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外はジメジメ。でも洗濯物は待ったなし…
キャンプから帰って残されているのが、洗濯。汗を吸ったシュラフや家族全員分の着替えの洗濯って、かなり骨が折れるんですよね。
それなのに、翌日外は雨。やむを得ず部屋干しで何とか乾いたとしても生乾き臭が残り、梅雨時はとくに困りますよね。
そんな苦労を露知らず、洗い上がった洗濯物を家族に「なんかクサい」なんて言われた日には(怒)。これは悔しい。でも、たしかにクサい!
かくして“鬼洗濯モード”に突入した筆者は、あらゆる情報を調べては実践。そしてついに行き着いた、家族からの「クサい」が消えた必勝法が、こちら!
必勝洗濯法は「熱湯殺菌」と「コインランドリー乾燥」
キャンプで数日詰め込みっぱなしだった衣類には臭いがしっかり染みつき、表面の汚れは落ちても臭いの元を消さないことには意味がない! というわけで試してみたのが「熱湯殺菌」と「コインランドリー乾燥」です。
試してみたら……あれだけしつこかった臭いが消えて、家族からも一切ノークレームじゃありませんか。これはぜひ皆さんにも試して欲しい! というわけで今回は、悩ましい洗濯問題を吹き飛ばす2つの方法をご紹介。
キャンプの汚れ物に限らず、柔軟剤や洗剤をちゃんと使っているのに取れないやっかいな臭いに苦戦している方も、ぜひ参考にしてみてください。
方法その1|“熱湯予洗い”で、臭いの元を撃退
思わず顔をそむけたくなる臭いの原因は、皮脂汚れなどを栄養とするモラクセラ菌。しかも一度繁殖すると、普通の洗濯では落としきれないんだとか!
そんな頑固なモラクセラ菌を撃退させるのが、60℃以上のお湯に漬け置きするという方法です。
洗濯前に約60℃のお湯に15分漬け置きする
臭いが特に気になる衣類やタオルは、約60℃のお湯で予洗いが効果的。洗濯機をまわす前にひと手間かかりますが、あの頑固な臭いとオサラバするためにぜひやってみて欲しいところです。
ちなみに温度計なしで60℃のお湯を作るには、沸騰したお湯とほぼ同量の水道水(常温)を混ぜるだけ。衣類を浸して15分以上放置したら、そのまま洗濯機で普段通りに洗濯すれば、驚くほど臭い戻りが気にならなくなりますよ!
方法その2|コインランドリーで高温乾燥
漬け置きしづらい大判バスタオルや洗濯物の量が多い場合は、コインランドリー乾燥が効果テキメン。80~120℃という高温で乾かすことで例のモラクセラ菌を殺菌でき、臭い戻りや生乾き臭が本当に気にならないんです!
もちろん洗濯もできますが、あらかじめセットされた洗剤が自動投入される機種がほとんど。好みの洗剤で洗いたい人は、自宅で洗濯まで終わらせてから乾燥機のみ利用するのがおすすめです。
高温&短時間で乾燥できる分、菌も増殖しにくいのがメリット
菌を繁殖させないためには、乾燥までの時間が肝心。自宅のベランダなどで干す場合だと未乾燥の状態で4時間経過したあたりから、菌が増殖し始めるんだとか。
天日干しだとだんだん曇ってきて乾きが遅かったりしますが、コインランドリーなら短時間で確実に乾かせるのは大きなメリット。機種にもよりますが、筆者の場合だと9kgの洗濯機で一回洗った量の洗濯物が、ものの20分程度でホカホカに乾くので本当に助かっています!
大型のドラムでも入れる量は1/3に抑えよう
乾燥機は便利ですが、効率的に乾かすためにはいくつかコツも。
洗濯物ってつい入るだけ入れてしまいたくなりますが、そこはグッと我慢。しっかり早く乾燥させたいなら、ドラムのサイズの3分の1以下の量になるようにしましょう。
乾燥したバスタオルを一緒に入れると、時短になる
乾いたバスタオルを2~3枚入れて、一緒に回すのもおすすめ。バスタオルが水分を吸収することで乾燥時間が短縮されるので、規定の時間乾燥機にかければふんわりカラッと仕上がります。
ついでにバスタオルもフワフワにリセットできて一石二鳥!
コインランドリー用の便利グッズも効果的
回転型の乾燥機に入れることで、衣類同士の絡まりを防いでくれるというボールも。コットン製なので濡れた衣類の水分を吸収しつつ、転がることで洗濯物の絡まりも防いでくれるので毎回使っています。
Lakymisy ドライヤーボール 6個入
サイズ | 直径6cm |
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内容量 | 6個 |
素材 | ニュージーランド産天然ウール100% |
柔軟剤シートを一緒に入れて回す
乾燥機専用の柔軟剤シートという物もあり、一緒に入れておくだけでふんわり良い香りに。柔軟剤の効果だけでなく、乾いた洗濯物を乾燥機から取り出すときに起こりがちな静電気も防いでくれて安心です。
たった一枚で効果抜群なので、おすすめですよ。
ライオン 乾燥機用ソフラン 柔軟剤シート
内容量 | 25枚 |
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原産国 | 日本 |
な~んかニオイ取れない…そんなシュラフもコインランドリーでスッキリ!
湿度が高い野外で使ったシュラフは天日干しさせてから収納するのはお決まりですが、やはり定期的に洗わないと臭いも気になりますよね。そんなときにもコインランドリーが大活躍!
キャンプのときしか使わないシュラフなら備え付けの洗剤でも香りが気にならないので、洗濯から乾燥までコインランドリーで済ませています。
自宅の洗濯機では一度に一枚洗うのが精いっぱいですが、布団丸洗いが可能な大型の洗濯乾燥機があるコインランドリーなら数枚まとめて洗えるのも好都合。
しっかり乾燥させるならワンコイン分多めに時間設定するのがおすすめですが、あらかた乾かしてから自宅で天日に干せばコインランドリー代の節約にもなりますね。
熱湯殺菌&コインランドリー利用の際はここに注意!
洗濯表示をしっかりチェックしよう
衣類の中には、高温のお湯も乾燥機もNGの物もあるので要注意。生地によっては傷んだり縮んだりすることもあるので、必ず洗濯表示タグを確認してからお洗濯してくださいね。
シュラフも、化繊やダウンなど中綿の種類によってコインランドリーで洗える物と洗えない物とがあります。「丸洗い可能」とされているシュラフは、コインランドリーでの洗濯もOK。
乾燥については化繊シュラフは劣化しやすくNGな物もあるので、お手持ちのシュラフの洗濯表示を確認しましょう。
テントやグランドシートは専用のクリーニングサービスへ
撥水加工が施されているテントの場合、通常の洗濯や乾燥方法では汚れを落とすことはできません。その場合は、専門のテントクリーニングサービスを活用すると良いでしょう。
「取れない臭い」も「乾かない」も、これで解決!
湿度の高い季節は特に、洗濯悩みが付きまといがち。とは言え、キャンプの後の大量の洗濯物にいつまでも囲まれていたくないですよね。お湯の予洗いとコインランドリーの時短乾燥、気になった方はぜひ試してみてくださいね!