ソロキャンプの「クーラーボックス」選びって悩ましい……!
ソロキャンプで使用するクーラーボックス を選ぶとき、大きすぎると嵩張って収納しにくい上に、重たくてく持ち運びも大変。できるだけ丁度良い容量で選びたいところですよね。
「だけど、ソロキャンプに丁度良い容量って? 種類は、ソフト・ハードのどっちがいいの?」そんな疑問を抱いているソロキャンパーも少なくないはず。
そこで今回はソロキャンプのクーラーボックス選びにもう悩まない、選び方のポイントとおすすめモデルを総まとめ。
年間50泊ソロキャンプを楽しんでいる筆者が実践している、クーラーボックスの使い方のコツや保冷剤 など、リアルな実用例も併せてご紹介します!
軽量キャンプブロガー。自由に旅ができるキャンプスタイルが大好きで、ウルトラライトキャンプ等の軽量キャンプを主体としたブログ「minimalize gears」を運営。YouTubeチャンネルでも情報発信をし幅広い分野で活動中。
ソロキャンプのクーラーボックスは、こう選ぼう!
サイズ(容量)は、10〜15L程度
人によって食べる量や飲む量は異なりますが、夏のソロキャンプで1泊2日であれば私の経験上、ドリンクや食材が2食分入る容量10〜15Lで十分です。ガッツリ食材を持って行きたいという方でも20Lあれば十分に事足りるでしょう。
後ほど、筆者が愛用しているクーラーボックスを例に、容量に対しどれくらいの食材が入るか実用例をお見せします。
クーラーの種類(ハード or ソフト)は、移動手段にあわせて選ぼう
普通にキャンプをするなら、保冷力を重視してクーラーボックス選びをしたらいいものの、ソロキャンプになると持ち運べるギアの重量や大きさに制限がある場合もあります。
そのためクーラーボックスの選び方は、基本的に下記の基準で選ぶといいでしょう。
保冷力は、メーカーの参考数値をチェックしておこう!
クーラーボックスと言えば、気になるのが保冷力。この保冷力は、クーラーボックスの材質・断熱材で大きく左右されます。
断熱効果を左右する材質には、一般的に「発泡スチロール」<「発泡ウレタン」<「真空断熱パネル」の順で断熱力が高く、保冷力が大きいとされています。しかし断熱材の厚みによっても、よりけり。
材質とメーカーから提示されている保冷力の目安値を参考に、見極めるのがいいでしょう。
【ハードタイプ】ソロキャンプにおすすめのクーラーボックス
まずは車移動の方におすすめ! ハードタイプのクーラーボックスの中で、とくににおすすめしたい5つのクーラーボックスをご紹介します。
【容量15.1L】スタンレー「クーラーボックス15.1L」
最初にご紹介するのは、2Lのペットボトルを横向きに寝かせた状態で4本入れることができるスタンレー のクーラーボックス。
蓋の部分にバンジーコードが付いており、同メーカーの真空ボトル に氷を保存し、クーラーとボトルを合わせ使いしているキャンパーも多くいます。保冷容量をプラスしたいときに便利な使用方法ですね。保冷効力は、2度以下(約24時間)です。
スタンレー クーラーボックス 15.1L
【容量19L】ペリカン 「エリートクーラー20QT」
米軍採用のハードケースブランド・ペリカン は、防水性・耐熱性に優れたタフなアイテムを多く開発していることで有名。そんな特徴を継承しつつ、断熱材に厚みを持たせたポリウレタンフォームを採用。タフさも保冷力も上々な仕様のクーラーです!
また蓋にカップホルダーが用意されているため、サイドテーブル 代わりにも役立ちますよ。
ペリカン エリートクーラー20QT
【容量20L】オルカ「クーラー20QT」
オルカ のクーラーボックスは耐久性と高い密閉性が特徴的で、保冷力は最大で10日間氷が溶けないという最高クラスのモデルです。
豊富な11色のカラー展開も嬉しいポイント。側面のポケットにはティッシュや調味料等の小物を収納しておくことができます。
オルカ クーラー 20QT
【容量13L】キャプテンスタッグ「モンテ ハンディクーラー13L」
四角いフォルムと愛らしいカラーが魅力のキャプテンスタッグ のクーラーボックス。容量が13Lとコンパクトですが、2Lのペットボトルを斜めに入れる事ができ、収容力もソロキャンプなら十分です。
キャプテンスタッグ モンテ ハンディクーラー13L
【ソフトタイプ】ソロキャンプにおすすめのクーラーボックス
ソフトタイプのクーラーボックスの中でおすすめを4つご紹介します。
【容量11L、重量907g】AOクーラーズ「キャンバスソフトクーラー 12パック」
AOクーラーズ のキャンバスソフトクーラーシリーズは、厚み1.9cmの高密度ウレタンフォームを封入。これは一般的なソフトクーラーの3倍もの厚みと言われており、「ソフトクーラー=保冷力が弱い」の概念を覆し人気を博したのも記憶に新しいところ!
