これは角材を差し込んで、3分割した板をその上においてセンターの棚ができるようにしました。
な、なんと! さらに棚が増やせるようカスタムできるとは……これもDIYの醍醐味ですね。
両サイドの棚の間にちょうどはまる板です。この板を合計6枚用意し、各段に3枚ずつ敷くことで3段の棚になるよう作りました。
まるで2段ベッドのようですね。さらに中間部にも板を敷くことで、3段になるということですね。
その通りです。それぞれ3分割されているので、棚の組み合わせでいろんなパターンにアレンジできます。
板を敷かなければ大人1人が十分に寝られるスペースができたり、
底面にはテーブルやポールといった長いギアを収納したりと使い方は様々!
ちなみに、面材を敷けば上段も寝られるそうです。車中泊もできる仕様とは、まるでキャンピングカーに近い設計ですね。
あと、走行中にただ荷物を載せただけでは後ろに流れたり、跳ねたりする可能性があると感じました。そうならないように、ラゲージネットを付けて固定できるように工夫しています。
キレイにラゲージネットが張られていますね。これがあれば、道具を固定して運転時に動くことはなさそう。
ラゲッジユーティリティナットを活用した「ポールカスタム」
次に、天井部のポールについて伺いました。このポールはどうやって付けたんでしょうか?
このポールはホームセンターで購入したイレクターパイプですが、このキャラバンにはもともと「ラゲッジユーティリティナット」と呼ばれるナットの穴があるんです。そこにパイプのベースをつけて固定しています。
これがまた便利で、天井の後部はジャケットやS字フックなどをかけて、前部にはボードをつけて棚を設置したんです。救急セットやいざという時に使えそうなグッズは、ここに収納しています。
ここまで収納場所を確保するとは、クルマの構造と所有するギアの大きさを熟知していないと生まれない発想ですね。
同じポールを使った部分がバックドアにもあるみたいですが、これも同じナットを活用したんでしょうか?
ここは内張を止めてあるピンを抜いて、そこにボルトとナットで取り付けました。ここにポールをつけると、たとえばつなぎとか長いアイテムを引っかけやすくなります。
また、太陽が当たりやすいのでレインウェアやカヤックで使用したライフジャケットなどを乾かすときにも便利なんですよ。
たしかに、モノを乾かす場所は意外とキャンプでは少ないのでこれは重宝しそう。そこまで考えてポールを設置したのはお見事です!
「運転席周り」や「ルーフボックス」だってDIY!?
DIYをしたのは、荷台だけではないそうです。
最新車両には付いていますが、多くのクルマの運転席にはUSBケーブルを直接接続する部分がありません。東京から九州へ行くことがある私には、スマホを充電できないと何かと不便なんですよね。
そこで、エーモン工業から販売されているUSB端子を使って、純正風のUSBソケットを作ることにしました。ここは電源取り出しとダッシュボードパネルの取り外しさえできれば簡単にできるので、1時間かけずに作れましたね(笑)
あと、前のクルマに搭載していたルーフボックスも、このクルマに合わせてブラックに塗装しました。大好きなコールマンのシールもしっかり貼り、中に入り切らない道具などをここに収納しています。
ルーフボックスが見た目で浮かず、クルマと一体化しているように見えるのも塗装のおかげ。こういった外装の見た目にも手を抜かないDIYはとても参考になりますね。
ぶっちゃけQ&A!キャラバンのDIYについていろいろ聞いてみた
ここまでざっとご紹介しましたが、正直なところここまで製作するのにどのくらいの「期間」と「費用」がかかったのでしょうか?