最近のブームはバンライフだけど……。
ここ数年、「バンライフ」がジワジワと流行っており、筆者の周りでも「バンライフ始めました!」という報告を頻繁に見かけるようになってきました。
友人に誘われてバンライフイベントに行ってみたら、刺激的で影響を受けまくり!
なお、筆者が所有する車はバンライフには程遠いサイズの、スバル「XV GP7」……。
ですが、小ささゆえに“ただの移動手段”だったコンパクトSUVも、アイディア次第で、便利かつ男心くすぐるキャンプベースとして、主役級の存在になるんです!
今回は、そんな筆者のカーサイドベース構築を担う、一軍ギアたちを詳しくご紹介します。
俺の一軍カーサイドギア5選
その1. もう普通のタープに戻れない!「カーサイドオーニング」
筆者がまずルーフラックに取り付けたのは、オーストラリア発のブランド、ライノラック「サンシーカー オーニング 2.0m」(2.5mモデルもあり)。
展開サイズは幅2.1×奥行き2.15×高さ2.2m。耐紫外線性PVCバッグを開け、骨組み&タープを広げてポールを立てたら、2箇所だけペグダウン。 わずか3分ほどで設営完了です!
タープ生地は、210Dのリップストップポリコットンキャンバス。化繊のみのタイプに比べて影が濃くて通気性も高いので、日差しの強い暑い日でも快適です!
さらに、UVカット(UV50+)・防水(耐水圧2000mm)・防泥・防カビ加工まで施され、まさに至れり尽くせり。
雨の日は、サクッと準備したオーニング下で落ち着いてギアの準備ができ、感動ものでした。
こちら、ソロにちょうどいいサイズ感ですが、別売り「エクステンション」や「サイドウォール」を追加すれば、3方向にそれぞれ2mずつ拡張可能!
また、拡張した3面のオーニングを真下に垂らせば、テントのようにも使えます。筆者も、ゆくゆくは3面揃えて“オーニング泊”に挑戦予定です。
撤収時は、ポールとフレームを折り畳んだら、クルクル巻いて収納バッグに入れるだけ!
車高がやや上がる以外の欠点が見当たらず、とにかく手軽で、もう普通のタープは押入れに封印決定です。
ライノラック サンシーカー オーニング 2.0m
サイズ | W2150×D2100×H2200mm(日陰面積2.3帖) |
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重量 | 10kg |
材質 | タープ生地/UVカット・防水キャンバス素材 耐泥・防錆加工済み |
その2. キャンプのQOL爆上がり!ラゲッジカフェはじめました。
お次は、設営後にギアを出し終えたラゲッジスペースを活用しようと、ホームセンターで用意したパイプジョイントで棚をDIYしました。
積載時は上下2段にギアを効率よく収納でき、キャンプ場では大好きなコーヒー器具を並べて、まるでカフェのようなカウンターに変身!
天板はどうしてもコーヒー器具に合わせてブラックにしたく、金属加工が得意な1050WORKS(トーコーワークス)さんにオーダー。
屈強なパウダーコートを施した3分割のアルミ天板をパイプジョイントの寸法に合わせて作ってもらいました。さらに、筆者のオリジナルロゴをレーザーで抜き、世界に一つだけの棚に。
1050WORKSさんの愛知県の工場へ直接訪問できる方限定で、オリジナル天板のオーダーが可能です。(お問い合わせは1050WORKSさんの公式インスタグラムより)
▼1050WORKS公式インスタグラムはこちら
その3. 三脚を使ってどこでも水平「カウンターキッチン」
さらに、ラゲッジで火は使えないため、ポップアップ式のキッチンを作成。天板の片側をバンパーに乗せ、反対側にカメラ三脚を接続して支える構造になっています。
天板には、安く反りにくい素材をチョイス。ホームセンターで仕入れたアカシア集成材で、濡れることも想定して蜜蝋ワックスを擦り込みました。
裏側には、家に余っていた三脚ネジの付いたベースプレートをビス留めし、カメラ三脚を接続。
実はこのテーブルは2代目。初代は脚がアイアン製で高さ調整ができず、地面の凹凸の影響を受けて水平を取れないシーンがあったんです。
けれど、現在の三脚式へアップデートしてからは、どこでも水平を保つよう高さ調整でき、しっかりアウトドアキッチンテーブルとして機能する仕上がりに大満足。
また、三脚の脇には天板裏にビス留めしたフックも備え、ハイドラパック「シーカー2L」を引っ掛けて、いつでも水が使えるようになっています。
実際にキッチンテーブルで調理中のシーンがこちら。一般的な住宅のキッチンに近い高さなので、調理時の体勢が非常に楽です。ロースタイル調理が苦痛だった悩みまで解決しました!
