ツーポールテントの特徴
簡単な設営で大きな空間を作ることができるツーポールテントは、ファミリーキャンプやグループキャンプでのリビングルームとして最適なテントです。しかし、就寝幕として使うにはコットを活用したり、小型のテントを入れ込んでカンガルースタイルにしたりと工夫が必要です。
簡単設営で大きなシェルターを作れる
ツーポールテントという名のとおり、2本のポールを立ち上げるだけで設営が完了するので、工程がとても単純なのが特徴です。
初めてキャンプをする方も直感的に設営ができ、スムーズにキャンプをスタートできるので初心者にもおすすめ。
ドームテントなどのテントと比べて天井が高く、なかでも特に天井高が高いモデルはその分開放的で広い空間を作ることができますよ。
自在なアレンジが可能
ツーポールテントは設営アレンジの多彩さも魅力のひとつ。
工夫次第で様々なスタイルに設営できるバリエーションの豊富さで、レイアウトに新鮮さを出したり天候や日差しの向きに対応したりと、シーンに合わせた使い方ができますよ。
アレンジ例① 片面跳ね上げスタイル
片面跳ね上げスタイルはフロントを跳ね上げ、風・日差し避けを維持しつつも、開放的な空間を作れるスタイルです。
ツーポールテントのなかでは最もベーシックなお手軽アレンジで、パップテントのような居住感でキャンプが楽しめます。
アレンジ例② 両側跳ね上げスタイル
両側跳ね上げスタイルはテントのフロントと背面の両方を跳ね上げ、タープのような開放感が楽しめるスタイルです。
抜群の開放感で自然を存分に感じられるのが特徴で、大人数での宴会やバーベキューにもおすすめ!
アレンジ例③ カンガルースタイル
カンガルースタイルはツーポールテントの中へソロ用、もしくは2〜3人用などの小型のテントを入れてツールームテントのような使い方をするスタイル。
就寝時の虫のストレスや冬場の寒さを抑える効果があり、おしゃれさも演出できる人気のアレンジです。
アレンジ例④ コット泊スタイル
コット泊スタイルはその名のとおり、ツーポールテント内に置いたコットを就寝スペースとするシンプルなスタイル。
コットをチェア代わりに使えば設営の手間も省けるうえ、荷物を少なくできるのも魅力。虫の影響が少ない秋冬ではコット泊がおすすめです。
ツーポールテントの選び方
自分に合ったツーポールテントはどれなのか、迷ったり悩んでしまう方は以下のポイントに注目してみましょう。
ツーポールテントの選び方
テントの大きさは収容人数と天井高で選ぼう
簡単に大きな空間を作ることができるツーポールテントには、デッドスペースが多いという弱点も。そのため、実際にどれくらいの人数で使用できる広さなのかはもちろん、天井高も必ずチェックしておきましょう。
ツーポールテント内の広さは「使う人数+2人」を基準に選ぼう
通常のドーム型テントに比べて壁面が寝ている形状になりがちなツーポールテントは、デッドスペースが生まれやすい傾向にあります。
着替えなどの荷物を入れる場合、テント内では1人分ほどのスペースを使うので、その分だけ居住スペースが狭まってしまうので注意が必要です。
ツーポールテントを選ぶときは、予定している使用人数に+2人分を足した広さのテントを選ぶのがポイント。2人分の余裕があると、荷物を置いても広々と過ごせますよ。
天井高は200cmが基準!広い天井であればより快適に
テント内の高さが低いと屈んで快適性が下がり、腰を痛めてしまうことも。
天井が高いと座ったときに広く感じて窮屈感がないだけでなく、移動や作業をしやすくなって快適性が上がるので、天井高も注目しておきたいポイント。中で立って移動するスペース+αの空間を考慮すると、目安としては200cmほどの高さがあると快適です。
テントの素材は重視するポイントで選ぼう
ツーポールテントに使われる素材は様々ですが、なかでも代表的なのが「ポリエステル」と「ポリコットン(TC)」の2つ。
それぞれどのような特徴があるのか、見ていきましょう。
メンテナンス性を重視するならポリエステル
ポリエステルは撥水性に長けており、雨や朝露などの結露で濡れてしまっても乾燥しやすいのでスムーズに撤収できるのがうれしいポイント。
ポリコットンに比べて軽量かつコンパクトに収納できて持ち運びやすいことも魅力ですが、通気性や遮光性はポリコットンに劣ります。
他の素材よりも安価で初心者も購入しやすいので、予算を抑えてキャンプを始めたい方や荷物を軽くしたいツーリングキャンパーにおすすめです。
居住性を重視するならポリコットン
コットンにポリエステル繊維を織り交ぜた素材のポリコットン(TC)は、重量のあるコットンよりも軽く、ポリエステルよりも通気性に優れたハイブリッドな素材。
難燃性に優れているので焚き火の火の粉がついても燃え広がりにくく、コットン特有の風合いを楽しめるのもポイント。通気性・遮光性にも長けており、日差しの強い日でも快適に過ごせます。
コットン100%の素材に比べると乾きやすいものの、ポリエステルほどの速乾性はなく、水を含んだまま収納するとカビが発生しやすいので注意が必要。テントの近場で焚き火をしたい方やおしゃれな風合いを楽しみたい方におすすめです。
居住性を高める快適装備もチェック!
