駆動方式(FF・FR)って何?
よく聞く、FFやFRとはエンジンの位置が前(フロント)か後ろ(リア)か、動くタイヤが前か後ろかを示す表記です。それぞれ、次のようなメリットとデメリットがあります。
[FF]
FFとはフロントエンジン・フロントドライブの略称。つまり、エンジンが前にあり、前のタイヤを動かす形式。現在販売されている車では一番多い方式です。
FRよりも雪道に強いという利点があり、さらに力を伝える機構がシンプルで、コスト的にもメリットがあります。
[FR]
FRとはフロントエンジン・リアドライブの略称。エンジンが前で、後ろのタイヤが動きます。スポーツカーや排気量の大きい高級車などはこの形式が比較的多め。
FF車よりもハンドリングがしやすい、加速性能が良いなどというメリットがありますが、雪道や悪路に弱いという難点も。
[4WD]
4輪すべてが駆動するシステム。雪道の登りなどでは二輪駆動車との差は大! 非常に有効です。山に行くことが多いキャンパーにとっては要検討候補としてあがりやすい方式。
しかし車両価格が高くなる、摩擦が大きくなる分燃費が悪くなるなどのデメリットも。
駆動方式を知ることで、その車がアウトドア向きなのか、そうでないのかが分かりますね。
排気量(~㏄/〜L)
排気量とは、単純に言うと燃料が燃える部分の体積の大きさ。つまりエンジンの大きさのことを指します。排気量が大きければ、パワーがあるので、加速もスムーズでエンジン音も静かなのが特徴です。
また排気量は自動車税に関わる部分、排気量の大きな車は税金面でも維持費がかかる車です。
例えば、キャンパーに人気の車種で具体的に排気量をチェックしていくと、「デリカD:5」は最大2.4L、「ハイエース」は最大2.8L、そして「ランドクルーザー」はなんと、4.6Lという大きさ。デリカは、自動車税が45,000円なのに対して、ランドクルーザーは88,000円という大きな差が。維持費を正しく把握するためにも、排気量は重要な項目なんですね。
トルクや出力(馬力)って何?
カタログでエンジンの性能を表す表記として、「最高出力」「最大トルク」という表記があります。
出力(単位:kW)とは、馬力(単位:PS)とも呼ばれ、単位時間あたりの仕事率のことを指します。仕事率というと分かりにくいですが、簡単にいうと継続的なパワーのこと。この値が大きいほど重い荷物を速く運べます。
続いて、トルク(単位:N・m[kgf・m])。こちらはすごく簡単にいうと、瞬間的な力のこと。出だしや坂道での強さに直結します。これらは、先に説明した排気量が大きくなれば、比例してどちらも大きい値になります。なので、同じ排気量の車で加速やパワーを比較したい時に有効。
とはいえ、カタログ上のスペックだけではなく、実際に試乗して運転のしやすさを確かめることが総合的に判断できる一番の近道です。
キャンプスタイルからニーズを掘る
切っても切れない仲のキャンパーと車。より良い関係を築ける車を選ぶには、まずはキャンパー自身の固有のニーズを深く掘ることがなにより近道です。車にはパワーと価格、積載量と燃費など相反する要素が多数存在します。それぞれの優先順位を明確化することで、最適な車が見えてくるのではないでしょうか。
プロの視点はこちら
プロが太鼓判を押す、アウトドアに最適な車って?
Let’s go to the camp on a favorite car!
愛車に乗ってキャンプへ行こう!
こちらのメディアもチェック!
参考:MOBY(モビー)車はおもしろい!を届ける自動車情報メディア