【比較】一般車でのキャンプ VS キャンピングカー
キャンピングカー「セレンゲティ」購入前は、ファミリーカーとしてトヨタの「シエンタ」に乗っていた筆者。「シエンタ」で普段の街乗りから、海・山・川などのアウトドアへも出かけていました。
ハイブリッド車の「シエンタ」でキャンプなどのアウトドアに出かけていたときと、ガソリン車のキャンピングカー「セレンゲティ」で同じようにアウトドアに出かけている今は、どのような変化があったのか……。余すことなくお伝えいたします!
「支度の手間」はキャンピングカーが断然楽!
準備の手間に関しては、キャンピングカーが圧勝です! 楽ちん! その理由は……
キャンプの場合は、寝床となるテント、マット、寝袋から、テーブル、チェア、ランタン、コンロ、クーラーボックス、フライパンなどのクッカー……最低限でもこれらのギアを積み込む必要があります。
一方、キャンピングカーは、基本的なギアは既に車内に装備されているため、大きな荷物の積み込みが不要です!
積み込みが必要なものといえば、着替えや食料などの細々とした荷物くらい。
この旅立ちの素早さ、機動力は、フットワークの軽い筆者がキャンピングカーを愛してやまない理由の1つです。
また、キャンピングカーだと、テント設営の必要がないのが大きな「楽ちんポイント」です。
子どもたちとワイワイとテント設営するのもキャンプの醍醐味の1つなので、「嫌いだ」とは言えないのですが……手間がないという点では、キャンピングカーが圧勝です。
「撤収の素早さ」は段違いでスピードアップ!
準備と同様、撤収も早いキャンピングカー。
テントの片付けがないため、これまでのキャンプに比べて、一段と撤収作業が短くなりました。
車外でBBQなどをしていなければ、撤収作業はほぼ皆無です!
「水回り」はちょっと面倒なキャンピングカー
キャンピングカーにはキッチンが付いており、洗い物ができるので便利……なのですが!
水タンク(飲料用と排水用)の手入れがちょっと面倒!
というのも、放って置くと白いタンク内にピンクのカビが生えてしまうため、帰宅の度に水抜きする必要があります(たまに漂白剤で洗浄もしています)。
また、出し入れの作業も地味に手間なので、このあたりは水がいつでも使える便利さとのトレードオフですね。
そして、キッチンの広さは、正直キャンプ場にある炊事場の方が、広くて使いやすいです。
他社のキャンピングカーも、やはりキャンプ場やRVパーク(車中泊施設)の炊事場のように大きなシンクはあまり見かけないため、上手な使い方を習得したいところ。
RVパークに宿泊した際は、車内で調理して食べたあと、以前ご紹介した「ゴリラタブ」のシャローサイズに洗い物をためておき、RVパークの炊事場で洗い物をしています。
車内のシンクは、手や小物を洗うときに使っています。手洗いの回数が増えた昨今、こまめに手が洗えるのは便利!
「天候の変化」にはめっぽう強いけど……
一般車での通常のキャンプと違い、キャンピングカーでのキャンプは雨が降ろうが風が吹こうが関係ないのが良いところです。
ただ、ひと夏過ごしてみて、ポータブルエアコンが欲しくてたまらなくなりました。
山や水辺の涼しいところなら扇風機だけで問題ないのですが、テントと違い熱がこもりやすく、アスファルトが多いエリアでは、熱くて車内で寝ていられません……。
なので、次回の夏キャンプまでにはポータブルエアコンの導入を検討中。ポータブル電源を製造販売しているエコフローが今年発売した「Eco Flow Wave 」に注目しています!
EcoFlow Wave ポータブルクーラー
重量 | 17.5kg |
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サイズ | 31×51.8×41.6mm |
充電温度 | 5℃〜50℃/±3℃ |
冷却温度設定 | 16℃〜30℃/±3℃ |
冷却能力 | 1200W |
Bluetooth/Wi-Fi | 対応 |
30度から24度まで、僅か8分間!
パワフルな冷風は、暑い季節の室内や2ルームテントなどの大型テントでも大活躍。「冷却力が弱い」「稼働時間が足りない」「排水が面倒」といった、これまでのポータブルクーラーの悩みを解決した革新的なアイテム。
「1泊分の費用」は半額に!
キャンプも車中泊も無料で利用できる場所がありますが、安心安全で便利なオートキャンプ場を利用したときは、家族全員で1泊平均5,000円くらいでした。
車中泊では、オートキャンプ場と同じく炊事場や24時間トイレが近くにあるところでも、1泊たったの1,500~3,000円です。
もし同じ条件で通常のキャンプ場に宿泊した場合と比べると、価格は約半分。キャンプやSUPなどアウトドアによく出かける筆者の家族にとっては、この利用料の安さはとてもありがたいです。
キャンプ場もRVパークもピンキリで、たまたま筆者が訪れたところがそうだったのかもしれませんが、筆者の場合はRVパークの方が安く済みました。
「燃料費」は2~3倍に!
ハイブリッドの「シエンタ」に乗っていたときの燃費は、平均でリッター16〜17キロでした。
ハイエースベースのキャンピングカー「セレンゲティ」に乗ってからは、一般道でリッター平均5~6キロ、高速でリッター平均7~8キロです。
キャンピングカーを購入してから車の使用頻度が減ったとはいえ、原油高高騰の影響もあり、ガソリン代は一気に跳ね上がりました……。
燃料費を考慮してディーゼルという選択肢もありますが、筆者は、走行中のエンジン音がより静かで、走れる地域に制限のないガソリン車を選びました。
「手入れ」は手間がかかるキャンピングカー
テントや寝袋を干すのと同様に、キャンピングカーについても、車内の寝台部分のマットを干したり、シーツを洗濯する作業があります。
我が家の「セレンゲティ」には、寝台部分が最大4つ(7人分)あり、それぞれのマットを干したりシーツを定期的に洗濯しています。
筆者は慣れてしまったため、もう手間と感じることはありませんが……一般車で行くキャンプと比較すると、正直手入れに手間がかかります。
また、ギアではなく車体の手入れになりますが、一般の洗車機に入れないため、自分で脚立を使って洗うか、特別な業者さんにお願いする必要があります。筆者はまだ利用したことはないのですが、キャンピングカーの洗車には4千円前後から費用がかかるそうです。
それぞれの良さがある!総体的な比較
筆者は、「憧れのキャンピングカー」というバイアスがかかっているため、どこまで行ってもキャンピングカー推しになってしまうのですが……。
これまで経験してきたキャンプの楽しい思い出もあり、「どちらも甲乙つけがたい」というのが冷静な感想です。
キャンピングカーは全天候型で機動力があり、「動く家」という身軽さが特徴です。
家族とのアウトドアだけではなく、疲れたときや1人になりたいときに、ふらっと車に乗り込んで自然の中に身を置けるサクッと感。日常と非日常の狭間で大活躍してくれています。
キャンプで、テントなどの準備や片付けを家族であーだこーだと言いながら経験するのは、子どもとの貴重な思い出の1つ。日常生活にはない不便さを楽しむ醍醐味があります。
家や車という箱から離れ、隔てるものは布1枚(テント)だけで、自然の中で眠りにつく……。より深く自然を体感できるのがキャンプの真骨頂ではないでしょうか。
キャンピングカーの魅力にすっかりはまりながらも、今後もテント泊でのキャンプも継続していく予定です!
どちらもそれぞれの良さがあります。
キャンピングカーを持っていないという方も、キャンピングカーでの宿泊体験ができるキャンプ場施設や、レンタカーがあります。ぜひ体感してみてくださいね!