6角レンチ1本で、キャンプ家具をDIY!
こちらの頑丈そうなベンチ、釘も金槌も使わず、6角レンチ1本だけで作ってあるんです。秘密は接続部分に配された、なにやら不思議なカタチのパーツ「プレイウッド 90」。
こんなカタチです
木工系DIYで誰しも苦労するのが直角の造作。でも、このコロンと愛嬌のあるプレイウッド 90があれば、90°の接続は全てコレに任せて大丈夫! 板を用意するだけで、ベンチ以外にも、テーブルやシェルフなど、キャンプファニチャーが簡単に組み立て/分解できるんです!
では、どんな風に使うのか、詳しくみていきましょう。
組み立ては至極カンタン!
『プレイウッド 90』の仕組み
挟める板の厚さは15mm〜19mm。2枚の板を90°の角度でガチッと留められる、というシンプルな役割のパーツ。
ネジを緩める
6角レンチでネジを緩めます。回しすぎると中のナットが外れるので、板厚より少し広めでストップ。
板をはめ込み、ネジを締める
板をはめ、しっかり固定されるまでネジを締めたらおしまい。力もそんなに要りません。
プレイウッド 90
作り方① 基本のローテーブル
では、プレイウッド 90を使って、基本的なローテーブルを作ってみましょう。
天板と脚の板を用意
天板用と脚用、900×450×厚さ15mmの板を2枚用意します。なめらかで、軽くて丈夫、安価なシナベニヤを使用。
脚の高さと形を出す
脚の形を考えます。高さは330mmに設定(お好みで変えてください)。上には持ち運ぶときに手を入れられる隙間を設けました。実物大の型紙で寸法を取ります。
脚をカット
脚用の板にカット線を描きます。まずはのこぎりでピンクのラインで切り離し、次にブルーのラインを切断します。これで脚が2枚できます。
汚れ防止の塗装
天板と脚を塗装します。表と裏は400番、縁は240番のサンドペーパーで磨いておきます。サンドペーパーは、角材の切れ端や、専用のサンディングブロックに巻きつけると作業がラク。
組み立てる
完成!
チェアと合わせると、調理のしやすい広めのテーブルが簡単にできました。バラせばフラットな板に戻るので、車載も収納も場所をとりません。
▼基本のローテーブル 材料費(税込)
シナランバー合板:1,480円×2枚(カインズ)
水性ニス・乳白色:108円(ダイソー)
合計:3,068円+プレイウッド 90×4個
▼その他(税込)
6角レンチ・5mm:58円×1本(カインズ)
※ノコギリ、サンドペーパー、サンディングブロック、刷毛は含みません。
同じ作り方で、頑張ればこんな凝った脚のテーブルが作れる……かも! ワンポールテント用にもなる、オシャレなコーヒーテーブルだって作れます。
作り方② ワンポールテントでも使える8角テーブル
スタイリッシュなオクタゴン型
中心にポールがくるワンポールテント。ここに据えるテーブルがあれば、皆で真ん中に集まって、ワイワイ盛り上がれますね!
天板を用意する
天板には、ナチュラルで高級感のあるパイン集成材をチョイス。600×300×厚さ15mmのものを2枚使用。
カット線を引く
2枚の板を合わせて、8角形になるようにカットします。
板の角から縦横どちらも176mmのところに印をつけ線で結びます。できた三角形をノコギリで切り落とします。
次に、ポールを通す穴を開けます。板の中心から左右に25mmずつ測って印をつけます。中心から縦に25mmの高さをとって三角形を描き、ノコギリで切り抜きます。もう1枚も同じように作業します。
脚を作る
幅40×長さ1,985×厚さ15mmの赤松の角材で、長さ330mmの脚を6本作ります(高さはお好みで。ホームセンターの木材カットサービスに頼んでもOK)。
天板と脚にサンドペーパーをかける
表面と裏面は400番、切断面は240番のサンドペーパーをかけます。
ビーズワックスで塗装
パイン材の風合いを活かすため、蜜蝋が主成分のビーズワックスを使用。
ワックスを布に取って塗り込むと、狙い通りの美しいツヤ感が!
天板の留め具をつける
天板同士を接続するフック「セミパッチン」を2個用意します。
天板をテープで仮止めし、端から120mmの所に印をつけ、セミパッチンを左右2箇所に取り付けます。尖ったもので下穴を開け、ネジ留めします。
脚と天板を接続
天板に脚を取り付け、セミパッチンで連結します。
完成、ポールも入る!
穴は、スノーピークのΦ30mmのポールがちょうど入るサイズ。
持ち運びもコンパクト!
重ねた天板を開くと、この通り! 脚を間に挟み、ゴムベルトでまとめました。小脇に抱えてピクニックにも持っていけそう!
▼8角テーブル 材料費(税込)
パイン集成材:970円×2枚(ジョイフル本田)
赤松KD三面クリア材:648円(カインズ)
セミパッチン:198円×2個(カインズ)
ブリティッシュ・ビーズワックス:1,906円(コモライフ)
合計:4,890円+プレイウッド 90×6個
次に、和の雰囲気を醸し出す、ソリッドなブラック/レッドのちゃぶ台を作ってみました!
小さいちゃぶ台なら「マグネット」でもっと簡単に接続
更けゆくキャンプの宵、こんなちゃぶ台があれば、お酒の旨さも増すというもの!
基本的な作り方は8角テーブルと同じです。天板は、600×300×厚さ17mmの焼桐集成材を2枚使用。ジグソーで丸く切り抜き、中央にテントポールが入る穴を開けました。
接続はマグネットでさらに気楽に
天板の接続はマグネット式にしてみました。カッターナイフで、両方の天板にマグネットがちょうどはまる深さの溝を刻み、マグネットがちゃんとくっつくよう、S極とN極の方向に注意して、接着剤で固定します。
使ったのはこちら。接着剤は木材も金属も接着できるタイプを選んでください。
▼丸テーブル 材料費(税込)
焼桐集成材:980円×2枚(カインズ)
赤松KD三面クリア材:648円(カインズ)
超強力マグネット Φ13mm:108円(ダイソー)
ボンドG-17:108円(ダイソー)
水性ニス・ウォールナット:108円(ダイソー)
合計:2,932円+プレイウッド 90×6個
DIY初心者さんもプロ級さんも、使い途は広大!
90°に接続することで、ただの板を大変身させてしまうプレイウッド 90。6角レンチ1本という手軽さで、オシャレかつ丈夫なキャンプファニチャーの出来上がり! ローテーブルの他にも、いろいろ作ってみてくださいね!
Feel free by using PLAYWOOD 90
プレイウッド 90でDIYが自由自在に