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MIGRATRAIL(ミグラトレイル)のHEXA STAKE(ヘキサステーク)

この見た目でチタンより軽いだと!?新定番ギアになるかもしれない次世代ペグ【最速レビュー】

キャンプにおける最重要ギア「ペグ」。地面への打ち込みやすさや強度、軽量性などさまざまな面で性能が求められます。そんな責任重大なジャンルに、バイクや自転車のパーツメーカーが参戦!

これまで見たこともないフォルムで注目を集めていますが、はたしてその実力は……!? 実際に思いっきり使い倒してみましたよ。

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目次

気になるペグが登場!

アルミやスチール、そしてチタン……あらゆる材質が出揃った感のあるペグ界に、斬新なニューフェイスが登場しました。

一風変わったフォルムで、素材には聞き慣れない強化プラスチックを採用しています。

ミグラトレイルの「ヘキサステーク」

MIGRATRAILのヘキサステーク

こちらが今回ピックアップする斬新ペグ。新進気鋭のアウトドアブランド「MIGRATRAIL(ミグラトレイル)」から発売された「HEXA STAKE(ヘキサステーク)」です。

ミグラトレイルの母体は、バイクや自転車のパーツを開発する株式会社ダートフリーク。精密さが求められるモノづくりのノウハウが活きているのでは……と期待できますね。

MIGRATRAILのヘキサステーク

ということでさっそく入手しました。Amazonで購入し、価格は4本セットで3,300円。……正直、なかなかの値段です。

仮にソロキャンプをやるとして、例えばコールマンの「ツーリングドームST」を設営するには最低9本のペグが必要ですから、財布への負担は若干厳しいものがありますね。

次世代ペグ「ヘキサステーク」を細かくチェック

それでは現物の細部をじっくり見ていきましょう。

単に軽いだけじゃなく、さまざまなギミックが散りばめられていましたよ。

MIGRATRAILのヘキサステークのサイズ

各サイズはこんな感じです……と言われても数字だらけで見る気がしなくなるのが人情。要点をまとめると次の通りです。

・いわゆる20cmクラスのペグ

・フック部分も地面に打ち込める
・重さがたったの30g!

 

フックの形、そして軽量性は非常に珍しい仕様なので、写真上の文字を黄色く強調しました。

まさかの六角レンチ付き

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」の六角レンチ

ヘッド部分には、8mmと10mmの六角レンチを搭載しています。さすがはバイクパーツのメーカーって感じのギミックですね。

単に物珍しいだけでなく、精密に加工されていないとレンチの役割は果たせませんから、メーカーの実力を示している部分でもあります。

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」

公式サイトには、使用例の写真が掲載されていました。

バイクや自転車で出かけるキャンパーにとっては、転ばぬ先の杖となることでしょう。あるいはテーブルやラックといった、アウトドアファニチャーの修理で出番があるかもしれませんね。

地中で回転しにくい

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」の太さ

ステーク部分は、4つの溝が掘られているような十字形状。これにより地中で回転しにくく、優秀な抜けにくさが期待できます。

高強度の素材らしい

素材はCFRTP材。公式サイトによると「熱可塑性樹脂にカーボンファイバーを複合させた強化プラスチック」とのことで、軽量で強度が高く、ただのプラペグとは一線を画す模様です。

たしかに本製品同士をぶつけて鳴らすとプラペグよりも甲高い音が鳴り、その硬さが窺えました。

スマートにスタック可能

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」のスタッキング

ヘッド周りにボリュームがあることから、勘のいいキャンパーなら「収納時にかさばりそう」と思ったことでしょう。

しかし本製品はピタ~ッとスタッキング可能。整然と重ねてスマートに持ち運ぶことができます。この点もまた、加工精度の高さがなせるワザですね。

実際にキャンプで使ってみた

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」

それではキャンプ場に持って行って、実際に使ってみましょう。

まず1本30gという軽量性が、荷物の運搬時にキャンパーを助けます。4本程度なら実感は薄いかもしれませんが、これが12本、16本となると効果は絶大でしょう。

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」を打ち込んでいる様子

はりきって打ち込んでみました。打ちやすさ&打ち心地は、鉄の鍛造ペグよりは劣るかもしれません。

あとは太さがある分、鍛造ペグに比べて地面に入っていきにくい感もわずかにありました。しかし入りにくさは抜けにくさ。頼もしく踏ん張ってくれそうです。

抜けにくい、回転しない

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」

フック部分もガッツリと地面に食い込み、見るからに強靭な佇まいです。ちょっとロープを引っ張って強度を確認してみましょうか。

地面に打ち込まれているMIGRATRAIL「ヘキサステーク」を引っ張っている

腰を入れてグイグイ引っ張っても、ビクともしません。

筆者は、20cmクラスのペグならスノーピークの「ソリッドステーク、村の鍛冶屋の「エリッゼステーク」、Soomloomのチタンペグを持っていますが、どれにも劣らない……むしろ勝っている引っ張り耐性だと感じました。