12パックは、350ml缶を12本と2.2kgの氷が入るサイズ感です。優れた保冷力と引き換えに、折りたたんだ際の厚みもソフトクーラーの中では比較的嵩張るタイプです。
AOクーラーズ キャンバスソフトクーラー 12パック
【容量15L、重量500g】サーモス「ソフトクーラー15L 」
縦長デザインが目を引くサーモス のクーラーは、500mlのペットボトルであれば12本、2Lペットボトルであれば4本縦置きで入る収容力! ショルダー付きのため、食材をたっぷり入れても運搬しやすいデザインです。
また本体にバンドが付いており、収納時に綺麗に折りたためる構造になっています。スーパーで食品を買い出す前まで、コンパクトに収納しておくことができるのは嬉しいですよね。
サーモス独自の「アイソテック2」という5層断熱構造を採用しています。
サーモス ソフトクーラー 15L
【容量20L、重量610g】タイタン「ディープフリーズ」
食材やドリンクは重たくなりがち! というわけで、背負ってしまおうという選択肢も。クーラーボックスを背負うことによって両手が空くため、他の道具も持つことができます。デイキャンプやキャリーケースでギアを持ち運ぶ人におすすめです!
バックパック型のため、多数配置されたポケットがあり便利。保冷剤専用ポケットや調味料を入れるポケットもあり、バッグ内の整理にも役に立ちます。個性派クーラーながら、氷を最大2日間キープするという実力派な一面も。
タイタン ディープフリーズ24缶
【容量15L、重量552g】オレゴニアンキャンパー「クーラーキューブ15」
「クーラーキューブ15」は、移動時は折りたたんで小さく収納でき、使用時にはトート・ショルダーの2wayで持ち運びできる自由度があります。
サイズは、高さ24×幅30×マチ23cm。2Lのペットボトルが横向きでも縦でも入る大きさなので、ラフな収納が可能です。
また、3種類の形状にできるギミックがあり、入れる食材の量に合わせてジャストサイズに収めることができるのが嬉しいです。
オレゴニアンキャンパー クーラーキューブ 15
▼容量に関わらず保冷効果を求めている方は、こちらの記事も参考に
ソロキャンパーの私が実践しているソフトクーラー活用術
ここまで“容量10〜15L、大きくても20L程度のもの”を条件におすすめしてきましたが、筆者は容量6Lのイスカの「コンパクトクーラーバッグ」 を愛用しています。
軽さを重視する方は「容量10L以下」のクーラーも選択肢に!
容量6Lと聞くとかなり小さく感じますが、装備の軽量化を追求した“ULスタイル”の私には6Lでも事足ります。使用サイズは15×21×15cm。実際に収納物一覧をお見せすると……
ご覧の通り。350mlのビールが3本に、大好きな500mlのコーラ1本。おつまみにキムチやポテサラ、冷奴を入れました。晩ごはんはぶっかけうどんを食べながら、おつまみとビールと言った夏のソロキャンプ飯です。
因みに、卵やあげ玉、乾燥ネギ等の常温保存が可能な食品に関しては別に収納しています。ソロキャンプでは、冷蔵する食品を極力持っていかなくてすむメニューを考えるのもテクニックのひとつですね。
保冷剤は、ロゴスの「倍速凍結・氷点下パックM」がジャストフィット
保冷剤はロゴス の「倍速凍結・氷点下パックM」を使用しています。イスカのクーラーバッグの底に敷くとジャストフィット!
ロゴスの定番保冷剤「氷点下パックシリーズ」は、抜群の保冷効果を発揮してくれるのでクーラーとの併用使いがおすすめ。
軽さを重視してクーラーボックスを選ぶと保冷効果が期待できな場合も多いですが、強力な保冷剤を使うことでしっかりクーラー機能を果たしてくれますよ。
ロゴス 倍速凍結・氷点下パックM
保冷力を持続させるコツ:食材は凍らして持っていくと◎
もちろん夏場に保冷剤に加え、食材を凍らせていく手も有効ですよ! 筆者の場合、秋冬などそこまで外気温が上がらない季節は保冷剤を省き、食材をジップロック などの袋に入れ凍らせ保冷剤代わりにしています。
これだけで保冷機能は十分ありますし、現地でそのまま解凍して調理すればOK。帰宅時にはクーラーバッグの中を完全に空っぽにすることができるので、荷物の重さも節約できおすすめです。
【容量5〜10L】超軽量ソフトクーラー
とにかく携行する荷物の重さを減らしたい方には、こちらもおすすめ!
【容量約6L、重量115g】ISUKA「コンパクトクーラーバッグL」
イスカ コンパクト クーラー バッグ L
【容量7.6L、重量150g】オレゴニアンキャンパー「クーラーパック8」
オレゴニアンキャンパー クーラーパック 8
【容量10L、重量320g】キャプテンスタッグ「デリス ソフトクーラーバッグ」
キャプテンスタッグ デリス ソフトクーラーバッグ 10L
用途にあわせて上手にクーラーボックスを選ぼう!
年々種類が増え、何を買えばいいのか悩ましいクーラーボックス選び。重要なのは、自分の用途・キャンプスタイルと照らし合わせて選ぶということですね!
「容量」「使い方」「デザイン」「価格」を天秤にかけつつ、ベストなクーラーボックスを見つけましょう。