【クルマは一番大きいオモチャ】キャラバンを思いきりDIYした、スゴ腕猛者に突撃取材!

自作のテーブルやチェアなどをDIYする人は見かけるようになりましたが、クルマのいたるところにDIYをしたものを搭載する「DIYカー」を持つ人はあまりいないでしょう。今回は、荷台から運転席までいたるところをDIYしたスゴ腕キャンパーを取材しました。


アイキャッチ画像撮影:筆者
※今回ご紹介した内容はDIYのアイデアの参考までで、クルマをDIYすることは自己責任にてお願いします

憧れちゃいます!驚きのDIYテク連発に脱帽

撮影:筆者
「クルマをDIYする」と聞いて、みなさんはどんなことを想像しますか? 筆者は「木材を用意して荷台に棚をつけるくらいかな?」となんとなく思っていました。

がしかし、日産の商用車「キャラバン」を購入し、荷台や運転席をイジって超便利な仕様にDIYしたスゴい人がいるとの情報が。

「これは居ても立ってもいられない!」ということで、そんなスゴいことをしちゃう猛者にコンタクトを取り、許可をいただいてインタビューを敢行。

目から鱗が落ちるとはこのコト!ユニークなDIYアイディアたち

撮影:筆者
今回取材を受けていただいたのは、キャンプ歴16年のISAOさん。普段は会社員として働く一方で、コールマンファンでもあり、同ブランド非公認グループ「C.S.C.」の2台目代表として活動もしています。

そんなISAOさんに、今回DIYしたクルマの詳細を伺いました。


  • OSB合板を駆使した「両サイドの棚」

撮影:筆者
まずは荷台の全体から。両サイドに棚をつくり、リビングと同じように床にフローリングテープが貼られ、終いには天井の両サイドをポールでつないで収納場所も確保……。こんな荷台を見たのは初めてです。

まずは、こんな素晴らしいDIYをするきっかけは何だったのか? きっかけを聞いてみました。

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もともと細かい作業や何かを作ることが好きな性格でした。キャンプを始めてから、自分のクルマもキャンプ仕様にしていったのですが、途中でそのままの状態では不便だな、と感じることが出てきたんです。

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このキャラバンを購入したことをきっかけに、材料を買ってきて試行錯誤しながら自分色のクルマにカスタムしようと思って作り始めました。

たしかに購入したばかりのそのままの状態では、家族や日数が多いキャンプの荷物を詰め込むのは大変かもしれませんね。

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こちらは、近所で和太鼓をたたく友人から割れて使わなくなった太鼓のバチをハンガーにしたもの。柔軟なアイデアがおもしろい!

さて、ひと目見て気になったこの両サイドの棚ですが、どうやって作ったのでしょうか?

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OSB合板という板を購入して作っていきました。この板は住宅でも使われている建築用の面材で、耐久性もさることながら見た目もよくて加工がしやすいんです。

キャンプをするうちに「あの道具はどこに置こう、この道具はどこに収納しよう?」などと思うようになり、収納場所を考慮しながら結果として両サイドに棚を作ることに落ち着きました。

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経験から生まれた棚なのですね。棚の下にはチェアやランタンを入れて、

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上には工具や部品、ガスカートリッジが置いています。ちょっとした道具などを載せるときには、これがあれば便利!

この棚を作るときに大変だったことはなんでしょう?

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タイヤハウス周辺をどう使うか、ですかね。この部分はどうしても収納には不便で、走行中はここからロードノイズも車内に響いてくるんです。

OSB合板でここを覆うことでタイヤハウスを囲って防音したのですが、ここの幅がうまく噛み合わないことがありました。

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あと、所々にある荷台の凹凸部にOSB合板がうまくはまるよう、丸くカットするときも大変でしたね。

まっすぐにカットするのは簡単なのですが、曲線となるとそのカーブに合わせなくてはならないので、うまくカットするのに一苦労しました。

  • 何通りもアレンジ可能な「2段棚」

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このOSB合板の中間部をよく見てみると、何かをはめ込むような穴。これは一体……?



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これは角材を差し込んで、3分割した板をその上においてセンターの棚ができるようにしました。

な、なんと! さらに棚が増やせるようカスタムできるとは……これもDIYの醍醐味ですね。

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両サイドの棚の間にちょうどはまる板です。この板を合計6枚用意し、各段に3枚ずつ敷くことで3段の棚になるよう作りました。

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まるで2段ベッドのようですね。さらに中間部にも板を敷くことで、3段になるということですね。

その通りです。それぞれ3分割されているので、棚の組み合わせでいろんなパターンにアレンジできます。

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板を敷かなければ大人1人が十分に寝られるスペースができたり、

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底面にはテーブルやポールといった長いギアを収納したりと使い方は様々!

ちなみに、面材を敷けば上段も寝られるそうです。車中泊もできる仕様とは、まるでキャンピングカーに近い設計ですね。

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あと、走行中にただ荷物を載せただけでは後ろに流れたり、跳ねたりする可能性があると感じました。そうならないように、ラゲージネットを付けて固定できるように工夫しています。

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キレイにラゲージネットが張られていますね。これがあれば、道具を固定して運転時に動くことはなさそう。
  • ラゲッジユーティリティナットを活用した「ポールカスタム」

次に、天井部のポールについて伺いました。このポールはどうやって付けたんでしょうか?

