100均の着火剤いろいろあるけど……どれがいいの?
薪や炭に火を付けるための「着火剤」。バーベキューの炭を用意するにも、キャンプで焚き火を行うにも必須のアイテムですよね。
今回は、ダイソー、セリア、キャンドゥの3つの100円均一ショップを回って格安の着火剤を吟味必要な量を小分けにできて、キャンプでも使いやすそうな5種類をセレクトして、実際に火を付けて比較してみました。
検証結果まとめ
製品名 | ダイソー「バーベキュー用着火剤」 | ダイソー「着火剤」 | セリア「バーベキュー用着火剤」 | キャンドゥ「固形着火剤」 | キャンドゥ「固形着火剤 個包装タイプ」 |
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内容量 | 12片×2枚=24片入 | 4個入 | 9片×2枚=18片入 | 5個入 | 9個入 |
1片あたりの価格 | 約4.6円 | 約28円 | 約6円 | 約22円 | 約12円 |
ニオイ | する | する | する | しない | ほぼしない |
燃え方 | 激しい | 激しい | 激しい | 青白い | 普通 |
燃焼時間 | 9分36秒 | 7分1秒 | 9分12秒 | 11分10秒 | 12分39秒 |
こんな人にオススメ | コスパ重視。大量に使いたい | キャンプっぽさを大事にしたい | コスパ重視。大量に使いたい | ニオイや汚れは避けたい。 安定した火力と時間がほしい | 個包装で持ち運びや保管がしやすい。 安定した火力と時間がほしい |
結論を先に伝えておきましょう。検証の結果、燃え方やコスパなどそれぞれに個性があり、用途によって使い分けるのがベストだという結論に至りました。
そして、その中でも万人におすすめできるのは、キャンドゥの「固形着火剤 個包装タイプ」です。ただし、100円均一ショップの製品は似たようなものが他の店舗で売られることも多々あるので、キャンドゥ以外のお店でも取り扱いがあるかもしれません。
それでは、各着火剤たちの検証の様子をご覧ください。
【5種類の100均着火剤】成分や燃え方を検証
「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」(ダイソー・税込110円)
ダイソーの「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」。ワンパックで税込110円。24片入りなので1片当たり約4.6円とコストの低さは抜群です。
主成分はウッドファイバーとパラフィン。見た目は「文化たきつけ」のようですが、「文化たきつけ」はウッドファイバー+灯油といった主成分の違いがあります。
パッケージを開けると、12片に分割できる状態のものが2枚、ビニール袋に入っています。
今回紹介する5種類の100均着火剤のなかでも、1片あたりのコストがもっとも安い「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」。上の写真のような1片は、実測したところ約9g前後でした。
ターボライターで火を付けると、簡単に火がつき便利。燃焼時間は約9分36秒でした。思った以上に燃焼時間は長い印象です。
燃え方については、赤い炎がかなり派手めに上がります。気になったのは、ニオイはさほどないのですが、時折黒煙が上がる点です。
「着火剤 4個」(ダイソー・税込110円)
ダイソーで税込110円で購入した「着火剤 4個」。1個当たりの価格は約28円。今回紹介する100均の5種類の着火剤では、1個当たりがもっとも高価です。
長いおがくず、かんなくずのような木片を丸めて、油を染み込ませたような外見。主成分は木材とワックスで、パッケージを開けても強いニオイなどはありません。
ビニールのパッケージを開けると、思った以上に乾いた感じで、おがくずをロウで固めているといった質感です。
今回比較してみた5種の100均着火剤のなかでも、もっともクラシックというか、自然派的な印象を受ける「着火剤 4個」。キャンプの気分を害さない雰囲気は、唯一無二の存在です。
こちらも実測したのですが、いくつか計ってみるとややバラツキはありますが、ひとつ当たりの重さは約13g。
実際に火を付けると、着火はとても容易です。今回比較した5種類のなかでもひとつあたりの値段がもっとも高いせいか、かなり豪快に炎を上げて燃え上がります。
燃焼時間は約7分1秒と短め、ただし炎はいちばん大きいいい印象でした。
少し気になったのが、大きな炎といっしょに黒い煙があがること(ニオイは気になりませんでした)。燃焼時間は短いですが、炎と煙は大きめといった感じです。
「バーベキュー用着火剤 9片×2枚入」(セリア・税込110円)
「バーベキュー用着火剤 9片×2枚入」は、セリアで税込110円で購入しました。18片入りなので1片当たりの価格は約6円です。かなりコストは低いですね。
ダイソーの「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」と名前も見た目も非常によく似ています。しかし、セリアの「バーベキュー用着火剤 9片×2枚入」は材質が圧縮木材繊維(ワックス含有)に対して、ダイソーの「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」の材質はウッドファイバーとパラフィンという違いがあります。
パッケージを開けると、なかには9片に分割できる板状の着火剤が2枚、それぞれ薄いビニール袋に包まれて入っています。
実際に割った1片がこちら(実測約9g)。ダイソーの「バーベキュー用着火剤 12片×2枚=24片」の1片とほぼ同じ重さです。
割ったときにささくれ立った部分から火を付けると、簡単に燃えあがりました。かなり大きめの炎を上げて燃えるタイプ。
気になったのは、時折黒煙が上がること。ただし、気になるレベルのニオイはありません。
炎が消えるまでに掛かった時間は約9分16秒。約6円でここまで持続してくれるので、かなりコストパフォーマンスの高い着火材といえるでしょう。