ブッシュクラフトとは?!

例えば火打石で火を付けて焚き火だけで暖をとったり、枯れ木を使ってシェルターを作って快適に過ごしたり、森で手に入る素材から箸やスプーンや食器を作ったり、はじめての人がみると「わぉ!サバイバルぅー」となるような技術です。最低限の道具だけもっ て山に入り、知恵を活用し快適に生活してしまう。なんだかすごくワイルドでかっこいいですね。少年心がくすぐられちゃいます。
そこでブッシュクラフトから学ぶ、ちょっと知っておくだけで楽しめちゃう野外工作をご紹介します。
ランタン用三脚をつくってみよう

ランタンを引っ掛ける場所がベストな位置になかったり、ランタンをテーブルの上に置いているけど高さが低くてちょっと眩しい、そんなことありませんか。ランタンポールがあればいいのですが、意外と買い忘れていたり、持ってくるのを忘れてしまうこともありますよね。そんなキャンプで意外と忘れがちなアイテム、ランタン用の三脚を作ってみましょう。「ランタンを吊るす場所がないなー」そんな時はちゃちゃっと自分で作ってみる、足りないものを工夫して補っていくのもキャンプの魅力の一つですよね。
ランタン用三脚の工作例

3本の木やポールをロープを使ってはさみしばり(別名:8の字しばり・三脚しばり)でまとめあげる、これだけです。それではさっそく作ってみましょう。

図のように3本のポールや木を並べます。ここでは説明のため色違いのポールを使用しています。

まず一番端のポールにロープを巻きつけます。

もう一周、ロープが交差した部分をめがけてロープを巻き付けます。

ロープの先端を交差部分のしたにくぐらせます。

ぎゅっとロープをひけばロープがポールに固定されます。これを巻き結びといいます。

次は上図のようにロープをポールの間にくぐらせていきましょう。

8の字になるようなイメージでまきつけていきます。

4、5周ほどロープをゆるみのないように8の字に巻きつけてください。

次はロープをポールとポールの間に縦方向に巻いていきます。

3周ほど巻いていきます。ここでしっかり力を入れロープを締めておくのがコツです。

もうひとつのポールとポールの間にもロープを通していきます。

同様に3周程度、力を入れてしっかりしめましょう。

はじめに行った巻き結びでロープをポールに固定して完成です。

完成しました!

足を広げれば自立する三脚のできあがりです。
三脚が作れるようになればランタンをかけるだけでなく、焚き火に鍋をつるすこともできますね。食器乾燥用のドライネットを吊るしてもいいかもしれません。
応用編!ブッシュクラフトチェアをつくろう

先ほどの三脚をさらに応用すればこんな風にチェアを作ることもできちゃいます。ロープと布さえあれば森のなかで木を調達しチェアが作れてしまう、というブッシュクラフトの工作のひとつです。作り方の例をご紹介。

先ほど紹介した方法で3脚をつくります。

上下を袋状に縫った布を用意し、上にロープを通し輪に結んでおき、下に木を通します。

三脚に布をかければチェアの完成!ロープの長さを調整して自分の座り心地のいい位置を探してみてください。見た目以上に座り心地はいいです。
ブッシュクラフトでもっとキャンプを楽しく!

使用するロープ、ポール、木材、布は十分強度を確かめてから使用してください。また、キャンプサイトなどで生木を折るのはマナー違反、そして工作をする時には軍手をはめて怪我に注意してくださいね。
普段ブッシュクラフトに馴染みがない人もキャンプの空き時間に工作をしてちょっとワイルドにすごしてみると楽しいかもしれませんよ。自作のチェアで焚き火を囲めばキャンプの雰囲気をもっと楽しめるかもしれませんね。ハマればもっと奥深い世界がひろがっていますのでブッシュクラフトについてもぜひ調べてみてください。