たった10万円で購入した軽バンを「キャンプ仕様」にカスタムする方法

2020/11/30 更新

巷ではバンライフが流行っていますが、もっと手軽にカスタム&車中泊を楽しむのであれば、中古の「軽バン」が素材にはぴったり。軽バンライフを満喫する達人に、そのカスタム方法を伝授してもらいました。


アイキャッチ画像・記事内画像撮影:筆者

プラモ世代のミヤさんが実践する、軽バンのキャンプ・カスタム


軽バンと言えば、働く車の代表格。それを中古で安く仕入れて、プラモデル感覚でカスタムしているのが人気ガレージブランド38exolore主宰のミヤさん。

10万円で購入したホンダのアクティバンをベースに、塗ったり、切ったり、取り付けたりと、とにかくキャンプが楽しめるように改造しまくっています。

DIYに自信がない人にはおすすめできませんが、ある程度DIYを経験している人であれば、ぜひチャレンジしてみてください。

日曜大工に必要な工具があれば、できちゃうカスタムばかりです。ただ、あくまでも自己責任でお願いしますね。

とミヤさん。子供時代はプラモデルにがっつりハマり、社会人になってからは建築関係のお仕事を長くやられているため、カスタムの過程で困ったことや失敗したことはないといいますが……果たしてプラモ世代がどこまで楽しめるのか?

早速、カスタムの方法や手順について、ミヤさんの実体験を交えながら詳しくレポートしていきましょう!

まずは印象をガラリと変えるボディペイントを

ミヤさん的難易度:★★☆


軽バンカスタムの中でも、一番“やった感”が出るのがボディの塗装です。

技術的にはそこまで難しくないのですが、最大の難関は作業場所の確保です。

広くて、雨風をしのげて、しっかり養生できるスペースを探しましょう。この車はカーキで半日、ブラックで半日と、日を分けて作業をしました。


カーキ部分は日本ペイントから発売されているこちらの塗料を使用。容量3kgですが、実際には1kgくらいで十分に足りたそうです。

この塗料、建築では外部や鉄部に使う塗料なんですが、車に塗っても大丈夫でした。ウレタンが入っているので劣化の心配も少ないですし、ノリがいいです。

ほかにもタカラ塗料から車用の塗装キットが発売されています。水性で扱いやすいですし、必要な道具がすべてセットになっているのでおすすめです。


ブラックの部分にはつや消しブラックのラッカーを下地に塗って、そのうえからチッピングスプレーを塗装しています。

凸凹した質感がかっこいいですね。

アクセサリーを付けたり、ステッカーを貼ったりといったカスタムは、塗装してからでないとできません。よって、塗装はカスタムをするためには最初にやるべき工程。

マスキングをしっかりと行って、足付け、下地の作業を丁寧にやることで、剥がれにくくてしっかりとした塗装ができます。塗装はマスキングが9割と言われるほど大事な作業なので、手を抜かずにしっかりやりましょう。

▼塗装方法の参考記事はこちら


マスキングしたら、まずは細かい部分を刷毛で丁寧に塗っていきます。その後、ローラーを使って大きな面を一気に仕上げれば誰でもきれいに仕上がりますよ。

ルックスを格上げするタイヤ交換&バンパー切断

ミヤさん的難易度:★☆☆


見た目の印象を左右するもうひとつのパーツがタイヤ。ミヤさんの軽バンの場合、標準で付いている12インチから15インチにサイズアップし、それとあわせてバンパー部分をカットしています。タイヤ交換はホイールを含めて約5万円くらいかかったそうです。

もとのバンパーはこのくらいまであったんですが、サンダーを使って半分くらいに切断しました。そうしないと、インチアップした前輪がバンパーにぶつかってしまうんです。

バンパーの取り外しは簡単ですし、切断もあっという間です。切った後はヤスリでケバをとって、スプレー塗装をすればOKです。

バンパーを切るという発想が素人にはビックリですが、軽バンの場合は前後バンパーともに簡単に外せるので「やらない手はない」そうです。

見た目を印象づけるアクセサリー類の取り付け

ミヤさん的難易度:★☆☆


塗装とタイヤ交換が済んだら、あとはアクセサリー類の取り付け。ですが、ここは“何を、どこに付けるか”センスが問われるところ。

取り付け方法はどれも一緒で、基本的にはボディに穴を空けて、裏側からナットで固定しています。

車に穴を開ける事自体に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、今の所なにも問題ありません。ラダーには僕が乗ってもびくともしませんよ。


ミヤさんが一番のお気に入りというのが、ボンネットに取り付けられたスコップ。


よく見ると、ホームセンターで売られているパイプ固定用のパーツと円柱のゴム素材を組み合わせて取り付けていました。

どこに何をつけるか決めたら、固定するパーツをホームセンターで探します。スコップは一応取り外せますが、あくまでも“飾り”なので、シンプルでしっかり留まっていれば問題ありません。


また、ブレーキランプのガードとして取り付けているのは、なんと100均で売っているというワイングラスホルダーを黒く塗装したもの!

