せっかくのキャンプの日に雨予報…
キャンプの日なのになんともあやしい天気。雨が降るかもしれないけど、どうしても行きたい! そんな時でもキャンプを安全に楽しめるよう、今回は、雨が降る前・降った後・撤収した後、それぞれの雨対策をご紹介します!
【雨が降る前】設営時のポイント5つ
1. 水はけの良いサイトを選ぶ
一般的に土サイトは水はけが悪い場所が多く、ぬかるみやすいため、サイトを選ぶ際には比較的水はけのいい芝生サイトや砂利サイトを選ぶことをおすすめします。雨水を木々が受けてくれる林間サイトもおすすめです。
2. 窪地や低地などの「水の通り道」は避ける
川岸はもちろんのこと、窪地や低地といった場所も雨水の通り道になったり、雨水が溜まりやすいスポトですッ。テントの設営は避けましょう。
平面に見える場所も、水たまりの跡を避けるようにテントを張ることで、後々の快適さが違ってきます。
3. テントの下にシートを敷く
テントの下にはグランドシート 等を敷き、テントの底が地面に直接触れないようにしておくと、水濡れ、浸水、汚れからテントを守ることができます。
テントとシートの間に雨水が溜まらないよう、若干テントより小さめのサイズを選ぶか、はみ出してしまう部分を内側に折り込んでおくことがポイントです。
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4. ペグ抜け防止対策
雨が降ると地盤が緩み、ペグ が抜けやすくなってしまいます。対策のひとつとしてペグに重たい石を載せて抜けにくくするという方法が最も手頃です。
ペグ周りの地盤を緩める大きな原因となる「ロープをつたって落ちる水」を分散させる対策も有効ですよ。
5. タープの張り方で雨予防
あらかじめテントとタープ を連結させて張っておけば、雨の中でも濡れずにテントとタープの間、車への行き来もスムーズでとても便利。
また、タープの下にテントを張っておけば、雨が降ってもテントが濡れず、撤収作業もストレスフリーで行えます!
【雨が降った後】対策ポイント4つ
1. テント、タープに雨の逃げ道を作る
テントやタープに水が溜まってしまうと雨水の重みで倒壊してしまう恐れも。雨水が溜まらないように、どこか一か所に傾斜をつけ、高低差を作るなどして雨水を下に落とす逃げ道を確保しておきましょう。
雨が予想される場合にはあらかじめ余っているグロメット にロープを結んでおくと、雨が降り始めた時にすぐに対応でき安心です。
2. タープの下にテントを移動する
タープの下に充分なスペースがあり、かつテントが自立式である場合には、タープの下にテントを移動するというのも一つの方法です。
移動させておくと、テントが濡れず、雨に濡れずに作業を行うことができるため、撤収作業が楽になります。
3. テントの撤収にはドライバックなどの袋を利用する
雨の中での撤収作業は非常に困難な上、テントを畳んで収納ケースにしまうこともできません。
防水加工のされている大きめのドライバッグ や大きなビニール袋を予め用意しておき、これにさっと詰め込んでしまいましょう。
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非常に軽いので持ち運ぶのにストレスがなく、汚れにくく防水性が高いのでアウトドアレジャーにはもってこいの一品です。大きいのでテント以外にも濡れてしまったギアを入れておくのに便利。
4. キャンプを延長し、撤収する日をずらす
もしも時間的に余裕がある場合は、晴れるまで待って片づけるのもいいでしょう。
天気予報次第でキャンプを翌日まで延長し、完全にテントが乾いてから撤収するというのも一つの方法です。
【撤収した後】濡れたテントのアフターケア4つのポイント
濡れたテントは絶対に放置しない
濡れた状態で長い時間置いておくと、カビが生えたり悪臭が発生する原因になるので絶対に放置はしないこと。
また、耐水加工の機能低下にもつながるため、できるだけ濡れた状態で置いておく時間は短くし、必ず完全に乾燥した状態で保管しましょう。
自分の環境に合ったメンテナンス方法を探そう
まずはタオルで軽く拭いて水分と汚れを落とし、その後布団と同様に物干し竿やベランダで干します。干す場所がなければ、室内でテントを張り、エアコンや布団乾燥機を使用して乾燥させたり、浴室乾燥機を利用しましょう。
室内に張るスペースもない場合は、晴れた日に公園でテントを張り、乾燥させるという方法もあります。
テント乾燥サービスを利用するのも
テントを干す充分なスペースがなかったり、公園に行ってテントを張るような時間が確保できないという場合には、乾燥サービスを利用することも検討しましょう。
・snowpeak Dry Service
・テントクリーニング.com
「コットンテント」の場合の注意点
ノルディクス 等のコットンテントは撥水加工が施されているので、雨が降っても雨漏りをするようなことはありません。しかし素材の特性上、雑菌やカビが発生しやすいため、素早く乾かす必要があります。
万が一雨に濡れてしまった場合は、タオルで表面上の水分をふき取り、ベランダや公園、または室内で早急に乾燥させましょう!
雨の日のキャンプは余裕をもって
雨の日のキャンプは、ケアをしっかりと行う必要があることを念頭に入れ、時間的に余裕のある計画を立てましょう。また、安全面や手間の面からはキャンプを中止するという勇気を持つことも大切です。
「雨とうまく付き合う」これはキャンプにおける永遠の課題かもしれません。まずは今回紹介した雨対策からマスターして、楽しく安全なキャンプを!
Take enough measures for rain!
雨対策は万全に!