バイクキャンプに最適なクーラーボックスの選び方
車でのキャンプに比べ、積載量や積載方法に制約のあるバイクキャンプ。保冷力や容量だけでなく、形状や素材の違いもあり、どれを選べば良いか悩んでしまいますよね。
今回はバイクキャンプに適したクーラーボックスの選び方を4つの観点から解説。自分のスタイルに合ったクーラーボックスを見つけてバイクキャンプを楽しみましょう。
バイクにはコンパクトになるソフトタイプがおすすめ
バイクキャンプには軽量、コンパクトなソフトタイプのクーラーボックスがおすすめです。車でのキャンプは積載量に余裕があり、容量よりも保冷力重視で選ぶことができますが、バイクキャンプでは積載量や積載方法を考慮して選ぶ必要があります。
ハードタイプのクーラーボックスは重く、バイクの積載量を超えてしまうおそれがあります。
できる限りミニマルで快適にバイクキャンプを楽しみたい場合は軽量・コンパクトなソフトタイプのクーラーボックスを選ぶのがベター。
また、ソフトタイプは使用後、中身が空になったら折りたたんで収納することができる点も大きなメリットです。
ただし、上に荷物を積むと中身が潰れてしまう場合があるため、その点は注意しましょう。
用途にあった形状を選ぼう
ソフトクーラーボックスには大きく分けてトートタイプ、ボックスタイプ、リュックタイプの3種類があります。それぞれの形状の特徴を把握して自分のスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
トートタイプ
トートタイプは他のタイプに比べ、容量が小さく、コンパクトなものが多いです。生地が柔らかく、形状を柔軟に変えやすいため、食材の量が少ない場合はサイドバッグやシートバッグの隙間などに収納することができます。
特に荷物を極力減らしたミニマルなキャンプを楽しみたい方や、冬のキャンプで冷やすものが少ない場合などにぴったり。
持ち運びやすいためキャンプ時だけでなく、普段の買い物にも使いやすいのが嬉しいですね。
ただし生地が柔らかく、形状が安定しないため、ハードタイプのように上に荷物を積むことは難しいです。
また、ボックスタイプやリュックタイプに入り切らなかった場合のサブのクーラーボックスとして使用するのもおすすめです。汎用性が高く、1,000円以下で買えるリーズナブルなものもあるので、ひとつ持っておくとよいでしょう。
ボックスタイプ
荷物はコンパクトに収めたいけど、キャンプの一番の楽しみは食事という方にはボックスタイプがおすすめです。
ボックスタイプはトートタイプやリュックタイプに比べ、容量が大きいものやハードクーラーに引けを取らないほど保冷力の高いものが多く、しっかりと食材を持ち運ぶことができます。
多くのモデルがコンパクトに折りたたむことができ、使用時の半分以下の大きさに収納することができるのも嬉しいポイント。
帰りは折りたたんで積み込むか、丸洗いできるモデルであればゴミや細かい食器、キャンプツールを収納して持ち帰るのもよいでしょう。
天面や側面は硬めの素材が使われたセミハードタイプなどもあり、積載の安定感が高い一方で、嵩張りやすく、積載方法に工夫が必要です。
リュックタイプ
自ら背負うことでバイクへの積載、収納方法を考えずに済むのがリュックタイプ。持ち運び時に両手が空き、手で持つよりも重量を感じづらいため、買い出し時やサイトまでの運搬時にも便利です。
ただし、リュックという形状上、背負うことしかできないため、トートやボックスタイプに比べて汎用性は低くなります。また、他のツールや小物用にリュックを使っている場合は選ぶことができません。
積載方法の選択肢が少ないため、他の荷物とリュックが干渉してしまうケースも。導入する場合はしっかりと検討しましょう。
クーラーボックスのサイズはできるだけコンパクトに
バイクキャンプは積載量が限られるため、クーラーボックスはできるだけ軽量・コンパクトなものを選びたいところです。10~20Lのものを基準に、自分のキャンプスタイルに応じてベストなサイズのものを探してみましょう。
ただし、単純な容量だけでなく、高さや幅のチェックも忘れずに。特に高くなるにつれ不安定で固定しづらくなるため、高さは30cm以内のものを選ぶとよいでしょう。
適した幅はバイクにもよりますが、積載物がシートやキャリアから左右15cmはみ出てはいけないことが法律で定められています。他の積載物も含めてどのような積み方をするべきか考慮し、適した幅のものを選びましょう。
またDリングが付属していると、ネットやロープで固定する際に便利です。サイズに加えて、バイクへの積載に適した工夫があるかもチェックしておきましょう。
キャンプスタイルに適した保冷力のものを選ぼう
自分のキャンプスタイルにあった保冷力はどの程度なのか、見極めることが重要です。保冷力が高いに越したことはありませんが、クーラーボックスは保冷力が高いほど高価で、比例してサイズも大きくなる傾向にあります。
バイクキャンプでもしっかりと食材を準備し、料理を楽しみたい場合は保冷力の高いものが必要になりますが、お酒とちょっとしたおつまみだけ、という場合は保冷力を抑えたものでも十分です。
バイクキャンプでは、走行中の安全を考えるとサイズは重要です。価格、保冷力、サイズ、どのポイントを重視すべきか考えて選ぶようにしましょう。
車でもキャンプに出かける場合はクーラーボックスを使い分けることもおすすめです。
バイクキャンプにおすすめのクーラーボックス15選!
