アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
キャンプで天ぷらって、結構ハードル高くないですか…?
心地よい風に吹かれながら、大空の下で揚げたての天ぷら&ビール。そう、キャンプで天ぷらなんて絶対に美味しいんですが、油で揚げるのはちょっとめんどくさい。片付けも面倒で、やりたいけど躊躇している方も多いのでは?
TVで和食職人も絶賛してたコレが気になる
キャンプに限らず、自宅でもなんとな~く天ぷら調理は嫌煙していたという方に朗報! 油で揚げないのに天ぷらができるという、何とも画期的な商品があるんです。じつはこれ、先日某TV番組で和食のプロも使って絶賛してたやつ……。
パッケージでは「もう揚げない!!」と高らかに宣言されていますが、本当に天ぷらになるの? 油の処理は? など、実際に使ってみて詳しくレポートしていきます。
昭和産業 もう揚げない!! 焼き天ぷらの素
原材料 | 小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、卵黄粉(卵を含む)/乳化剤、ベーキングパウダー、カロテン色素 |
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内容量 | 120g |
さっそく「焼くだけズボラ天ぷら」の調理を開始
使い方は、めちゃくちゃ簡単
「焼き天ぷらの素」の使い方
➀天ぷら粉120gを、常温の水120㏄で溶く
➁フライパンに大さじ3の油を敷いて、好みの食材に生地を絡めて焼く
たったこれだけ。ものすごく簡単そうではありますが、果たしてこれで本当にサクサクの天ぷらができるのでしょうか?
トロッと硬めの生地ができた
溶いてみると、いつも使っている天ぷら粉の生地と比べると少し粘度が高いような……。これを食材にまとわせて、少量の油で片面を3分ずつ焼いていくようなんですが、本当にサクサクの天ぷらができるんでしょうか?
素朴な疑問。なんで少ない油でOKなの?
行程自体は普通の天ぷらと変わらないのに、なぜ油は少なくて済むの? と思いますよね。調べてみると、その秘密は「粉」の配分。
少量の油でもしっかり火が通り、かつサクッとした食感に焼きあがるよう小麦粉・でん粉・ベーキングパウダーなど原材料の配分を工夫しているんだとか。さすがはホットケーキミックスやお好み焼き粉でおなじみの昭和産業、そのノウハウが“ズボラ天ぷら”を可能にしてくれるんですね!
というわけで、いざ焼き上げ開始。サクサクにできるのか……? 色々な食材で試してみました。
基本の食材で作ってみた
レンコン・キノコ・かぼちゃなど、水分量少なめの野菜
大さじ3の油でオッケーと言うことなので、キッチリ計ってスタート。パチチチと小気味よい音を立てながら、見る間に生地が固まっていきます。「揚げる」と「焼く」の中間で調理している、といったところですね。
火加減は、弱~中火が良さそう。
こんがりしてきたら裏返し、さらに3分ほど焼いて完成! 見た感じは、完璧な天ぷら。食感は、カボチャもレンコンも中はホクホクで外はサクサク。信じられないくらい、天ぷらとして完璧な「焼き具合」です。
エリンギも言うことなしで、軽い歯触りの衣にシャキッとしたエリンギの食感が合う! 天ぷら王道の基本野菜は文句なく美味しく仕上がりました。
たった大さじ3杯の油で、こんなに美味しい天ぷらができるとは……早くも衝撃。
海老・白身魚など、水分多めの食材
天ぷらの中でも、水気の多い生鮮食材はちょっと難しいと感じる人もいるのでは? 高温で揚げないとカリッとならないし、衣だけ揚がって中まで火が通りきっていなかったり。さて、うまく仕上がるかやってみましょう!
生地を極力薄くつけて焼いてみたところ、両面カリカリの天ぷらに! 海老もプリプリ、完璧な海老天です。う~ん、旨い!
敢えて多めに生地をまとわせて焼いてみたのですが、海老のフリッターのような仕上がりに。これもまた違った食感で美味しかったですよ。
白身魚にも挑戦。今回はタラの切り身で作ってみたところ、これも文句なしに美味しい! 揚げたての天ぷらと同じような、サクサクの衣にふっくらとした白身魚の旨味が口いっぱいに広がります。
抹茶塩やカレー塩を用意しておけばよっかた……。
大葉・ミョウガなどの香味野菜
葉の薄い香味野菜も天ぷらにすると美味しいのですが、これも揚げ上がりがベチャッとなりがちで難しいんですよね。上手くできるかな……と心配しつつ、大葉とミョウガを生地にくぐらせフライパンにのせます。
何ともあっけなく、サクサクの大葉とミョウガの天ぷらができました! 大葉の天ぷらも香りよく、ミョウガもシャキッとした瑞々しさを残したまま。それでいて衣の歯ざわりも良くパリッとした仕上がりです。
今まで大葉の天ぷらを揚げるのが苦手だったのですが、ここまで上手くできるとは……。なんだかもう、今までの天ぷら粉に戻れない気がしてきました。
勢いづいて、変わり種メニューも作ってみた
少量の油だからこそ作りやすい!「枝豆×コーン×チーズのかき揚げ」
天ぷらといえば「かき揚げ」も王道ですよね。普通に作ってもいいんですが、そこにチーズをのせてみるとどうなるか試してみます。
普通に天ぷらを油で揚げる場合、チーズは溶け出してしまうので食材としてはなかなか難しいんですが、焼き天ぷらだとどうでしょうか……。
綺麗にまとまりました! コーンと枝豆を天ぷら粉に絡めてフライパンにのせ、その上にチーズを。そっとひっくり返し両面に火が通れば完成です。
これはお弁当のおかずにも良さそうだし、具にキムチやニラを取り入れたらチヂミ風の天ぷらにもなりそう。この焼きかき揚げは、アイデア次第でアレンジが楽しめそうです!
