釣り用品のデジタルスケールを利用して、垂直に起きるまで何kgの力が必要かを計ります。打ち込み具合は、本製品はフック部分もガッツリ、他のペグはフック部分がめり込むまで……としました。
しかし地中の状況は、ちょっと位置がずれるだけで千差万別。一度計ったくらいでは偶然要素が大きすぎます。
というわけで複数回のキャンプにわたって、何度も何度も何度もテストしました。20回ほどやってみて、平均した数字は次のように。
このように本製品の抜けにくさは上々でした。「最強!」とまでは言えないのは、やっぱりサンプルが少ないと思うからです。
とはいえ明らかにヘキサステークが最強だと言える地面もありました。それは雑草や芝生の生い茂る地面。深々と突き刺さったフック部分が効きまくりで、そうした得意エリアで数字を大きく伸ばしていました。
河原サイトで、かなりハードに使ってみた
本製品は芝生サイトや草原サイトが得意なんですが、苦手とする地面もありました。それは河原サイト、鍛造ペグの先端すら削る、石ゴロゴロの難所です。
打ち込みやすい場所では抜けやすく、打ち込みにくい場所は本当に入っていかない……それが河原サイトですから設営には難儀しました。自在を調整すると、写真のように起き上がってしまうこともしばしば。
そもそも20cmクラスのペグを河原サイトで使うのが間違いだと思うんですが、ガツンガツンと打ち込んで、なんとか機能させることができました。しかし……
……ダメージは大きかったです。先端がシャープさを失い、中には割れてしまったものも。
あまりに強く叩きすぎたのか、ヘッド部分が欠けてしまうパターンも。ただしペグとして使い物にならなくなった個体はなかったので、一般的なプラペグとはそもそもの強度が異なりました。「高強度」という売り文句に偽りはありません。
とはいえ本製品を河原のキャンプ場で使うことはおすすめできません。消耗しないペグはこの世にありませんが、適材適所というものがあります。
時代を切り拓いた軽量ペグ
ということで今回は、話題の新素材ペグ・ミグラトレイルの「ヘキサステーク」を使い倒してみました。
値段だけは気になるところですが、驚異の軽量性は徒歩キャンプやキャンプツーリングで活躍すること間違いありません。
日本製であることによる高精度なつくりによって、六角レンチとしての役割も担ってくれます。そうそう、見事にスタックできる仕様も忘れてはいけませんね。
新進ブランドの果敢なチャレンジ精神により、時代を切り拓いた感のあるミグラトレイルの「ヘキサステーク」。荷物の負担にならないペグを探しているキャンパーは、一度検討してみてください。
MIGRATRAIL ヘキサステーク 19cm 4本入り
材質 | 炭素繊維 |
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重量 | 1本30g |