キャンプで揚げ物をためらう理由3つ
キャンプで揚げ物料理に挑戦してみたいけれど何かと面倒くさそうだし、子供が小さいとなんだか危なっかしくて……という人も少なくありませんが、ポイントを押さえれば気軽に揚げ物を楽しめます。
何より自然の中でビール片手に揚げたてを食べる幸せ、おいしさは最高レベル!
【不安要素①】油の扱い、処理方法がわからない
キャンプ場で揚げ物をする場合、調理後の油はどう処理していいのかわからない。ごみの分別はどうすればいいの? そもそも迷惑じゃないの? というお悩みが一番多そうですね。油の処理方法を理解すれば安心です。
【不安要素②】火の扱い、適した調理器具がわからない
キャンプ初心者・揚げ物初心者だと、どのような調理器具を使って揚げ物をするのが安全なのか、失敗せずおいしく安心して調理できるのかが知りたい……というお声もチラホラ。
何をどれくらい揚げるかによって使える調理器具は変わってきます。
【不安要素③】子供がまだ小さくて火傷やケガにつながらないか不安
ファミリーキャンプの場合、まだ子供が小さいと火傷やケガなどの心配があるので、何より子供がキッチンに近づかない工夫が大切です。キッチンから離れた場所に子供スペースを作っておくと安心!
キャンプで揚げ物を安全に気軽に楽しみつくす解決策3つ
不安要素を解決する術を知っておけば、キャンプでも安心して揚げ物を楽しめますよ! 自宅だと気になる油はねや匂い映りも気にならないので、のびのび調理できます。
楽しむコツ①「正しい油の処理」
油を液体のまま炊事場に流したり、サイトの地面や小川に流すなんてことは言語道断! 環境破壊につながるので絶対にやめてくださいね。
✔︎凝固剤利用がおすすめ!
キャンプでも自宅でも、油の処理は基本的に市販の「油凝固剤」 を使うのが一番おすすめ。調理後の油がまだ温かいうちに凝固剤を入れて混ぜ、しばらく置くだけ。
このとき、ちゃんと全体をかき混ぜないとしっかり固まらないので、必ず菜箸などで良くかき混ぜましょう。
しばらく置いておくと揚げカスも一緒にしっかり固めてくれますよ。
蓋をして「油固め中」と家族に伝えておくことも必須。何も入っていないと思い込んで片付けタイムに勢いよく鍋を持ち上げ、固まる前の油がコンロ やテーブルにこぼれてしまった……なんてことを防ぎましょう!
しっかり固めた油は新聞紙に包んで燃えるゴミとして処理できます。キャンプ場(地域)によっては分別が異なる可能性もあるので確認を。分別がはっきりしない場合は自宅に持ち帰り、正しく処理しましょう。
テンプル 油処理剤 固めるテンプル 10包入
商品サイズ (幅X奥行X高さ) | 159mm×96mm×51mm |
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内容量 | 18g×10包入り |
●原産国:インド ●植物成分100%成分だけを原料としているので安心。 ●一包で600mLの油を固められます。 ●揚げカスもそのまま一緒に固めるので後始末が簡単。
✔︎古布・新聞紙を活用!
着古した衣類などの古布や古新聞紙が有り余っている場合は、それらをキャンプに持参して調理後油が冷めてからしっかり吸収させるという方法も。その際は牛乳パックなどに詰め込み処理を。
✔︎油は再利用せず処分!
たくさんの油、もったいないから再利用したい……という人もいらっしゃるかもしれませんが、酸化した油の再利用は健康面でもおすすめできませんし、持ち運びの際にうっかりこぼれてしまうリスクも。使用済み油は液体を残さないように適切に処分することが一番です。
楽しむコツ②「適した調理器具」
✔︎火力はコンロタイプが安心!
一定の火力を保つこと、何より引火のリスクを避けることが安心でおいしい揚げ物作りに欠かせません。風よけのあるコンロやツーバーナー なら耐風性にすぐれ、安定感もあり、火力も強く扱いやすいので安心!