ツーポールテントには、より利便性や快適性を高める機能を備えた製品があります。なかでもどんな装備に注目すればいいのか、チェックしていきましょう。
メインポールにランタンフックがあると便利
テントの多くは生地にランタンフックが搭載されていますが、天井が高いツーポールテントはポール側に装備されていることが多いです。
幕側にランタンフックがある場合、大型のランタンの場合生地に負担がかかることも。ポールにランタンフックがあることで、重量感のあるランタンをかけても安心感があります。
メッシュ、ベンチレーターがあると換気効率アップ
ツーポールテントを選ぶときは、大型のメッシュパネルやベンチレーターが設けられているかも要チェック。
ベンチレーターはあるだけで換気性能を高めてくれ、メッシュパネルはシーンに合わせて開閉することで、換気・通気性を調整することができます。
日差しの強い夏シーズンは虫の侵入を防ぎながら風通しを良くしてくれるので、過ごしやすさを重視している方は特に確認しておきたい機能です。
ダブルジッパーがあるとさらに換気効率アップ
メッシュパネル・ベンチレーターに加えて、ダブルジッパーが装備されているとより効率的な換気が可能になります。
ダブルジッパーは好みの開閉具合に調整することができるので、気温や状況に応じて換気量を調整しやすく過ごしやすさも大幅に向上。
また、上級者向けな使い方として煙突穴に応用することが可能。冬キャンプに出番の多い薪ストーブにも挑戦できるのでチェックしておきましょう。
Y字ポールやサポートフレームで広い空間に
ツーポールテントはその名のとおり、垂直型のポールを2本使用して設営するのが一般的ですが、なかには上部が二股化したY字フレームを使用する製品もあります。
Y字フレームを使用したテントは天井部が広くなることで、内部全体が広くなりレイアウトがしやすくなるのはもちろん、広々として居住性も抜群。
さらにサポートフレームを使用できるモデルは、壁面を拡張することで収納スペースとして活用できるので、デッドスペースを減らして快適性をワンランク上げられますよ。
ドアパネルなど、出入りするための工夫があると便利
パネルが大きく、ジッパーが高くなりがちなツーポールテントは、その都度フロントのジッパーを開けて出入りするときに面倒臭さを感じることも。
そんなときに出入りしやすいように高さが工夫されたドアパネルがあると、スムーズに出入りができて手間がかかりません。
外へ遊びにいくなど出入りの多い子供も開けやすいので、ファミリーでキャンプをされる方はドアパネルが搭載されているかも合わせて確認するのがおすすめです。
収納サイズは車や収納場所と相談して選ぼう
ツーポールテントは大型テントなどに比べると収納サイズが比較的コンパクトです。大きめのポールが2本あることで車への積載や収納場所では嵩張ることもしばしば。
積載スペースが限られる車種などで積載スペースを節約したい方は、今回のラインナップでも比較的コンパクトな幅70cm前後を基準に選ぶのがおすすめです。
付属品やオプションパーツの豊富さで選ぼう
優れたスペックや機能で選ぶだけでなく、ぜひ目を通して欲しいのが付属品やオプションパーツのラインナップ。
製品のなかには付属品が充実しているものや、さらに快適性や使いやすさを底上げしてくれるオプションパーツを取り揃えているメーカーもあります。
今回はそんななかでも特にチェックしてほしい付属品・オプションパーツをご紹介していきましょう。
設営に便利なガイド・スタンディングテープ
ワンポールテントなどに付属している場合が多い、ガイドやスタンディングテープがあると設営が非常に簡単になるのでおすすめ!