といっても地面の状況がばっちりハマっただけの可能性もあるし、筆者はいい値段を払った立場でもあります。個人の感想として受け止めてください。

地面に打ち込まれているMIGRATRAIL「ヘキサステーク」

さて十字形状のステークは、本当に回転しませんでした。撤収でペグを抜くときに回転させて緩めるのは常套手段ですが、それが通用しないレベル……。

地面に打ち込まれているMIGRATRAIL「ヘキサステーク」

しかし六角レンチの穴に別のペグを通し、角度を合わせて引っ張るとスーッと抜けてくれます。抜けっぷりのスマートさは、他に類を見ない気持ちよさでした。

ひとつだけ気になった点も

地面に打ち込まれているMIGRATRAIL「ヘキサステーク」

フック部分を打ち込むスタイルなので、ガイラインを固定したい場合は、ロープを予めくぐらせておく必要があります。これはそこそこ面倒に感じられましたね。

地面に打ち込まれているMIGRATRAIL「ヘキサステーク」

カラビナを付けておくとスムーズですが、カラビナもタダではありません。いっそ自在結びを習得する手もありますが、その場合はせっかく持っている自在付きロープが無駄になります。

というわけでフックを打ち込める仕様には、若干の手間を要求されることもあります。

工具としても便利!……なハズ

MIGRATRAIL「ヘキサステーク」の六角レンチ

工具としても使えるギミックは本製品の大きな魅力ですが、筆者の場合は活躍シーンがありませんでした。この点に関してはキャンプツーリングや自転車キャンプをしている人のSNS等でチェックしてみてください。

写真は自宅で「自転車に使えるな」と確認しただけの様子です。すみません。

先行ペグと比較してみた

このへんで記事を締めくくりたいところですが、前述したように筆者は、他の20cmクラスのペグも持っています。比較せずにはいられません。

ヘキサステークとソリステ、エリステ、チタンペグ

左から次のように並んでいます。

・スノーピーク「ソリッドステーク」20cm

・村の鍛冶屋「エリッゼステーク」18cm
・Soomloom「チタンペグ」20cm
・ミグラトレイルの「ヘキサステーク」19cm(本製品)

 

こうして見るとステーク部分の径の違いは歴然ですね。本製品ヘキサステークの9.5mmがダントツで太いことがわかります。

打ち込む際の抵抗が大きい反面、十字形状と相まって抜けにくいことが容易に想像できます。

ヘッドと先端の形状

ヘキサステークとソリステ、エリステ、チタンペグ

ヘッドの形状にはそれぞれ個性が。打ちやすそうに見えるソリステ、エリステはやっぱり打ちやすく、チタンは芯を外すことが多いですね。その点、本製品は的が大きく、打ちやすい部類に入ると思います。

ヘキサステークとソリステ、エリステ、チタンペグ

先端の形状はこの通り。左の鍛造ペグ2本は先端がちょっとだけ削れています。が、消耗しないペグはこの世にないので、気にすることではありません。

軽さはダントツ!

ヘキサステークとソリステ、エリステ、チタンペグ

重さを実測してみました。公表スペックと1g程度違っているものもありますが、誤差の範囲でしょう。

・ソリッドステーク:76g

・エリッゼステーク:76g
・チタンペグ:37g
・ヘキサステーク(本製品):30g

 

やはり際立つのは、本製品の圧倒的な軽さ! 六角レンチを搭載したボリュームがありながら、軽量性はダントツです。

抜けにくさを比べてみた

ヘキサステークとソリステ、エリステ、チタンペグ

打ちやすさや軽量性もペグの実力のひとつですが、やはり重要なのは「引っ張られても動かないこと」でしょう。この性能を正確に計測するのは難しいと思いますが、4本を打ち込んで自分なりに比べてみました。

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