アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
「火よ、早くついてくれ…」と無意識に呟きたくなる夏

暑い夏のアウトドアで、ちょっと大変なのが火起こしですよね。カンカンギラギラの太陽のもと、炭に一生懸命火を点ける。点いた火種を大きくするのが、また熱い! 一刻も早く点いて欲しい……そんな願いをスマートに叶えてくれる便利アイテムがあるんです。
ブレイザボールの「ファイヤースターター」が救ってくれるぞ!

そのアイテムというのが、ブレイザボールというメーカーの「ファイヤースターター」。直径わずか11cmの小さな円盤状の物体は、パッと見は火をつけるためのものとは思えませんよね。
果たしてこれで本当に簡単に着火ができるのでしょうか? 今回は記事の前半では比較的難易度の低い薪、後半には難易度の高い炭への着火を実験し、レビューします!
ブレイザボール ファイヤースターター
| サイズ | 直径110×高さ58mm |
|---|---|
| 重量 | 90g |
| 材質 | ステンレス鋼 |
ブレイザボール「ファイヤースターター」って、こんなアイテム

時短火起こしができる夢のようなアイテムの仕組みは、至って簡単。分解したパーツに着火剤や固形燃料を入れると、独特の形状のおかげで空気がうまく循環し、効率よく燃焼するというものです。
まずは基本的な使い方をチェックしていきましょう!
着火剤をスターターに入れ、上に燃料をセットするだけ

上下2つのパーツで構成されていて、それぞれのパーツをひねると分解できます。分解した下のパーツに市販の着火剤をセットし、再度組み合わせてもとに戻します。
着火剤は固形のものであれば、どの種類でも問題ないようですが、サイズが大きいと中に入らないので小さめのものがおすすめです。

着火剤を入れたスターターを焚き火台の上に置いて、その上に薪などを積んでいきます。この状態で着火すれば、あとはそのまま自動的に燃え広がっていく、とのこと。
ここまで見ても本当に簡単に火がつくか分かりかねるので、実際に着火して様子を見てみましょう。
火をつけて燃え方の違いを比べてみた

まずは燃え方の違いを比べるために、薪を置かない状態で火をつけてみました。着火剤は同じものを同じ分量使用しています。
石の上に直接置いて燃やしていますが、こちらは直火での焚き火が許可されているキャンプ場なので、ご安心くださいね。

地面に置いた状態で同時に着火して、実験スタート! 着火してすぐの様子を見たところ、炎の勢いや大きさには特に違いがなく両方とも普通に燃えている感じです。

しばらくして上から見てみました。まだ特に大きな違いは見られません……。
あ、あれ…?

さらにもう少し時間が経って、横から見た状態。正直なところ、ただ火をつけただけの状態では何の違いも感じることができませんでした。
ブレイザボール、大丈夫か!?
半信半疑な気持ちで、薪に着火してみた

うまく火がつかずに企画倒れに終わってしまう不安が頭をよぎりつつも、気を取り直して薪の着火にトライ。
乱雑に置いた薪や枝の中にブレイザボールを投入して、ライターで火をつけて実験開始。

たまたま撮影のときに同じ焚き火台が2台あったので、同条件でブレイザボールありと無しで違いを比べてみました。
右側がブレイザボールありの状態なんですが、燃え始めの段階から明らかに炎の勢いが違いますね。
ブレイザボールありの方が勢いよく燃えている!

別の角度から見てみました。奥がブレイザボールありです。無しは薪の内側に炎がチラッと見える程度なのに対し、ありのほうは勢いよく炎が吹き出しているのがわかります。
ブレイザボールによって作られた内部の空間に空気が入ることで、炎の勢いが弱まることなく燃えているようです。
というように薪では順調に効果が出ましたが、BBQなどで使用頻度の高い炭への着火はどうなのでしょうか? こちらも試してみましょう。