ここからはボックスタイプ、トートタイプ、リュックタイプそれぞれのおすすめ商品を紹介します。選ぶポイントを踏まえて自分の好みやスタイルにあったものを探してみてくださいね。
トートタイプのおすすめ4選はこちら
ボックスタイプのおすすめ9選はこちら
リュックタイプのおすすめ2選はこちら
トートタイプ
まずはトートタイプクーラーボックスのおすすめ商品をご紹介します。
荷物を極力減らしたミニマルなスタイルのキャンプを楽しみたい方やサブのクーラーボックスを探している方はぜひチェックしてみてください。
●リーズナブルでサブのクーラーボックスとしてもおすすめ
オレゴニアンキャンパー クーラーキューブ 15
サイズ | フラット時:42×50cm,キューブ時:24×30×23cm |
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重量 | ー |
容量 | 約14L |
その他 | ー |
●アメリカ発祥のミリタリーな雰囲気が漂うクーラーボックス
●3通りのスタイルで使用でき、汎用性が高い
●ビビットなカラーリングとロゴが映えるクーラーボックス
●アメリカ発祥のハードクーラー並みの保冷力を誇るクーラーボックス
ボックスタイプ
次はボックスタイプのクーラーボックスのおすすめ商品をご紹介します。
ボックスタイプと一口に言っても、商品によって特徴が大きく異なります。それぞれの商品の特徴をチェックして最適なものを選びましょう。
●高さ13cmの薄型設計でバイク積載時の安定感が高い
ロゴス ハイパー氷点下クーラーM
サイズ | 約30×24×24cm |
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折りたたみサイズ | 約24.5×30.5×11cm |
重量 | 約900g |
容量 | 約12L |
その他 | ー |
●シェルプロテクト構造で中身を外部の衝撃から守る
バンドック クーラーバック10L
サイズ | 27×20×24cm |
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折りたたみサイズ | 24×20×6cm |
重量 | 約360g |
容量 | 約10L |
その他 | デイジーチェーンあり |
●男臭いカラーリングがバイクキャンプに映える
●高品質、永久保証が特徴のスノーピークのクーラーボックス
シアトルスポーツ フロストパック 25QT
サイズ | 20.3×48.2×27.9cm |
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折りたたみサイズ | ー |
重量 | 1.5kg |
容量 | 約23.6L |
その他 | ー |
●シアトル発祥のペンギンロゴが可愛いクーラーボックス
コールマン エクストリームアイスクーラー 15L
サイズ | 約30×25×25cm |
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折りたたみサイズ | 約30×25×12cm |
重量 | 約890g |
容量 | 約15L |
その他 | ー |
●レトロなルックスが目を惹くコールマンのクーラーボックス
テンマクデザイン 「野蔵」NOGURA
サイズ | 39×28×32cm |
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折りたたみサイズ | 42×30×15cm |
重量 | 1.5kg |
容量 | 22L |
その他 | デイジーチェーン付き |
●天板部分にプレートがあり、簡易テーブルとしても使用可能
キャプテンスタッグ スーパーコールドクーラーバッグ 12L
サイズ | 30×25×22.5cm |
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折りたたみサイズ | 30×24×10.5cm |
重量 | 650g |
容量 | 12L |
その他 | Dリング2箇所あり |
●蓋が大きく開閉でき、食材の出し入れがしやすい
●保冷ボトルなどに定評のあるサーモスのクーラーボックス
リュックタイプ
リュックタイプのクーラーボックスのおすすめ商品をご紹介します。
汎用性はあまり高くありませんが、両手が空く、運搬時に重量を感じづらいなどメリットも多いため、必要に応じて導入を検討してみましょう。
●多数のポケットが整理に便利
●普段のリュックと遜色ないデザイン性の高さが魅力
バイクキャンプのクーラーボックス活用術
バイクキャンプでは積載できるサイズや重量に制約があるため、車でのキャンプに比べて選べるクーラーボックスが限られてきます。
保冷力を犠牲にせざるを得ない場合もありますが、工夫次第でスペック不足をカバーすることも可能。ここでは取り入れることができる工夫をご紹介します。
保冷力の高い保冷剤を使い、クーラーボックスの保冷力をカバー
保冷力はクーラーボックスだけでなく、保冷剤の性能にも左右されます。保冷力の高い保冷剤を使うことでクーラーボックスのスペックを補うことができます。
特におすすめなのがロゴスの氷点下パック。長時間保冷力を長時間キープし、アイスクリームを長時間保存することもできます。
一般的な板状のもの以外に、コンパクトなクーラーボックスにも使いやすいコロンとした形状の氷点下パックコンパクトもバイクキャンプに適しているでしょう。
●一般保冷剤の8倍の保冷能力で冷たさを長時間キープ
▼おすすめの保冷剤についてはこちらの記事をチェック!
