントを裾を合わせるように半分にたたむ
- 両辺の端を持ち、下辺を合わせながら3つ折り状態に畳んでピザのような形状にする
- 折りたたんだポールの幅に合うよう、頂点から折りたたんでいく
- ポールを巻くように、膝で押さえつけながら丸めていく
以上が、ワンポールテントを撤収する一般的な流れです。
ポイントはポールの長さに合わせて、テントを長方形になるように折りたたんでいくこと。そうすると収納袋へ入れる際に余計な隙間が生まれず、すっきりと収納できます。
テントを折りたたむときはファスナーを閉じておくと、空気が入って幕が膨らむのを防げるうえ、次回設営するときに開閉チェックをする手間が省けます。
ワンポールテントのよくある質問・疑問
![ワンポールテントでキャンプしている様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/imgrc0092423721.jpg)
ここからはワンポールテントのよくある質問を紹介します。疑問を解消して、安心して購入しましょう。
テントとタープはどうやって連結するの?
![ワンポールテントを連結する連結器](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/21-tent-MarK-DESIGN1-693x460.jpeg)
ワンポールテントは前室を作れないアイテムが多いので、前室が欲しい場合は非自立式タープを併用することも多いです。その際、「タープアダプター」という連結器を使用すると、テントとタープの隙間を狭めて雨を入りにくくすることができます。
手順は、タープのループに連結器のジョイントを繋ぎ、ワンポールテントの頭頂部に連結器を被せて立ち上げるだけ。簡単に連結して快適性を上げられるので、気になるかたは連結器もチェックしてみましょう。
フィールドア テントハット
本体サイズ | 30cm |
---|---|
材質 | ポリコットン |
センターポールを二股化するには?
![ワンポールテントを二股化するアイテム](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/22-Fieldoor1.jpeg)
ワンポールテントは内部の中央にメインポールがあるので、デッドスペースが生まれやすいのがデメリットの1つ。これによりレイアウトの幅が狭くなってしまいます。
そんなときにセンターポール二股化パーツがあると、幕内の中央部をフリースペースに変えることができます。レイアウトの幅を広げるだけでなく、使用人数にも余裕が生まれてスペースを有効活用できるのでおすすめです。
フィールドア 二又化パーツ
サイズ | 5.5×2.5×9.5cm |
---|---|
重量 | 80g |
ワンポールテントで小川張りをするのに必要なものは?
![ワンポールテントの小川張り](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/onepole-tent-ogawabari14-1536x1152-1.jpg)
小川張りとは、連結器を使用せずにテントとタープの距離を狭める設営方法です。タープがテントに半分覆い被さる形になるため、コンパクトながら有効面積を拡張できます。
そんな小川張りをする際にあると便利なのが「タープ延長ベルト」です。参考までに、延長ベルトを使用した小川張りの設営手順もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
小川張りの手順
- ワンポールテントを設営する
- テント位置に合わせてタープを広げ、ポールをセットして設営場所を決める
- ガイロープをペグダウンする位置を決めて、ペグで仮止めをする
- タープのテント側ループに延長ベルトを取り付ける
- 延長ベルトの残っている片側をタープポールに取り付ける
- タープポールを立ち上げるポイントを決めて、ガイロープをポールに取り付ける
- テント後ろ側でタープポールを立ち上げ、ガイロープで固定する
- タープ前側のタープポールを立ち上げて、ガイロープで固定する
- タープの四隅をガイロープで固定し、バランスを調整する
- 延長ベルトをの張り具合を調整する
延長ベルトを使用した小川張りの手順はこのような感じです。
工程が多いように思いますが、慣れると手軽に雨を凌げる前室を作ることができますので、ぜひトライしてみてください。
ワンポールテントはどうレイアウトするのがおすすめ?
