飯盒で“お米だけ”はもったいない!ステレオタイプを覆す、調理法10パターン
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“飯盒=炊飯”の固定概念はもう捨てるべき?! 実はお米を炊くだけじゃもったいない、飯盒の活用方法、いっぱいあるんです! 二段同時調理からダッチオーブン調理にスイーツ作りまで、今回は目からウロコの飯盒活用方法10パターン、一挙ご紹介しちゃいます。
目次
“飯盒=炊飯”の固定概念は、もう捨てた方がいい?!

そう、“飯盒”です! 飯盒=炊飯という固定概念のせいか、お米を炊くだけのツールという認識のキャンパーも多いもよう。ですが、とんでもない。実は、超万能クッカーなんです。
メスティンとはココが違う!中蓋・吊り手・深さが広げるポテンシャル

主素材がアルミなのはメスティンと同じですが、大きな違いは“中蓋”の存在。お皿として使えるのはもちろん、ごはんを炊きつつ、中蓋で別のおかずの同時調理が可能です。

メスティンより厚みがある分、炭火や直火への耐久性も高く、さらに調理の幅が広がります。今回はそんなマルチな“飯盒”の活用例を、初級〜上級まで10パターン、一挙ご紹介していきます!
パターン 1. 深型鍋として煮込み料理に
玉ねぎ丸ごとオニオンスープ

吊り手があるので、沸騰させたあとは焚き火から離して遠火でじっくり煮込みたい料理にピッタリですね。
おでん

調理完成後、遠火で保温したいときなんかにも吊り手が活躍してくれますね。
パターン2. 外蓋をフライパンとして活用
シャウエッセン炒め

外蓋に“持ち手”がついたタイプなので、別途リフターを用意せずに済んでさらに便利ですね。
アヒージョ

パターン 3. 中蓋を使えば蒸し料理だってOK
シュウマイ
中蓋の中央部分にスリットが入ったタイプなら、蒸し物だってお任せあれ。外蓋に水をセットして中蓋にシュウマイをのせれば、熱々&ジューシーに蒸し上がります!
パターン 4. 深さを生かして燻製料理にも
燻製

飯盒の奥行き(深さ)を生かしたグッドアイデア。
サーモン冷燻
こちらはさらに上級編。15〜30℃の低温でじっくり燻製する“冷燻”が作れる冷燻機を別途準備。
飯盒本体の底にサーモンをセットして、冷燻機から発生した燻煙のみを飯盒へ注入。外気温が上がりにくい冬キャンプにもピッタリの活用法ですね。
パターン5. 中蓋を使ったコゲ知らず調理
水蒸気炊飯

飯盒本体には水を入れるだけで、“中蓋”に米と水をセット。本体から発生する水蒸気の熱で炊飯する方法です。ノーマル炊飯より少し時間はかかりますが、コゲ知らずでおいしく炊けて、応用力もUPする方法なのでぜひチェックしておきましょう。
パターン 6. “水蒸気炊飯”応用編!二段同時調理
炊飯&おでん同時調理
“水蒸気炊飯”の応用編です。飯盒本体にレトルトのおでんをセットしておいて、中蓋で炊飯を。
おでんの温めと炊飯が同時にできてしまう、飯盒の本領発揮テクニック。下段からの水蒸気がマストなので、汁気の多いメニューをチョイスするのがポイントです。
炊飯&ポトフ
先ほどのおでんはレトルトだったので温めのみでしたが、こちらは下段でしっかりポトフを調理。中蓋で炊飯した熱々ごはんに、卵をのっけて召し上がれ!
炊飯&豚汁
こちらは、中蓋で炊飯、下段で豚汁を調理する方法。二段で同時調理できるから、できあがりの時間差でどちらかが冷めることもナシ。うっかりごはんを焦げつかせることもなく、燃料も最小限で済みます。
炊飯&カレー
最後は炊飯&カレーの同時調理。先に、飯盒本体で具を炒めてから中蓋をセットして煮込むのがポイントです。中蓋のごはんに直接カレーをかけて食べれば洗い物も最小限に。
パターン 7. アイラップで洗い物ゼロに
湯煎炊飯&缶詰カレー

同時に中蓋には缶詰のカレーをセットして温めを。炊飯が完了したらお湯を捨て、開いたアイラップの淵を広げつつ飯盒の外側へ重ね、缶詰カレーをそのまま掛ければ完成です!
▼アイラップ湯煎炊飯について詳しくはこちらもチェック
パターン 8. ダッチオーブン方式でこんなものも!
ピザ