なかでもガイドは設営前にペグの位置を打ち込んでから設営できるので、大きなテントを何度も動かして調整する必要がありません。
スタンディングテープは設営時に張り具合を一目で確認しながら立ち上げられるなど、どちらか一つあるだけでも設営のしやすさが大きく変わるのでぜひ確認してみましょう。
二又ポールで広々空間に
メーカーによってオプションパーツとして販売しているV字型の二股ポールは、ツーポールテントのデメリットともいえる幕内のデッドスペースを解消する便利アイテムです。
空間の中央にポールがあることで邪魔されてしまうレイアウト問題も解決。より広く空間を使うことができ、レイアウトの自由度が格段に上がります。
二股ポールを販売していないメーカーのテントでも、別メーカーで販売されている専用パーツを使えばポールを簡単に二股化できますよ。
ツーポールテント人気おすすめランキング!
- テント内の過ごしやすさNo.1
ogawa ツインクレスタ TC
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.41
- 設営しやすさ ★4
- テント内の過ごしやすさ ★5
- 携行性 ★3.1
設営サイズ(W×D×Hcm) | 570×305×200 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 30×30×70 |
重量(kg) | 11.1 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | ○ |
ランタンフック | ○ |
スペースを広げる機構 | Y字ポール |
UVカット機能 | × |
付属品 | 張り綱2m×10本/アイアンハンマー1丁/ スチールピン25cm×20/収納袋 |
ECランキング | - |
広々空間とTC素材で快適に過ごせる
広々空間とTC素材で快適に過ごせる
独創的なデザインに加えて高品質な製品で長年高い人気を誇っているブランド、ogawaの「ツインクレスタ TC」。入り口にY字ポールを採用したツーポールテントになっています。
収納サイズは30×30×70cmと、ポリコットン素材のテントとしては比較的コンパクト。ストラップも肩かけがしやすいサイズ感になっていました。
付属品は一般的なラインナップですが、アイアン素材のハンマーが付属しているのはうれしいポイント。跳ね上げポールは付属していないので、別途用意する必要があります。
設営ではテント正面にロゴがあるので前後を間違えにくく、二股のロープなので他モデルよりも張り綱のペグダウンの手間が少ない印象。ガイドベルトがあることで、四角形をイメージしやすく設営しやすかったです。
高さは200cmと今回検証したモデルのなかではやや低め。しかし、Y字ポールを使用しているので頭上の圧迫感は少なく感じました。また、壁の角度がほぼ垂直になっているのでデッドスペースが少ないのも高評価ポイントです。
今回注目した機能をフル装備しており、機能性は充実。ドアパネルで出入りがしやすく、複数のメッシュパネルとベンチレーションで換気性能も抜群で見事1位に輝きました。
- テント内の過ごしやすさNo.1
Coleman ツインクリフ
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.17
- 設営しやすさ ★3.5
- テント内の過ごしやすさ ★5
- 携行性 ★2.7
設営サイズ(W×D×Hcm) | 630×340×220 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 72×33×33 |
重量(kg) | 16 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | ○ |
ランタンフック | ○ |
スペースを広げる機構 | サポートポール |
UVカット機能 | ○ |
付属品 | フロントウォール/サポートポール×3、ペグ/ロープ/ハンマー/レインキャップ/収納ケース |
ECランキング | - |
フロントウォール付属で圧倒的な広さ!大型メッシュ窓で解放感も◎
フロントウォール付属で圧倒的な広さ!大型メッシュ窓で解放感も◎
様々なニーズに合わせた豊富なラインナップを展開し、初心者からベテランまで幅広く支持を集めるColemanの「ツインクリフ」。ダークブラウンとホワイトの2トーンカラーで、落ち着いたカラーリングが特徴のテントとなっています。
収納サイズはポリエステル素材としてはやや大きめな印象。ただ、収納サイズと引き換えに空間を広げるための付属品がいくつも用意されているので一概にデメリットとは感じませんでした。
メインポールに加えて、跳ね上げができるサポートポールが3本付属しているのは魅力的なポイント。ハンマーも付属していますが、プラスチック製なので強度の高いものを求める方は別途購入がおすすめです。