Smallrig チーズプレート
サイズ | W90×D50×H10mm |
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重量 | 70g |
仕様 | 1/4インチネジ穴と3/8インチネジ穴 |
材質 | アルミ合金 |
ハイドラパック シーカー 2L
サイズ | 320×130mm |
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容量 | 2L |
重量 | 76g |
材質 | ウルトラデュラブルTPU/PP、収納バッグ/ナイロン |
カラー | マンモスグレー、スロートグレー |
ハイドラパック キャンプタップ A180
サイズ | 42mm径キャップ用 |
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重量 | 42g |
材質 | POM、TPU |
その4. 20数台を経て出会ったポタ電 allpowers「S2000PRO」
筆者はざっと数えて20数台のポータブル電源を迎え、ついにサイズとパワーのバランスが最高なALLPOWERS「S2000PRO」に出会いました。
2400Wを誇るハイパワー仕様で、ドライヤーや電子レンジすら使えてしまうタフなヤツ。
バッテリーは、電気自動車や医療機器などで使用される「三元系リチウムイオン電池」を採用。エネルギー密度が高く、大容量でもサイズを小さく抑えられるため、積載にも優しいんです。
近年、より安全性が高いと主流になりつつある「リン酸鉄系リチウムイオン電池」でない=危険ということはなく、「高温になる場所・直射日光に晒し続けたりしない」という一般的な使用方法を守れば安全に使用できます。
そして、このポータブル電源を車載したかったそもそもの理由は、「せっかくラゲッジカフェを作るならとことん便利にしよう!」という考えから。
思惑通り、自宅でも愛用中のコーヒーラバー御用達、Fellow「コーヒーグラインダー」に「電気ケトル」、werost「自動焙煎機」などをフル稼働できています。
どれも消費電力が1200Wほどと高めですが、これらを2日間使いまくっても尚、バッテリー残量が30%もある頼もしさでした。 ALLPOWERS S2000 PRO ポータブル電源 2400W サイズ 37.5×24.5×25cm 重量 14.5kg 定格容量 1500Wh(405405mAh/3.7V) 定格出力 2400W(瞬間最大出力4000W) 充電方法 AC充電器(最大1500W入力/1.5フル時間)
ソーラー充電 (最大650W入力/2-3時間フル充電)
車より充電 (最大130W入力/12フル時間)バッテリー 三元系リチウム蓄電池
その5. コーヒー豆自動焙煎機 weroast「 HOME ROASTER」
最後のアイテムは、最近手に入れたweroast(ウィーロースト)「HOME ROASTER(ホームロースター)」。コーヒー豆を誰でも簡単に自動で焙煎できるスグレモノです。
自家焙煎の良さは、好きな煎り具合でいつでも新鮮なコーヒーが飲めるだけでなく、コーヒー豆代も節約できるところ。
1Kgの生豆(焙煎すると800gほどになる)が1500円ほどで購入できるので、某定番コーヒーショップで焙煎済みの豆が800gで2800円ほどなのと比べると、かなりおトクです。
操作方法も至ってシンプル。容器の中に規定量70gの生豆(キリマンジャロ)を入れ、任意の時間をセットしたら焙煎から冷却までほったらかしでOK!
独自技術「ボルテックス熱風式」で竜巻のような流れで熱風を送り込み、焙煎ムラも軽減してくれます。
また、10秒単位という細かさで焙煎時間を調整できるので、自分好みのめちゃくちゃニッチな設定が見つかったときの嬉しさといったら……。
深煎り派の筆者は何度もテストした結果、24分20秒がベストでした!
自動冷却が終わったら、念の為、ザルに移してさらに熱をとります。
焙煎直後の新鮮なうちにコーヒーを淹れたいところですが、この時点ではまだ、豆から大量の炭酸ガスが放出中で風味がないんです。
諸説ありますが、1晩〜2日ほどジップロックなどに入れて寝かせると美味しくなるので、キャンプの翌朝には超新鮮かつ美味しいコーヒーが楽しめます!
さらに、焙煎時にはつきものの「チャフ(豆の薄皮)」の飛散問題も心配なし! 熱風で上部のフィルターへ押し上げられるので、そのままゴミ箱へ捨てるだけ。
また、電源コードがついた本体以外は全て水洗い可能なので、常に衛生的な状態を保てます。
▼「ホームロースター」の詳細はこちら
カーサイドキャンプは遊び方無限大!
まだまだご紹介しきれない思いですが……。とにかく妄想が膨らむ、愛車をベースにしたキャンプ。
サクッと設営ができて手軽なだけじゃなく、“好き”が集まった、自分だけの秘密基地を作る楽しさを是非みなさんにも体験してほしい! あなたなら、どんなベースキャンプを作りますか?