【自動車入門】4WDだからって雪道に安心できない!?知っておきたい駆動方式での冬道走行

2019/02/06 更新

冬キャンプに行く方も、冬はスノーアクティビティを楽しむ方も、雪道の運転に不安はありませんか?今回はスタッドレスを履いただけでは安心できない、駆動方式による運転の違いを解説していきます!自動車は持っているけど、仕組みをよく分かっていない方は必見です!


アイキャッチ画像撮影:編集部

冬道の運転でも気にしたい駆動方式

gaiyou 冬キャンプ・雪中キャンプに挑戦したい! そんなあなたにとって、冬道ドライブへの準備は避けて通れません。

スタッドレスタイヤはもちろん装備するとして、駆動方式によっても気をつけたいポイントがあるのをご存知ですか?
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今回は「駆動方式の違いと冬用タイヤ」に着目。編集部による「冬道ドライブ体験記」も必見です。

四駆だから間違いなし。という考えは甘い!?

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オフロードヴィークルと言えば、4WDのSUVが思い浮かびますが、冬道では必ずしも万能とは言えないようで……? FF(前輪駆動)やFR(後輪駆動)も含め、駆動方式の違いによる特徴と注意点をご紹介します。

4WDは“重い”ため、カーブに注意を!

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ご存じ「4WD」は、前・後輪を駆動する方式。元々はオフロード車の専売特許でしたが、四輪にパワーを振り分ける事で高速安定性が得られるため、スポーツカーや大型セダンをはじめとする多くの車種で採用されています。

中でもSUVの4WDモデルは悪路最強の呼び声高く、冬道における走破性も確かに高いのですが、ブレーキ性能は二輪駆動車と変わりません。また、4WDシステム搭載による重量増は避けらず、大柄なSUVは車高も高くなりがち。「重い=止まらない」の法則どおり、一旦滑ったら止まりづらいので注意が必要です。冬道における事故の多くは、発進時ではなく止まりきれない事によって起こるという事を忘れないようにしたいものです。

FF車は“アンダーステア”に注意を!

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コンパクトカーやミニバンの主流となっているのが「FF(=前輪駆動)」です。エンジンやトランスミッションを車の前方にまとめられるため、室内を広くできる利点はアウトドア派ならずとも嬉しい限り。

「前から引っ張る」ために直進安定性が高く、ハンドルを切った方向へ素直に車が進む点も、冬道での安定走行に繋がっています。軽量な車重も雪道に有利ですが、加速する時や発進で前輪が浮き気味になり、荷重が抜けやすいのが欠点。

また、車の前が重くなりがちなので、スピードオーバーでコーナーに侵入すると、狙ったラインよりも大回りする運動特性があります。駆動と操舵の両方を前輪が担うFFは、「前輪がスリップしない運転」を心がけましょう。

FR車は後輪の“空転”に注意を!

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フロントにエンジンを装備し、後輪を駆動する「FR」。加速時に駆動輪へしっかりとエンジン出力を伝える事ができる、ハイパワーモデルの王道ともいえる駆動方式です。しかし、冬道に関して言えば、有り余るパワーは不要。

同じ二輪駆動でも、重いエンジン類が前輪の上にあるFFに比べ、車の後ろ部分が軽いFRは駆動輪である後輪が空転しやすいのです。後輪が滑った場合は、アクセルとステアリングのコントロールで姿勢を安定させなければならず、ドライバーの技量が問われる駆動方式と言えるかもしれません。

他にこんな場所にも気をつけよう!

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冬道ドライブに出かける時は、余裕のあるスケジュールを立てたいものです。気温の下がる朝方や夜間は山間部を避け、スピードはあくまで控えめに。例え日中でも、峠の日陰に残る雪やトンネルの出入り口、道路の下を風が抜けて凍りやすい橋などは要注意。中でも、凍った路面が黒く見える「ブラックバーン」は危険な凍結路です。

いずれにせよ、冬のキャンプ地にはチェーンを常備したいもの。FFは前輪、FRは後輪に巻き、4WDはモデルによって異なるので事前の確認が必要です。チェーンを正しく着けるためにも駆動方式の把握は不可欠であり、ジャッキやスコップが必要となる場合もあります。現場で慌てる事がないように、あらかじめ予行練習を行うのがおすすめです。

最新のFR車で冬道を走行してみた

FR車で果敢にもチャレンジ!

ベンツ
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今回、編集部では冬道に弱いとされているFR車で雪中キャンプに挑戦しました! 選んだのは「メルセデスベンツC 220 d ステーションワゴン・アヴァンギャルド」。本当にディーゼル? と驚かされる程静かな2ℓのディーゼルターボエンジンは、194psとパワフルながら、今回のロケでリッター16kmの高燃費を記録しました。

装着したスタッドレスタイヤは、「ブリヂストン・ブリザックVRX2」。ドイツ車らしい盤石の安定感を持つC 220 dと最新スタッドレスとの組み合わせはまさに最強で、ドライな高速道路から新雪のキャンプ場、凍結した下りの峠道まで圧倒的な安定感を発揮してくれました。

意外とキャンプ向きなんです

ベンツ
撮影:編集部
ベンツ
撮影:編集部
後部座席に乗員が乗った状態でもかなりの荷物が積めますが、やはりリアシートのバックレストを倒した時の広さは圧巻。実に1480ℓまで拡張できるラゲッジスペースは、軽々と冬のキャンプ機材一式を飲み込んでくれました。

リアゲートを跳ね上げると大きな開口部があらわれ、かさばる荷物も簡単収納。SUVよりも間口が低いため、積み込みが容易な点もステーションワゴンならでは。

カーブでも安定した走り

ベンツ
撮影:編集部
さて、実際の走行についてご紹介しましょう。約1.8tの車両重量+キャンプ道具フル積載でも安定感たっぷり。先進の電子制御を駆使したセイフティシステムも頼もしい限りで、コーナーが連続する峠道でも横滑り防止機能が緊張感をやわらげてくれます。

想定外のオーバーやアンダーステアが発生すると、前・後左右のブレーキが独立して作動、安定した姿勢への回復を自動で行ってくれます。

ドライバーが気づかないうちに空転を制御!?

ベンツ
撮影:編集部
雪の登り坂。しかも停止状態からの発進というFRが苦手な場面でも、C 220 dの安定感は揺るぎませんでした。アクセルを踏みすぎてタイヤが空転した時も、スリップを自動的に感知してパワーを制御してくれるのです。

下りでは、アンチロック・ブレーキング・システムがタイヤのロックを最小限に留めてくれるなど、「走る・止まる」に必要なトラクションを、ドライバーが気づかないうちに確保してくれます

FR車でも雪道を走れた!

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いかがでしたか? 駆動方式による違いは確かに存在しますが、それぞれに一長一短。4WDだから万能という訳ではなく、FRが冬道を走れないという事もなかったことを編集部も実感しました。

冬用タイヤを装着した上で、それぞれの駆動方式の持つ「弱点」が事故につながらないように心がけましょう。

車両協力:メルセデス・ベンツ日本


冬の車内は準備OK?

あると便利な10のアイテムも要チェックです!

Learn the driving technique by driving method!

駆動方式による運転テクを身につけよう!


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CAMP HACK編集部

CAMP HACK運営&記事編集担当。ワカサギ釣りから始まり、登山キャンプ、SUP、カヌー、野草料理、ラジコン、360度カメラなど…キャンプを基地にして色んなアクティビティーに挑戦したい。

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