ガイドロープが搭載されているうえ、ポールをセットできるアンカーキャップがついているので立ち上げはしやすかったです。ただ、張り綱の数が多く、装着する場所がわかりづらいのが気になるところです。
ガイドテープの終端にはコンプレッションベルトが取り付けられているので、テンションをかけやすくペグの位置を微調整する手間が少ないのはうれしいポイントです。
高さは220cmで壁も垂直気味なので有効空間が広く、背が高い人でも窮屈感がありません。さらに、コールマン独自開発の「UV PRO」により紫外線の影響を抑えることで、人体への影響はもちろん、生地の劣化も軽減。特に夏場ではうれしいポイントですね。
検証した装備はすべて搭載しているうえ、随所に設けられたメッシュ窓が優秀。全開放はもちろん、多少の換気程度に抑えられる優れものです。
フロントウォールはレイアウトや過ごし方のスタイルを大きく変えるだけでなく、巻き上げることで解放感もアップ。幕内で過ごしながら景色も楽しめるのはうれしいポイントです。
キャンプの工程のすべてをテントの中で完結したい方には特におすすめできる、総合的に使いやすいモデルです。
- 携行性No.1
Zanearts GIGI-2
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- 設営しやすさ ★3
- テント内の過ごしやすさ ★3.5
- 携行性 ★3.8
設営サイズ(W×D×Hcm) | 750×400×220 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 72×20×25 |
重量(kg) | 7.5 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | ○ |
スペースを広げる機構 | サポートポール |
UVカット機能 | × |
付属品 | メインポール×2/エクステンションポール×2/4m2又ロープ×2/3mロープ×8/キャリーバッグ×1/ポールケース×1/ロープケース×1 |
ECランキング | - |
スタイリッシュなシルエットとデッドスペースの少なさが◎
スタイリッシュなシルエットとデッドスペースの少なさが◎
比較的リーズナブルな価格でスタイリッシュなデザインの製品を多く販売している、ゼインアーツの「GIGI-2」。横に長いフォルムで広い空間で過ごせるテントです。
設営時のサイズは大きめながらも、収納サイズは比較的小さめで持ち運びやすく感じました。ベルトは移動時に便利な肩かけできる長さになっています。
付属品は非常にシンプル。ペグやハンマーが入っておらず、別途用意しなければ設営ができないので注意しましょう。
一般的なツーポールテントと比べると、補助ポールがある分設営の工程が増えますがわかりやすいスタンディングベルトでスムーズに設営できました。初心者でも手軽に設営ができるように感じます。
補助ポールによりデッドスペースが少なく、広々としているのが特徴的。長辺部分の壁は傾斜がきつく感じますが、最も高い場所は220cmと問題なく立てるサイズなので圧迫感はありませんでした。
大きなメッシュパネルはないものの、ベンチレーションやランタンフックなどの機能はしっかり装備。ベンチレーションは内側から開閉でき、開け方の工夫次第で換気量を調整できるのは魅力的です。
フルクローズしてプライベートな空間でキャンプができるのはもちろん、フロントを跳ね上げて開放感のあるスタイルにもアレンジが可能。手に取りやすい大型ツーポールテントを探している方には特におすすめです。
- テント内の過ごしやすさNo.1
鎌倉天幕 ハイドアウト
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.23
- 設営しやすさ ★3.5
- テント内の過ごしやすさ ★3
- 携行性 ★3.3
設営サイズ(W×D×Hcm) | 760×480×240 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 75×25×23 |
重量(kg) | 12.5 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | ○ |
ランタンフック | × |
スペースを広げる機構 | なし |
UVカット機能 | × |
付属品 | ペグ×22/ロープ3.5m×8/BALL(アクセサリー)×2/収納ケース×1 |
ECランキング | - |
フルメッシュで通気性抜群!機能性抜群シェルター
フルメッシュで通気性抜群!機能性抜群シェルター
他の人と被りにくい個性的なデザインで、使いやすい機能がふんだんに盛り込まれた鎌倉天幕の「ハイドアウト」。数々のツーポールテントのなかでも人気の高いモデルの1つです。
細長い形状でスリムな収納フォルム。幕のサイズが大きめながらも、サイズは比較的コンパクトになっています。
