一見普通の……よく見たら新しいチェア
「良いチェアはないかな〜」とネットパトロールをしていると「ん?これは!?」と二度見してしまうアイテムを発見!
その名も「ひじ掛けつきハイバックチェア」。開発元は、最近エッジの効いたギアを数多く手がけている大阪の新生ブランド「ANOBA」。
一見するとよくあるアウトドアチェアっぽくて見逃してしまいそうですが、このギア、今までにありそうでなかった要素が詰まっているんです。
木製×ハイバック×肘掛け
「ひじ掛けつきハイバックチェア」の新しさは、痒いところに手が届く素材と機能の組み合わせにあります。
特に【①木製 ②ハイバック ③肘掛け付き】の3つの要素を見事に盛り込み、木製だけど肘掛けがない、ハイバックだけど木製じゃない、というむず痒さを解決しています。
木製フレーム
金属製脚の多いアウトドアチェアですが、このアイテムはオール木製脚。もちろん、肘掛けもウッド。どこを触っても木の暖かみを感じられます。
脚部の主な材料はブナ。古来より里山で薪や家具材料として育てられ、使われているサスティナブルな天然素材です。
木製フレームをふんだんに利用しているだけあって、自然との相性が抜群。キャンプサイトに置いても絵になりそうです。
木製チェアには珍しいハイバック
「ひじ掛けつきハイバックチェア」はその名のとおり背もたれが長いハイバック仕様。木製のアウトドア用チェアでハイバックって意外と珍しくないですか?
脚は肘掛けも含め、どの部分も2.1cm×2.5cmの角材が用いられています。折り畳むことを前提に設計されたちょうど良い塩梅です。
ただ少し残念なのが、背もたれの高さ。身長179cmの筆者では背もたれより上に肩がはみ出てしまいました。頭まで支えてくれると最高だったのですが……
天板高さ約700mmのテーブルと組みあせて食事姿勢をとると、少々座面の低さを感じましたがダイニングチェアとして使用可能な範囲でした。ロースタイルとのほうが相性が良さそうな印象です。
ここがうれしい!肘掛け付き
一番感動したポイントは、木製の肘掛けがついている点。ハイバックチェアで肘掛け付き、これありそうでなかったんです。
先端は面取りがなされ、上質なクリア塗装が施されています。そっと手を添えると木材の優しい触感を味わえます。
背面の角材にはANOBAのロゴが焼き印が。表面には虎斑(こはん)と呼ばれるブナ独特の模様も見て取れます。こんなところも天然素材アイテムの味わい深さですね。
ココにも注目!
火の粉に強いコットン生地
生地はコットン。火の粉が飛んでも穴が開きにくい天然繊維は焚き火チェアとしての性能も◎。耐荷重は80kgなので、体重67kgの筆者が座ってもタワミは少なく安定感がありました。
細めに収納できる折りたたみ式
収納サイズは96.5cm×13cm×15cm。折り畳みタイプの一般的なキャンプチェアより少し長めといった程度。重量は4.1kgでハイバックチェアとしては軽く感じます。
袋から取り出すと、収束状態でも自立します。
展開はただ広げるだけ。使用後も収束して立てたまま上から収納袋を被せば撤収完了。大きめのキャンプチェアは展開や撤収が大変なものもありますが、これは楽チンですね。
細かいところの気配りも
背もたれの後ろに大きなポケットを発見。幅は35cm、深さは21cm。A4サイズの雑誌や15インチ画面のノートパソコンがすっぽり入りました。
生地は背もたれ側を脚部から外せます。座面側まで外すにはネジを外すなどの分解作業が必要みたいです。
肘掛け下の補強金具には穴が開けられていて、ここにS字フックを入れると、いろいろなものをぶら下げることができました。
「ひじ掛けつきハイバックチェア」でリラックスしてみては?
今回は、ありそうでなかったANOBA「ひじ掛けつきハイバックチェア」をごレビューしました。「これだ!」と思った方はぜひチェックしてみくださいね。
ANOBA アノバ ひじ掛けつきハイバックチェア