実際に起こった事故たちから学ぶ「キャンプの注意点」~野外調理編~

キャンプは非日常感を味わえるレジャーですが、自然の中で行う体験なので当然注意すべき点は多く、非日常だからこそ危険とは隣り合わせです。自然の中で遊ぶなら最低限の注意点を知っておきましょう。今回はガスや火気の扱いなど「調理」での注意点をチェック。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

キャンプ料理をつくるときの注意点

ゴミ処理の甘さが事故につながることも

From PIXTA
出典:PIXTA
キャンプ場の周辺には様々な生物が住んでいます。小さな虫や可愛いリスから、中にはイノシシや熊など大きな動物まで潜んでいる場合も。

From PIXTA
出典:PIXTA
ゴミを放置しておくと、このような生物が寄ってくることもあります。特にスズメバチ、熊、イノシシなど危険な生物を寄せ付けてしまい、場合によっては襲われてしまうこともあるため、ゴミは放置せず、所定のゴミ置き場に捨てましょう。

また、ガスボンベを使い切らずに捨てたことにより、爆発事故が起こるなどの被害も発生しています。ゴミ処理は徹底して行いましょう。

二重構造になっているコップは熱さないように!

img_7236 出典:amazon
アウトドア用のマグカップにはステンレスやホーローでできたものなど、直火にかけられるものがあります。これらのカップはホットワインやホットミルクを作ったり、冷めてしまったものを直接火にかけて温めることが出来ます。

一方で、同じ金属を使っていても、二重構造でその間が空洞になっているカップは、保温性能は高く便利ですが、直火にかけることは出来ません。火にかけると中の空気が膨張し、破裂する恐れがあるため絶対にやめましょう。

子どもの火傷には十分注意!

From PIXTA
出典:PIXTA
火の出番がとても多いキャンプ。残念ながら、子どもが火傷を負う事故も多いようです。

バーベキューコンロやガスランタンに誤って触ってしまったり、焚き火の火の粉が飛んできたり、花火をしている時など……火傷をする危険性が高い場面はたくさん。火の周辺ではなるべく子どもから目を離さないようにしましょう。

キャンプは火が危険なものだということを子どもに教える絶好の機会でもあります。火の周辺は危険だと言うことをしっかりと言い聞かせ、子ども自身でも注意を払うように促すことも大切です。


「包丁」はカトラリー等とまとめず別個で洗おう

バーベキュー_洗い物 出典:amazon
カトラリー等の洗い物をまとめてかごに入れて洗い場に持っていく、という方も多いのではないでしょうか。

洗い物の中に包丁が入っていることに気づかずに手を入れてしまい、包丁でざっくり手を切ってしまうこともあります。使用後の食器等の洗い物をまとめる際には、包丁は別にしておきましょう。

また、包丁にカバーをつけたり、折りたたみ式のものを使用したり、キッチンペーパーで撒いたりしておけば、このような事故を未然に防ぐことが出来ます。

油をつかう調理は慎重に

From PIXTA
出典:PIXTA
油を使う調理の場合、食材を油に入れる時に油がはねて火傷をしたり、コンロの火が強過ぎて油に引火し、炎上することもあります。具材を入れるときは良く水を切ってから静かに入れましょう。また、調理時は火から目を離さないようにしましょう。

キャンプで揚げ物をする場合、油は少量ずつ使ってなるべく残さないのがポイントです。残ってしまった場合は、地面や洗い場に捨てたりせず、オイルポットに入れて持ち帰ったり、凝固剤や新聞紙に吸わせるなどしてきちんと処理しましょうね。

締め切ったテント内での火の使用は厳禁

雨天時や寒い時にはテントの中で調理をしたくなりますが、締め切ったテントの中での火気の使用は一酸化炭素中毒や火災につながる恐れがあり大変危険です。
一酸化炭素中毒は短時間でも重篤な被害が出ることが多く、場合によっては命を落とかねません。また、命を落とさなかったとしても後遺症が残る場合もありますので、絶対にやめましょう。

テント内で火を使用する場合には、換気をしっかりとし、就寝前には必ず火を消すように心がけましょう。

思いがけない強風で、焚き火の火の粉がテントに…

From PIXTA
出典:PIXTA
テントは化学繊維等の燃えやすい素材で作られているため、非常に火に弱く、少しの火の粉が飛び移っただけでも穴が開いてしまったり、ひどい時には燃え上がってしまうことがあります。テントと焚き火台は充分に離して使用しましょう。

また、タープの下での焚き火も同様に火災の原因になるため危険です。雨が降ってどうしてもタープの下で焚き火をする必要がある場合などは、焚き火専用のタープや難燃シートを利用するという方法もあります。

着火剤を継ぎ足して大炎上!