食材を凍らせて、容量を節約
保冷剤を使うのは非常に効果的ですが、その分スペースを取るため、さらに保存できる食材の量が限られてきます。食材を凍らせて、保冷剤代わりにすることで容量節約と保冷力アップにつながり、一石二鳥です。
野菜など種類によっては生の状態で凍らせると食感を損なうものもあるため、一度炒めるなど半調理した上で冷凍するのもおすすめ。現地での調理時間も短縮でき、美味しく仕上げることができます。
冷蔵、冷凍が必要な食品はできる限り道中で買うのではなく、事前に準備することも荷物をコンパクトにまとめるコツですね。
冷やさなくても良い食材を選ぶ
バイクキャンプではそもそも冷やさなくて良い食材を選ぶのもひとつの手です。クーラーボックスに入れるべき食材を減らし、クーラーボックスを小型化できれば、積載の心配は少なくなります。
特に寒い季節は、食中毒のリスクも下がるのでクーラーボックスに入れるべき食材の数を減らすことができます。逆に夏場は無理をせず、できる限りクーラーボックスで保存するようにしてください。
また、コンパクトにまとめるために無理に食材に制約を加えると、キャンプの楽しみを損なう場合もあるので、できる範囲で行うのがおすすめです。
バイクにクーラーボックスを安定して固定する方法
バイクキャンプに適したクーラーボックスを選ぶだけでなく、安定した積載方法を知ることも大切です。ここではバイクにクーラーボックスを安定して固定する方法をご紹介します。
キャンプの荷物を積み込むにはリアキャリアの設置は必須です。今回の固定方法もすべてリアキャリアが設置されていることを前提にご紹介しますのでご注意ください。
1.シートバッグに入れる
もっとも簡単かつ安定した積載方法はクーラーボックスをシートバッグに入れてしまう方法でしょう。クーラーボックスを収納できるだけの容量が必要になりますが、シートバッグ自体がしっかりと固定されていれば落下の心配もありません。
特に、ハードタイプのシートバッグであれば耐久性や耐水性に優れているため、クーラーボックスを雨や風からも守ってくれます。
また、シートバッグに収納することでクーラーボックスが直射日光にさらされることもなくなり、保冷力の観点からも大きなメリットがあります。
10L以下のコンパクトなクーラーボックスは断熱材の使用量が少なく、保冷力はあまり高くない場合が多いので、シートバッグに収納して保冷力をカバーしましょう。
タナックス キャンピングシートバッグ2
サイズ | 35×82×35cm |
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折りたたみサイズ | 35×62×35cm |
重量 | ー |
容量 | 59~75L |
その他 | 固定ベルト:4,接続バックル:1,ショルダーベルト:1,ホルダーベルト:2,セフティベルト:1 |
●75Lの大容量でキャンプに必要なギアを多数収納できる
2.クーラーボックスの底面に滑り止めを貼る
クーラーボックスの底面に滑り止めを貼る方法も安定した積載に効果があります。滑り止めを貼ることでカーブやブレーキをかけた際、クーラーボックスが前後左右にズレることを防ぎます。
手軽に安定感アップが狙えるので、他の積載方法と併用するのもおすすめです。
●好きなサイズにカットして使用できるため、さまざまなクーラーボックスに対応可能
3.ゴムロープやベルトと、ネットで固定する
ゴムロープやベルトでキャリアに固定する方法は、シートバッグを新たに購入するよりもお手軽で取り入れやすいです。
ゴムロープとベルトでリアキャリアに括り付けるだけでは心許ないため、その上からさらにネットで覆い、補強しましょう。
●荷物の量に応じてコードの長さを調整可能
●30Lの荷物をがっちりホールドしてくれ、安定感抜群
ハードタイプへ直接ネジを打ち込むのはおすすめできない
安定感のみを考えた場合、ハードタイプのクーラーボックスにネジを打ち、キャリアに取り付ける方法が最も優れていると考えられます。
しかしこの方法の場合、クーラーボックスの保冷力の要となる断熱材の層を破壊してしまったり、水漏れの原因になったりする場合もあるため、おすすめできません。
また、状況に応じて積み込み方を柔軟に変えるということが難しくなります。実行する場合は、あくまで自己責任で行いましょう。
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あなたのスタイルに合ったクーラーボックスを選ぼう
保冷力に目がいきがちなクーラーボックス。しかし、バイキャンプに適したクーラーボックスを選ぶ上で重要なのは保冷力だけではありません。
本当にその保冷力やサイズが自分のスタイルに必要か、という視点で商品をチェックしてみましょう。今回ご紹介した選び方の基準やおすすめ商品を参考ぜひ参考にしてくださいね。