スノーボード用ヘルメットが必要な理由とは?
スノーボードで滑走するときの速度は、上級者の場合、時速30〜40kmほどに達することもあり、転倒や衝突などのリスクを考えると、ヘルメットで頭部を保護することは重要です。
消費者庁でも、子どもがスキーやスノーボードをするときにはヘルメットを装着するように呼びかけています。
※参考:消費者庁「Vol.384 スノースポーツでは、ヘルメットなどの保護具を装着しましょう!」
スノーボードを安全に楽しむためには、以下の選び方やおすすめ製品も参考にして、ヘルメットを用意するようにしましょう。
スノーボード用ヘルメットの選び方
さまざまな種類があるスノーボード用のヘルメット。購入時は、以下のようなポイントを意識しましょう。
1. しっかり頭にフィットするサイズを選ぼう
スノーボード用ヘルメットは、アクティブに動いてもズレることがないよう、フィットするサイズのものを選びましょう。
オンラインストアで購入したいときは、製品のサイズ表記をしっかり確認するのが重要。パッドやダイヤルで細かなサイズ調節ができるモデルを選ぶと安心です。
アジア人の骨格に合わせた「アジアンフィット」や、日本人の骨格に合わせた「ジャパンフィット」のモデルも販売されているので、なかなか合うものが見つからない方や、よりフィット感を求めている方はチェックしてみてくださいね。
2. 軽量性重視or耐久性重視? 構造の違いを知ろう
スノーボード用ヘルメットは、構造上大きく分けて「インモールド」と「ハードシェル」の2種類があります。
スノーボード歴や、必要なスペックを確認しながら選びましょう。
「インモールド」タイプは、シェル(外殻)とライナー(衝撃緩衝材)が一体型に成形されたもので、軽いのが魅力。ジャンプなどのトリックを楽しみたい上級者におすすめです。
しかし、機能性を高めようとすると緩衝材が厚くなり、ヘルメット自体のサイズが大きくなりがちなのが難点です。構造上シェルも薄めなので、強い負荷がかかると凹んだり割れたりしてしまうリスクもあります。
別々に成形したシェルとライナーを接着剤で固定している「ハードシェル」タイプは、丈夫さとコンパクトさが魅力です。価格もインモールドタイプより安い傾向にあります。
インモールドタイプに比べて重いのが欠点ではあるものの、強度に優れているので、転倒リスクの高い初心者はこちらのタイプがおすすめです。また、経年劣化によりシェルとライナーが剥がれやすくなる点にも注意しましょう。
3. 通気性に影響するベンチレーションの有無を確認しよう
快適さを求めるなら、「ベンチレーション」の有無も確認しておきましょう。冬場とはいえ、アクティブに動いていると意外と汗をかくもの。こもった熱を逃してくれる機能があると長時間滑っていても快適に過ごしやすいでしょう。
また、ヘルメット内のムレが気になる場合は、サイズ調節のための「インナーパッド」や、耳を保護する「イヤーパッド」が取り外しできるモデルなら、お手入れも簡単です。
4. 安全性や機能性に関わるポイントをチェックしよう
頭部を保護する重要な役割を担うスノーボード用ヘルメット。安全性を示す指標として、アメリカの「ATSM」規格を満たしているものや、EUが定める安全基準を満たすことを示す「CEマーク」が表示されているものを選ぶと安心です。
さらに、昨今増えつつあるのが「MIPS」(Multi-directional Impact Protection System、多方向衝撃保護システム)搭載のヘルメット。外部から衝撃を受けたときにダメージを緩和してくれるのが特徴です。
また、ヘルメットの機能面もさまざまなので注目してみてください。ツバ付きタイプはおしゃれなだけでなく、ゴーグルに雪が吹き付けるのを防いでくれる効果もあり便利です。
ゴーグルが苦手な方や普段からメガネを使っている方は、バイザー一体型のモデルもおすすめです。機能が多くなるほど重さもプラスされる傾向にあるので、優先したいスペックを確認しながら選びましょう。
5. 人気のブランドやおしゃれなデザインにも注目しよう
スノーボード用ヘルメットは、ベーシックなカラーからカラフルなデザインまで、見た目のバリエーションが豊富なアイテム。ウェアやゴーグルのデザインに合うものを選べば、トータルコーディネートがおしゃれに決まります。
とくにゴーグルは、見た目だけでなく、アイテム同士の相性も重要です。ヘルメットとゴーグルを合わせて買う場合は、両方を同時に試着して、干渉しないか使用感を確認してみるのがおすすめです。
スノーボード用ヘルメットのおすすめ