着火剤継ぎ足し
出典:カインズ
アウトドアの事故で多い事例の一つが、着火剤を継ぎ足したことでコンロの火が炎上し、火傷を負ったというものです。

着火剤の成分はメチルアルコールなど揮発性、燃焼性が高いものが多く、継ぎ足し中に炎上し、服に燃え移る危険性があります。

特に明るい屋外では炎が見えにくいため、火がついてないと思って継ぎ足したら実は火がついていて、炎上したということも多いようです。一度火をつけたら着火剤を継ぎ足すことは絶対にやめましょう。

折りたたみ式のテーブルの脚はしっかりと固定する

折りたたみ式テーブル
出典:楽天市場
折りたたみ式のテーブルはとても便利ですが、使い方を誤ると大きな事故につながることがあります。

折りたたみ式のテーブルは、天板の中に畳んで収納してある脚を広げて組み立てて使用しますが、脚と天板をつなぐ金具は完全に広げてロックさせることが必要です。

このロックがしっかりと出来ていないと、テーブルに手をつくなど上から力が加わった時に脚が折れてしまいます。このことが原因でテーブルの上で調理をしていたコンロが落ちて大火傷を負うという事例もあります。


ガスコンロを使う際の注意点

河原に直接コンロを置いて調理するのは危険!

From PIXTA
出典:PIXTA
手軽に持ち運びでき、燃料さえあればどこでもすぐに調理ができる便利なガスコンロですが、使い方を誤ると事故につながる可能性もあります。

その一例として、河原にコンロを置いて調理することが挙げられます。河原の石は太陽の光を直接浴びてかなり熱くなっています。その上でコンロを使用すると、上からはコンロの熱、下からは河原の石の熱でガスボンベが熱くなり、爆発してしまう恐れがあり危険です。

コンロを囲いすぎない

コンロ_風よけ 出典:amazon
鍋などの調理器具が大きすぎたり、風除けが目的で過剰にコンロを囲ったりすることでコンロの周囲全体が囲まれてしまった場合にも、ガスボンベが温められて温度が上昇し、爆発してしまう恐れがあります。

コンロに対して大きすぎる調理器具は使用しないようにしましょう。また、風除けなどを使用する際には、空気が出入りできるようなスペースを残して使用するようにしましょう。

火気の近くでコンロは使わない

From PIXTA
出典:PIXTA
焚き火やバーベキューコンロなどの火気の近くでコンロを使用すると、火気から発生する輻射熱でコンロのボンベが熱せられ、ガスボンベの温度が上昇して爆発することがあります。
また、使い切ったボンベを火気の近くに置くことも危険です。空になったと思っていても、ボンベの中には少量のガスが残っていることがあり、爆発する恐れがあります。コンロの使用およびボンベの保管は火気から離れたところで行いましょう。

不安定な場所ではコンロは使わない

積み上げた石の上や、地面に敷いた段ボールの上など、不安定な場所にコンロを載せて調理をすると、料理をかき混ぜる時など、何かの拍子にコンロが倒れたり、コンロの上に載せていた鍋ややかんが滑り落ちることがあり大変危険です。

調理をしていた物が倒れてきて、中に入っていた熱湯等を被って大火傷を負うという事故も発生しています。コンロは平らで安定した場所で使用しましょう。

コンロは2台並べて使わない

頻繁に注意喚起されているにもかかわらずバーベキューの季節になると例年よく目にするのが、コンロを2台並べてその上に一枚の鉄板を渡して置き、2台のコンロの火で調理をしていてガスボンベが爆発したという事故です。ボンベ上部にある鉄板の熱でボンベが熱せられ、温度が上昇して爆発してしまったという事例です。

爆発の勢いで、上に置いた鉄板が吹き飛ばされて怪我をすることもあります。大変危険ですので絶対にやめましょう。

安全に調理して美味しいキャンプ料理を味わおう!

From PIXTA
出典:PIXTA
キャンプの醍醐味である料理。せっかくの美味しい料理も事故が起こってしまうとそれどころではなくなってしまいます。わかっているつもりでも、自然が相手だけに少しの油断が大事故につながりかねないキャンプ。これを機に野外調理時に気をつけるポイントを再認識し、キャンプ料理を楽しみましょう!

キャンプ調理の危険性を理解したら、次はコツを知っておこう

野外調理の注意点の次は、キャンプで役立つ時短テクニックを知っておきましょう!

Safe cooking leads to delicious dishes!

安全な調理は美味しい料理に通じる

関連する記事

From PIXTA
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
eri fukutomi

6歳と3歳の子どもを持つママライター。 子どもが3歳なった今年、ようやく憧れのキャンプデビューを果たした。 今すぐにでも、キャンプ場に飛んでいきたいくらいだが、予定が空かず日々悶々と情報収集に明け暮れている。

公式プロライター

  • A-suke
  • 小雀  陣二
  • 長谷部 雅一
  • SAM & 沖田雅生
  • 八幡 暁
  • 写風人
  • 平 健一
  • Takamatsu Misato
  • YURIE
 

LINEでCAMP HACKをもっと手軽に。

最新のキャンプギアやキャンプ場情報などをキャンプに関する情報を毎日配信!
LINE友達限定の毎月当たるプレゼントキャンペーンも開催中!