撮影:筆者

このポールはホームセンターで購入したイレクターパイプですが、このキャラバンにはもともと「ラゲッジユーティリティナット」と呼ばれるナットの穴があるんです。そこにパイプのベースをつけて固定しています。

これがまた便利で、天井の後部はジャケットやS字フックなどをかけて、前部にはボードをつけて棚を設置したんです。救急セットやいざという時に使えそうなグッズは、ここに収納しています。

撮影:筆者
ここまで収納場所を確保するとは、クルマの構造と所有するギアの大きさを熟知していないと生まれない発想ですね。

同じポールを使った部分がバックドアにもあるみたいですが、これも同じナットを活用したんでしょうか?

撮影:筆者

ここは内張を止めてあるピンを抜いて、そこにボルトとナットで取り付けました。ここにポールをつけると、たとえばつなぎとか長いアイテムを引っかけやすくなります。

また、太陽が当たりやすいのでレインウェアやカヤックで使用したライフジャケットなどを乾かすときにも便利なんですよ。

たしかに、モノを乾かす場所は意外とキャンプでは少ないのでこれは重宝しそう。そこまで考えてポールを設置したのはお見事です!

  • 「運転席周り」や「ルーフボックス」だってDIY!?

DIYをしたのは、荷台だけではないそうです。

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最新車両には付いていますが、多くのクルマの運転席にはUSBケーブルを直接接続する部分がありません。東京から九州へ行くことがある私には、スマホを充電できないと何かと不便なんですよね。

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そこで、エーモン工業から販売されているUSB端子を使って、純正風のUSBソケットを作ることにしました。ここは電源取り出しとダッシュボードパネルの取り外しさえできれば簡単にできるので、1時間かけずに作れましたね(笑)

撮影:筆者

あと、前のクルマに搭載していたルーフボックスも、このクルマに合わせてブラックに塗装しました。大好きなコールマンのシールもしっかり貼り、中に入り切らない道具などをここに収納しています。

ルーフボックスが見た目で浮かず、クルマと一体化しているように見えるのも塗装のおかげ。こういった外装の見た目にも手を抜かないDIYはとても参考になりますね。

ぶっちゃけQ&A!キャラバンのDIYについていろいろ聞いてみた

ここまでざっとご紹介しましたが、正直なところここまで製作するのにどのくらいの「期間」と「費用」がかかったのでしょうか?



撮影:筆者

週末作業で3か月くらいはかかりましたね。途中でアイデアが沸いて作り直したり、雨が降って作業中断が発生したりと、手が付けられない期間もあったのでもう少しかかったかもしれません。

ルーフボックスの塗装は、汚れを落としたり乾かしたりするのに時間がかかり、週末作業でやはり3週間はかかってしまいました……(笑)。でも、いい経験になりましたよ!

なるほど、しかし半年もしないうちに完成してしまったのはスゴいですね。費用はどれくらいかかったんでしょうか?

撮影:筆者

後ろの荷台部は、全体で4万円くらいだったと思います。近くのホームセンターや通販のおかげで、だいぶコストは下げられましたね。

意外とコストがかかっていないのは驚き! 実際に調べてみたところ、業者にこのレベルで依頼するとどこも10万円以上は覚悟が必要。棚など完成されているアイテムを購入しても最低でも5万円はしてしまうような内容です。

これらのDIYアイデアはどこから……?

撮影:筆者

多くはインターネットから拾ってきたものを参考にしています。個人ブログをやられている方は、細かいところまで紹介してくれるので勉強になります。

あとは、普段からどんな場面でも遊び心を忘れずにいるとこでしょうか(笑)。和太鼓のバチをハンガーにしたのも「あの幅なら服の肩幅にピッタリかも」とひらめいて作ったりしましたね。

なるほど、その情報収集力と思考は大切ですね。常日頃持っている遊び心が、いざDIYしたときに活きるはず!

最後に、このキャラバンをDIYして思ったことを教えてください!

撮影:筆者

私は、クルマを“一番大きいオモチャ”だと思っています。あっちをいじってこっちをいじって、試行錯誤しながら替えて、自分仕様にしていくんです。

小さい頃はミニ四駆やラジコンといったものがありましたが、クルマになるとスケールも複雑さもまったく違うので、完成したときの愛着や達成感は大きいんです。これからも大切に使いたいですね!

なるほど、ISAOさんにとってクルマは大きくなったミニ四駆のようなもの。まさに大きいオモチャですね。これから車を購入しようとしている人にとってはバンタイプを検討したくなるような事例だったと思います。

ISAOさん、この度はありがとうございました!

プロでなくてもクルマのDIYはできる!

撮影:筆者
自分色に染めたクルマを持ちたい人は多くいるはず。ISAOさんのように、情報収集をして綿密に尺度を測って作っていけば、オリジナルのDIYカーが完成できるかも。ぜひ参考にしてみてくださいね!

※今回ご紹介した内容はDIYのアイデアの参考までで、クルマをDIYすることは自己責任にてお願いします

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小川 迪裕

フリーランスライター・編集者。WEBや雑誌の執筆を主な活動とし、タブロイドやイベント冊子の製作も担当。最近はもっぱらキャンプとウイスキーに夢中。

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