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【読者調査】宴会に爆音アラーム…実際に目撃した車中泊のマナー違反【前編】

近年、注目を集める車中泊キャンプ。バンライフという言葉も広まり、車中泊を目的にアウトドアを楽しむ人も増えてきています。

しかし、注意しなくてはいけないのがマナー。今回は、CAMP HACK読者が実際に目撃したマナー違反と、車中泊キャンパー自身が気をつけていることをヒアリング! 最後まで必見です。

目次

アイキャッチ画像:PIXTA

車中泊のマナー、大丈夫?

車中泊マナー
出典:PIXTA

テントを購入したり設営する手間もなく、車さえあれば寝場所を確保できる車中泊キャンプ。初心者でもハードルが低く、より手軽に始められるキャンプとして最近人気が急上昇中です。

また、温泉施設に併設されたRVパークや便利アイテムも増え、車中泊がより身近なレジャーとして定着しつつあります。

車中泊マナー

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けれどその一方で、近年そのマナーが問題視され、車中泊を禁止にするキャンプ場などもちらほら。

そこで今回は、CAMP HACK読者にアンケート調査を実施!

質問項目
●目撃した車中泊のマナー違反
●車中泊で気をつけていること

上記、2つの視点から回答してもらいました。

また後編の記事では、先輩車中泊キャンパーに取材を実施。アンケートで明らかになった問題をどう解決しているのか聞きました。

▼後編はこちら

 

目撃!車中泊のマナー違反ワースト3

車中泊マナー

まずは、「みんなが目撃した車中泊のマナー違反」について、アンケート結果からランキング。どんなマナー違反が問題となっているのか、ワースト3〜1を見ていきましょう。

※回答(年齢・性別を含む)はアンケート内容を元に一部編集しています

【ワースト3】道の駅やPAでのマナー違反

車中泊マナー

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ワースト3は、道の駅や高速道路のPAなど、宿泊施設ではない場所でのマナー違反のケース。

私が目撃したのは、道の駅で何日も連泊している人。駐車場3台分を使用して、キャンプサイトばりにテーブルやチェアを広げていました。

さらに木に紐をかけて、我が物顔で洗濯するし、袋いっぱいのゴミを捨てるし、で「ここは家か!」とツッコミたくなるほど(目撃者:40代、女性)

道の駅やPAは運転中の疲労を回復する休憩施設として仮眠をとることは許可されていますが、宿泊施設ではありません。宿泊がOKなRVパークなどが併設されているケースを除いては、長時間の滞在や宿泊はそもそもマナー違反です。

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こないだ、PAで夜に宴会を開いている方を見かけました。トレーラー用の駐車スペースで焼肉して大騒ぎしたあげく飲酒も。

極め付けは、トイレで体を洗っていたこと。仮眠をとるなら分かりますが、これには色々と驚いてしまいました(目撃者:20代、男性)

洗濯ものを干したりテーブルや椅子を広げて宴会など、キャンプ場と勘違いしたかのような利用者も。大騒ぎしたりトイレで体を洗うなどの行為は、キャンプ場でも当然NG行為です。

【ワースト2】深夜の車操作マナー違反

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続いてワースト2は、深夜に車を操作するときの騒音マナー。

車のドアロックと解除したときの「ピッピ」という音が気になります。特に夜中のキャンプ場では音が結構響き、テントで寝ている私はよく目が覚めてしまいます。

トイレで起きるのはしょうがないと思うのですが、もう少し配慮してくれたら……(目撃者:40代、男性)

本人はそうでもないけど、近隣キャンパーが意外と迷惑しているのがドアロック時の音。テントはほぼ遮音性がないので、静まり返った深夜のキャンプ場ではマナー違反と感じる人が多そうです。

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前のキャンプで遭遇したのは、深夜のセキュリティアラームの爆鳴り。車内からキーレスエントリーでロックして、そのままドアを開けてアラームが鳴ったみたいです。

それも数時間おきに何度も鳴らしており、無言のイライラがキャンプ場に充満していました笑(目撃者:50代、男性)

キーレスキーでロックしたドアは、キーレスキーでロック解除して開かないと「不正な開錠」と見なされます。忘れて手動で開けようとすると大音量で防犯アラームが鳴ってしまうんです。

うっかり忘れないよう注意すべきなのはもちろんですが、万一防犯アラームが鳴ってしまったときは、再度キーレスキーのリモコンを使って正規の方法でロック解除するか、エンジンを始動すれば鳴り止むのでぜひ覚えておきましょう。