ここからは、大人向け・子ども向けのスノーボード用ヘルメットのおすすめアイテムをご紹介します。
ユニセックスモデルが主流ですが、S・M・Lなど複数のサイズが展開されているものが多いので、ご自身の頭囲に合うサイズを選びましょう。
頭囲が小さめな女性であれば、ジュニア向けモデルを使うこともできる場合があるので、合わせてチェックしてみてくださいね。
メンズ・レディース
軽量・低重心設計が魅力のインモールド構造のヘルメットです。シェルの内部には、独自のベンチレーションシステムが装備され、快適性も抜群。
伸縮性のあるラバーバンドとゴーグル固定バンドが備わり、空中でのトリックを楽しむ上級者も満足のフィット感を追求したアジアンフィットモデルです。
軽さと頑丈さを兼ね備えたハードシェル構造のアジアンフィットモデルです。8個のベンチレーションホールを備え、天候や体温に合わせて内部の換気を細かく調整できるのが特徴的。
ラバーバンドが頭に合わせてフィット感を自動で調整してくれるので、アクティブに動く時にも抜群の追従性を実感できます。
ダイヤルでフィット感の調節ができる軽量インモールド構造のMIPS搭載ヘルメットです。14個のベンチレーションホールを備え、汗をかいてもヘルメット内は快適。
さまざまな方向からの衝撃を分散させる設計で、頭部への負荷を最小限にとどめてくれる仕様。豊富な4サイズ展開も魅力のモデルです。
フィット感と軽さを両立したインモールド構造のジャパンフィットモデルです。取り外し可能なイヤーパッドや、サーモスタットコントロール付きのベンチレーションを備え、快適性も申し分なし。
スッキリとスタイリッシュなシルエットと豊富なカラーバリエーションで、男女ともに使いやすいモデルです。
多方向からの衝撃から頭部を保護してくれるハードシェル構造のモデルです。取り外し可能なゴーグルリテーナーとイヤーパッド、ベンチレーションが装備され、さまざまなシーンに合わせて調節可能。
コロンと丸みのあるシンプルデザインとベーシックカラーのバリエーションでコーディネートしやすいモデルです。
スケートボード用ヘルメットからインスパイアされた製品です。インモールド構造のアジアンフィットモデルで、装着性も抜群。
軽量かつ下重心のデザインで、アクティブな動きでも重さを感じづらいのがポイントです。
多方向の衝撃から頭を保護する「MIPS」搭載のヘルメット。
抗菌効果のあるヘッドライナーや、フィット感を調整できるダイヤル式のシステムなども備えた高機能なモデルで、あらゆるコンディションで活躍するでしょう。
安全性や機能性にこだわりつつ可能な限りの無駄を排除し、スッキリとしたシルエットに仕上げられたヘルメットです。
ゴーグル装着時も雪の吹き付けが防げるツバ付きで、視界も良好。マットなカラーリングがコーディネートのポイントにもなるおしゃれなモデルです。
フィッティング性を追求し、日本人の頭に馴染むよう設計されたジャパンフィットモデルです。頭頂部から放射状に広がるベンチレーションで、抜群の通気性を確保。
スノーボードのほかに、自転車やスケートボードなどでの使用も想定したオールラウンダーなヘルメットです。
独自の網目構造を採用し、優れた衝撃吸収性を発揮するヘルメットです。ミニマルなマットデザインもおしゃれ。
軽量で速乾性のあるフリース素材のライナーやイヤーパッド、グローブをつけたままでも装着できるバックルを採用するなど、使い勝手の良さにも配慮されたモデルです。
耐久性と耐衝撃性に優れたアジアンフィットモデルのヘルメットです。前方のベンチレーションからフレッシュな空気を取り入れ、内部の湿気を後方へ効率良く流す構造が特徴的。
フィット感を自動調整してくれる伸縮クロージャーやフリースライナー、イヤーパッドを備えた充実の機能も魅力です。
レンズが一体になったバイザーヘルメットです。軽さと丈夫さを併せ持ったインモールド構造で、ダイヤルによるフィット感の調節も可能。レンズは100%UVカット仕様で、晴天時も安心です。
イヤーパッドはサウンド伝達性能を高めた3D有孔仕様で、滑っている時の外部の音も鮮明に感じられるよう配慮されています。
立体的な構造で装着性を高めたハードシェル構造のヘルメットです。大きなベンチホールと開閉式のベンチレーションで内部の快適性を確保。
ヘッドバンドホルダーや取り外し可能なインナーパッドを備え、使い勝手も抜群。スタイリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーションが魅力のモデルです。
軽量なインモールド構造で、装着時の快適性を追求したヘルメットです。ダイヤル調整システムにより、しっかり頭にフィットさせることができます。