まるでアップルパイな「リンゴ天ぷら」
デザート系にもトライ! キャンプの定番、焼きリンゴのアレンジ版とでも言いましょうか。リンゴの天ぷらを作ってみます。
一般的に焼きリンゴはゴロッとした仕上がりですが、今回は天ぷら粉をまとわせやすいよう、薄くスライスしたリンゴを使います。
揚げている最中も甘~い香りが漂ってきて、食欲をそそります。両面の衣が上がればリンゴの天ぷらの完成! サクサクの中にじゅわっと甘いリンゴ、まるでアップルパイのような味わいです。
これは子供も喜びそうなデザート、バニラアイスやプリンを添えても良いですね。
何気に一番の衝撃作「カリカリ揚げ饅頭」
饅頭を天ぷらにすると美味しいって、どこかで聞いたような……。もう試さずにはいられない筆者、ウキウキしながら生地に饅頭をドボン!
厚みがある饅頭は、側面に焼きを入れにくいと思われるので、上面と下面にだけ生地をつけて焼いていきます。
おお……見事にホカホカのサクサク! スーパーの饅頭が、作り立てのような美味しさになりました。揚げたての饅頭がこんなに美味しいだなんて。
正直ここまでの試作で一番の衝撃は、この饅頭の天ぷらかもしれないと思ったほど。甘いもの好きな方にはぜひ試していただきたい!
実際のところ、普通の天ぷら粉と比べてどうだった…?
味や食感は、遜色なし
ここまでいろんな食材で試した結果、「焼き天ぷらの素」は揚げた天ぷらと遜色ない美味しさでした。そのうえ使い勝手も良く、思い立ったらパパッと作れてしまう手軽さが最高!
「ちょっともう一品欲しい」なんてときも、少しだけ生地を溶いてサッと焼けば作れちゃいます。
冷めてもずっとサクサクだから、お弁当にも◎
自宅で揚げた天ぷらは時間が経つとシナシナでべチャッとしてしまうんですが、焼き天ぷらは冷めてもサクサク! そんなわけで、お弁当のおかずにもおすすめですよ。
後片付けが超簡単!天ぷらをしたとは思えないほど…
天ぷら作りに二の足を踏んでしまう大きな理由が、後片付け。残った揚げ油を凝固剤で固めたり、新聞紙に吸わせたりと億劫だったりするものですが、焼き天ぷらはそんな煩わしさとも無縁です。
調理後の油はほとんど残らないので、キッチンペーパーでふき取って終わり! これならキャンプでも使いやすいですね。
美味しく作る「2つのコツ」
1|焼くなら、やっぱりフライパンが一番!
ホットプレートなら一度にたくさん焼けるかな? と「焼き上手さんα」で試してみたのですが、これがイマイチ。
鉄板の淵に油が流れていく構造になっていることから、どうしても油がほぼない状態で焼くことになり、適度に油を吸わせつつ焼くことができずパサパサになってしまいました。
スキレットでも試してみたところ、蓄熱性が高いという特性上何品も繰り返し焼くうちにプレートが高熱になり、早いスピードで焦げ始めてしまう場合も。美味しく焼き上げられるということに変わりわないのですが、手際よく作業する必要がありました。
「フライパンで焼くだけ」と謳われているように、一番適しているのはやっぱりフライパン。どこの家庭にもあるようなフライパンで確実に美味しく調理できるって、嬉しいですね!
2|余分な生地は落としてから焼く
ほんの少し生地が固めなので、できるだけ余分な生地を落としてから焼くのがおすすめ。多すぎるとモチッとしたフリッターのような仕上がりになるので、生地は極力薄めにまとわせて焼くとサクサクに仕上がります!
以降、普通の天ぷらはしなくなりました
「焼き天ぷらの素」を使うようになってから、揚げる天ぷらは一切しなくなりました。が、家でもキャンプでも以前より気軽に天ぷらを出せるように!
誰でも手間要らずで本当に美味しく作れるので、ぜひこの“魔法の粉”で天ぷらを定番メニューに加えてみてはいかがでしょうか?
昭和産業 もう揚げない!! 焼き天ぷらの素
原材料 | 小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、卵黄粉(卵を含む)/乳化剤、ベーキングパウダー、カロテン色素 |
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内容量 | 120g |