付属品はベーシックなものに加え、ポール先端に取り付けて生地の劣化とズレを防ぐボールが2つ付属しているのがポイント。しかし、ポールが付属しない幕単体のパッケージもあるので、購入の際にはセット内容に注意しましょう。
設営はペグダウンするポイントが多く、少し手間がかかりました。独特な形状なので、何度か設営を重ねて慣れが必要な印象です。
立ち上げる際はテント上部の穴にポールの先端を先端を差し込むようになっており、幕とポール接触による摩耗や立ち上げ時にズレにくいのがポイントです。
DACポールセットに付属するポールは伸縮式を採用しており、凹凸の多い地面でも高さを調整して設営ができるのは大きな魅力。調節のためにメモリが付いていることで、ポールの高さを合わせやすいのも特徴です。
天井は240cmと高めで圧迫感がなく、フルメッシュにもなるので通気性抜群。今回検証した製品のなかでもトップクラスの開放感でした。ポリエステルのテントにしては遮光性が高く、夏も快適に過ごせるでしょう。
ランタンフックこそないものの、出入りのためのドアパネルやベンチレーション・メッシュパネルが非常に魅力的。ダブルジッパーもついており、換気性能においてはトップレベルといえます。
Alpenoutdoors×Coleman VC2ポールシェルター
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.11
- 設営しやすさ ★3.9
- テント内の過ごしやすさ ★2.5
- 携行性 ★3
設営サイズ(W×D×Hcm) | 630×340×210 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 33×28×70 |
重量(kg) | 13.5 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | ○ |
スペースを広げる機構 | なし |
UVカット機能 | × |
付属品 | サポートポール×2/ペグ/ロープ/収納ケース |
ECランキング | - |
シンプルな構造でデュオキャンプにおすすめ
シンプルな構造でデュオキャンプにおすすめ
アルペンアウトドアーズとコールマンが共同制作した「VC2ポールシェルター」。自然に溶け込むアースカラーを取り入れた、シンプルな形状のツーポールテントとなっています。
収納サイズは今回のラインナップのなかでは平均的なサイズ感。しかし、VC素材(コットン60%、ポリエステル40%の混紡素材)のためずっしりとした重量感があります。
メインポールに加えて、立ち上げ用のサポートポールが2本付属しているのが魅力的。予算を抑えられるので初心者にはうれしいポイントです。
設営はシンプルでわかりやすくはありますが、ペグダウンの数が多いので少し手間に感じました。また、VC素材やTC素材でよくある悩みですが、落ち葉や砂が付着しやすいのが気になるポイントです。
設営のしやすさには繋がらないものの、ポールを保護するアンカーキャップがポールの設置をサポートしてくれるのは安心感がありました。
壁面は傾斜がきつく、フルクローズにすると圧迫感を少し感じました。使用人数としては大人2人、子供2人の4人家族であればジャストサイズといった印象です。また、スカート付きなので冬キャンプでも活躍しそうです。
装備ではメッシュパネルやドアパネルはなく、評価は伸びず。ただ、夏場の使用では高い遮光性を活かして快適な空間を作ることができます。
アレンジの多彩さこそありませんが、大きく跳ね上げられて開放感はピカイチ。広々としたリビングスペースでレイアウトを楽しめるテントです。
- 設営のしやすさNo.1
- ECランキング1位
Nemo ヘキサライト
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.01
- 設営しやすさ ★4.8
- テント内の過ごしやすさ ★1.5
- 携行性 ★3.4
設営サイズ(W×D×Hcm) | 561×470×226 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 25×22×80 |
重量(kg) | 6.6 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | × |
スペースを広げる機構 | なし |
UVカット機能 | × |
付属品 | タープポール/スタッフ/サックガイライン/ペグ |
ECランキング | Yahoo!ショッピング1位 |
定番モデルで使いやすい大きさが魅力的
定番モデルで使いやすい大きさが魅力的
海外ブランドならではの自由な発想ながら、使い勝手の良いアイテムを多数展開している、Nemoの「ヘキサライト」。無骨な印象を演出しつつも、自然に馴染む絶妙なカラーリングが特徴のモデルです。
今回検証したなかで最も軽い6.6kgで、携行性は非常に優秀。横幅はやや長さがありますが、かなりスリムなので積載や保管時の収まりがよさそうな印象です。
