ブレイザボールのファイヤースターター
そのアイテムというのが、こちらのブレイザボールというメーカーの「ファイヤースターター」。直径わずか11cmの小さな円盤上の物体は、パッと見は火をつけるためのものとは思えません……。
果たしてこれで本当に簡単に着火ができるのでしょうか!? 今回は記事の前半では比較的難易度の低い薪、後半には難易度の高い炭への着火を実験し、レビューします!
ブレイザボール「ファイヤースターター」の使い方
まずは基本的な使い方をチェック。上下2つのパーツで構成されていて、それぞれのパーツをひねると分解ができます。
分解した下のパーツに市販の着火剤をセットし、再度組み合わせてもとに戻します。着火剤は固形のものであれば、どの種類でも問題ないようです。
ただ、サイズが大きいと中に入らないので、小さめのものがおすすめ。
着火剤を入れたスターターを焚き火台の上に置いて、その上に薪などを積んでいきます。この状態で着火すれば、あとはそのまま自動的に燃え広がっていく、とのこと。
と、ここまで見ても本当に簡単に火がつくか分かりかねるので、実際に着火して様子を見てみましょう。
火をつけて燃え方の違いを比べてみた
まずは燃え方の違いを比べるために、薪を置かない状態で火をつけてみました。着火剤は同じものを同じ分量使用しています。
石の上に直接置いて燃やしていますが、こちらは直火での焚き火が許可されているキャンプ場なので、ご安心くださいね。
地面に置いた状態で同時に着火して、実験スタート! 着火してすぐの様子を見たところ、炎の勢いや大きさには特に違いがなく両方とも普通に燃えている感じです。
しばらくして上から見てみました。まだ特に大きな違いは見られません……。
さらにもう少し時間が経って、横から見た状態。正直なところ、ただ火をつけただけの状態では、何の違いも感じることができませんでした。
ブレイザボール、大丈夫か!?
半信半疑な気持ちで薪に着火してみた
うまく火がつかずに企画倒れに終わってしまう不安が頭をよぎりつつも、気を取り直して薪の着火にトライ。
乱雑に置いた薪や枝の中にブレイザボールを投入して、ライターで火をつけて実験開始。
たまたま撮影のときに同じ焚火台が2台あったので、同条件でブレイザボールがありと無しで違いを比べてみました。
右側がブレイザボールありの状態なんですが、燃え始めの段階から明らかに炎の勢いが違います!
別の角度から見てみました。奥がブレイザボールありです。無しは薪の内側に炎がチラッと見える程度なのに対し、ありのほうは勢いよく炎が吹き出しているのがわかります。
ブレイザボールによって作られた内部の空間に空気が入ることで、炎の勢いが弱まることなく燃えることができているようです。
しばらくそのままほったらかしておくと、自然に火が回り安定した焚き火の状態になりました。ただし、ある程度小枝などを混ぜ込んでいたこともあり、ブレイザボール無しのほうも最終的には問題なく着火。
つまり、着火の途中経過で効果を感じることができる程度といったところでした。まだまだ着火に慣れていない超初心者には効果的かもしれませんが、少し慣れて応用力が身についた方ならそこまで必要性はないかも……。
では、難易度の高い炭への着火はどうなのでしょうか?
ブレイザボール ファイヤースターター
使用時サイズ | 直径110mm ×高さ58mm |
---|---|
収納サイズ | 直径110mm ×高さ33mm |
さすがに炭は無理だろうと思いつつ挑戦
次に、手がかかる炭への着火に挑戦してみました。バーベキュー場などでも、必死にうちわをあおいで着火している姿をたまに見かけます。
暑い季節に炎の近くでうちわをあおぎ続けるのは汗だくになる重労働……。できればやりたくないですよね。
炭への着火を簡単にする道具としては「チャコールスターター」がよく知られています。これは煙突効果を生み、空気を下から大量に取り込むので炎を大きく育てることができるアイテム。筆者は普段、コレを使っています。
果たしてブレイザボールはチャコールスターター同様に着火が楽にできるのでしょうか? 問題なく炭に着火できるなら、ブレイザボールはコンパクトで嵩張らないので、乗り換える価値は充分アリですね。
薪のときと同じように、ブレイザボールの周りに炭を積み上げていきます。そして外側から火をつけて、着火スタート!
しばらくは、内側で着火剤が燃えているのが隙間から見える程度。
数分経つと、中心付近から徐々に炭が白く燃えてきました。内側では赤々と燃えているのが分かります。
着火剤の燃焼時間は5分程度と書かれていましたが、その時間が過ぎてもそのまま燃え続け、しっかりと火がついているようです。
炎も立ち上がって、ここまで火がつけばあとは自動的に燃え広がっていくレベルのところまできました。これはもう、チャコールスターター同様に問題なく着火できた、と断言していいでしょう!
サイズ的に一気に大量の炭に着火するのは難しそうですが、家族での焼肉ぐらいには充分な量で、焼きながら他の場所で次の炭へ着火することで大人数にも対応できそうです。
では早速、しっかり火がついた炭で焼き鳥スタート! ジュージューと音を立てて、みるみるうちに焼き鳥が仕上がっていきます。
一時は有用なのか疑わしかったブレイザボールの着火実験。気持ち良く撮影も終了して、無事にこの日の夕飯にありつくことができました。
炭の着火に効果大なブレイザボールのファイヤースターター
焚き火用のときはそれほど必要性を感じなかったブレイザボールですが、炭の着火にはかなり効果的なアイテムだということを実感。
炎天下でのバーベキューが増えるこれからのシーズン、これがあれば着火の負担が軽減されて楽しい時間を過ごすことができそうですね。
ブレイザボール ファイヤースターター
使用時サイズ | 直径110mm ×高さ58mm |
---|---|
収納サイズ | 直径110mm ×高さ33mm |
✔️こちらの記事もチェック