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雪中キャンプをする男性

【これなきゃ危なかった】-10℃で雪中キャンプするガチ勢に、本気の防寒対策を教えてもらった

住所不定な旅するキャンパーの私は現在、真冬の北海道で雪中キャンプを楽しんでいます。となると重要なのが、防寒対策。すべてが凍ってしまうほどのマイナス環境では、平地と同レベルでは効果がありません。

というわけで今回は、雪中キャンプで役立つ7つの防寒対策をご紹介! この冬雪中キャンプにチャレンジしたい方の、参考にばれば幸いです。

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目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

雪中キャンプの楽しさは格別!でも…

雪中キャンプの装備

雪中キャンプは普段のフィールドとは違って、全てが真っ白な世界になります。ランタンを灯せば光が雪面に乱反射して幻想的な空間になったり、雪でフィールドを整地したり……。

自分の理想郷を作り出すのはめちゃくちゃ楽しいんですが、やはり厳しいのは、「極寒」

-10℃は別世界!とにかくすべてが凍ってしまう…

-9.6℃をさす雪中の温度計

雪中キャンプともなると、最低気温は-10℃になってしまうこともしばしば。そうなるとビールもボトル内の水も凍るし、さっき作ったばかりの鍋もカチコチになってしまいます。だからこそ、雪中キャンプでは並大抵じゃない防寒対策が必要になるんですよね。

というわけで今回は、今冬も北海道で雪中キャンプをしている私が「マジで役に立った!」と思える、-10℃対応の7つの装備とノウハウをご紹介します。

こういった環境でキャンプをする方は多くはないかもしれませんが……防寒対策として取り入れられるアイディアがあれば、参考にしてみてください!

1|春秋用のシュラフに化繊のキルトを足して、保温力を上げる

シュラフを重ねる

-10℃の環境では熟睡できるかどうかが非常に重要なので、極寒環境でも暖かく眠れるシュラフは必需品です。

とは言え必ずしも高級な真冬用寝袋が必要かと言うとそういうわけでもなく、私は春秋用のスリーシーズンシュラフに、化繊シュラフを被せて保温力をブーストしています。

雪中キャンプでシュラフを使う

使っている化繊シュラフはHIGHLAND DESIGNSの「TOP QUILT」というもの。フードも無く背中が空いた軽量モデルのキルトですが、シュラフを覆う構造でかなり幅広く作られているので、中にスリーシーズンシュラフがスッポリ入るんです。

シュラフの中でスマホを操作する人

さらに、トップキルトを頭まで被せれば呼吸でキルト内を温めることもでき、手袋を脱いでスマホをいじることもできます。

中綿は濡れに強い化繊素材なので、その上からシュラフカバーで保温力をブーストしたときの結露が怖くないのも使いやすいポイントなんです。

●HIGHLAND DESIGNSの「TOP QUILT」について詳しくはこちら

2|-30℃にも対応するマットで、冷気を徹底的に遮断!

arataのASP-R7

寝袋と同じく、-10℃に対応できる冬用マットも必需品。私が使用しているのはarataというブランドの「ASP-R7」のマミー型冬マットです。

arataのASP-R7

こちらはなんと-30℃環境での使用を想定して作られた、R値(=マットの保温性能を表す数値)6.5というハイスペックモデル。

それでいて収納サイズは小さく重量も500g以下なので、何かと道具が嵩みがちな冬場こそ重宝するマットなんです。

雪中キャンプ

このマットがあれば、とりあえず-10℃以下の環境だとしても確実に地面の冷気をシャットアウトしてくれるので安心。そして何より、2万円程度とスペックの割に価格がリーズナブルな点も、非常にありがたいんです!

もし、さらにコストを抑えたいなら、Naturehikeの冬マットという手も。こちらはR値5.8で過去にも雪中で使うことはできましたが、パンクのリスクが高いので少し冒険にはなります。

3|チタンボトル+保温風呂敷で“即席湯たんぽ”

MaxiのTitanium Water Bottle

就寝時に役立つのが、暖房系グッズ。過去の雪中キャンプでは電熱ブランケットでの就寝にチャレンジしましたが、-10℃にもなると電熱系のアイテムがあまり機能せず……。

そこで使えるのが湯たんぽなのですが、通常のものだと嵩張るので、私はMaxiの「Titanium Water Bottle」というチタン製のボトルを使っています。

MaxiのTitanium Water Bottle

そもそも「お水を入れたボトルを持っていくなら、湯たんぽにもなるチタン製にしてしまおう」という思いつきによるもので、チタン製ならそのまま火にかけられるし、スリムで持ち運びにも好都合なんです。

MaxiのTitanium Water Bottleを保温風呂敷で巻く

と言ってもただお湯を入れただけで湯たんぽにはならず、ここにFIELD RECORD(フィールドレコード)の「FR-warm wrap」というアイテムを巻くのがポイント。

一見ただの布のようなこちらは、“保温風呂敷”。聞きなれないアイテムですが、4つの特殊な素材で作られていて、これを圧着させることで様々な物の温度をキープしてくれるんです。

MaxiのTitanium Water Bottle

朝方はそのお水でコーヒーでも入れることで、無駄のないスマートな装備に。ただし、湯たんぽとして使用した後の翌朝は蓋が開かないので、蓋をお湯に漬けて少し温める手間はありますが……。

●FIELD RECORD「FR-warm wrap」について詳しくはこちら

4|凍ってしまう水の管理は、サーモボトルで

モンベルのアルパインサーモボトル

ペットボトルの水も、そのままにしておくと数時間で凍ってしまいます。結局溶けること無く持ち帰るしかないので、水の保管にはサーモボトルが大活躍。私が使っているのは、モンベルの「アルパインサーモボトル」です。

容量は500mlが登山ユーザーに人気のようですが、それだと翌朝お湯が少し足りない。ということで、もう少し多めの750mlをチョイス。ハイカー向けの軽量モデルということもあり、重量は237gとサーモボトルの中では比較的軽めです。

モンベルのアルパインサーモボトル

夕食のお鍋で使いたい分のお湯を入れておけば、既に温まっているのでお湯が沸くのも早くとても便利。お湯割りも、サッとできちゃいます。

蓋はコップとして使えるので、そこに保温材でも巻いておけば完璧です!

●モンベルの「アルパインサーモボトル」について詳しくはこちら

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