付属品のラインナップとしては特徴的な要素はありませんが、ロープが最初から結んであったり、ペグが大型のアルミY字ペグだったりと、一つ一つのクオリティが高い印象です。
設営はとてもシンプルで、初心者も迷わず立てられそうなほど簡単。設営時に使用するベルトは生地に取り付けられたメッシュケースに収納できてかなりスマートです。
付属のポールは7段階に伸縮可能で、地面環境に応じて長さを調整できるのは魅力的です。
他モデルに比べると横幅は狭めになっていますが、226cmと高さがあるので窮屈感はありません。ただ、生地が薄く遮光性はほぼありませんでした。
テントの機能としては物足りなさがありますが、ベンチレーションは中から開閉可能なのは魅力的です。ただ、高さがあるので立ち上げる前に調節するのがポイントです。
ビジョンピークス TC Butterfly Shelter
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.01
- 設営しやすさ ★4.8
- テント内の過ごしやすさ ★1.5
- 携行性 ★3.4
設営サイズ(W×D×Hcm) | 680×440×220 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 68×33×33 |
重量(kg) | 16.5 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | × |
スペースを広げる機構 | なし |
UVカット機能 | × |
付属品 | ペグ/ロープ/収納ケース |
ECランキング | - |
シンプルな構造で設営がしやすい
シンプルな構造で設営がしやすい
低価格でも高品質な製品を数多く販売している、ビジョンピークスの「TC Butterfly Shelter」。サンドカラーで統一されたシンプルなカラーリングとフォルムで、アレンジのしやすさが魅力のテントです。
収納サイズの横幅は他のテントよりも小さめですが、やや縦幅が厚め。ポールが全部で4本入っているので、収納サイズが大きくなってしまったようです。また、TC素材なこともあり重量は16.5kgでずっしりと感じました。
メインポールの他に跳ね上げ用のキャノピーポールが2本付属しているのがポイント。これにより、買ったその日からさまざまなアレンジができます。
広げると四角形になるので設営が直感的です。メインポールの先端はテントに差し込むタイプでズレにくく設営がしやすく、張り綱がほとんど最初から結ばれているので、いちいち結ぶ手間がないのも高評価。初心者に優しい仕様になっています。
テント下部にはコンプレッションベルトが搭載されており、テントをきれいに張りやすくなっています。
高さ220cmあるので、173cmの検証者が中で立っても頭が当たらず広々としている印象。TCなので遮光性も高く、通気性も良いので日差しが強い夏場も快適に過ごせそうです。
テントの機能としてはベンチレーションのみという結果に。しかし、TC素材によりある程度通気性も確保されています。
snowpeak ランドステーションL
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.55
- 設営しやすさ ★2.5
- テント内の過ごしやすさ ★2.5
- 携行性 ★3
設営サイズ(W×D×Hcm) | 885×510×210 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 76×28×33 |
重量(kg) | 8.2 |
ベンチレーター | ○ |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | × |
スペースを広げる機構 | サポートポール |
UVカット機能 | × |
付属品 | ルーフテープ/自在付二又用ロープ長×2/自在付二又用ロープ短×2/自在付ロープ×4/ポールケース/ペグケース/キャリーバッグ |
ECランキング | - |
広々として快適だがコストが高め
広々として快適だがコストが高め
ダークブラウンを基調としたカラーに、レッドのアクセントが高級感漂うスノーピークの「ランドステーションL」。今回検証したラインナップのなかでもトップクラスに大型のテントです。
大型なため、収納サイズも比較的大きめ。ポリエステルを採用していることで、重量は8kg台に収まっています。
付属品ですが、今回のラインナップで唯一メインポールが付属していませんでした。設営には別途ポールを買い足す必要があります。テント本体だけでも高めの価格設定なので、予算を抑えたい方には厳しい印象です。
テント本体が大きいうえにポールを立ち上げてからペグダウンする方式なので、風に煽られやすいというデメリットも。強風時は2人での設営も難しく感じました。また、ペグダウンの数が圧倒的に多く、手間もかかります。