イワタニ カセットコンロ タフまる
コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブ
※焚火台 やシングルバーナーでの揚げ物調理は、引火リスクや安定感の問題から揚げ物調理にはあまりおすすめできません。
✔︎鍋・クッカーでもOK
揚げ物専用鍋ではなくても、鉄鍋やダッチオーブン 、深さのあるクッカーで代用可能。少量ならラージメスティンでも揚げ物が作れます!
唐揚げやてんぷらなどは調理中にシュワシュワと油が勢いよく湧き上がってくるので、深さのないクッカー やスキレット だと油がこぼれて引火する可能性があり危険!
基本的に深さに余裕があるものなら安心ですが、唐揚げやてんぷらを一度にたくさん作る場合などは写真のような油はね防止ネットがあるとより安心です。
スリースノー キッチンネット
メスティン で揚げ物をする場合は必ず深さのあるラージサイズを使い、串揚げやエビフライなど厚みが少なく細長い食材を少量ずつ揚げましょう。厚みのある唐揚げや大量の揚げ物を一度に作るのにはあまり向いていません。
トランギア ラージ メスティン
楽しむコツ③「子供が熱中できる遊びの提案で安全確保」
揚げ物の調理中は必ずだれか大人一人が火のそばから絶対に離れないことが大切。また子供が近づくと油跳ねなど火傷の恐れもあり危険なので、火から離れた場所で遊ばせましょう。
落ち葉や小石にマジックで色を塗ったり顔を描くアートなら、子供たちだけでも楽しく熱中できるのでおすすめ! アウトドアならではの遊びで楽しい思いで作りができますよ。
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道具選びや調理中の安全性の確保など、通常のキャンプ料理よりも難易度が高いのは確かなので、正しい知識と緊急時の判断ができるくらいキャンプ料理に慣れてきたらチャレンジしてみてくださいね。
キャンプにぴったり!お手軽おすすめ揚げ物レシピアイデア5選
とことん手軽に揚げ物を楽しみたい人は
✔︎冷凍食材をフル活用!
市販の冷凍エビフライや串カツセットなどがおすすめ。スーパーで調達し、現地では揚げるだけなのでとっても簡単です。調理するまではクーラーボックスの保冷剤代わりにもなるので一石二鳥!
普通サイズのエビフライ数本ずつならラージメスティン でも安全に揚げることができます。蓋を油切りに使うと便利!
✔︎市販の調味料で衣作り不要!
水で溶かずにまぶすだけの唐揚げ粉を使えば、袋に鶏肉と粉を入れて揉んで数分置いたら油でじゅわっと揚げるだけ!
袋に入れて揉み込んだり振る作業なら小さな子供にも安心して任せられます。少しでもお手伝いして作った料理は特別おいしく感じるもの!
味付けも衣作りも不要なのに、簡単にサクッとおいしい唐揚げができますよ。アウトドアで手軽に作りたての唐揚げを食べられるのは大人も子供もうれしい!
切って揚げるだけ程度ならOKという人は
✔︎切って揚げるだけの素揚げ!
野菜の素揚げも簡単でおすすめです。根菜類を薄く切って野菜チップスにすれば子供も喜ぶおやつ感覚の一品に!素材の味が引き出された野菜の素揚げは野菜嫌いの人にもぴったり。
アウトドアスパイスなどの調味料で味付けすれば、おとなのつまみにも◎もはやキャンパーの定番ともいえるアウトドアスパイス「ほりにし」 は揚げ物によく合います!
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✔︎切ってまぶして揚げるだけのサーモンフライ!
脂ののったサーモンをぶつ切りにして塩コショウなどで味付けし、小麦粉や米粉などを薄くまぶして揚げるだけで十分おいしい!
切って揚げるだけの調理ならキャンプでも負担にならずささっとすぐにできますね!
✔︎手作り派もひと工夫で準備がラクに!
衣から作る際は食品用ビニール袋に卵、小麦粉、パン粉などをそれぞれ入れたものを準備して、食材を順番に揉み込めばボウル不要で後片付けもラク。自宅で前日までに衣をつけるまで下準備をして冷凍しておき、現地では揚げるだけにするともっとラク!
自然の中でビール片手に作りたての揚げ物を頂く至福たるや……! 基本のポイントをしっかり押さえて、ルールを守って自然にやさしく安全に、キャンプでもおいしい揚げ物をぜひ楽しんでみましょう!