乾かし方の手順
① 脱水後、風通しのいいところで陰干しをする(乾燥機でもOK)
② 羽毛までしっかり乾いたら、両手でたたき、羽毛をよくほぐす
③ 縫い目を中心に、防水スプレーを吹きかける
洗ったもののダウンが偏って、よれて縮んだまま乾いてしまう……なんて経験ありませんか? 均一かつフカフカになるようコツをおさえながら、実践してみましょう!
① 脱水後、風通しのいいところで陰干しをする(乾燥機でもOK)
出典:NANGA maintenance – YouTube
脱水後は、ベランダなど風通しのいいところで乾かします。ただし、直射日光にあててしまうと生地が傷みやすくなるので、“陰干し”がポイント。コの字型で干すと乾きやすくなりますよ。
もし日陰がない場合は、シーツやシェードなどを使って直射日光を防ぎましょう(米澤さん)。
「早く乾かそう!」と、思いっきり直射日光に当ててしまっていたんですが、NGだったんですね……。
\ここがポイント/
洗濯後は、“完全に乾くまで干す”ことがとても重要! なぜなら、表の生地と羽毛とでは乾燥速度が異なるからです。
ナンガの場合、寝袋にはナイロン生地をメインに使っているため、生地が乾いていても中の羽毛が濡れたままになっていることも。そうすると、カビやにおいが発生しやすいんです(米澤さん)。
そこで有効な手段が、乾燥機。短時間でしっかり乾かすことができますが、生地のダメージを最小限におさえるため中温or低温が◎。乾燥機に入れたら、設定ボタンを必ずチェックしましょう。(米澤さん)。
今回はコインランドリーを利用し、低温(54℃)で20分間乾燥機にかけました。かかった費用は200円。触った感じは羽毛まで乾いていそうでしたが、念のため家でも1~2時間ほど陰干ししておきました。
② 羽毛までしっかり乾いたら両手でたたき、羽毛をよくほぐす
羽毛まで完全に乾いたら、両手でたたいて羽毛をよくほぐします。
\ここがポイント/
羽毛の吹き出しや飛び出しがある場合は、コロコロなどを使って取り除いておきましょう(米澤さん)。
③ 縫い目を中心に、防水スプレーを吹きかける
完全に乾燥したら、縫い目を中心に防水スプレーを吹きかけます。
\ここがポイント/
防水スプレーを吹きかける理由は、ダウンの抜け防止。洗濯により糸が水を吸い、乾燥することで糸がもとに戻ることから縫い目の穴の大きさが大きくなり、ダウンの抜けが発生したり生地のコーティングが弱まって抜ける恐れがあります。
そのため防水スプレーを吹きかけておくことで、目止めに繋がりダウンの抜けを軽減。 防水スプレーは市販のものでOKです(米澤さん)。
乾燥まで済むと……新品のように生まれ変わった!
億劫でつい洗う頻度が低かったダウンシュラフですが、今回思い切って洗濯したことで新品のように生まれ変わりました! 米澤さんいわく、“ダウンにケアが必要なのは、人間の髪の毛と一緒”だそう。
ダウンシュラフを洗わずに放っておくと、結露や湿気・汗などでロフトがつぶれ、買った当初より保温力が落ちてしまうことがあります。
洗うことで清潔さと保温力を戻せてより快眠できるので、「寝袋の温かみがなくなってきたな」と感じたら、ぜひ今回ご紹介した方法で洗ってみてください。または弊社にクリーニング依頼をしていただくことも可能ですよ! 暖かく清潔な寝袋で、よりよいアウトドア生活をお過ごしください(米澤さん)。
最初は抵抗があるかもしれませんが、思い切って一度洗濯をしてみてはいかがでしょうか? 洗うとフカフカになって、とっても気持ちがいいですよ~!
●ナンガのクリーニングについて詳しくはこちら