ご覧のとおり、ピザも実においしそうにこんがりと焼き上がります。

ローストチキン

パターン 9. オーブン調理でこんがり焦げ目も
ローストポーク
塊のポークだって工夫次第でジューシーな焦げ目をつけることも。
金網の下に水を入れた中蓋をセットして中までじっくり火を通すという、秀逸なアイデア。本格オーブン調理がここまでできてしまうんですね!
パターン 10. 中蓋に炭を置いたスイーツ作り
マフィン
最後はなんとスイーツです! これまでのダッチオーブン方式では、飯盒を横にするためやや安定性に欠ける状態でしたが、今回は縦置きで安定性を確保。
生地が液状のマフィンも安定した状態で調理が可能に。炭を中蓋にセットすれば、おいしそうなマフィンが焼き上がりましたよ!
【おすすめ3選】実は、バリエーションが豊富な飯盒

もうお気づきだと思いますが、飯盒と一言でいっても、実はさまざまな種類のアイテムが販売されています。
最後にポピュラーな3タイプの飯盒をご紹介。それぞれの特徴をチェックしてみてくださいね!
お馴染みの日本型=兵式飯盒

キャプテンスタッグ 林間 兵式ハンゴー 4合炊き
●サイズ:約18×11×13.5cm
●重量(約):340g
●容量:約2.2L(炊量約4合)
●材質:本体/アルミニウム(底の厚さ0.7mm、アルマイト加工、エポキシ樹脂塗装)、中ふた・ふた/アルミニウム(底の厚さ0.7mm、アルマイト加工、エポキシ樹脂塗装)、つる/鉄(エポキシ樹脂塗装)
ロゴス 兵式ハンゴウ
●サイズ:[本体](約)20.5×11.5×14cm
[フタ](約)18×10.5×3.5cm
[ 皿(なかご)](約)17×10×2.5cm
●容量:[本体](約)2.2L
[フタ](約)0.5L
[ 皿(なかご)](約)0.3L
●収納サイズ:(約)20.5×11.5×15cm
●重量:(約)315g
●表面加工:[本体内側、フタ内側、皿]アルマイト加工
[本体外側、フタ外側]メラミン樹脂塗装
●材質:(主素材)アルミ
ムラコ ライスクッカー
●サイズ:横幅約17×高さ約15cm
●重量:338g
●材質:アルミニウム(外側耐熱塗装、内側アルマイト処理)
●カラー:グレー【C001】,ブラック【C007】
外蓋に取手付きで便利!ヨーロッパ軍式飯盒
外蓋にしっかりとした折り畳み式のハンドルがついたタイプ。ドイツ連邦軍支給のものなど、広くヨーロッパの軍支給品に見られる飯盒です。
外蓋をフライパンとして使うときや、中蓋のスリットに引っ掛けて同時に持ち上げたりするのに便利。
ロゴス ハンドル付ハンゴウ
●サイズ:[本体](約)20.5×11.5×14cm
[フタ](約)18×11×3.5cm
[皿(なかご)](約)17×10×2.5cm
●収納サイズ:(約)20.5×13×15cm
●重量:(約)365g
●容量:[本体](約)2.2L
[フタ](約)0.5L
[皿(なかご)](約)0.3L
●表面加工:[本体内側、フタ内側、皿]アルマイト加工
[本体外側、フタ外側]メラミン樹脂塗装
●材質:(主素材)アルミ
ドイツ連邦軍 ハンドル付ハンゴウ
●サイズ:高さ16.5×幅18×厚み10.5cm
●材質:100%アルミニウム
●重量:460g
●付属品:本体 + ハンドル付き上蓋 + 中蓋
浅型でソロにピッタリ!戦闘飯盒2型
約10年前まで自衛隊で支給されていた「戦闘飯盒2型」というタイプの復刻版。4合炊きの「兵式飯盒」に比べてこちらは2合炊き。より浅型でソロキャンにピッタリ。
ミリタリー系ブランドの「ROTHCO」や「MOOSE ROOM WORKS(2022年2月2日より先行予約販売)」が取り扱っています。
MOOSE ROOM WORKS公式オンラインストアはこちら
SWAN OUTODOORS STORES 公式オンラインストアはこちら
固定概念を捨てて、飯盒の新しい使い方を見つけちゃおう

この記事を参考に、あなたもぜひ飯盒の新しい活用法を見つけてみてくださいね!
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