通常とは違う用途のアイテムさえもカスタムに取り込んでしまうあたり、さすがセンスが違います。

これもたまたまサイズがハマっただけ。専用パーツがないので、オークションサイトやホームセンター、100均ショップなど、常にアンテナを張り巡らせて、カスタムパーツを探しています(笑)。


こちらのステッカーもミヤさんの自作。よく見ると、「38explore Adventure edition」の文字も入っていて、アクティバンへのリスペクトすら感じます。

外装のカスタムはやりすぎるとコテコテになってダサくなってしまうので、さじ加減が難しい。

僕のも見る人が見ればやり過ぎなのかもしれませんが、個人的にはいい塩梅になっていると思っています。


素人には難関のフォグランプ装着

ミヤさん的難易度:★★★


フロントのアクセントとして取り付けたフォグランプ。ですが、電気系統の配線があるため、難易度は他のカスタムよりも高いそう。

車をイジった経験のある人なら分かると思いますが、電気系統の配線は素人がやるには難しいかもしれません。

フォグランプを取り付けるために、ナンバープレートも移設してます。もともとナンバープレートがあった場所にはアルミのパネルを折り曲げて装着しました。

こちらのカスタムは、DIYに自身がある人限定ですね。

内装は無骨さ全開に

ミヤさん的難易度:★☆☆


続いて内装のカスタムです。ミヤさんが最初に取り掛かったというのが天井の生地を外すこと。

天井部分を覆っていたグレーの生地をすべて外して、レジェトレックスという制振材と断熱材を天井部分に貼り付けました。

車中泊をする前提だったので、制振材を張ることで雨の音もほとんど気にならなくなりました。

天井部分の生地はピンで留まっていたりするので、内張り剥がしという工具があれば簡単に外すことができます。

カッターやバールでやろうとすると車体に傷つける可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。

ルームランプやシートベルト、サンバイザーなど、生地に干渉しているパーツはすべて一度外す必要がありますが、ドライバーとレンチがあれば簡単に外せます。

これも軽バンがシンプルな構造だからこそ、できることですね。


天井以外は素材がむき出しになった状態ですが、これがまた無骨でかっこいいんです。

穴の部分にはS管を使ってギアを吊るすこともできるそうで、何かと重宝もしているということ。

車中泊を快適にする自作の換気扇

ミヤさん的難易度:★★☆

これは画期的だと思います! ぜひ、誰かに真似して欲しいです(笑)。

とミヤさんの自信作がこちらの換気扇。窓枠にぴったりと収まる構造で、なんと取り外しも可能。設計から工作まで、すべてがミヤさんのDIYです。

給電は外側に取り付けられたソーラーバッテリーから行い、ファンにはパソコン用の冷却ファンを4基使用しました。

換気扇を取り付けたことで、ニオイや湿気対策として活躍してくれています。車中泊には欠かせない装備のひとつですね。

あると便利な物置棚

ミヤさん的難易度:★☆☆

本当は天井部分に棚を作りたいのですが、時間がないため急遽取り付けました。

という、ラゲッジスペースの棚。車中泊のときでも足が伸ばせる高さで、キャンプのときはポータブル電源などの定位置として重宝しているそうです。

天板がずれないよう、はめ込み式にしてます。ウッドのままだとDIY感がでてしまうので、内装にあわせてグレーの生地で天板を覆いました。支えとなるパーツは車体にビスで直打ちしてます。

こういったプロの技はぜひ真似したいところ。難易度も低いので、これならすぐに取りかかれそうですね。

軽バンカスタムは自分のできる範囲で楽しもう


最近では、まざまなメディアからも取材依頼が多いというミヤさんのカスタム軽バン。

さすがに同じレベルで実践するのは難しいかもしれませんが、新たな趣味として、格安の車体でやってみるのも一つの手。

イジればイジるほど愛着が増していくのがカスタムの楽しいところ。まずはできる範囲で、失敗しても気にしないスタンスで楽しんでみてください。

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まつい ただゆき

フリーランスのエディター/ライター。8歳からキャンプをはじめ、現在は二人の子どもを連れてのファミリーキャンプに勤しむ日々。「外でも家のようにくつろぐ」をテーマに、快適でお洒落なキャンプスタイルを探求中

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