ゴーグルの着脱が容易なマグネット式のゴーグルクリップも特徴的で、機能性・使用感のバランスが良いモデルです。
耳の形に沿う3Dイヤーパッドにより、快適なフィット感を実感できるインモールド構造のヘルメットです。9つのベンチレーションにより、内部の快適性も十分。
黒や赤のほか、白や水色といった淡色の展開もあり、コーディネートに合わせてチョイスできるのもうれしいポイントです。
ジュニア・キッズ
アルペンレースでの使用を想定したMIPS搭載のジュニア用ヘルメットです。独自のベンチレーションシステムで湿った空気を外部に流すことで、ゴーグル内の曇りを軽減。
汗をはじくライナー、クリアなサウンドを確保するイヤーパッド、イージー装着のストラップを搭載した高機能なモデルです。
アジアンフィットモデルのジュニア用ヘルメットです。後頭部深くまで覆う形状で頭部全体をカバーしてくれるので、安心して着用可能。
インフォームフィットシステムを採用しており、子どもの成長に合わせてサイズ調整ができる点も便利です。
同ブランドの大人用モデルと同じく、軽量かつ下重心のデザインに仕上げられたジュニア用ヘルメットです。内部はシェルライナーとインナーパッドでフィット感をアップ。
サイズはSとMの2種類で、ダイヤルでの細かな調整も可能。シンプルなデザインとマットなカラーバリエーションがおしゃれなモデルです。
ゴーグルが苦手な子どもにおすすめのバイザー付きヘルメットです。装着時もバイザーが曇りにくいよう、通気性能を高めた仕様。
サイズは49〜59cmの3種類展開で、ダイヤル式のアジャスタでの細かな調整も可能。プロテクション性能と軽さを兼ね備えたインモールド構造の使いやすいモデルです。
ウィンタースポーツのほか、スケートボードやサイクルスポーツにも対応したマルチなジュニア向けヘルメットです。
後頭部にはゴーグルクリップ付き。細かなサイズ調整も可能で、装着時のフィット感を高められます。
ポップなデザインが魅力のバイザー一体型のジュニア用ヘルメットです。軽さと丈夫さを兼ね備えたハードシェル構造。
曇り止めコーティングされたミラーコーティングのバイザーは、クリアな視界を確保してくれます。51-55cmと54-58cmの2サイズ展開で、ゴーグルが苦手な小さなお子様も着用可能です。
スノーボード用ヘルメットの被り方
最後に、スノーボード用ヘルメットの被り方のポイントを、以下の3点からご紹介します。
インナーキャップでフィット感アップ
ヘルメットのフィット感を高めたいときは、インナーキャップを併用するのがおすすめです。
髪をまとめてくれるのでヘルメットがズレにくくなるほか、吸汗の役割もあり、快適性がアップします。
目元以外を広く覆う「バラクラバ」や「ネックチューブ」で頭部以外を深めに覆う方法もあります。
ただし、ヘルメット用ではないニット帽で代用する際は注意が必要です。厚みやゆとりがあることによってヘルメットが頭から離れてしまい、安全性を損なう場合があります。
専用インナーキャップはさまざまな厚さやデザイン、素材のアイテムが販売されています。お手持ちのヘルメットとの兼ね合いを考慮して選びましょう。
ゴーグルの付け方も要チェック
ヘルメットとゴーグルを併用するときは、アイテム同士の相性や付け方を確認しておきましょう。
一般的に、ゴーグルフックが付いているヘルメットであれば、「インナーキャップ→ヘルメット→ゴーグル」の順に装着すればOKです。
ただし、ゴーグルにもヘルメット対応のものとそうでないものがあるので、ヘルメットの外側に装着する場合はヘルメット対応のモデルを選びましょう。
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また、「インナーキャップ→ゴーグル→ヘルメット」の順に装着する方法もあります。
休憩時にヘルメットを外しやすいというメリットもありますが、前述のとおり、ニット帽などを被るとヘルメットのフィット感が落ちて安全性に影響する場合があるので注意が必要です。
ステッカーのデコレーションで個性的に
スノーボード用ヘルメットは、ステッカーで飾って自分好みにアレンジするのも人気です。
ステッカーは、スキー・スノーボードのイベントや用具販売店などで販売されているので、チェックしてみてくださいね。
おしゃれかつ安全にスノボを楽しもう!
ヘルメットはスノーボードを安全に楽しむために、ぜひとも用意しておきたいアイテムです。ウェアやゴーグル、ボードとの組み合わせも考えながら、お気に入りのヘルメットを探してみてくださいね。