【ワースト1】エンジンやアイドリングのマナー違反

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車中泊キャンプのマナー違反ワースト1は……時間に配慮のないエンジン始動とアイドリング

早朝や深夜にエンジンをかける車中泊キャンパーに遭遇したときは、勘弁してほしいなぁと思いました。

冬の早朝に暖をとりたくなるのはわかるけど、テントで寝ているこっちはいい迷惑。寒いのはあなただけじゃないですよ〜という気持ちでした(目撃者:30代、女性)

エンジンの始動音は騒音。特に夜中や早朝など時間に配慮のないエンジン始動は、マナー違反ということをしっかり認識しましょう。

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真夏のキャンプサイト、隣にきた初心者らしきキャンパーさん。暑さ対策の準備不足らしく、日中から暑そうにしていました。

車中泊っぽかったので「大丈夫かな」と思っていたら、案の定夜通しアイドリング。もう少し事前に調べてきてくれたら……(目撃者:20代、男性)

アンケートでは、暑い季節や寒い季節に、車のエアコンを使ってしのぐためにアイドリングするケースがたくさん報告されていました。

衣類や寝具での対策はもちろん、夏場は窓やドアに網戸をつけたり、ポータブル電源で扇風機や電気毛布を使うなど、エンジンを使わない暑さ&寒さ対策が大切ですね。

ここに注意してる!車中泊キャンパーの配慮TOP3

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続いては、実際に車中泊キャンプを楽しむ人たちが、具体的にどんなことに気を付けているのかも実態調査。ランキング3〜1位を順に見ていきましょう!

※回答(年齢・性別を含む)はアンケート内容を元に一部編集しています

3位:音漏れに配慮する

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ランキング3位は、音漏れへの配慮。さすがというか、実際に車中泊を経験している人ならではの回答でした。

自分が車中泊するときに一番気をつけているのは騒音。

以前、車内で会話していたら、隣のサイトの人に注意されたことがあって、窓を閉めていても音漏れするのだなと反省しました。音はトラブルの原因になりやすいので、それからは静かに過ごしています(20代、女性)

テントに比べると密閉性が高そうな車内ですが、意外と外へ音漏れするもの。特に夜間や早朝などは、テントでのキャンプと同じく、周囲への音の配慮が大切ですね。

2位:ドアの開閉音に配慮する

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お次は2位! 車のドアの開閉音も、夜中や早朝にはやはり迷惑です。特にパワー(オート)スライドドアだと、ドア自体の物理的な開閉音に加えて「ピッピッピッ」と言う電子音が響きますよね。

夜中はいつも「ごめんなさい〜」という想いでドアを開けています。音で迷惑をかけているかも……と思うだけでストレスなので、今はスライドドアを手動に切り替えています。

逆にバンッと大きな音を立ている車中泊キャンパーを見かけると「おいおい頼むよ〜」と心の中で注意しています笑(50代、男性)

ドアの開閉を極力少なくする配慮はもちろん、夜中のトイレ時などドアの開閉が不可避な場合は、ドアを手動に変えておくなどの工夫をしたいものです。

1位:アイドリングストップ!

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そしていよいよ1位は……、なんと、奇しくもマナー違反ワースト1と同じく「アイドリングストップ」という結果に……!

配慮というか、当たり前なのがアイドリングストップ。よく「暑い日はどうしているの?」と聞かれますが、そんな日に車中泊キャンプはしません。

あとは、必ずテントも持っていきます。車中泊以外の手段があれば迷惑をかけることもないので(50代、男性)

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しっかりアイドリングストップを守っている車中泊キャンパーがたくさんいるというのは、とても素晴らしい結果です。一方で、一番多く目撃されているマナー違反がアイドリングというのも事実。

後編の記事では、先輩車中泊キャンパーに取材を実施。マナーを向上させるテクニックや便利アイテムをヒアリングしました!

▼後編はこちら

マナーをしっかり守って、WIN-WINの車中泊キャンプを

車中泊マナー

撮影:編集部

テントの手配や設営&撤収が不要で、車さえあれば誰でも手軽にトライできる車中泊キャンプ。でもやはり、暑さ&寒さ対策や電源などの準備が不足していると、アイドリングなどで周囲に迷惑をかけることになりかねません。

車中泊キャンプといえど、音や光漏れ、場所ごとのルールを守るなど周囲への配慮が必要なのは普通のキャンプと同じ。あなたもこの記事を参考にマナーをしっかり守って、自分も周囲もWIN-WINの車中泊キャンプを楽しんでくださいね!

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