「消火器」を買ったはいいけれど…
「購入編」でお伝えした通り、薪ストーブや焚き火での“もしものとき”に備えるため、カインズでスタイリッシュな「デザイン消火器」を購入した筆者。
いろいろなところに置いてみて、その無駄のない優れたデザイン性を堪能したのはいいのですが……使えないと意味がありません。
ここまでご紹介したのなら、前編の「買ってみた」「置いてみた」に続き、「使ってみた」までお伝えいたします!
使用前のチェックポイントは?
消火器を開栓する前に、同梱されていた取扱説明書をしっかりと確認しておきます。
今回初めて使うので、心配性な筆者は入念に読みました。
使用の前に、必ずチェックしなくてはならないポイントが5つあります。
2、栓が外れていないか、傾いていないかを確認する
3、本体容器の外観のチェック。サビ、傷、キャップの緩みがないことを確認する
4、適応火災をチェック。燃焼物に適しているかを確認する
5、使用期間の終了年月が過ぎていないことを確認する
外観問題なし、圧力計も正常。適応火災のチェックOK、使用期間の終了日もOKです!
使用手順は、3段階
消火器の使い方はシンプル。手順は3つで、ピン → ノズル → レバーの順です。
ということで、ついに栓を引き抜くときが……。心配性な私は、事前に地域の消防署に火災でなくても使っていいか確認し、ご近所さんにも声をかけたうえで、消火器を試用しました。
さて、実際の手順を追いつつ、消火の様子を動画でもご紹介していきます!
1. 安全栓を引き抜く
まずは、黄色の安全栓を引き抜きます。「こんな簡単に抜けるんだ!?」 と驚くくらい、カチンっとすんなり抜けました。
むしろ、使用しないときはこの栓を持たないように気を付けないと、誤って抜いてしまいそうなほど容易に引き抜くことができます。
2. ノズルを火元に向ける
栓を抜いたら、消火器の黒いノズルを火元に向けます。
消火器といえば“ホース”が付いているイメージですが、「デザイン消火器」はホースではなく、“ノズル”を火元に向けます。
このとき、火元との距離は4〜6mがベストですが、筆者はドキドキのあまりその情報が頭からすっ飛んでしまっていました……。
3. レバーを握り、いざ消火!
白いレバーを握ると、いとも簡単に消火器から水のような透明の液体が出てきます。ものの数秒で、燃え上がる炎が鎮火され、シュ~を音をたてながら煙を上げていました。
こちらが、消火の様子を撮影した動画です。
後ろの壁にちょうど日差しが当たってしまって見づらいのですが、シャーッッと勢いよく液体が出ているのがわかりますか?
「え! もう終わったの!」と、あっけに取られてしまうほど一瞬の出来事です。
慌てる間もないくらい、栓を抜いてから消火までスムーズでした。栓が抜けなかったり、消火液の勢いにビックリして、もっとモタモタするかと思っていました……。
使い切ると、メモリはゼロになる
使い切ったあと、メモリの針は「0」を指しています。
使用後の掃除は、意外と簡単だった!
ちなみに、消火した後のコンロは水道で簡単に掃除できました。「真っ白になって使えなくなるかも?」と思っていたのですが、液体は白ではなく透明で、こびりつくものでもありませんでした(赤茶色はコンロにもともとあった錆です)。
ただ、液体(=薬剤)は人体には有害なため、焚き火台をしっかりと洗うか、薬剤がかかったものは再利用しないほうがいいのかも、と個人的には感じています。
消火器、ココが難しかった
難しかった点を書こうと思っていたのですが、それが……難しい点が1つもなかったのです!
今回、自分でレバーを握って消火してみたわけですが、ノズルから出てくる液体は水道のホースから少し勢いが強めの水を出しているくらいの圧で、大変に感じることが1つもなく、拍子抜けしてしましました。
こんなに簡単なんだとビックリ! 知らなかった!
これなら自分にも使えそう
初期の炎で簡単に消せたというのもありますが、栓を抜くのも、レバーを握るのも軽く、実際炎を目の前にしても、落ち着いて消火することができました。「デザイン消火器」のおかげで、消火器へのハードルが下がったように思います。
これなら、焚き火などで、炎が何かに燃え移ってしまったときなど、さっと出してさっと消火できそう(できれば使う機会には遭遇したくないですが……)。
なかなか消火器を実際に使ってみる機会がないかもしれませんが、地域の消防のイベントや、最寄りの消防署に問い合わせると、水タイプの消火器での消火を体験させてくれる署もあります。
また、すでに消火器を購入している方は、あらかじめ消火器に書かれている説明書きを読んでおくだけでも、いざというときの動きが変わってくると思います。
空間を圧迫しない「デザイン消火器」で、スマートに安心を備えておきましょう!
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