![ワンポールテントでキャンプしている様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/1102TC9525_1800x1800.jpg)
デッドスペースが多くなりやすく、前室がない場合もあるワンポールテント。レイアウトはどうするのがいいの? とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでInstagramで見つけたワンポールテントのおしゃれレイアウトを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
![ゼクーLのレイアウト](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/5c3846c15377774e2509ca08fe43956c-368x460.jpg)
初めにご紹介するのは、ZANEARTSのゼクーLを使用したデュオキャンパーのレイアウト。
広いリビングスペースを見事に活用したお座敷スタイルでキャンプをされており、おしゃれでプライベート感のある空間を演出しています。
サンドカラーのゼクーLと相性の良い、ダークブラウンや同系色のギアを採用していることで、落ち着きを感じながらもおしゃれさを演出していますね。
![パスィヴィクのレイアウト](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/399184750_1265764930710399_9091624710224427894_n-2-368x460.jpeg)
続いてご紹介するのは、ヘルスポートのパスィヴィクを使用したソロキャンプレイアウト。
木製×サンド×グリーンで統一感のあるギアが使用されており、落ち着きのある雰囲気を演出しています。
チェア周辺にはサイドテーブルが複数配置し、座ったままほとんどの行動が完結するのでゆったりとキャンプが楽しめるレイアウトですね。
![ワンポールテントのレイアウト](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/307438702_2046744938847200_8435564510690046574_n-1.jpg)
こちらはテンマクデザインの人気モデル、サーカスTC DXを使用したソロキャンプのレイアウト。
チェア周りには木製ギアとレザーをシックに掛け合わせており、少ないギアでもしっかりとこだわりが伺えます。
デッドスペースとなりやすいメインポールには鹿の角を使って作られたランタンフックなど、随所にレトロで目を引く小物ギアが配置された男らしいレイアウトです。
ワンポールテントが最適な季節は?
![ワンポールテントで冬キャンプをする様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/bd039dd0cf3a80e460f77b3c9777732f.jpg)
ワンポールテントは通常、3シーズン(春、夏、秋)向けの設計ですが、製品によってはオールシーズン対応しているものもあります。
冬季キャンプには保温性や雪の積もりに対する耐性が必要ですが、それらの要素を考慮した機能性を持つワンポールテントを選ぶことも大切です。
冷気が幕内に入るのを防ぐスカートや、溶けた雪が染み込みにくい耐水圧の高いもの、一酸化炭素を排出してくれるベンチレーションなど、必要な機能性をチェックしておきましょう。
ワンポールテントは風に強い?
![ワンポールテントの前室で過ごす様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/25-WAQ.jpg)
ワンポールテントは、風に対しては一定以上の耐性がありますが、ポールが1本しかない非自立式なため、他の形状のテントと比べると過度な強風や暴風雨には耐えられない場合が多いです。
耐風性を上げるためには、地面に固定する方法を工夫したり、ガイロープを追加して強度を上げるなどの方法があります。
また、地面の状態にあったペグを使用するのもひとつの手段なので、どんなペグを打ち込むかも想定しておくと良いでしょう。
▼ペグを実際に使用して検証した記事はこちら
ワンポールテントに合うテーブルはある?
![ワンポーテント用テーブル](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/26-DOD1.jpeg)
ワンポールテントは、中央のポールによってレイアウトが難しくなりがちですが、中心部の窪みでメインポールを挟むことで、デッドスペースを活用できるテーブルもあります。
こうすることで幕内の中心にテーブルを置けるようになり、ファミリーキャンプなど複数人でキャンプをする場合、みんなでテーブルを囲むことができます。
ニュートラルアウトドア バンブーラウンドテーブルミニ
天板サイズ | 94×94cm |
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収納サイズ | 83×11×46cm |
天板高さ | 36〜51cm(無段階切り替え) |
重量 | 9kg |
耐荷重 | 30kg |
ワンポールテントで楽に、おしゃれにキャンプしよう!
![ワンポールテントで夜間キャンプを過ごしている様子](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2023/12/bd65165040f359c7a6701fff347ccf8d.jpeg)
今回はテントのなかでも人気の高い、ワンポールテントを徹底検証しました。いくつかのデメリットがありながらも、特徴的な佇まいと設営難易度の低さから、人気が衰えないワンポールテント。オールシーズン対応できるアイテムも多く展開されています。
今回のランキングを参考に、キャンプスタイルや頻度の多いシーズン、お気に入りのスタイルに合わせて、とっておきのワンポールテントを見つけてくださいね。
ワンポールテントの人気売れ筋ランキング
楽天市場、Yahoo!ショッピングにおけるワンポールテントの人気売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認できます!
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