メインポールを刺して立ち上げるポイントには、グロメットを装備。テントの表側にはキャップがあり、一目で取り付け部がわかるようになっています。
テントの機能としては、メッシュパネルやランタンフックがないので評価は伸びず。フルクローズ時の換気性能は、ベンチレーションだけだといまいちな印象です。
サイズが大きいだけあって、幕内はかなり広く快適性は良好。複数本のポールを使用することで様々なアレンジが楽しめますが、その分だけポールを購入する必要があります。
Naturehike Cloud Cap A-Tower
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.5
- 設営しやすさ ★2
- テント内の過ごしやすさ ★3
- 携行性 ★2
設営サイズ(W×D×Hcm) | 1100×600×280 |
---|---|
収納サイズ(W×D×Hcm) | 85×35×35 |
重量(kg) | 23 |
ベンチレーター | × |
メッシュパネル | × |
ランタンフック | ○ |
スペースを広げる機構 | サポートポール |
UVカット機能 | × |
付属品 | 収納袋×1/タープ本体×1/2.4mアルミポール×2/2.1mポール×2/メーンペグ×4/ペグ×22/ロープ×16//映写幕×1 |
ECランキング | - |
組み立てにくさはあるが、ダントツの広さ
組み立てにくさはあるが、ダントツの広さ
良心的な価格でおしゃれなデザインのギアが人気を集める良コスパブランド、ネイチャーハイクの「Cloud Cap A-Tower」。ベージュカラーにブラックラインが差し色になったスマートでおしゃれなデザインにまとまっています。
収納サイズは今回検証したテントのなかでもダントツにヘビーでした。ポールが複数本入っているとはいえ、23kgはかなり重く持ち運びやすいとはいえません。
付属品は、メインポールに加えて跳ね上げ用のキャノピーポールが4本入っていました。
高さも横幅もあるので幕全体が大きく設営が大変です。一般的な区画サイトでははみ出してしまうため、高原や原っぱなどの広々としたフリーサイトでの設営がおすすめ。生地がかなり重いので4人以上で設営しましょう。
メインポールを取り付ける部分には保護機構が装備されており、雷ガードもついているので悪天候時でも安心です。
横幅1100cmということだけあって、かなり広め。10人以上でのキャンプで宴会幕として活用できそうです。また、出入り用のファスナーが4箇所もあり、出入りがしやすいだけでなく多彩なアレンジに挑戦できるのは魅力的です。
ドアパネルやランタンフックを装備していてテントとして最低限の機能は網羅。換気についてはあまりに大型なテントのため、「空気がこもる」という感覚にならなそうな印象です。
人気ツーポールテントを徹底比較!
今回はツーポールテントのなかでも人気の高い9製品を使用し、比較しました。実際に使用して使い心地を検証してみたので、ぜひツーポールテント選びの参考にしてみてください。
1.携行性
テントは他のギアよりも大きく、嵩張りやすいので携帯性の良さは重要なポイント。
今回は公式サイトの情報をもとに、全アイテムの収納サイズと重量を比較して採点。コンプレッションなどの装備があれば、その分だけ加点する方法で評価しました。
2.設営のしやすさ
ツールームテントやドームテントに比べて構造が単純で設営しやすいのが、ツーポールテントの大きな魅力。
そのなかでも、ポールが設置しやすい工夫はされているのか? 立ち上げる際に便利なスタンディングテープは装備されているのか? などの機能面や実際の組み立てやすさをもとに評価。初心者でも設営しやすいものを高評価としています。
3.テント内の過ごしやすさ
テントはキャンプの多くの時間を過ごすので、過ごしやすさは見過ごせない項目のひとつ。
今回の検証ではツーポールテントにあったらうれしい下記の装備を点数化し、あればあるほど加点する方式としました。
- ベンチレーター
- メッシュパネル
- ランタンをかける機構
- 広くするための工夫(Y字ポール、サポートフレームの有無)
- ダブルジッパー
- 出入りするための工夫(ドアパネルなど)
カンガルースタイルやコット泊におすすめテント
ツーポールテントは、雨風がしのげる大きな空間を確保できるのが魅力的ですが、寝るためには別途テントを設営してカンガルースタイルにするか、コットを活用しなければなりません。ここでは、そんなツーポールテントと相性のいいアイテムをいくつか紹介します。
カンガルースタイルにおすすめなテント
カンガルースタイルは大型のテントの中に小型テントを設営して、好きな配置に就寝スペースを作ることができるスタイル。
虫の侵入を防げるだけでなく、付属のインナーテントよりもコンパクトなテントを選べば積載スペースも節約できますよ。
テンマクデザイン モノポールインナーテント
設営サイズ | 210×70×97cm |
---|---|
収納サイズ | 51×11×11cm |
重量 | 1.28kg |
