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スキレットで調理中のハンバーグ

スキレットで肉、肉、肉!ステーキとハンバーグがどれだけおいしく焼けるか試してみた

キャンプ料理に欠かせないのが鋳鉄製のスキレット。「焼く」「蒸す」「煮る」等、さまざまな料理に使えて万能ですが、シンプルな肉料理こそ本来の実力が発揮されるのです。なぜスキレットを使えば肉がおいしく焼けるのか?スキレットの特性をふまえつつ、実際に肉料理を作って確かめていきましょう。

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目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

スキレットの特性を生かして肉料理!

スキレット

撮影:筆者

キャンプ料理ではレシピによって、いろいろな調理道具を使いますよね。形も素材もさまざまです。

なかでもとりわけポテンシャルが高いのがスキレット! というわけでスキレットのすごさや利点を紹介するとともに、論より証拠ということで実際においしいお肉料理を作ってみます!

スキレットってココがすごい!

スキレット

出典:PIXTA

それではまず、スキレットの2つの特性をここで確認しておきましょう!

熱伝導率が良い

スキレット

撮影:筆者

厚みのある鋳鉄を使っているため熱伝導率が良く、素材に均一に熱を伝えることができるんです。スキレットが重いのは、鍋に厚みを持たせているからなんですね。

この厚みのおかげで高温調理ができ、表面を一気に焼き上げて水分やうま味を閉じ込めることができるんです。

保温力が高い

スキレット

出典:LODGE

蓄熱性が高いため、お皿がわりにそのまま食卓にだせばアツアツをキープできます。

別でお皿を用意しなくてすむため、洗い物の節約にも。これって洗い場が遠かったりするキャンプ場だと意外にうれしいポイントなんですよね。

王道!絶品ステーキの作り方

ステーキ肉

撮影:筆者

そんな有能なスキレットを使って肉料理を作ってみます。一品目は肉料理の王道「ステーキ」。焼くお肉は、スーパーで売っているごく普通の、お高くないステーキ肉です。

スキレットを使えば、庶民的プライスのお肉でも本当においしくなるのでしょうか? いざ実践です!

塩コショウはしっかりと両面に

ステーキ肉

撮影:筆者

まずはお肉の片面に塩コショウを振っていきます。その面を下にしてスキレットに乗せたら、こんどは残りの片面にもパッパ。

最後の味付けにもよりますが、この段階で少し多いかなと思うぐらいしっかりと塩コショウをしておきましょう。

お好みより若干レアに。焼き過ぎに注意

ステーキ肉

撮影:筆者

表面が一気に焼きあがるのはスキレットのメリットですが、熱伝導率が良く温度が上がりやすいので、焼く時間に注意して。

スキレットだと普通のフライパンの感覚より早く火が通ります。なので普段より若干短めの焼き時間で調整しましょう。

いったんお肉は休ませる

ステーキ肉

撮影:筆者

焼きあがったら、一度お肉をスキレットから取り出してニンニクをのせ、アルミホイルで包みます。これにより熱がゆっくりと内部まで入ります。

アルミホイル

撮影:筆者

またお肉を休ませることで、内部の水分を落ち着かせ肉汁が流れ出しにくくなります。このほんのひと手間が、おいしい出来上がりに影響してくるんですね。

玉ねぎのタレは温めると味が良くなる

スキレット

撮影:筆者

肉を休ませている間に手早く付け合わせを作ります。

スキレット

撮影:筆者

次にステーキダレを温めます。玉ねぎが入っているタイプのタレは少し火を入れることでコクと甘みが増します。

肉を焼いたのと同じスキレットを使うことで、先に調理したときのエキスが混ざり、一体感のあるタレになるのです。

お肉をスキレットに戻して完成

スキレットステーキ

撮影:筆者

火にかけたままでスキレットにお肉を戻し、すこし温めたらそのまま食卓へ。

木製のテーブルだと、直接スキレットを置くと傷めてしまうので必ず鍋敷きを用意しましょう。

鍋敷き

撮影:筆者

ちなみにロッジのシリコン製の鍋敷きなら120℃の高熱まで耐えることができます。

ステーキ

撮影:筆者

それではいただきます! ……中までしっかり熱が伝わっています。焼きムラはできず、簡単においしいステーキが焼けました!

安めのお肉は固くパサパサになりがちで、なかなかお店のようにうまく焼けないのですが、今回スキレットで焼くことで柔らかく、香ばしい味になりました。

ふんわり!ジューシーハンバーグの作り方

ハンバーグ

撮影:筆者

続いては、みんな大好き「ハンバーグ」。ステーキもそうですがシンプルな料理ほど難しく、完成度に差が出るものです。

肝心なのは調理器具の選び方。スキレットさえ使えば、おいしさはもう保証されたようなものです。簡単にふっくらハンバーグになりますよ。

まずはスキレット自体を高温に

スキレット ハンバーグ

撮影:筆者

最初に、油をひいて煙が出るくらいにスキレットの温度を上げておきましょう。

あらかじめしっかりと温度を上げることで、お肉を入れても温度があまり下がらずに、素早く表面を焼くことができます。

スキレット ハンバーグ

撮影:筆者

熱したスキレットにハンバーグを入れます。焼いている面の色が変わってきたら、こんどは裏返してもう片面。

最初に周りを焼いてしまうことで壁を作り、肉汁を流れ出しにくくします。焼いているあいだは高温なので油ハネに注意しましょう。

香りと風味の秘密は「メイラード反応」

スキレット ハンバーグ

撮影:筆者

お肉を焼くと表面が褐色になるのは、糖とアミノ酸が反応しておこる「メイラード反応」によるもの。この反応がおこると本当においしそうな香りがたちこめます。

温度が高いほど進行が速いため、高温、短時間で調理できるスキレットを使うことで焦がしにくく、こんがり焼けて風味よく仕上がるのです。

中心までしっかりと火を通す

スキレット ハンバーグ

撮影:筆者

両面を焼いたあとは弱火に。ステーキとは違い、この段階で中心までしっかり火を通します。肉にフォークなどを刺して、唇につけて熱さを感じるまでじっくりと。

肉汁たっぷり!仕上がりはふんわり!

スキレット ハンバーグ

撮影:筆者

こうしてふわっと柔らか、ジューシーなハンバーグができあがりました。通常のフライパンで焼くとこのふんわり感が難しいんですよね。ふたをして蒸したりしても、なかなかうまくいきません。

その点スキレットを使えば表面が素早く焼き上がります。肉の水分が内部で閉じ込められ蒸発し、簡単にハンバーグが膨らむのです。ぜひ試してみてください!

使い終わったらシーズニングを!

スキレットシーズニング

撮影:筆者

スキレットは使い込むほどに油がなじんで焦げ付きにくくなります。鉄は錆びやすいので、使用後は水洗いのあとよく乾かしましょう。

洗ったあとしばらく火にかけておけば水分は飛びます。その後オリーブ油などをひいて保管するようにしましょう。

こんがりジューシーで冷めにくい!

スキレット

撮影:筆者

スキレットを使えばお肉が香ばしく焼けて、冷めづらいので多少時間が経ってもおいしくいただけます。

鋳鉄製のスキレットは比較的安価なものから、アウトドアメーカー発の本格派まで多数のラインナップがあります。まずはシンプルな肉料理から、気軽に挑戦してみてはいかがしょう。(執筆:高久浩一)

スキレットでおつまみも

スキレットがあれば、気の利いたおつまみだってササっと作れちゃいます。

You can cook delicious meat easily with cast-iron skillet
スキレットで簡単おいしい肉料理を!