素材 | ポリエステル68D |
おすすめポイント
●シェルターのなかでの使用を前提に設計されたシングルウォールテント
●シンプルな構造で設営しやすく、1kg台と非常に軽量
●5000円ほどで購入できる良心的な価格
DOD フカヅメカンガルーテントSS
設営サイズ | 215×95×116cm |
---|---|
収納サイズ | 43×15×15cm |
重量 | 2.4kg |
素材 | コットン |
おすすめポイント
●前後非対称な設計により、やや斜めになっている壁でもピッタリとハマる
●サイドの壁が垂直で圧迫感のない構造を採用
●コットン100%で優れた通気性を発揮
Soomloom 夏向けカンガルーメッシュテント
設営サイズ | 215×125×120cm |
---|---|
収納サイズ | 45×24cm |
重量 | - |
素材 | ポリエステル、150Dオックスフォード |
おすすめポイント
●クロスポール形状で天井が広く窮屈感がない
●軽量かつ強度性に優れた150Dオックスフォードを使用
●ドアパネルが広く、出入りしやすい
おすすめのコット用シェルター
コット用シェルターはコットのうえに設営して、地面との距離を取りながら就寝できる縦長形状のテント。
コンパクトに収納できるので持ち運びやすいうえに設営も簡単なのが魅力で、手軽に就寝スペースを作りたい方におすすめです。
FIELDOOR ポップアップテント
設営サイズ | 230×70×70cm |
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収納サイズ | 70×4cm |
重量 | 1.2kg |
素材 | ポリエステル |
おすすめポイント
●1.2kgと非常に軽量で持ち運びやすい
●数秒で設営ができ、撤収も簡単
●コットに結びつけるベルトで固定力が高い
Alpine DESIGN ポップアップュシェルターテント
設営サイズ | 253×203×80cm |
---|---|
収納サイズ | 68×68×10cm |
重量 | 2.6kg |
素材 | ポリエステル |
おすすめポイント
●インナー単体でコット用メッシュシェルターとして使用可能
●フライをつければパップテントのように使用できる
●ワンタッチでコットに取り付けられる
ツーポールテントに関するよくある質問
ここでは、ツーポールテントでよくある疑問や質問を紹介します。機能として気になるポイントや、設営のコツについても解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
スカート付きテントのメリット・デメリットは?
テントの下部に付いているスカートは非常に便利な装備ですが、メリットだけでなく使用上でのデメリットも。ツーポールテントを購入する前に、どんなメリット・デメリットがあるのか確認しておきましょう。
メリット
スカートがあることの最大のメリットは、幕内の保温効果を高めてくれること。
- 下から吹き込む冷気をシャットアウト
- テント内で暖房器具を使用した場合、熱が逃げづらい
これらのことから、冷気を妨げて暖気を逃さず幕内を暖めてくれます。また、地面から虫の侵入を防いでくれるのもうれしいポイントです。
デメリット
スカートがあることでの数少ないデメリットとして挙げられるのが、汚れやすいと言うこと。
地面と接触している構造上、土埃や泥が付きやすく乾きにくいので撤収にやや時間かかります。
スムーズに撤収を進めたい方は、スカートについた土汚れを落とせるように汚れてもいいタオルや吸水クロスなどを用意しておくといいでしょう。
ツーポールテントの張り方のコツは?
ツーポールテントはポールの本数が少ない分、ピンッとした張り具合に設営するためにはややコツを掴む必要があります。
設営手順については、購入したテントの説明書や公式サイトの情報をよく読んで行えば迷うことはありませんが、シンプルな構造ゆえにピンと張れないこともしばしば。キレイに張るコツを以下にまとめました。
ツーポールテントをキレイに張るコツ
- 4つ角は直角であるか、歪みは無いかなど、ペグダウンしたときの角を意識する。
- メインポールの角度は地面に対して垂直であるか。
- どうしても解決しないシワがある場合、ペグの打ち直しや場所の移動も検討する。
設営する時の注意点
ツーポールテントは比較的設営が簡単とはいえ、設営時にはいくつか注意すべきポイントがあります。どんな注意が必要なのか、以下にポイントをまとめてみました。
設営時の注意点
- 凹凸が激しい地面だとテントが浮いてしまい、きれいに張れない
- 立ちあげ時に無理なテンションをかけると破損の可能性がある
無理にテンションをかけたり、テントが浮いた状態で設営すると倒壊のリスクも高まります。これらのポイントに気をつけて、設営するようにしましょう。
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